ミッション№![]() |
名前![]() |
特殊条件![]() |
人数![]() |
戦利品![]() |
上級 №A0030 |
07 / 02 / 23 ~ 07 / 04 / 12 月夜に惑う華 |
なし | 3人 | 水月LV3 (4ポイント) |
プロローグ![]() |
東海道の宿場町に旅の疲れを癒すアズサとカイがいた。京への旅はアズサにとって初めての長旅となるため、大江戸を出発する時は期待と共に不安もあったが、いままでの道中では杞憂に終わっていた。 アズサ 「カイは京に行ったことあるの?」 カイ 「行ったことは無いけど、知ってる人はいるよ。大江戸で世話になった剣客たちが京にいるはずだからね。」 アズサ 「それじゃ京に着いたら挨拶に行かないとね。」 カイ 「そうだね。でもきっと俺たちが向かってること知ってるんじゃないかな。」 のんびりとした時間が流れる中、突然アズサとカイの前に人影が現れた。 |
危険度 ★★★ SC0028 領主 アギラ ![]() 1400 / 225 / 215 11/5/8/12/5 敵サポカ 剣舞Lv3×1 鬼道Lv3×2 |
アギラ 「見つけたぞ影狼!我が野望の前に立ち塞がった双龍よ!」 アズサとカイの前に現れた人影は大江戸で倒したはずのアギラだった。 アギラ 「京へは行かせぬ。貴様らは新撰組を我らが覇王のものとするためにも邪魔なのだ・・・。」 凄まじい威圧感は大江戸で出会ったとき以上だった。 カイ 「やはり京を狙うか!」 静かに刀を上段に構えるアズサ。 アズサ 「この世に悔いばかり残したから迷い出てきたのかもしれないけど、もう一度倒してあげるわ!」 |
危険度 ★★★★ SC0027 真田幸村 ![]() 1500 / 230 / 230 13/20/18/8/7 敵サポカ 修羅Lv3×1 水月Lv3×1 鬼道Lv3×2 |
アズサの刀がアギラの眉間を捉えたとき、突如アギラの体は白い煙となり霧散した。 アズサ 「えっなに?」 手応えの無さに驚くアズサ。だが、原因を確かめる余裕は無かった。消え行く煙の向こう側から再び大江戸で刀を交えた男が立っていた。 カイ 「・・・真田幸・・・村。」 真紅の鎧に身を纏ったその男は確かに真田幸村だった。 幸村 「カイ、アズサ。・・・こうして再び会うことがあるとは思わなかった。」 カイは緊張しながらも、幸村の言葉に耳を傾けていた。 アズサ 「生きていたんですか?」 幸村 「私が生きている?おかしなことを。私は200年以上前に生を終え、そしてカイに討たれた男。生きているとは程遠い存在だ。」 刀を鞘におさめ、アズサは幸村に近付いた。 アズサ 「では、なぜここにいるんですか?」 幸村 「討たれたままではいられなくなった・・・。」 先程まで穏やかだった幸村の瞳が狂気に染まっていた。 カイ 「アズサ離れろ!」 アズサと幸村の間に飛び込むカイ。 幸村 「カイ!今一度刀を交えようぞ。負けたままでは、駆けつける我が勇士に合わせる顔がないのでな・・・。」 |
危険度 ★★★★★ SC0026 使者 イザナミ ![]() 1650 / 250 / 240 9/13/9/9/9 敵サポカ 水月Lv3×1 鬼道Lv3×3 |
辺りは静寂に包まれていた。 幸村とカイの戦いは、アギラと同じように幸村の姿が消え決着がついた。 カイ 「いったい何が起きているんだ?」 覇王に惑わされたアギラと、無理やり200年の時を越え甦らされた幸村。 どちらも再会を喜ぶ相手ではない。 女 「やはり強いですね。」 その声は上から聞こえてきた。 アズサ 「誰?」 そこには覇王を主と呼んでいた女性が立っていた。 イザナミ 「お久しぶりです。」 カイ 「アギラと幸村を差し向けたのはお前か?」 戦いにおいて常に冷静なはずのカイが苛立っていた。 イザナミ 「どうやら先程の趣向が気に入らなかったようですね。」 アズサ 「気に入るはずが無いでしょ。どうしてあの人たちをまた苦しめるの?」 怒りに震えるアズサ。 アズサ 「許せない・・・!」 普段の明るいアズサはそこにはいなかった。 刀を持つ手は震え、体の奥から溢れるような怒りに支配されようとしていた。 カイ 「アズサ!ここは俺が行く。アズサは下がってて!」 アズサの異常な気配に気付いたカイは、アズサの前に飛び出し、イザナミに斬りかかった。 |
エピローグ![]() |
イザナミ 「先程のふたりは私が出した幻。・・・これで少しは冷静になれるかしら。今宵は挨拶だけのつもりでしたが、予想外の収穫がありました。またお会いできる時を楽しみにしています。」 カイの猛攻を避けながら、イザナミはそう告げて去ってしまった。 カイ 「アズサ!もう大丈夫だから気を静めて。」 アズサは静かに呼吸を整えた。 アズサ 「あの人も京に向かうのかしら。京でなにが待っているの?カイは何を知ってるの?」 落ち着いたアズサは頭に浮かぶ疑問をカイにぶつけた。 カイ 「落ち着いてアズサ。もうすぐ京だから・・・。」 アズサの目を見つめ、静かに諭すカイ。 事態は風雲急を告げようとしていた。 |