ミッション№ |
名前 | 特殊条件 | 人数 | 戦利品 |
上級 №A0059 |
07 / 11 / 16 ~ 08 / 01 / 18 09 / 04 / 15 ~ 09 / 05 / 11 交差する従属関係 |
なし | 3人 | 修羅LV3 機雷LV3 (3ポイント) |
プロローグ |
徳川家の命により影狼の補佐として京に訪れた服部半蔵に、着いて早々徳川家から指令が下った。 "京に出没する、ある人物の正体を探れ!" 指令と共に渡された人相書きを手掛かりに半蔵は京を駆け回るのであった。 |
危険度 ★★★ SC0205 紅鋼武者 1400 / 400 / 50 3/3/3/3/12 敵サポカ 機雷Lv1×1 機雷Lv2×1 機雷Lv3×1 |
最近の京の夜を騒がす存在を半蔵は耳にした。 その者は、京では見掛けぬ顔らしい。 半蔵が探している人物も最近になって京に姿を現した。 少しでも手掛かりがあることを願って夜の京に出て探すことにした。 夜の帳も下り、昼間の喧騒が夢のようなほど静まり返った京の路地裏。 突然、その静寂を打ち破る剣戟の音が響いた! 半蔵「・・・。」 無言でその場所へ近づく半蔵が見たものは、人相書きに似た男と巨大な鎧武者の戦いであった。 男の顔を確認するため半蔵は、躊躇うことなくその戦いの場へと近づいた。 すると半蔵の存在に気づいた男は、突然刀を納め、半蔵に背を向けて走り去ってしまった。 半蔵「なに、待て!」 だが半蔵の言葉など気に留めることなく男は、夜の闇へと姿を消してしまった。 その場には巨大な鎧武者と半蔵が取り残される形となった。 男の後を追い駆けようとした半蔵だったが、その行く手を鎧武者が塞いだ。 これ以上の目撃者を逃がすまいとするかの如く。 半蔵の判断は素早かった。 男を追い駆ける事を諦め、いまは目の前の敵に集中することにしたのだ。 それほどまでにこの鎧武者が危険だと感じたのであった。 |
敗北時 | 半蔵「何ゆえ人を襲う。このままお主を逃がすわけにはいかぬのでな。何度でも相手してもらおうか。」 |
危険度 ★★★★ SC0248 名君 徳川家康 1400 / 250 / 250 6/3/6/4/2 敵サポカ 修羅Lv1×1 水月Lv1×1 剣舞Lv1×1 鬼道Lv1×1 機雷Lv1×1 |
巨大な鎧武者との戦いから数日が経ったある日、京の中央を走る大通りを行く人々を見つめる半蔵の姿があった。 その視線の先には1人の男が、物珍しそうに京の店を覗いていた。 半蔵「あの男・・・、人相書きの男に相違ない。」 半蔵は男が人の往来の激しい大通りから離れるのを静かに待った。 するとそれまで店をこまめに覗いていた男は、急に店に興味を失ったように大通りから外れた路地へと入っていった。 誘われている気配を感じた半蔵であったが、この機会を好機と考え、迷うことなく男に近づいた。 半蔵「そこの男、少々尋ねたいことがあるのだが・・・。」 家康「なんだい?せっかく目の前に現れたんだ、俺が分かることなら話すよ。」 男は半蔵の姿を見ても驚きはしなかった。 数日前に鎧武者との戦いの際に見られているとはいえ、まるで驚かない様子を半蔵は不思議に思った。 半蔵「我が主君の命により、お主の名を確認したい。」 家康「お前さんの主君ってのは徳川家か?」 半蔵「なに!なぜそれを・・・。」 家康「徳川家とは浅くない縁があってね。」 何が面白いのか、男はそう言うと半蔵に笑みを見せた。 半蔵「おとなしくその縁とやらを説明せぬならば、少々痛い目をみてもらおう。」 半蔵はそう言うと静かに刀を抜いた。 |
敗北時 | 半蔵「それがしの動きに惑わされないとは。」 忍びの体術は剣客のそれとは明らかに違う。 だが男の太刀筋には迷いは無かった。 半蔵「任務とは関係なくお主の正体・・・、突き止めてみせる。」 |
危険度 ★★★★★ SC0273 徳川家康 戦国の勇 1700 / 250 / 250 15/8/8/6/10 敵サポカ 水月Lv1×1 剣舞Lv1×1 鬼道Lv1×1 修羅Lv3×1 機雷Lv3×1 |
家康「ほぉ。この時代の忍びも腕は錆びてないようだな。」 半蔵が優勢だと思われた戦いだったが、男はまだ余裕の表情を浮かべていた。 半蔵「壁を背に虚勢を吐くとは。余裕があるつもりか?」 家康「女相手に本気を出す気は無かったんだが、服部半蔵相手ではそうも言ってられないか。」 半蔵「なっ・・・。」 男のその言葉に半蔵は動きが止まった。 女であることを見破られただけでなく、半蔵の名を呼ばれたからであった。 その一瞬を見逃すことなく、男は窮地を脱し体勢を整えた。 半蔵「なぜ服部半蔵の名を知っている・・・?」 家康「その刀。それは俺が服部半蔵にやったもんだからさ。」 半蔵は一瞬にして混乱に陥っていた。 だが戦いは終わることは無かった。 家康「それじゃ今度は本気で相手させてもらおう。服部半蔵の名に恥じぬ戦いをしてくれよ。」 |
敗北時 | 半蔵「先代を知っているのか?・・・ええい、迷っている余裕などない。今は戦いに集中するのみ。」 そう言うと半蔵は気持ちを切り替え、刀を構えなおした。 半蔵「再び参る!」 |
エピローグ |
戦いは男が刀を納めたことで終わりを迎えた。 家康「終わり終わり。動揺させすぎたようだから、戦いはこれぐらいにしようや。」 男の言葉の通り、動揺した半蔵の動きはキレを失い、忍びとしての真価を発揮することができないでいた。 家康「お前、何代目の半蔵だ?」 駆け引きなどない男の言葉が半蔵にとって心地良かった。 半蔵「それがしは7代目・・・、お主こそ何者なんだ?」 敗北が半蔵を素直にさせていた。 それが負けた者の潔さなのであろう。 家康「7代目か。ずいぶん俺がいた時代とは変わったんだろうな。」 半蔵には男の言っている言葉が理解できなかった。 だが、逆らえない何かを感じていた。 それは敗北とは関係のない、従属関係のような超えられない存在だと感じ始めていた。 家康「見逃してくれるなら、俺の名を教えるがどうだ?」 半蔵「・・・わかった。だが我が主君には報告させてもらおう。」 家康「まぁそれはしょうがないな。だけど、どうせ信じてはもらえないさ。俺自身が今ここにいるのが信じられないしな。」 最初から男の言葉には時々理解できない所があった。 今の言葉もそうだった。 家康「俺の名は徳川家康。これは嘘じゃないからな。」 半蔵「・・・なに?」 その名は大江戸幕府において誰もが知っている名であった。 嘘にしてはあまりにも下手な嘘である。 まして、実力的にも半蔵よりも上手な男が嘘をつく理由などないと思えた。 そして先ほどから感じていたものも、その名が本当であれば納得が行くと思えた。 家康「それじゃ俺は行くよ。どれぐらい時間が残されてるかわからないんでね。」 半蔵は動かずに家康が立ち去るのを眺めていた。 見逃すと約束したこともあるが、どうしていいのか迷いもあった。 しばらくその場にいた半蔵だったが、報告のため逗留先へと戻っていった。 ・・・その後、半蔵は黄泉路の存在を知ることとなったのだった。 |