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ルイズ姉ェの栄光への道-1 - (2007/07/22 (日) 19:49:24) のソース

「栄光は……おまえに…ある……ぞ…やれ……やるんだ[[ペッシ]]。オレは………おまえを見守って……いるぜ…」 

「わかったよプロシュート兄ィ!!兄貴の覚悟が!『言葉』でなく『心』で理解できた!」 

成長したペッシはブチャラティを後一歩まで追い詰める。 
だが…ブチャラティの『覚悟』には敵わず敗北した。 
スティッキィ・フィンガーズのラッシュを受けバラバラになっていく体。 
数秒後に訪れる明確な死を感じながらもペッシには死への恐怖はなく、唯唯プロシュートの敵を取れなかったことへの『後悔』だけだった。 

(プロシュート兄ィ…ごめんよ……) 

プロシュートの言った『栄光』………まるでそれが目の前にあるかのごとく、最後の力を振り絞り千切れかけた腕を伸ばすペッシ。 
そして…ペッシは光を掴む。 
鏡のような光を。 
新手のスタンド攻撃かと身構えるブチャラティの目の前で、ペッシは光に呑み込まれた。 
・・・ 
・・ 
・ 
「プロシュートが線路わきで死亡している」 
ブチャラティ達が去り、しばらく後に現れたメローネが言う。 
「全身を強く打ち右腕を失っている」 
仲間を失った激情を深く押さえ込み酷く淡々と報告する。 
「ん?ペッシがいない?」 
確かにペッシの足跡はある。 
だが、肝心のペッシがいない。 
(プロシュートがヤラれた以上、ペッシが一人生き残ったとは考えにくい…それに、ペッシはマンモーニとはいえ仲間を捨てて逃げるようなゲスじゃない) 
若干考えた後、一番確立が高かったモノを報告する。 
「……ペッシは別の場所でヤラれたようだ」 
仲間の死の報告を終えたメローネの携帯を握る手は微かに震えていた。

(なんで私がこんな目にあうのよ~) 
春の召喚の儀を終え部屋に帰って来たルイズは頭を抱えていた。 
原因は目の前でバカ面をしている使い魔―ペッシだ。 
何度も失敗しようやく成功したと思えば居たのは…首がない変な平民。 
泣く泣くファーストキスを捧げ、契約をしてみたら……記憶喪失でペッシという名前しか覚えていないらしい。 
しかも…見るからに頭の悪そうな顔。 
ルーンが刻まれる時、絶叫を上げていたので根性もなさそうだ。 

(私の人生……終わった)orz 
ルイズは絶望した…前代未聞の平民の使い魔と、それを召喚した『ゼロ』の自分に。 
周囲に暗黒を背負っているルイズと状況に付いて行けずオドオドするペッシ。 
……こうしてルイズの栄光への道は先行き暗~く始まった。 

[[ルイズ姉ェの栄光への道]]

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