ゼロの奇妙な使い魔 まとめ内検索 / 「この宇宙の果てのどこかから」で検索した結果

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  • この宇宙の果てのどこかから
     わたし――ルイズ・ド・ラ・ヴァリエール(いちおう名乗っておく)が『ゼロ』の二つ名を 懐かしむようになってもう随分の月日が経つ。 今のわたしの異名は(この名でさえ呼ばれることは今は無いが)『死神』だとか『悪魔』だとか、 まあ私自身より少しは可愛げのあるものだ。  最初の出来事は、サモン・サーヴァントの儀式の日――いや、違う、あの日は何も起こらなかった。 そう、結局あの日わたしはあの神聖な儀式に挑み――そして失敗した。 召喚されたものは『生物』でなければならない、という前提ならわたしは確かに失敗した。 けれども贅沢の言ってられないわたしは、不本意ながらも『それ』を使い魔とし、 何とか退学だけは免れることが出来た。 だが、『あれ』はいつの間にかどこかに消えてしまっていた。  そう、翌日の朝だ。起きてから部屋中を隅々まで探し回ったが、『あれ』の行方はわからず、 ...
  • 短編
    ... 第六部サバイバー この宇宙の果てのどこかから(プラネット・ウェイブス) 使い魔ックス ゼロの使い魔像 第七部ロードアゲインの決闘 ブラックモアの追跡 Wake up people※ネタバレ注意 ~百合の使い魔~(ルーシー) その他バオー ゼロの吸血鬼(荒木) DIO 吉良 ボス同時召喚 二刀シエスタ フリッグの舞踏会にて 禁断の呪文 タバサの少し奇妙でタフな物語 ジョジョの虚無との冒険 才人の女性遍歴日記 エレオノールの来訪者 タバサと使い魔と吸血鬼
  • 小ネタ-14
    「宇宙の果てのどこかにいる、私の下僕よ! 神聖で、美しく、そして強力な使い魔よ! 私は心より求め、訴えるわ。我が導きに応えなさい!」 ルイズの叫びに呼応するかのように、ルイズの眼前に光輝く鏡のようなものが現れる。 六枚も。 「…は?」 ジョナサン 「な…これは、なんだ? 僕は確か、船の中でDIOに…」 ジョセフ 「オイオイどうなってんだよ、噴火に巻き込まれて海に落ちたと思ったってのに」 承太郎 「花京院…アブドゥル…イギー、終わったぜ…ん?」 イ丈助 「いってぇー、おっかしいなあ、今日こそトニオさんの料理を食べようと思ってたのによぉー、ココ何処だ?」 ジョルノ 「これも…これもG・E・Rの能力なのか!?」 徐倫 「これはッ!まさか、スタンド能力ッ!?」 「…あー、ミス・ヴァリエール、今日は...
  • 法皇は使い魔~第一章~
    法皇は使い魔~第一章~ 今日のトリステイン魔法学院はいつもより騒がしかった。 そう、今日はメイジの一生を決める儀式の日であるからだ。 具体的には使い魔を呼ぶ儀式であり、使い魔とはメイジにとっての一生のパートナーである。 ピンクの髪をした少女、通称「ゼロのルイズ」も例外で無かった。 この少女ルイズは焦っていた。 自分とやたら因縁のあるキュルケや、その友達のタバサが立派な使い魔を召喚しているからである。 人一倍負けず嫌いなルイズはなんとしても彼女等をこえる使い魔を召喚したかった いよいよルイズの番がやってくる。 「どうせ爆発するだけだから逃げろ~」 「失敗するだけだから無駄だぞ~」 「これは魔力の無駄だな」 外野がうるさい事を言ってくる。 きっと見返してやる、ルイズはそう心に誓い叫んだ 「宇宙の果てのどこかに...
  • ゼロの鎮魂歌――黄金体験
    「我が導きに…答えなさい!」 ズドォォーン! 「ゲホッ、ゲホッ…何だ? 『ゼロ』のルイズはサモン・サーヴァントも失敗か?」 「いや…何かいるぞ」 煙の中から現れた『そいつ』は…胸にハートを逆さまにしたような意匠を持ち、頭部からは後方へ反り返った角のようなものが生えていた。 ルイズは内心興奮しながら『そいつ』に歩み寄り、契約のを交わすための呪文を唱える 「我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール 五つの力を司るペンタゴン…この者に祝福を与え我の使い魔となせ」 そして『そいつ』に口づけようとした瞬間、 ンーーーゥゥブ 彼女の顔のすぐそばを虫が後ろ向きに飛んでいった。 「!?」 周囲を見回すと、周りにいる他の生徒たちの動きもおかしい。まるで巻き戻されているかのような…… 「巻き戻っている…じ、時間...
  • 几帳面な使い魔-1
    その男は自分は死んだと思っていた。 確かにその男は死んでいた。 自分の大事な家族を庇い、その代償として生命を失った。 「宇宙の果てのどこかにいる私の僕よ! 神聖で、美しく、そして強力な使い魔よ! 私は心より求めうったえるわ!我が導きに、答えなさい!」 ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールは、 自らの使い魔を呼び出すためにサモン・サーヴァントを唱えた。 ドッグォバアァン!! そして起こる 大 爆 発 「ま~た爆発しやがったよ」 「流石はゼロのルイズだな…イテテ」 「おい大丈夫か?」 「ああ、ありがとう」 そんな中ルイズは…観ていた。自分が爆破した場所を。 そしてその本来なら起こらないはずの爆発の爆心地には……男が倒れていた。 それを見た周りのメイジたちは、 「何だ、あれ...
  • 究極の使い魔-1
    「宇宙の果てのどこかを彷徨う私のシモベよ… 神聖で美しく、そして究極の使い魔よッ 私は心より求め、訴えるわ!我が導きに…答えなさいッ!!」 激しい爆発と共に呼び出されたそれは、その場にいた誰も想像しなかった物だった。 岩、まずはそう見えた。しかしそれには顔があった。 まるで人間が生きたまま石に変えられたようなおぞましいオブジェ、それには生きる物全てを畏怖させるような気配が感じられる。 普段ルイズを嘲笑している者達も今は声一つあげていない。 何故自分は震えているのだ?『ゼロ』が召喚した不気味な岩を見ているだけなのに。 生物的本能による恐怖、という解答に彼らがたどり着くことはついになかった。 一方のルイズもまた不可解な感情に苦しんでいた。自分の呼び出した使い魔、下僕となるべき存在、そのはずなのに。 何故体が震えて動かないのだろう。何故こんなに絶望...
  • ファミリア―・ザ・ギャンブラー-1
     「宇宙の果てのどこかを彷徨う私の僕よ、神聖で美しく、そして強力な使い魔よ、 私は心より求め、訴えるわ!我が導きに…応えなさい。」  桃色がかったブロンドの少女が独自性あふれる呪文を詠唱した。  次の瞬間、爆風がその場にいた生徒たちを襲った。神聖な使い魔召喚の儀式は、一時騒然となった。 『ゼロのルイズ』がまた失敗した。誰もがそう思った、しかし。  おい、あれを見ろ。一人の男子生徒が叫んだ。  砂煙のひいた爆心地に、ひとりの男が立っていた。ベストにタイといったフォーマルなスタイル。 手入れの行き届いた口髭。目の下に奇妙な模様があったが、一見すると裕福な商人にも見える。  「『ゼロのルイズ』が平民を召喚したぞ。」  「それもおっさんだ。」  周囲の嘲笑を無視して、ルイズは男にたずねた。  「あんた、名前は。」  「わたしの名はダービー、D´、A、...
  • 禁断の呪文
    「宇宙の果てのどこかにいる私のシモベよ… 神聖で美しく、そして、強力な使い魔よッ 私は心より求め、訴えるわ 我が導きに…答えなさいッ!!」 ドッゴォオオオオン  「なっ何かあそこにいるぞおぉおおお」 「何だとぉ!ゼロのルイズが俺よりも早く魔法に成功など許可しないぃいいいいい!」 しかし…そこにいたのは…卿召喚in42人目 5…その場にいた生物は驚きすくみあがっている… いや訂正しよう…一人だけ違った反応がいた…その者の名はマ リ コ ル ヌ! マリコルヌが仲間になりたそうな目で見ている。 仲間にしますか? >い い え マリコルヌは寂しく自室に戻り寝た…そして二時間後同胞から断られた事を思い出し… 泣きながらコスプレをした… 「『ザ・ワールド!』そして時は止まる…」 in卿サイド 『あ…ありのままに起こった事を話そう…私は...
  • サンドマン-1
    視界が際限なく明るくなっていく、オレは死ぬのだろう。 悔いも恨みも、砂粒一つほども無い、ただ姉を故郷にひとり残してきたのが気がかりだった。 ただ姉に幸せになってほしい、この祈りを最後に自分は祖先の元に行くだろう。 それとも、部族の土地を奪った白人達の言うように天国か地獄に行くのか? もう時間なのか、光以外に何も見えない…… 音を奏でる者の名で呼ばれた男が光に衝突して消え去る瞬間を見た者は、誰一人としていなかった。 そうして人知れず男は消えた、レース中に出た行方不明者の一人としてこの世からいなくなった。 「宇宙の果てのどこかにいるわたしのシモベよ!  神聖で美しく、そして、強力な使い魔よ!  わたしは心より求め、訴えるわ……我が導きに、答えなさい!!」 トリステイン魔法学校の一室、この快晴ともいえる天候の中行われている行事、それはサ...
  • 使い魔は勇者-1
    今は昔 一五六五年頃 王位継承を争った ふたりの女王がいた 一人は女王エリザベス一世 もうひとりは美貌の23歳メアリー・スチュアート ともにチューダー王家の血統を継ぐ親戚同士で タルカスと黒騎士ブラフォードはメアリーの忠実なる家来だった (中略) 二人は捕らえられた そして処刑されるその寸前聞かされたことは 「メアリーはすでに処刑した」 ふたりはこうして処刑された、強い恨みを残して処刑されたのだ タルカスは その筋肉が怒りのため硬直し首を切り落とすのに処刑人は 何本ものオノを折ったという ブラフォードは その長髪がどういうわけか 処刑人の足にからみつきにいくまでくい込んで 死んでいったという そしておよそ300年後吸血鬼ディオによりゾンビとして蘇ったブラフォードとタルカス ...
  • 紙・・・?
    「宇宙の果てのどこかにいる私のシモベよ… 神聖で美しく、そして、強力な使い魔よッ 私は心より求め、訴えるわ 我が導きに…答えなさいッ!!」 ドッゴォオォォォン ヒラッヒラッ…ポトッ 「「「「・・・紙?・・・」」」」 そう…ルイズの目の前に出てきた物は折りたたまれた…紙だった… 呼び出した張本人ルイズはピキッ!と凍りつき周りの生徒もコルベールも予想外な事に凍りついた… 本筋では人を召喚!のはずが呼び出したのわ何と紙!!これどうすればいいんだ?と空気が流れた… 自分が呼び出した物が紙なんて…それだけは…い…いくらなんでもありえなさすぎる…と思い もう一度召喚のやり直しをと期待を込めてコルベール教員に尋ねた… 「ミ…ミスタ・コルベール…」 「…ミス・ルイズ…これは…どんなイタズラですか…?」 「え…?」 「今まで貴女が勉強熱心で努力...
  • ナランチャ・アバ・ブチャ-1
    彼女、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールは 自らの順番を落ち着いた気持ちで待っていた。 いつもより目覚めは良く、使い魔の召還儀式に向けて精神は高揚していたが、 普段のように「失敗するのでは?」という恐れも微塵も感じてはいなかった。 そして彼女は自信を持って儀式に望み、呪文をとなえた。 しかし、現実は非情である。彼女の気持ちに反し、二度の試みが既に失敗していた。 しかし、彼女は困惑していた。うまく説明は出来ないが、 二度の試みにおいてはいつもの様に爆発が起こっただけだが 召還するべき「何か」につながった様な手応えを彼女は感じていた。 だが、やはり何も現れないのでは失敗としかみなされない。 「どうせ何度やっても失敗するだけだぜ」 「これは魔力の無駄だな」 外野の中傷が聞こえてきて、彼女は最後の試みのつもりで...
  • ゼロの奇妙な道連れ 第一話
     ドスッ!!  「な・・・」  (くっ・・・ガキどもに紛れているとは・・・心臓をやられてしまったからリプレイできねぇ・・・  後少し…後少しで…ボスの手がかりが掴めると言うのに・・・俺は・・・終り・・・か・・・) 死により意識が遠のく寸前、誰かの声が聞こえてきた 「まだやれるさ、アバッキオ」 「?なんでオレの名を・・・・・・・知っているんだ?  ・・・あんたは・・・・!!そうだ!!あんたはッ!! あんたはオレがワイロを受け取ったせいで撃たれて殉職した・・・・・・・!! 」 「アバッキオ お前はりっぱにやったのだ。私が誇りに思うぐらいにね。そしてお前の真実に『向かおうとする意思』は あとの者たちが感じとってくれているさ 大切なのは・・・・そこなんだからな」 「・・・あぁ、だからこそ最後に俺がやるべき任務は終らせる、ムーディブルース!!」 バゴォ...
  • ジョジョの虚無との冒険
    「宇宙の果てのどこかにいる私のシモベよ… 神聖で美しく、そして、強力な使い魔よッ 私は心より求め、訴えるわ 我が導きに…答えなさいッ!!」 ドッゴォオオオオン  もう日常風景として恒例の爆発である…。 しかし爆風が止むと…ピンク髪の少女の前には呪文成功の証である銀鏡が浮かび上がっていた。 「ルイズが先に召喚とは…死にたくなった…」 「何やってんだぁあああああああ!」 「待つんだ!ボーンナム!僕のふんどしあげちゃうから死ぬなぁああああああ!!」 「ふんどし…君こそが真の邪悪だ…!」 …何かやけに個性的な4人組だが…放置しておこう。 しかしピンク髪の少女ルイズにはそんな叫びは届いてなかった…何故ならとうとう!自らの力で! 魔法を成功させた!最高にハイッって奴だぁああああ!!モードになり行き成り歌いだすと言う 狂行をしていたからである…...
  • 『鉄塔』の使い魔@最終塔
    ズキュウウウウウウウウウウウウウウウン 鉄塔から凝縮された破壊のエネルギーが発射される。 圧倒的なエネルギーの奔流は渦を巻きフーケとそのゴーレムに襲い掛かる 「ひっ・・・」 ドゴォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!! 先ほどとまったく同じ爆発がフーケを包み込む。 「アラヤダーーーーーーーー!!!!」 ゴーレムは粉々に消し飛びフーケはきれいに吹っ飛んで星になった。キランという効果音つきで。 「あなたの敗因はただ一つ・・・あなたは私を侮辱した」 ビシ、とポーズを決めルイズは空を見上げる。 屋根は完全に崩壊し空に浮かぶ二つの月が煌々と辺りを照らす。 月の光を浴びる錆びた鉄塔はちょっとした絵画のようだった。 「ふ・・・ふふ・・・なんか悪くないわね、こいつ」 フーケを撃退したルイズはいたくこの鉄塔を気に入った...
  • 戦闘零流-01
    爽やかな風が吹くのどかな場所だった。 ハルケギニアと呼ばれる世界に存在する由緒ある王国、トリステイン。 その王国内に存在するトリステイン魔法学院。その敷地の外れの丘に人だかりが見える。 「さっさと終わらせろよ!」 「いつまでまたせんだ!ゼロのルイズ!」 「もう何回目だよ。忘れちまったよォ~!」 「もう帰りましょうよー。成功しっこないわよー!」 少年少女達の罵声が飛び交う。 その中心には桃色の髪の少女がいた。 彼女は、頭の禿げ上がった中年男性に言った。 「ミスタ・コルベール!もう一度!もう一度やらせて下さい!お願いします!どうか、も う一度…!」 中年の男性ジャン・コルベールは悩んだ。 時間的な余裕もすでになく、未だに『サモン・サーバント』は成功する気配は無い。 しかし少女が誰よりも勤勉で努力家であることを、禿げ上がった教師は知っていた。 彼女に納得...
  • 小ネタ-23
    「この宇宙のどこかにいる(ry」 ズドォォォン! ルイズの起こした爆発の煙が晴れると、そこにあったのは、二つの小さな球体だった。 白色で、手に取ってみると、多少の弾力がある。 「これは…」 「眼球……ですね」 ルイズは、手の中の二つの眼球を眺めることしか出来なかった ――――数日後―――― 「ヒマだわねー…そうだ、ちょっと舌でも噛み切りなさいよマリコルヌ」 「ゴ、ゴメンだよ! 平凡な日常を享受しようよ!」 『キャーッ!』 「む? 何やら事件のようね!」 「シエスタじゃないの。なにかあったの? 牛の生首が置かれてたとか?」 「妙に発想が恐ろしいよルイズ。なにかが盗まれたとかだよ、きっと」 「そうなの?」 「は、はい…私の着替えのセーラー服が盗まれたんです…」 「な、何てハレンチな…! 許せないな、ルイ……...
  • 砕けない使い魔-1
    「宇宙の果てのどこかにいる私のシモベよ…  神聖で美しく、そして、強力な使い魔よッ  私は心より求め、訴えるわ  我が導きに…答えなさいッ!!」 ドッグォオォ 今更、爆発くらいでは誰も驚かない 慌てて身をかばいはするが、誰も彼も、ただそれだけのことだ ゼロのルイズが魔法を使えば爆発する 馬を怒らせたら蹴飛ばされるのと同じくらい、彼らにとっては当然 だが、煙がおさまったあと、そこに見えてきたものは違った そういえばルイズは召喚魔法を使ったのだ クラスメートは皆、そのことを思い出していた そして――― 「…なに? この…鳥の巣アタマ…は?」 当のルイズがのけぞりおののいた時、それは噴出する 煙から現れ出た男、その頭ッ 彼らの目にはまさしく鳥の巣ッ 笑い出すにはあまりに充分ッ 「うはッ」 「く...
  • ゼロの兄貴-1
    ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ トリステイン魔法学校 その2年生において最も重要な事である使い魔召喚の儀式ッ! それがこの快晴ともいえる天候の中行われている。 「ミス・ヴァリエール。召喚の儀式を」 「はい!」 そしてそんな中周囲に ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ と音が聞こえんばかりに気合の入りまくった少女が教師に答え前に踏み出す。 「お前どっちに賭ける?」「爆発する方に」「まぁゼロのルイズだしな」「これ賭けになるのか?」 何時もなら大きめに叩かれる陰口であったが今回ばかりはその気合の入りっぷりに押され小声で話される程度となっている。 『ゼロのルイズ』それが今現在彼女に与えられている不名誉とも言える二つ名である。 最も集中力がノリにノってる彼女の耳には思いっきり聞こえているわけであるが・・・...
  • スケアリー・サーヴァント-1
    トリステイン王立トリステイン魔法学院。 その広場の一角で、春の使い魔召喚の儀が行われていた。 そして今、その召喚を行っているのは、由緒あるヴァリエール公爵家の三女、ルイズ・ド・ラ・ヴァリエール。 綺麗な桃色の髪と鳶色の目を持った美しい少女である。 しかしこの少女、先程から召喚を行っているのだが一向に何かが召喚されてくる気配はない。 呪文を唱える度に爆発が起こるだけ。爆発の回数はすでに両手の指では足りなくなっていた。 (なんでなのよ! なんで爆発だけなのよ! 何か来なさいよ! もうこうなったら高望みはしないわ。なんだっていい。だから! 偉大なる始祖ブリミルよ! お願いします!!) そう念じ、ルイズはもう何度目かもわからない召喚の呪文を唱える。 「宇宙の果てのどこかにいる私のシモベよ……神聖で美しく、そして強力な使い魔よ! 私は心より求め、訴え...
  • ゼロのテキーラ酒売り
    「宇宙の果てのどこかにいるわたしのしもべよ。 神聖で美しく、強力な使い魔よ。わたしは心より求め、訴えるわ…… 我が導きに、答えなさい!」 ルイズは呪文を詠唱すると、祈る思いで杖を振りかざした。 途端に爆発が起こり、同級生達が叫び声を上げる。 音にはもう慣れた。ルイズは目を細め、唇をかみ締めながら爆発地点を見つめる。 夕焼けと爆発の煙にぼやけ、うっすらと何かの影が見えた。  「うそだろ、ゼロが」「何かの間違いだ!」「やっと帰れる!寝れる!」 好き勝手に騒ぐギャラリーの言葉もルイズの耳には入らない。 何十回もの失敗のすえの成功。嬉しさに顔がにやける。 危険は二の次、と影に歩み寄った。失敗しすぎて日が暮れかけている。 早く契約したかったし、何より間近で姿を見たかったのだ。 強風が吹いて、煙を一気に吹き消した。ルイズの心臓が一際強く跳ねる...
  • DIO 吉良 ボス同時召喚
    最初の召喚で人影倒れているのを確認出来る所まで、また書くの面倒だから自分の再利用コピー 「宇宙の果てのどこかにいる私のシモベよ… 神聖で美しく、そして、強力な使い魔よッ 私は心より求め、訴えるわ 我が導きに…答えなさいッ!!」 ドッゴォオォォォン 「…またか…」「まぁ何時もどおりと言えばそれ以上でもそれ以下でもないな…」 「Oh,my god 僕の使い魔がすすだらけにぃぃぃいい」「もうここまで来ると…ブラボー!おお…ブラボー!!」 周りの少年少女達はルイズが魔法を使うと爆発が起こるという事を非常識を常識としていたので、 焦らず普段どおり嘲笑の言葉を次々と爆発の張本人に送っていった。 (…どうして…どうして爆発だけなのよォオオオ~~~~~~~~ッ!!) ルイズは心の中で絶叫していた。まいどまいどの事とは言え初歩の初歩であるサモン・サ...
  • マイク・O-1
    こことは別の、魔法文明が発達した世界、ハルケギニア。 この世界の国々の中では最も古い歴史を持つ国、トリステイン。 この国の魔法養成学校、トリステイン魔法学院。 ここでは日夜勉学に精を出し、立派なメイジになるため多くの貴族が在籍している。 そして今、トリステインに一つの嵐が吹き荒れようとしていた… ――雲一つなく。空一面に染み渡っている青。 ――燦々と地上を照らしている太陽。 ――緑生い茂る大地。 ――優雅に空を飛ぶ小鳥達。 目に映るものすべてが美しい自然である 特に小鳥達の発する声は美しく、さながら天使n「ドグぉオオンッ!」…ん? ここトリステイン魔法学院では今、生徒達が2年生に進級する為、ある儀式が執り行っている。 その儀式の名は『サモン・サーヴァント』。 この儀式ではメイジ達に一生仕えるパートナーを『召喚』するためのもので...
  • ヤバイ「RUNE」がIN!!
    ゼロのルイズこと、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールは緊張していた。 今まで挑戦した魔法は全て失敗。成功率ゼロ。何一つ上手く行ったことが無い。だが、今回は失敗するわけには行かない! 春の召喚の儀式を乗り越えなければ、トリステイン魔法学院の二年生に進級できないのだ! 前の生徒達が次々に使い魔の召喚に成功して行き、ついに自分の番になる。ただでさえ小柄で小さいルイズの身体は緊張と重圧のせいでさらに縮みそうだ。 (大丈夫…きっと成功するわ…) 心の中で呟く。 (いや、成功する!このルイズ・フランソワーズなら出来るッ!!絶対召喚できるッ!!) 自分を励まし、呪文を唱え始める。 「宇宙の果てのどこかにいる私の僕よ! 神聖で美しく、そして最強な使い魔よ!! 私は心より求め、訴える!我が導きに答えなさいッ!!」 そして杖が振り下ろされ… ドグォ――z__ンッ!...
  • 奇妙なルイズ-26
    ルイズは学院の自室で、ベッドの上に寝ころんでいた。 トリスティンの城でアンリエッタに抱きつかれてわんわん泣かれ、ウェールズからはアルビオン王家に伝わる『風のルビー』を渡され、マザリーニ枢機卿からは王室御用達の馬車で「魔法学院視察のついでに」送ってもらい、至れり尽くせりだった。 ウェールズ皇太子を連れて帰った事で、何か怒られやしないかとビクビクしていたが、マザリーニ枢機卿は馬車の中でルイズに礼を言ってきた。 「アンリエッタ姫殿下がこの度のことでご成長なされたのは、ミス・ヴァリエールのおかげです」と。 「そそそそそんな!わわ私は迷惑をおかけするばかりで」 ルイズは緊張と驚きのあまり、どもってしまったらしい。 ルイズの希望で学院の門内まで馬車を入れず、門の前で降りることになった。 あまり目立ちたくないと思ったからだ。 まだ授業の時間中だったせいか、学院...
  • ゼロの奇妙な道連れ 第二話
    「「・・・」」 (平賀 才人…名前的に日本人っぽいが…俺が死んだ所じゃなくて日本にあの鏡出やがったのか…?)  何だかえらい気まずい沈黙が空間を満たした…がまぁ…気を取り直してっと… 「才人か…悪いが俺の質問に答えてくれないか?」 「はい・・・俺もまだ質問したいけど…先どうぞ」 「お前…どこの国にいた?」 「?俺は日本にいたけど、ここはトリスティンって言ってたけどヨーロッパのどの辺に? ってか何で俺こんな所にいるんだ?あんたが俺をここに連れてきたのか?ってかあの鏡なんだよ!?」 「あ~落ち着け落ち着け、一辺に質問すんな…俺も行き成りでまだわけわからねぇんだよ・・・」 …つってもこの状況じゃ落ち着け言ってもムリだな… と思ったら何かまだまだ言いたそうな顔していたが黙って深呼吸をし周りを見渡し状況を確認していた。 こいつ見た目よりも大物か…?いや…た...
  • ゼロいぬっ!-1
    ある日の事だ。 平賀才人が命じられた部屋の掃除をしていた時、偶然にもそれを見つけ出した。 革で出来たベルト…それは紛れもなく『首輪』だった。 顔中を流れる嫌な汗。 以前、キュルケの部屋を訪れた際、ルイズが言っていた言葉を思い出す。 『……今度、こんな真似したら首輪を付けるわよ』 あれは本気だったのか。 だが自分には怒られるような事をした記憶はない。 それとも知らない間に、ルイズの癇に障るような事をしでかしてしまったのか。  首を握り締めたまま、才人は理不尽な暴力に打ち震える。 「……あれ?」 ふと気付く。 自分用に買ったにしてはあまりにも小さすぎる。 それこそ本当に犬用の物とサイズが変わらない。 その上、その首輪はボロボロで少し力を入れただけでも千切れそうだ。 「あーあ、とうとう見つけちまったか」 壁に立て掛...
  • ゼロのパーティ-2
    トリステイン魔法学院。 メイジ達に、魔法や教養を教え貴族として育成するこの学院は、非常に騒がしい状態にあった。 というのも、新二年生達による使い魔召還の儀式が行われているためだ。 所属する学生達は、この使い魔召還の儀式で呼び出されたものによって、属性の固定とそれに伴う専門科目の専攻が行われるため、その結果に一喜一憂する。 この学院に所属する、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールは、これこそ名誉挽回のチャンスと、非常にはやり立っていた。 ゼロのルイズ。それが彼女に与えられた二つ名である。これは彼女の魔法成功率が0であるということを表す、極めて不名誉な二つ名であった。 もし、これで凄い使い魔を呼び出せば、今まで自分をゼロと呼んだ奴らを見返せるッ! そう思い、彼女は今、この使い魔召還の儀式に向かっていた。 しかし他の生徒の召還が進むにつ...
  • アホの使い魔-1
    「俺の名はペイジ」     ドォッシュウウウ 「ジョーンズ」     ボシュウッ 「プラント」     ジュウウウウウウウ 「ボーンナム 血管s」     デロリン 「ルン!ルン!ルン!」     ゴシャァアッ 「ズラ!」     ボシ─── 「え!?…オレ?  外に居たのは……おれだったァ──  棺桶の中に居たはずなのにィ~~~~」     ゾバゾバッ 爆音が響き、土煙を巻き上げて何かを呼び出す閃光。 そして、土煙が晴れる度に日光を浴びる度に呼び出した使い魔が溶けて消えていく。 それが今日の『ゼロのルイズ』の『サモン・サーヴァント』の晴舞台であった。 「おいおい、一体何回死なせるんだよ!」 「ゼロじゃなくて死神のルイズか!?」 「十回超えてるじゃねぇェかよぉぉお!  なあ、帰っていいだろぉ...
  • 逃亡した使い魔
    春の使い魔召喚。それはトリステイン魔法学院で二年生に進級する為の儀式である。 その使い魔召喚が出来ないと二年生にはなれないのである。 「宇宙の果てのどこかにいる私の僕よ! 神聖で、美しく、そして強力な使い魔よ! 私は心より求めうったえるわ!我が導きに、答えなさい!」 桃色の髪の少女、ルイズは 自らの使い魔を呼び出すために四十三回目のサモン・サーヴァントを唱えた。 そして四十三回目の爆発を起こす。 だが今回は今までの四十二回とは違っていた。 爆発した場所に何かがあったのだ。 ルイズは遂に召喚に成功したのかと思い顔を輝かせた…がそれも長く続かなかった。 そこにいたのは気絶している人間だったのだ。それも着ている服からして魔法を使えない『平民』だろう。 魔法を使えない『平民』は、魔法を使える『メイジ』に逆らえない。魔法はそれほどまで...
  • ゼロいぬっ!-99前編
    そうして『はじまり』はやり直された。 広場に数いた生徒たちの姿はなく、桃みがかった髪の少女を中心に、 褐色の肌の少女と青い髪の少女、そして眼鏡をかけた教師が見守るように立つのみ。 あの日よりも温かな風が木の葉を運んで吹き抜けていく。 彼女の前には火が焚かれ、それがパチパチと音を立てる。 ソリが黒く焦げて焼け落ち、彼女の日記と研究資料もただの灰へと変わる。 記録も思い出も等しく炎の中へと消え去っていく。 穏やかな風が灰を舞い上げて彼方へと運び去る。 「本当にもう大丈夫なの?」 心配そうに訊ねるキュルケにルイズは小さく頷いた。 答える彼女の瞳からは意志の力が感じ取れた。 余計な心配だったと安堵の溜息を漏らすキュルケの横で、 タバサは黙って事の成り行きを見守る。 彼女は知っている、人は大切な者を失う事で強くなるのだと。 悲しみを乗り越えた時、人はそれを糧に...
  • ディアボロの大冒険Ⅱ-1
    「宇宙の果てのどこかに(中略)我が導きに…答えなさいッ!!」 ドグォン! 大方の予想通り、すさまじい爆発が起きた。 百m以上離れた場所に避難しているおかげで、爆発の至近距離に居たルイズ以外無事だったが。 【『ゼロのルイズ』が魔法を使えば爆発する】それはコーラを飲んだらゲップするのと同じくらいの常識である。 (やはりゼロなんだなあ)と、生暖かい目でルイズを見守る先生とクラスメイト達。 当のルイズはケホケホと咳き込みながらも煙が収まるのを待っていた。 サモン・サーヴァントで爆発はありえない。だから誰も彼も使い魔の召喚は失敗だと思っていた だが、煙がおさまったあと、そこに見えてきたものは違った。 「…何? この…何?」 当のルイズは仰け反り慄いた。 煙から現れ出た男は――――女物と思われる下着を上半身に着ていた。 そして髪は...
  • slave sleep~使い魔が来る-1
    プロローグ この世界と全くかけ離れた魔法使いたちの存在する世界。ハルケギニア。 その中で4つに分かれた国の一つ、トリステイン。 そして魔法使いたちの学校、トリステイン魔法学院。 そこは魔法使い、メイジを育成する教育機関である。 青空の下生徒たちはマントを羽織い、杖を振るい魔法を使う。 そして、今っ!まさにっ!この大観衆の中でっ! 2年生から持つ事を許される使い魔の召喚の儀式が行われていたっ!! そして大観衆の真っ只中に出てくる少女。 彼女の名は、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。 この物語は彼女が使い魔を召喚することによって始まる・・・・。 一人の青年を呼び出すことによって始まる「二人の恋のHISTORY」と言う名の伝説であるっ! 「宇宙の果てのどこかにいる私のシモベよ…  神聖で美しく、そして、強力な...
  • グイード・ミスタ登場 その①
    ディアボロとチーム・ブチャラティとの抗争から1年。 パッショーネはジョルノをボスとしてその勢力をひろげる一方 麻薬部門の縮小と麻薬のルートの厳しい管理を行い、 イタリア各地から麻薬は確実に減ってきていた。 幹部となったグイード・ミスタはその日レストランで一人で昼食を取っていた・・・ 「ワギャアアアアーッ クレーッ」 「アギャギャギャギャーッ クレェーッ」 「うがぎゃぎゃぎゃぎゃ」  「うぎゃあーうぎゃあー」 「ぎゃああー」 「ああああきゃあ~」 「仲良く食えッ!」 いや違う。『7人』で昼食をとっていた。 本来幹部はこんなに目立つところでノンキに昼飯を食ったりしない。 襲われる危険などがあるからだ。しかし ミスタは「まあ~なんとかなるだろ」と言ってよくその辺のレストランで食べたりするのだ。 「しかし・・・ジョルノがボスになってからは目立った...
  • ジョセフ-1
     空は晴天、風は微風。  そんな中、トリステイン魔法学院の2年生たちは各々が召喚・契約した使い魔たちと戯れていた。  ……ただひとり、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールを除いて。 「大見得を切った以上、この子よりすごいのを召喚できるのよね、ルイズ?」  ルイズを囲む生徒の輪の中、キュルケ・アウグスタ・フレデリカ・フォン・アンハルツ・ツェルプストーは、  その豊満なボディを揺らしながら挑発的な言葉をルイズに投げかけた。  傍には先程彼女が召喚したサラマンダーがいる。彼女の言うこの子というのはこのサラマンダーのことだ。 「当然でしょ」  ルイズはそんなこと簡単だわ、と鼻をフンと鳴らす。本当に自信があるのか単なる強がりなのか。  彼女を見守る他の生徒たちはみな顔を寄せ合い、  「本当にできるのか?」「また爆発するのがオチよ」「ゼ...
  • 一章一説 ~星屑は違う空に流れる~
    「チクショウ、まずい。まずいぞッ! これは!」 夜、フリーウェイを一台のオートバイが疾駆する。 まるで、暴走族のそれのような速度が出ているにもかかわらず、ハンドルを握る男はヘルメットをかぶっていない。『個人の自由は尊重されるべき』と、法定でその着用が義務付けられていないというのもあるが、彼の場合、そんなことを気にする余裕がないといった体だった。 むき出しの顔は筋肉が強張り険しい表情で、左目のまぶたが下がっている。上げようとはしているが上がらない。小刻みに痙攣するまぶたが、そう主張しているようだった。 「なんでこんな日に限ってバスが止まるんだ。コッチに来てからようやく手に入れたバイト、初日だっつーのによォ、クビになっちまうじゃあねえか! バイクなんか乗りたくないってのに、ヘッドライトも壊れちまってるしよォオオッ」 悪態をつくが、その表情と激しくなっている動悸、だらだらと流れ出ている...
  • 第壱話 究極生命体 召還
    始祖ブリエルに祝福されし地  ハルキゲニア世界 トリステイン王国  トリステイン魔法学院にて一人の少女による召還の儀式が今行われようとしていた とてつもない存在がこの世界に招かれるとも誰も知らずに・・・・。  そして この物語の結末は誰にも予想できないとここに宣言しておこう なぜならこれは究極へ到達したある種族の男と 伝説の力を持つ少女の物語だからだ。 「宇宙の果て のどこかにいる 私のシモベ よ… 神聖で美しく、そして、強力な 使い魔よッ 私は心より求め、訴えるわ 我が導きに…答えなさいッ!!」 続く爆音 しばらくして周囲の煙が晴れた時 ルイズは成功を確信した 何かが召還されたわ!!! 私ついに魔法に成功したんだ これまでの努力が報われたのねと・・・ だが 自分が召還した それを見た時 ルイズの歓喜は落胆にか...
  • ゼロのスネイク 改訂版-01
    「わからないのか? おまえは『運命』に負けたんだ!  『正義の道』を歩むことこそ『運命』なんだ!!」 目の前の小僧の高らかな勝利宣言とともに、主人の頭蓋が「ウェザー・リポート」の拳に押しつぶされた。 それと同時に自分の体から力が抜けていくのがわかった。 負けたのだ。 完全に、敗北したのだ。 人間の頂点がさらに上り詰めて行き着く能力が、負けた。 何故負けた? ウェザー・リポート如きに、徐倫のヤツの最後の悪あがき如きに、こんなちっぽけな小僧如きに、何故負けた? いくら考えても答えは出ない。 いや、出せない。 何故なら答えが出る前に、自分は消滅するからだ。 「このちっぽけな小僧がああああああああああああああッ!!!」 主人の、最後の断末魔が聞こえた。 主人の体を砕く、ウェザー・リポートの拳の音も聞こえた。 それだけだった。 もはや指一...
  • ゼロのスネイク-1
    「ミス・ヴァリエール。召喚の儀式を」 生え際の後退著しい中年教師が意を決したように言う。 その教師――名はコルベールといった。 コルベールはここ、トリステイン魔法学校にて2年生が行う中では最重要とも言える行事である召喚の儀式の監督を務めていた。 そしてその結果は満足に値するものであった。 上位陣にはそれはもう美しい風竜を召喚したタバサ、火山竜脈のサラマンダーを召喚したキュルケがいたし、 それ以外の生徒達も十二分に成功といえる内容の召喚を行っていた。 これから儀式を行う、一人の女生徒を除いては。 彼女は別にヤサグレてる訳でもなかったし成績が悪かったわけでもない。 他の生徒とのコミュニケーションも十分に取れている。 しかしただ一つ。 本当にただ一つだが彼女には欠点があった。 そしてその欠点こそがコルベールを不安にさ...
  • パープルヘイズ&グリーンデイ-1
    春の暖かく爽やか天気 小鳥がさえずり、横になればすぐに寝ることが出来そうなそんな場所 トリスティン魔法学院の郊外でそれは行われていた。 桃色の髪の少女は魔法陣の中央に立ち儀式に必要な呪文を紡ぎだした。 「どっかの宇宙の果てにいる私だけのシモベよ 気高く、神聖な使い魔よ! 我の心から求め、訴えるわ……我が導きに、答えなさい! ……つーかなんでもいいから出てきなさい!!」 ズドギャァァーz____ン!! いつもとは違う爆発にルイズは自信を持っていた。 (こいつは成功したわ!! きっとあの煙が晴れたら素敵な使い魔が現れるのよ!!) 彼女の周囲には蛙や梟、大きなものではサラマンダーなどの幻獣がいた。 うらやましいと思ったクラスの連中は次々に成功していくなか自分だけが呼び出せてないのだ。 しかもこの儀式、失敗すると留年...
  • ゼロの予報図-3
    「で…だけど、本当にアンタ、何も思い出せないわけ?」 「ああ、本当だ」 ここは、ルイズの部屋だ。ここが『トリステイン』の『魔法学院』ということは教えてもらった。 さっぱり意味がわからん。ルイズの話のことじゃない。 俺はどこにいて、何をしていて、なぜここに来たのか? ルイズの話では、『召喚』というのはこの世界のどこかから『使い魔』というのを連れてくるらしい。 困った事に、オレの故郷はさっぱり思い出せない。 故郷なら知り合いもいるだろう。そうすればきっと名前だってわかるのに……。 そこで、先ほどのルイズの質問と相成ったわけだ。 「でも困ったわね…アンタを『使い魔』とするのに『下僕』とか『犬』じゃあ呼びにくいし…  人前ではカッコがつかないわ……」 「じゃあ…そうね、喜びなさい!  このルイズ・ド・ラ・ヴァリエール様が名付け親になってあ...
  • 僕の夢は三色コロネッ!-1
    あれから 3ヶ月 あの時僕たちブチャラティチームは組織に反旗を翻しそして最終的には組織のボスを倒し僕は 組織のボスになった。だが大事な仲間たち。頭は悪かったが優しいヤツだったナランチャ。 口もガラも悪かったけど面倒見のいいアバッキオ。そして僕がこの組織に入るキッカケとなり ギャングの癖にホントは誰よりも正義感の強かったブチャラティ。僕は今この三人の墓の前に 来ていた。三つの墓はどれも立派墓だ。 ジョルノは三人の墓の前に立っていた。 「これから忙しくなりそうですよ…ブチャラティ。ミスタもなかなかがんばってくれていますし なんとか組織もやっていけそうです。」 返事はない。ジョルノは三人の事を思い出して少し泣きそうになった。 (泣いたら僕のキャラじゃないな…) ジョルノはグッと涙を堪えるとゴールドエクスペリエンスで墓の周りを無駄無駄ァッ!して そ...
  • 仮面のルイズ-8
    トリスティン魔法学院とその関係者達は、いつもと変わらぬ平穏を享受していた。 ルイズが土くれのフーケを倒したという噂も、いつの間にか語られなくなり、一部を除いてルイズの存在は忘れ去られてしまった。 そんな中、ロングビルは思いがけない客の来訪に驚いていた。 オールド・オスマンから、書庫の資料を持ってきてくれと頼まれたロングビル。 彼女は、よりによってルイズを一番馬鹿にしていたと言われている『微熱のキュルケ』からルイズに関する話を聞きたいと言われたのだ。 「ミス・ツェルプストー、今は仕事中ですので、後ほどにして頂けませんか?」 「手間は取らせないわ、『土くれのフーケ』の隠れ家があった場所を教えて欲しいの」 ロングビルは思いがけない質問に、二度目の驚きを隠せなかった。 「ふ、フーケの隠れ家ですか? なぜ貴方がそんな事を…」 「教えてくれるの?くれないの?ど...
  • ゼロの究極生命体 序
    「宇宙空間だと!?」 眼下に地球を見下ろし虚空の暗闇に浮かぶカーズ! ! このままでは地球へ戻れぬ だがカーズは究極生命体 そのIQ400の超頭脳で 打開策を導き出す その間 0.01秒! 「フンッ!体内から空気を噴出させて!その圧力抵抗で軌道を変え!地球へ戻ってやるわ!」 バリッ!背中から6本の管が現れ空気を噴射した!がみるみる顔が引きつり凍結していく! 絶対零度の宇宙空間ではあらゆるものが凍りつく この時点で致命的なチェクメイト!! 「ぎぃゃぁぁあああ!だ…だめか!こ…!凍るッ!く…空気が凍ってしまう!外に出ると凍ってしまうッ!き…軌道を変えられん、も…戻れんッ!」。 己が完全敗北したことをカーズは瞬時に悟る 確かに究極生命体となった自分は無敵 マグマも波紋も太陽光も自分を滅ぼすことは不可能 まさに完全! だが宇宙空間...
  • CRAFT OF ZERO ゼロの技工士-1
    カプリ島 ここ観光客が賑わい、美しい風景と海が広がるのどかな島には不釣合いな男たちがこの島にいた。 山頂で金を取りに行っている6人組みとはまた別に不釣合いだった。 なぜなら二人とも血まみれで、一人は全身傷だらけで、もう一人は明らかに致命傷の銃によると思われる傷が有った。 この男たちの名はサーレーとマリオ ズッケェロ。 この二人はスタンドという超能力使いでさらにギャングである。 この二人はこの島にある先日自殺したポルポという幹部の遺産の回収のためにこの島にやって来た。 ブチャラティという男が遺産の在処を知っているのがわかったまでは良かった。 しかし、一時はブチャラティの仲間を人質に取ったものの、ブチャラティの機転により破れ、ズッケェロは拷問を受けた。 先にカプリ島で待っていたサーレーも奇襲をうけ、今の今まで縛られていた。 意識を取り戻した二人はお互いの...
  • 味も見ておく使い魔 第五・一章
    トリステインに午後の日光が差し込む頃。 学院付きのメイド、シエスタはルイズとタバサ、キュルケと敷地内にてばったりと出会っていた。 「タバサさん、ルイズさん。お二人とも、キュルケ姉さまに胸成分が吸い取られています!」 キュルケの時が止まった。 「……は?」 「な?」 「なんですって!!!」 ふたりのちっこい背の子供が声を揃える。例の蒼とピンクの髪の子のことである。 「解説します!  キュルケ・フォン・アウグスタ・ツェルプストーは、親しくなった間柄の、他人の  胸囲と身長成分を、自分と同じかそれより下の水準にまで吸い取る能力を持つので  すッ!」 「なに言ってるのか全然わからないわ!」そういうキュルケとは裏腹に。 「それで、どうなるの? 教えてシエスタ!」 そう叫んだルイズと、タバサはシエスタの視線に釘付けになっていた。 シエスタはコホンと咳払いをした。 ...
  • ゼロの兄貴-35
     珍妙な帽子を被った男が机のケーキを見て何やら喚いていた。 「なんで残り4個なんだよクソッ!なんて縁起悪ィんだ!」 「それなら最初から3個にしておけばよかったじゃあないですか、ミスタ」 「そうなんだがよぉーー……まだ、クセが抜けきらねーで、つい5個買っちまうんだよ……」  ブチャラティ。アバッキオ。ナランチャ。フーゴ。 かつて5人だった仲間は、新入りの……現在、パッショーネのボスであるジョルノを除いて全て居なくなってしまったのだ。 「そうですね…ですが、彼らの意思は僕達が受け継いでいるんです。それに……フーゴだって時間が経てば戻ってきてくれますよ」 『サン・ジョルジョ・マジョーレ島』で組織を裏切った時、唯一その場に残ったフーゴだが、彼なりに協力をしてきてくれていた。  ディアボロを倒し組織を掌握した際フーゴが戻ってきてもいいように体制を整えていたが、フーゴ自身がそれを許さな...
  • ゼロの世界-2
    「ちょっと! さっさと起きなさいよ!」 怒鳴ってはみたものの、男が目を覚ます気配はない。 (勘弁してよ…。私が運ぶの? こいつを? 歩いて?) げんなりする。平民が貴族の前でいつまでも寝ているなんて。 そういえば、コルベールはコイツのルーンを珍しいと評していたが…… (『平民』って時点で珍しいどころの騒ぎじゃないわよッ、ボゲがッ!) 「とに、かく」 ルイズは歩き始めた。『男』の足を引き摺りながら。 ふと、コイツの『名前』が気になった。使い魔には名前を付けなくては、と思っていたが、 平民とはいえ、人間相手に勝手に名前を付けるというのも気がすすまない。 「まったく、この『ドクロヒゲ』……初っ端から、ご主人様に…フゥ」 「迷惑かけるとは、イイ度胸してんじゃーねーの……! ハァ」 「疲れているならワザワザしゃべらなくてもいいだろう」 「そりゃ…そうだけど……」 「いった...
  • ジョルノ+ポルナレフ-11
    あ、ありのまま今起こったことを話す! 僕は、愛しのモンモランシーからもらった香水をうっかり落としてしまった。 その日は良い陽気で、友人達との会話も弾んでたしワインもおいしかった。 だけどまだそんなドジ踏むほど酔っちゃいない…! だから、落とした事に関して僕に非は無いと先に言わせて貰おう。あえて言うならこのポケットが悪いんだ! それはともかくなんだ。 さっさと拾いたいところだったけど、実は僕は浮気の真っ最中なので不用意に拾う事は出来ない。 まだ手を握った位だが、貴族としてオトコとして可愛らしいシニョリーナを泣かすわけにはいかない。 その香水が大切な物であることも事実! だが…大事なものだからこそ不用意に拾う事はできない。 大事な物だからってうっかり拾って浮気がばれるなんてことになったら…正に本末転倒だからね。 僕はそう...
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