ゼロの奇妙な使い魔 まとめ内検索 / 「偉大なる使い魔-27」で検索した結果

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  • 偉大なる使い魔-26
    「プロシュート、見ててくれた?わたし、スクエアのワルドに勝ったのよ」 「ああ……見事……だったぞ……ルイズ」 「あとは帰るだけでしょう、さあ行きましょう」 「ルイズ……お前だけで行くんだ……オレは……もう……動けねえ」 プロシュートは、もう喋ることさえ苦しそうだ。 「いやよ!一緒に帰るのよ」 「任務を……やり遂げろ……ルイズ……オレが死んでも……お前が…… 手紙を……持って帰る……ことが……出来れば…… それが……オレたちの勝利だ!」 「わたしたちの……勝利」 「ゴホッ……ウェッ……カ八ッ……ゴホゴホッ」 激しい咳き込み。それはプロシュートじゃなくワルドのものだった。 「くそ……この『閃光』がもはや後れを取るとは……」 「ワルドォォォォ」 ワルド……ボロボロだが傷は塞がっていた。 「今の治癒で精神力をほとんど使ってしまったよ…… 今日のところは引...
  • 偉大なる使い魔-12
     わたしは、自分の部屋で今までの事を振り返っていた  わたし達は、フーケを捕まえ無事に破壊の杖を取り戻した  破壊の杖は、どうやらプロシュートの世界から来た物らしい  その事から解った事といえば、プロシュートが召喚された以前にも  誰かが異世界から召喚されてしまった事ぐらいで、むこうの世界に帰る  手がかりにはならなかった  しかし、何故わたしが異世界からプロシュートを召喚してしまったのだろう?  わたしが真面目に考えてる隣では 「ダーリン、今日も素敵よ」  キュルケがプロシュートに迫っていた  わたしはキュルケに対し、怒りよりも心配が先に出てしまう  「キュルケ・・・その、彼が怖くないの?」  キュルケをプロシュートから引き離し、耳打ちする 「確かに彼、敵には容赦ないわね、でも『そこにシビれる憧れるぅ』ってやつよ」  何それ? ...
  • 偉大なる使い魔-27
    ……夢を見ている… 夢を見ている時に、その事を認識できるなんて結構めずらしいわね…… でも、真っ暗だ……何も見えないわね。 これから何が始まるのかしら? 子供の時の記憶?脈絡の無いストーリー? ……それとも、プロシュートの体験? ……声が聞こえてきた…… 「…………」 「……………………」 フーケとワルド? 「どうした、土くれよ。貴様もあの連中のように、宝石を漁らんのか?」 「私とあんな連中といっしょにしないで欲しいわね」 「あらら。懐かしのウェールズさまじゃない」 「そんな奴は放っておけ」 ウェールズさま?何も見えないのが、もどかしい。 「ひっ!ぷ、プロシュート!」 「ふっ、ガンダールヴか」 プロシュート? 「あんた、マジでこの男に勝ったんだね…… 正直、やられると思ってたよ……」 「ああ、正直に言うと、まともに戦っていれば負けて...
  • 偉大なる使い魔-21
    わたしたちは、ラ・ロシェールで一番上等な宿に泊まることにした。 ワルドさまは全員に向かって困ったように言った。 「アルビオンに渡る船は明後日にならないと出ないそうだ」 「急ぎの任務なのに・・・」 わたしは口を尖らせた、ウェールズ様が敵の手に落ちるのも時間の問題なのに。 「あたしはアルビオンに行った事がないからわかんないけど、 どうして明日は船が出ないの?」 キュルケの方を向いて、ワルドさまが答えた。 「明日の夜は月が重なるだろう?スヴェルの月夜だ。その翌日の朝、 アルビオンが最も、ラ・ロシェールに近づく」 ワルドさまは鍵束を机の上に置いた。 「さて、じゃあ今日はもう寝よう。部屋を取った。キュルケとタバサは相部屋だ。 そしてギーシュとプロシュートが相部屋」 キュルケとタバサ、ギーシュとプロシュートが顔を見合わせる。 「僕とルイズは同室だ...
  • 偉大なる使い魔-1
     わたしの目の前に男が現れた、やっと成功したサモン・サーヴァントだというのに 唯の平民を召喚してしまったようだ。 「あんた誰?」  とりあえず名前を聞いてみることにする 「・・・俺はプロシュートだ」  この目の前にいる男はプロシュートというらしい 「けっこうイイ男じゃない、ルイズあんた使い魔じゃなく恋人を召喚したの?」  キュルケがそう言うと、みんながどっと笑う・・・腹立つ 「違うわよ!」  すぐそっち方面に話が跳ぶキュルケに否定する 「さて、では、儀式を続けなさい」  コルベール先生が続きを促してくる。そうだった、まだ儀式は途中だったんだ  今まで、わたしは使い魔にはモンスターが召喚されるとずっと思ってた  だから契約のキスもファースト・キスじゃないとおもってたけど目の前には男の人がいる。   これってつまり、これがファーストキスに...
  • 偉大なる使い魔-35
    いつもの日課をこなす為に広場に出ると隅の方で一人のメイドが泣いていた。 あの黒髪はシエスタだ。 「どうしたのシエスタ。マルトーさんにでも叱られたの?」 シエスタはブンブンと首を横に振った。 「余計なお世話だったかしら・・・わたし、もう行くわね」 この場は、そっとしておこう。 「・・・待ってくださいミス・ヴァリエール、話を聞いてもらえますか」 「ええ、聞かせてちょうだい」 シエスタと建物の階段に並んで座り込んだ。 暫く黙り込んだ後シエスタは静かに語りだした。 「・・・私、帰る所が無くなっちゃいました」 「帰る所が無くなったって、どうゆうこと?」 「たった今聞きました。二日前に私の故郷タルブ村が全滅しました・・・ 原因は不明・・・」 全滅・・・原因不明・・・ 「王国のアカデミーの調査でも何も解っていません。亡くなった村の人達から ディレクトマジックの反応無し。...
  • 逆に考える使い魔
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  • 偉大なる使い魔-25
    朝早くワルドに起され促されるままついていくと、礼拝堂でわたしの結婚式が 始められようとしていた。 ここに居るのは、わたしとワルド、ウェールズ様とプロシュートだけだった。 何故、今こんなのとになっているのか、わたしには分からなかった。 ワルドは、この旅が終われば僕を好きになると言った。 結婚しようとも言った。 だけど、何故、今?こんな時に?こんな場所で結婚式を? 分からない、分からない。 不安になりプロシュートを見るが、彼は部屋の隅で黙ってグラスを傾けていた。 どうして何も言ってくれないの? 「緊張しているのかい?仕方が無い。初めてのときは、ことがなんであれ 緊張するものだからね」 ウェールズ様は、にっこりと笑って後を続けた。 「まあ、これは儀礼に過ぎぬが、儀礼にはそれをするだけの意味がある。 では繰り返そう。汝は始祖ブリミルの名において、このものを敬い、愛し、 ...
  • 偉大なる使い魔-2
    「着替えさせて」  わたしは、部屋の窓際で夜空を眺めてるプロシュートに声をかける 「1人で着替えられねえのか?」  こちらを見ずに、なめたことを言ってくれる 「着替えられるわよ!でも、あんた使い魔でしょ、なら言うこと聞きなさいよ」 「使い魔の仕事は主人の身を守る事だったよなあルイズ」 「ええ、言ったわよ」 「なら、守ってやる。それで文句ねえだろ」  何言ってるの、この男? 「無理よ、唯の平民がモンスターやメイジに敵うわけないわ」 「ルイズお前の敵は誰だ、無理かどうか証明してやろうじゃねえか」  ただの着替えがとんでもない事になってきた  敵?モンスターは此処にはいない、今わたしの敵は・・・ 「キュルケね、ツェエルプトーのキュルケ」 「そうか、じゃあキュルケを始末してやろう」  ・・・・・・はい? 「始末って、殺すってこと?...
  • 偉大なる使い魔-20
    プロシュートが戻ってきた。 「ヤツ等は貴族に雇われたとゲロしたぜ」 ゲロって何? 「喋ったって事だぜ、ルイズ」 わたしの方を向きプロシュートが言い直した。 そんなにも不思議そうな顔をしてたかしら。 「それなら、最初からそう言いなさいよね」 「よく、あっさりと聞き出したものだな」 ワルドさまが不思議そうに言った、なんとなく分かっているわたしにとって そこには気づいてほしくなかった。 「まず、1人ブッ殺した」 まず・・・か、プロシュートの返答を聞いたワルドさまの顔が強張った 「残った連中は知っていることを、俺が質問する前に話してくれたぜ」 いきなり殺されたんじゃ、交渉の余地なし。男たちは話すしかなかったのね。 「その後に全員ブッ殺した」 「何で殺すのよ!」 わたしはプロシュートに怒鳴った、なにも殺す事は無いと思ったからだ。 「...
  • 偉大なる使い魔-24
    わたしたちは、痩せた空賊の男に部屋から連れ出された。 甲板の上の部屋に通されると、ガラの悪い空賊たちがニヤニヤと笑っていた。 立派な部屋に豪華なテーブル、一番の上座に派手な男が座っていた。 どうやら、こいつが頭のようね、杖をいじってる所をみるとメイジなのか。 水晶の付いた良い杖ね……。 わたしたちを連れてきた男が、わたしをつついた。 「おい、お前たち、頭の前だ挨拶しろ」 わたしは、頭を睨んでやったが、頭はにやっと笑った。 「気の強い女は好きだぜ。ガキでもな。さてと、名乗りな。」 「大使としての扱いを要求するわ」 誰が、こんな奴等に恐がってやるもんですか。 「馬鹿かお前?空賊を相手に何を言っているのやら」 頭は静かに、わたしの言葉を跳ね除けた。 「……王党派と言ったな?」 頭がわたしの瞳を覗きこんでくる。 「そうよ」 「目的はな...
  • 偉大なる使い魔-23
    わたしたちは船に乗るために階段を駆け上がる。 階段の隙間から、ラ・ロシェールの明かりが見えた。 みんな無事かしら。 階段を駆け上がっていると一番後ろを走っているはずの、わたしの後ろから 足音が近づいてくる。 フーケと一緒に居た白い仮面の男! わたしが気づくと同時に男は、わたしを抱え上げた。 「ルイズ!」 プロシュートが剣を抜き常人とは思えない程のスピードでわたしに接近する。 男は、わたしを抱えたまま宙に浮いた。 プロシュートは、男を見上げるとグレイトフル・デッドを出現させ跳びあがらせた。 男を殴ろうとグレイトフル・デッドの拳がせまる。仮面の男が杖を構えると、丁度 拳がわたしの目の前に来るコースになった。 「きゃあああ!」 アレで殴られると、どうなるのか。ギーシュのワルキューレの様になるの? 「ちっ!」 ここまで聞こえてくる舌打...
  • 偉大なる使い魔-3
     落ち着いてきた、わたしは貴族よ。いつまでも泣いているわけにはいけないわ   ゾクリ・・・背中に寒気が走る  嫌な、予感がする・・・あの使い魔がイラ付いている。 「何が、起こっているの?」  機嫌よく、食事をしているはずなのに。急いで食堂に向かった 「決闘、決闘だ」  食堂に着くとなにやら、騒がしかった 「ギーシュとルイズの使い魔が決闘するぞ」  なんですって!わたしは人ごみを掻き分けプロシュートに駆け寄る 「あんた!何してんのよ」 「よおルイズ」 「よおじゃないわよ!なに勝手に決闘の約束なんかしてんのよ!」 「俺は、ただ香水を拾ってやっただけだ、結果ギーシュの二股がバレ、  腹いせに俺をぶちのめすそうだ」  簡単に、今の光景がイメージ出来たわ 「謝っちゃいなさいよ」 「なに?」  「怪我をするから、謝ってよ。今なら許して...
  • 偉大なる使い魔-28
    「ヴァリエールの名に懸けて必ずお前を八つ裂きにしてやる!!」 いつもの見慣れた自分の部屋、わたしはベッドから身を起こした。 「・・・夢か」 ドン ドン ドン ガチャガチャ 乱暴にノックされ、ドアを開けようとする音が聞こえた。 しかし、鍵をしっかりとかけているのでドアは開かない。 カチリ ガチャ 鍵が勝手に外され、返事も待たずにドアが開けられた。 こんな事をする奴は一人しかいない。 「ちょっとキュルケ『アンロック』は止めてって何時も言ってんでしょーが」 わたしの文句にかまわずにキュルケはズカズカと部屋に入ってきた。 「あのね、朝早くから『八つ裂きにしてやる』なんて聞かされた日には 何事かと思うじゃない」 「あ・・・ご、ごめん。寝言、聞こえちゃってた?」 「寝言ォ?あんた思いっきり叫んでたわよ」 「だから、それは謝るわよ。起こしちゃったみたいね」 わたしは素直に...
  • 偉大なる使い魔-22
    ここは・・・?学院のわたしの部屋。 「忠誠には、報いるところがなければなりません。」 部屋の中央で姫さまがプロシュートに左手を差し出していた。 姫さま?なんで? 「お手を許す・・・そんな事は出来ないさ!ただし、お前がだ・・・ 『アンリエッタ』」 プロシュートは、そう言い終わると姫さまの左手を両手で握り締めた。 「グレイトフル・デッド!」 「きゃああああぁ」 「きゃああああぁ」 わたしはベッドから勢いよく身を起こした。 学院の寮じゃない、宿の部屋だ。 夢か・・・、姫さまが・・・姫さまが。 落ち着け、落ち着けルイズ。プロシュートは姫さまにキスしたじゃない。 あんな事してないわ。 わたしは部屋を見渡すとワルドはもう居なかった。 テーブルの上に一枚の手紙が置いてあった。 『錬兵場で待つ  ワルド』 何かしら、わ...
  • 偉大なる使い魔-42
    「・・・ズ。ルイズーッ。起きてよ。もうこれしか氷が無いけど元気になってよ!」 「・・・キュルケ・・・ここは?」 塔の中みたいだけど、みんなは?そして、プロシュートは? 「塔の一階よ。さあ早く戻りましょ、タバサが時間を稼ぐのにも限界があるわ」 キュルケが上に行こうと階段に進む。 「・・・いかない」 「なんですって?」 キュルケが足を止め振り返る。 「もう・・・どうでもいいわ」 キュルケがわたしを鋭く睨みつける。 「プロシュートは・・・わたしの事なんかどうでもよかったのよ」 「このままだと、ここにいる全員が死んじゃうのよ。 それでもいいって言うの?」 うるさいわね・・・。 「もう、どうだっていいのよ。わたしの知ったことじゃないわ」 キュルケは黙って、わたしを見つめ続ける。 「そう・・・。ルイズ、あなたにとってプロシュートは一番じゃ無かったのね」 「・・・なんで...
  • 偉大なる使い魔-5
     見たこともない景色!した事も無い体験!わたしは夢を見ている!  また、あの使い魔の記憶だろう・・・はっきりと判る!  無駄な事しやがって!ブチャラティーーーッ!  落ちて行けェェーーッ!!  ま・・・まさか・・・ツイてないのはオレの方か!?  おかしい事だったんだッ!  バカなッ!  ブチャラティィイッ! 「ゴバッ!!」  わたしはベットから身を起こした・・・なんだっけ?・・・  ・・・また、凄まじくひどい夢を見た気がする、夢なのに死ぬほど痛かったような・・・  ・・・何かの拍子で思い出したりするんだろうか・・・やだなあ 「おきたか、随分うなされていたみたいだが怖い夢を見たのか?」  先に起きてたのであろうプロシュートが声を掛けてくる  わたしはプロシュートの記憶を夢としてみるが、彼はどうなんだろう...
  • 偉大なる使い魔-9
    ゴーレムの腕が迫ってきた、わたしに出来る事といえば目を閉じる事位だ  わたしの体が宙に飛ぶ・・・痛くない? 「フライか?」  フーケの叫び声が聞こえる、タバサがフライを唱えてくれたんだろうか?  わたしが目を開けると、そこにはグレイトフル・デッドがわたしを抱いていた 「きゃああああああああああ!降ろして、降ろしてお願い」 「大人しくしてろ、落っこちるだろうが」  すぐ傍にはプロシュートが立っていた 「とりあえず、お礼は言っとく、ありがと。だから、早く降ろして」 「お前、やはりスタンドが見えていたのか」  グレイトフル・デッドがわたしをやさしく降ろした 「まあ、話が早くて助かるがな」  わたしが見える事に関しては、どうでもいいようだ 「向うに隠れてろ、ご主人様を守るのは使い魔の仕事だろ」  またアレに抱えられては堪らないので、わたし...
  • 偉大なる使い魔-4
     わたしは考えるよりも先に行動していた 「やめなさい!」  ギーシュを庇う様に立つ 「どうゆうつもりだ、ルイズ」 「ここまでよ、勝負はついたわ」 「コイツはまだ生きている、勝負は付いちゃいねえ」 「もう、ついたのよ。昔は命を取り合ってたけど、今は違うわ」 「なんだそりゃ、ええ、おい。」  貴族だメイジだ、つっても、そこら辺のナンパストリートや仲よしクラブで  大口叩いているいるような負け犬どもと同じじゃねーか  貴族を侮辱する様な考えが流れてくる。違うと言ってやりたいけど  言うと、もう取り返しがつかなくなるので我慢する 「それに殺したら捕まって牢屋に入れられるわ、もちろん主人である、わたしもね、  そんなの嫌よ。だから・・・お願い、プロシュート」  まさか、わたしが使い魔に命令じゃなく、お願いをする事になるなんて ...
  • 偉大なる使い魔-16
     結局ギーシュも同行する事になった いつもと違い、わたしは乗馬用のブーツを履き、プロシュートは剣を背負っている そんな風に出発の用意をしていると、ギーシュが、困ったように言った 「お願いがあるんだが・・・」 「なんだ」 プロシュートは、馬に荷物を括りながら、ギーシュをギロッとにらみつける 「僕の使い魔を連れて行きたいんだが」 「使い魔なんかいたのか?」 「いるさ。当たり前だろ?」 わたしとプロシュートは顔を見合わせた。それから、ギーシュの方を向いた 「連れてきゃいいじゃねーか。っていうかどこにいるんだよ」 「ここ」 ギーシュは地面を指差した 「いないじゃないの」 わたしに向かってギーシュがにやっと笑った。 地面が盛り上がり茶色の生き物が、顔を出した ギーシュはずさっ!と膝をつくと、その生き物を抱きしめた 「ヴェルダンデ!あ...
  • 偉大なる使い魔-7
     わたしは今、馬車に乗っている。ミス・ロビンクルが御者を務め、キュルケと  タバサ、プロシュートの四人で荷台に乗っている。 「フーケってのは何者なんだ?」  プロシュートは知らないらしい、今から捕まえにいく『土くれのフーケ』の説明をする。 「通称、土くれのフーケ。マジックアイテムが好きな盗賊よ。フーケは深夜に  こっそり忍び込んだり、白昼堂々ゴーレムと現れたり。神出鬼没、男か女かも  分からない。ただ、盗んだ後にフーケのサインがしてあるだけ」 「名前から察するに土系統のメイジか?」 「そうね、少なくともトライアングルクラスのメイジね」 「これは、罠の気がする」  プロシュートが聞き捨てならないことを言い出した 「気?気がするですって、何で?」 「俺の勘だ」 「勘ですって?」  馬鹿馬鹿しい、わたしは何を期待したというんだろ 「悪く...
  • 偉大なる使い魔-14
    夜も更け、わたしはベットに腰掛けていた 授業中止 姫様ご訪問 ワルド子爵 許婚 憧れの人 姫 子爵 姫 子爵 姫 子爵 姫 子爵 姫 子爵 部屋のドアがノックされた 真っ黒な頭巾をすっぽりとかぶった、少女が入ってきた 「・・・あなたは?」 少女は黙って頭巾を取った 「姫殿下!」 わたしは慌てて膝をつく 「お久しぶりね。ルイズ・フランソワーズ」 姫様は涼しげな、心地よい声で言った。 「結婚するのよ。わたくし」 姫様・・・なんだか悲しそう 「・・・おめでとうございます」 とりあえず祝辞を述べる、姫さまは椅子に座ったプロシュートを見ていた 「あら、ごめんなさい。もしかして、お邪魔だったかしら」 「お邪魔?どうして?」 いったい何を言ってるのだろう? 「だって、そこの彼あなたの恋人なのでしょう?」 「姫さま、彼...
  • 偉大なる使い魔-32
    わたしは自分の部屋で今日一日の読んだ本を思い出す。 詩の本、歴史の本、先住魔法の本、魔法の本・・・などなど。 あと、『虚無』について片っ端から本を読み漁った。 だが虚無の手掛りは全く見付らなかった。 伊達に失われた系統と呼ばれてないわね。 王宮の蔵書なら、もしかして・・・ いや、その可能性は低い。 もし虚無に関する事があれば間違いなくワルドが言ってた筈だから。 あの男、裏切り者だが聖地を・・・虚無を求める姿勢には『嘘』が無かった。 だとすると、虚無を知るための一番の手掛りは・・・デルフリンガー! 「ねえデルフリンガー」 「なんだ貴族の娘っ子」 「あなたはガンダールヴの左手だったのよね」 「あん、そうだっけ?」 …落ち着け・・・あせるな・・・ゆっくりと確実に。 「あんた、アルビオンでそう言ってたのよ」 「ああ、んで・・・それがどうかしたか?」 「じゃあ虚無に...
  • 偉大なる使い魔-38
    床に散らばった氷を見てモンモランシーはブチブチと文句を言った。 「ちょっと、どうするのよこの氷。タバサ、もう一度氷を作ってよ」 しかし、タバサは首を横に振る。 「今から戦いになる、無駄な精神力は使えない」 そう言いながら氷を拾い自分の顔に押し当てる。 モンモランシーもブツブツ言いながら氷を拾い顔に押し当てる。 「それでルイズ。今何か起こっているのかしら。 これから戦いになるってなんなの?」 モンモランシーの問い掛けにより、その場にいる全員の目がわたしに向いた。 皆に現状を理解してもらう必要があるわね。 「プロシュートが無差別攻撃をしているのよ」 わたしの答えを聞いたモンモランシーの首がナナメに傾く。 「プロシュートって、ルイズの使い魔じゃない。確か死んだんじゃなかったの?」 「そう、それよ!私も、それが不思議だったのよ」 キュルケがモンモランシーを押しのけ前に出...
  • 偉大なる使い魔-19
    『ザ・グレイトフル・デッド』 あれ?さっきと一寸ちがうような? まっ・・・いいか 「お待たせ」 お待たせって・・・キュルケ? 「何しにきたのよ!」 「助けにきてあげたんじゃないの。朝方、窓からみてたらあんたたちが 馬に乗って出かけようとしてるもんだから、急いでタバサを起こして後をつけたのよ」 キュルケは風竜の上のタバサを指差した パジャマ姿なのを見ると寝込みの所を叩き起こされたのだろう タバサ・・・あなた、キュルケの使い魔なの? 「ツェルプトー。あのねえ、これはお忍びなのよ?」 「お忍び?だったら、そう言いなさいよ。言ってくれなきゃわからないじゃない。 とにかく感謝しなさいよね。あななたちを襲った連中を捕まえたんだから」 キュルケは岩陰を指差した 「少し待ってろ、ヤツ等に聞きたいことがあるんでな」 プロシュートが岩陰に入...
  • 偉大なる使い魔-29
    わたしが医務室に着くと、既にモンモランシーが治癒を受け終わり、 ベッドで静かに寝息を立てていた。 わたしも続けて治癒を受け終わり、わたしとギーシュとモンモランシーの三人 だけとなった。 なんと声を掛ければいいのか考えてるとギーシュから声を掛けてきた。 「すまなかったねルイズ、彼女は君がチヤホヤされる事に嫉妬してたんだよ。 彼女には僕が良く言い聞かせておくよ」 てっきり、わたしを責めるかと思ってたのに。 「ギーシュ・・・どういう風の吹き回しよ?」 ギーシュはファサと髪をかきあげた。 「なに、兄貴に君の事を頼まれたからね」  ・・・・・・? 「ちょっと待って、頼んだのは連れて帰る事で、ずっと面倒を看ることじゃ無かっ たと思うんだけど?」 「いいじゃないか、そんな細かい事は」 あっはっは、と高笑いをあげた。 「細かくないわよ、あんた...
  • 偉大なる使い魔-30
     絶対絶命の状況で救いの声が掛かる。 「ミスタ・コルベール実家に連絡とは、いささかやり過ぎではないかね」  オールド・オスマン!  部屋の入り口にオールド・オスマンが立っていた。 「しかし、ミス・ヴァリエールは規則を破り・・・」 「ミスタ・コルベール」  コルベール先生の話をオールド・オスマンが遮った。 「は、はい」 「今、君がこうして暢気に授業や研究が出来るのは、ミス・ヴァリエールの お蔭と言っても過言では無いのじゃよ」 「なんですと!?」  コルベール先生から驚きの声があがる。 「先の任務でミス・ヴァリエールはそれだけの働きをしたのじゃよ。性質上 誰彼かまわず自慢出来る事の無い任務のな。その任務で失ってしまった 使い魔を侮辱され怒りに囚われ魔法を使ってしまった・・・ 一体誰が彼女を責められようか」  ・・・使い魔・・・プロ...
  • 偉大なる使い魔-17
    わたしはヴェルダンデを押し退けようとするがビクともしない 一陣の風が舞い上がり、ヴェルダンデをふきとばした 「誰だッ!」 ギーシュが激昂してわめいた 朝もやの中から、長身の貴族が現れた。あれはワルドさま 「貴様、ぼくのヴェルダンデになにをするだー!」 ギーシュは薔薇を掲げるが、ワルドさまも杖を抜きギーシュの造花を散らす 「僕は敵じゃない。姫殿下より、きみたちに同行することを命じられてね。 きみたちだけではやはり心もとないらしい。しかし、お忍びの任務であるゆえ、 一部隊つけるわけにもいかぬ。そこで僕が指名されたってワケだ」 ワルドさまは、帽子を取ると一礼した 「納得できねえな」 プロシュート!? 「姫さんは誰にも話せないってんでルイズに言ったんだろ、どういう事だ?」 「それは、おそらく僕がルイズの婚約者だからだと思うんだ、姫殿下も 粋な計らいをしてくれる」 「...
  • 偉大なる使い魔-41
    プロシュートに掴まる。それは、わたしの敗北を意味する。 わたしは覚悟を決め杖を振る。 「ファイアーボール」 爆発が起こるがプロシュートは避けながら、こちらに向かって来る。 「ファイアーボール」 また避けられた!狙い通りに爆発してるのに。 「どうして当たらないのよ?」 「どこが爆発するか分からない。だが、その場所さえわかってしまえば 避けるのは、そう難しい事じゃねえ」 「わかるのッ!」 「お前の魔法は杖と視線の交差する場所が爆発するんだッ!」 「ファイアーボール」 プロシュートが爆発を避けながら、こちらに向かってくる。 言われてみれば爆発は杖と視線の先。 プロシュート、ただ単に強い能力を使うだけじゃない。 わたし自身気がつかなかった特性を冷静に分析している! わたしはギーシュの様にゴーレムを作れない。 わたしはキュルケの様に火を打ち出す事ができない。 わた...
  • 偉大なる使い魔-15
    姫さまは顔を真っ赤にして、両手でお尻を押さえていた カワイイ!コレはもう犯罪レベルね! ・・・犯罪って、姫さまを言葉であんなにも辱めて 重罪? 極刑? 死刑? 爵位剥奪? 「も、申し訳ありません!使い魔の不始末は、わたしの不始末です! っていうか、あんたもほら!謝りなさいよ!」 「い、いいのです。忠誠には報いるところがなければなりませんから」 体を小刻みに震わしながら、姫さまが頷いた。 そのとき、ドアがバターンと開いて、誰かが飛び込んできた。 「きさまー!姫殿下にー!ナニを言ってるかーっ!」 ギーシュ!って、此処は女子寮よ 「なんだ、お前」 プロシュートはギーシュを睨みつけた 「ギーシュ!あんた!立ち聞きしてたの?今の話を!」 しかし、ギーシュは完全に無視してまくし立てた 「薔薇のように見目麗しい姫さまの後をつけて来てみればこんな所へ・・・ それでドアの鍵穴からまるで盗賊のように様子を伺え...
  • 偉大なる使い魔-11
    「えー、みなさんは感謝の言葉を聞いたことがありますか?」 「わたしは学生生活を送っている時、学友の落ちたペンを拾ったときや、食事前の始祖ブリミルにする感謝の気持ちを耳にします」 「しかし、感謝の気持ちを言葉に出しているのにもかかわらず、わたしの心には何も感じ取る事が出来ません」 「わたしは別に怒っているわけではありません、彼らもペンを拾ってもらう程度や毎日ごく当たり前に口に出来る食事に心からの感謝を言葉にする必要もないのです」 「人が、もし感謝の言葉を心から言うとき、それは絶望の淵から救ってもらった時です」 「以上ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールでした」 「ちょっと、大丈夫?ルイズ」  キュルケがわたしに心配そうに声をかけてくる 「大丈夫よ」  貴族のわたしが何て無様な姿を晒してしまったの、しかもキュルケに心配されてるし 「プロシュート、元に...
  • 風と虚無の使い魔
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  • サブ・ゼロの使い魔
    ■ 第一章 ├ サブ・ゼロの使い魔-1 ├ サブ・ゼロの使い魔-2 ├ サブ・ゼロの使い魔-3 ...
  • 偉大なる使い魔-6
     わたしとキュルケが勝負をすることになった。  わたしの後を付けていたのか、キュルケもソファーと剣を持ってきた 「あんた、いっぱいボーイフレンドがいるでしょう」  わたしがつっぱねると 「ええ、だけど彼を知ってしまったら、もう他の男じゃ物足りないわ」  ギーシュとの決闘を見た後、キュルケの悪い病気が始まったみたいだ 「何あんた、トリステインに勉強じゃなく男漁りにでもきたの?」 「言ってくれるわね、ヴァリエール・・・」  わたしとキュルケが同時に自分の杖に手をかけた。  突然つむじ風が舞い上がり、わたしとキュルケの杖を飛ばした 「室内」  ここでやったら危険だというの・・・って 「何この子。さっきからいるけど」 「わたしの友達よ」  キュルケが答える 「なんで、あんたの友達がわたしの部屋にいるのよ」 「いいじゃない」  キュ...
  • S.H.I.Tな使い魔
    S.H.I.Tな使い魔-01 S.H.I.Tな使い魔-02 S.H.I.Tな使い魔-03 S.H.I.Tな使い魔-04 S.H.I.Tな使い魔-05 S.H.I.Tな使い魔-06 S.H.I.Tな使い魔-07 S.H.I.Tな使い魔-08 S.H.I.Tな使い魔-09 S.H.I.Tな使い魔-10 S.H.I.Tな使い魔-11 S.H.I.Tな使い魔-12 S.H.I.Tな使い魔-13 S.H.I.Tな使い魔-14 S.H.I.Tな使い魔-15 S.H.I.Tな使い魔-16 S.H.I.Tな使い魔-17 S.H.I.Tな使い魔-18 S.H.I.Tな使い魔-19 S.H.I.Tな使い魔-20 幕間1 S.H.I.Tな使い魔-21 S.H.I.Tな使い魔-22 S.H.I.Tな使い魔-23 S.H.I.Tな使い魔-24 S.H.I.Tな使い魔...
  • 偉大なる使い魔-39
    「ワルドッ!」 ワルドがいつの間にか部屋の隅に立っていた。 「久しぶりだね、僕のルイズ」 この場にワルドがいるということは。 「プロシュートに、この場所がバレてしまっている!」 キュルケとタバサが杖を構え。ギーシュとモンモランシーが身を寄せ合った。 「大丈夫だよ僕のルイズ。彼は今、上にいるからね。テッペンから徹底的に 荒しまくってやると言ってたかな」 ワルド・・・わたしがここにいるのは偶然。待ち伏せはありえない。 「どこから入ったの?」 「勿論そこのドアからだよ、ちゃんとノックもしたさ。返事は聞かなかったけどね」 おどけた仕草でワルドは答えた。 「サイレント」 タバサが杖を構えながら呟いた。 「ご名答」 ワルドが薄く笑う。 「何時からそこにいたの?」 話している間ずっと気が付かなかったなんて。 「残念ながら話の終わりの...
  • ドロの使い魔
    ドロの使い魔-1 ドロの使い魔-2 ドロの使い魔-3 ドロの使い魔-4 ドロの使い魔-5 ドロの使い魔-6 ドロの使い魔-7 ドロの使い魔-8 ドロの使い魔-9 ドロの使い魔-10 ドロの使い魔-11 ドロの使い魔-12 ドロの使い魔-13 ドロの使い魔-14 ドロの使い魔-15 ドロの使い魔-16 ドロの使い魔-17 ドロの使い魔-18 ドロの使い魔-19 ドロの使い魔-20 ドロの使い魔-21
  • 見えない使い魔
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  • 偉大なる使い魔-8
    「わたくしの聞いた情報だと、あの中にいるという話です」  ミス・ロングビルが廃屋を指差して言った  フーケはあの中にいるのだろうか? 「俺が様子を見に行こう。早く終わらせたいんでな」  プロシュートが廃屋に向かう  わたし達が木陰からプロシュートを見守る   プロシュートが合図を送ってくる、誰もいないらしい 「わたしは外を見張っているわ」  それを聞いたキュルケとタバサは頷き廃屋に入っていった 「わたしは辺りを偵察してきます」  ミス・ロングビルは森の中に消えた  バキバキ、木の枝を折る音が聞こえてきた  いつの間にかゴーレムが、わたしの前に現れた  ゴーレムは、わたしを無視して小屋の屋根を吹き飛ばした  プロシュート達が小屋から出てきた 「氷の矢」 「フレイム・ボール」  2人の呪文がゴーレムに炸裂する、しかしゴーレ...
  • 白銀と亀な使い魔
    白銀と亀な使い魔-1     亀と白銀な使い魔-1 白銀と亀な使い魔-2     亀と白銀な使い魔-2 白銀と亀な使い魔-3     亀と白銀な使い魔-3 白銀と亀な使い魔-4     亀と白銀な使い魔-4 白銀と亀な使い魔-5 白銀と亀な使い魔-6 白銀と亀な使い魔-7 白銀と亀な使い魔-8 白銀と亀な使い魔-9 白銀と亀な使い魔-10 白銀と亀の使い魔-11 白銀と亀の使い魔-12 白銀と亀の使い魔-13 白銀と亀の使い魔-14 白銀と亀の使い魔-15 白銀と亀の使い魔-16 白銀と亀の使い魔-17 白銀と亀の使い魔-18 白銀と亀の使い魔-19 白銀と亀の使い魔-20 白銀と亀の使い魔-21 白銀と亀な使い魔外伝 『亀ナレフは平凡無事に憧れる』 亀ナレフは平凡無事に憧れる-1
  • 偉大なる使い魔-40
    深夜から早朝にかけて静まり返っている塔の中。 その為、小さな足音も階段から聞こえてくる。 カツーン   カツーン   カツーン 足音が近づくにつれ杖を構えたキュルケの呼吸が激しくなる。 「深呼吸したら。動悸が激しくなると体温が上がるわよ、その分老化も早まるから気をつけて」 「何なのよ、その地獄のコンビネーションは!もっと明るい話題は無いの?」 「・・・プロシュートの偏在は厄介だけど、プロシュート自身は普通の人間よ。 だからプロシュート本人に魔法を当てることができれば勝機があるわ。 そして、魔法と違ってプロシュートを倒せば全て元に戻るわ!」 「まだ、何とかなるって訳ね」 「ええ、諦めないで。来るわよ!」 全員身構えながら出入り口に注目する。 プロシュートが姿を現した。当然その側にグレイトフル・デッドの姿があった。 「君たち下がりたまえ」...
  • 味も見ておく使い魔
    味も見ておく使い魔 第一章『味も見ておく使い魔』味も見ておく使い魔-1 味も見ておく使い魔-幕間 味も見ておく使い魔-2 味も見ておく使い魔-3 味も見ておく使い魔-4 味も見ておく使い魔-5 味も見ておく使い魔-6 味も見ておく使い魔-7 味も見ておく使い魔-8 味も見ておく使い魔-9 味も見ておく使い魔-10 第二章『戦争潮流』味も見ておく使い魔-11 味も見ておく使い魔-12 味も見ておく使い魔-13 味も見ておく使い魔-14 味も見ておく使い魔-15 味も見ておく使い魔-16 味も見ておく使い魔-17 味も見ておく使い魔-18 味も見ておく使い魔-19 味も見ておく使い魔-20 味も見ておく使い魔-21 味も見ておく使い魔-22 味も見ておく使い魔-23 味も見ておく使い魔-24 味も見ておく使い魔-25 味も見ておく使い魔-26 第三章『ポイントブランク』味も見ておく使い魔 第...
  • 偉大なる使い魔-13
     風のアルビオン わたしは今ギトー先生の授業を受けている、勿論プロシュートも一緒だ 「最強の系統は知ってるかね、ミス・ツェルプトー」 ギトー先生は、なんだか暗くて怖くて不気味で皆の人気が無い先生だ 「『虚無』じゃないんですか?」 「伝説の話をしているわけではない。現実的な答えを聞いてるんだ」 あっキュルケがむかついてる、むかついてる 「『火』に決まってますわ。ミスタ・ギトー」 確かに『火』の系統は戦いに向いている 「ほほう。どうしてそう思うね?」 「すべてを燃やしつくせるのは、炎と情熱。そうじゃございませんこと」 「残念ながらそうではない」 先生は杖を構えると、言い放った 「試しに、この私にきみの得意な『火』をぶつけてきたまえ」 教室で『火』?何度か爆発させた、わたしが言うのも何ですが教室ですよ? 「火傷じゃすみませんわよ?...
  • 偉大なる使い魔-31
    一日の授業が終わり、わたしは図書館に向かう。 詔を作るために詩の本を参考にする。 試しに一つ作ってみますか、思いつくまま紙に書いてみる。 疾(はや)きこと風の如く。 徐(しず)かなること水の如く。 侵掠(しんりゃく)すること火の如く。 動かざること土の如し。 …駄目だ、結婚式に詠みあげるものじゃ無いわね。 風は、わたし達に季節の訪れを教えてくれる。 水は、わたし達が生きていく事に欠かせないもの。 火は、わたし達から暗闇を遠ざけてくれる。 土は、わたし達に大地の恵みを齎してくれる。 …うーん、どうかしら。紙を凝視するが何も変わらない。 「これは結婚式に相応しくないんじゃない」 「こっちの詔は上手く出来ているんじゃないかな」 いきなり後ろから話し声が聞えてきたので、慌てて振り返ってみると モンモランシーとギーシュが紙を覗き込みながら意見を...
  • 絶頂の使い魔
    絶頂の使い魔-1 絶頂の使い魔-2 絶頂の使い魔-3 絶頂の使い魔-4 絶頂の使い魔-5 絶頂の使い魔-6 絶頂の使い魔-7 絶頂の使い魔-8 絶頂の使い魔-9 絶頂の使い魔-10 絶頂の使い魔-11 絶頂の使い魔-12 絶頂の使い魔-13 絶頂の使い魔-14 絶頂の使い魔-15 絶頂の使い魔-16 絶頂の使い魔-17 絶頂の使い魔-18
  • 亜空の使い魔
    亜空の使い魔-1 亜空の使い魔-2 亜空の使い魔-3 亜空の使い魔-4 亜空の使い魔-5 亜空の使い魔-6 亜空の使い魔-7 亜空の使い魔-8 亜空の使い魔-9 亜空の使い魔-10 亜空の使い魔-11 亜空の使い魔-12
  • アホの使い魔
    アホの使い魔-1 アホの使い魔-2 アホの使い魔-3 アホの使い魔-4 アホの使い魔-5 アホの使い魔-6 アホの使い魔-7
  • 偉大なる使い魔-37
    「タバサッ!キュルケを追うわよ!」 しかし、タバサは構えを解かない。 「彼女なら、心配要らない」 信頼してるのね・・・でも、そうじゃ無いのよタバサ・・・ 「キュルケ・・・このままだと真っ先に死ぬわよ」 タバサの目が大きく開かれる。 「本当に?」 「わたしはいいのよ、別に腐れツェルプトーが死んでも・・・ ただ見殺しは余りにも寝覚めが悪いしね。」 「・・・わかった、信じる」 「ルイズ、オレがこのまま黙って見逃すと思うのか?」 勿論、思わない。呪文を唱え杖を振るう。 「ファイアーボール」 プロシュートは寸でのところで爆発を飛び退きかわした。 「うおっ!」 「タバサッ!緊急時よ、思いっきりやって頂戴!!」 タバサは呪文を詠唱し杖を振るう。 「ウィンディ・アイシクル」 幾つもの氷の矢が宙に浮かびプロシュートに襲い掛かる。 「行くわよタバサ。だけど走らない様にね」...
  • 偉大なる使い魔-18
    わたし達は、馬を何度も替え、飛ばしてきたので、その日の夜中に ラ・シェールの入り口についた。 「なんで港町なのに山なんだ?」 プロシュートそう言うと、ギーシュ不思議そうに言った 「兄貴は、アルビオンを知らないのですか?」 プロシュートとギーシュが普通に会話している! 「知るか」 「まさか!」 ギーシュが笑ったが、プロシュートは笑わない 「ここの常識を、俺の常識と思ってもらっちゃ困る」 しょうがないか、異世界からきたんですものね 何?松明が落ちてきたっ! 「な、なんだ!」ギーシュが怒鳴った いきなり飛んできた松明に訓練を受けていない馬が暴れ プロシュートとギーシュが馬から放り出された その場所に、何本もの矢が夜風を裂いて飛んでくる 「奇襲だ!」ギーシュが喚いた プロシュートは剣を構えていた 無数の矢がプロシュートめがけて...
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