SROD-PT00


超射程次元超越狙撃銃開発実験用試作銃"SROD-PT00"

レーヴァテイン建造計画』によって超長距離次元決戦砲“レーヴァテイン”の開発が進められる中、
ソレグレイユ軍ではその次元技術を歩兵用の狙撃銃に転用しようという試みが平行して行われていた。

しかし、当然ながら問題点は無数に存在した。
そもそもの次元超越に必要なコストや、11次元を跨ぐ上で弾丸として使用する大量の次元物質の確保。
更に歩兵が携行可能なレベルまでの機構の小型化は、
実質的にこの狙撃銃を運用することが不可能であることを示していた。

そんな中で、更なる技術発見を待つまでの技術保持用モデルとして製作されたのが、
この"Sniping Rifle-Over Dimension model-Proto Type-00"、通称「スロッドW0」である。

歩兵が携行可能な次元超越狙撃銃という目標は遠く、
この銃は巨大な台座に設置して射撃する固定砲台としての運用を想定している。

「銃」というよりも「銃型の巨大砲塔」として生み出されたこの兵器は、
座標計算が正確に行えれば地平線の向こう側に向けての射撃も可能であり、
その精度は次元超越によって敵戦艦内部の動力部に向けての直接投射が可能な程である。

"決戦砲"であるレーヴァティンと比べれば威力は見劣りするものの、
維持費などを考えればコストも抑える事が可能で、対多戦闘においても一射撃の重みが軽い分、
レーヴァティンよりも使い勝手は良いと言える。

最終更新:2025年01月01日 13:09