どうか生きて


どうか生きて

Creqrat Viorlとの全面戦争は人類の敗北が確定していた。
11次元空間での戦闘は【人類同盟・次元戦闘艦隊】が壊滅した事で、地球圏へと戦場を移した。
戦争当初からCreqratViorlによる地球への攻撃は継続されていたが、
人類の反撃が止めば、後はジリ貧の防衛戦のみとなるのは自明である。
そしてそれすらも、CreqratViorlが次々に投入する兵器の前に圧倒され、生存圏は狭まる一方となった。

圧倒的絶望――その言葉が人類を覆い尽くす中、人類同盟は行動を二つに別った。
一つは今なお前線で戦う同盟兵士の為の武器弾薬、兵站、人員の供給。
そしてもう一つは、地球離脱の為の準備である。

人類同盟を構成する各国は、地球圏からの脱出を図り、国力を注いだ。
次元科学、転移魔法、魔導――彼らは持てる技術の総てをもって、その為の施設を作り上げた。
その名は――《ヘヴンズドア》
片道切符の11次元旅行。この施設の建設に携わった科学者はそう皮肉った。
このまま人類が全滅するくらいなら、これで救える命があればそれでも良いとは思う。
だが、どこに行くかも分からない博打でどれだけ生き残るかという懸念材料が伝えられないまま、
送り出される人々にこの施設の真実を知る彼らは、せめて願った。

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era4 事件 技術
最終更新:2016年09月15日 12:59
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