遠き日の約束
あれから何年が経ったろう。
あの
忌まわしい大災害が起こってからも尚、変わらず陽は昇り、沈むのを繰り返している。
あの夕日が浮かび上がらせる夕闇の影絵群には、
最早叶うことのない望郷を思い起こし、その儚さが君の面影を呼ぶ。
いや、丁度こんな夕暮れの日だった。
夕日に染まる彼女の横顔はとても綺麗で、僕はただぼうっと、見惚れるばかりで、君は笑ってこう言った。
この先、何年でも、何十年でも、君と一緒にこの夕暮れを見に来よう、と。
ああ、分かっているとも、僕は変わらず見に来るよ。
例えこの身朽ち果てようとも、永遠にこの場所で君を待ち続けるさ。
また君と共にこの夕焼けを望むまで。
………幻覚か、ススキが風に擦れる音が聴こえる。
最終更新:2025年01月01日 13:08