「まるでモントリオールとサンロードのようだ」
ジャッジメントデイ以降、
悪魔や
魔物といった危険生物が蔓延るようになった世界において
人類は自分たちの築いた都市以外で真に安息の地を持たなかった。
村程度の規模のコミュニティーだと、時としてそれらによる被害が発生し得えたからだ。
それ故era3以前、
ソレグレイユの通信網は都市間を結べるほどの広大さはなく、その利便性も嘗てほどのものでは無くなっていた。
文明の崩壊後に初めて宇宙へと飛び立った通信衛星『
エンタープライズⅠ』による都市間通信網の確立まで
個人から行政に至るまで、都市間での情報のやり取りは紙媒体による手記が主流であった。
多数の衛星が飛ばされたera3以降であっても、これらの優先使用権は国家とそれに準ずる組織が独占しており、未だ民間にまでその恩恵が齎されてはいない。
何故なら、衛星を宇宙に上げたからといって、ジャッジメントデイ以前のような高度な情報社会が取り戻される訳では無いからだ。
地球環境の変容に伴って、地球上のあらゆる場所で磁気異常が観測されており、これによって衛星を用いた放送や情報通信が不可能な地域が生まれ、
旧文明の再興を国是とするソレグレイユにおいて情報の速度が著しく低下、或いは失速するそれらの地域では、era3以降の都市計画に多大な影響を与えている。
例えば、era3以前に作られたある都市は、通信網から外れていた為に都市計画を後回しにされた。
逆に別の場所に作られた新都市には多額の資金を投入され、最新技術や施設を多数抱える国内有数の文明都市となると、両都市の間には1世紀近い文明の差が生まれてしまった。
この出来事から、ソレグレイユではよく古いものと新しいものの例えとして両都市名から取ったことわざが用いられている。
余談だが、モントリオールとはera2初期に
旧文明の遺跡周辺に作られた小さな集落から発展した中規模都市、
サンロードとは、首都
メルシュテルが戦争や自然災害、魔の脅威によって放棄された際の第二首都とするべく、全てを一から計画して作られた最大規模の都市である。
なお、ソレグレイユでは国内初や歴史的偉業に関わる出来事において、しばしばエンタープライズという名称が用いられる。
その為、試作次元航行実験機
エンタープライズとは直接の関係は無い。
最終更新:2025年01月01日 13:08