星屑の惑星 エジャクラ
era1最初期に発見、開拓された比較的小さな地球型惑星。
質量の小ささから重力も弱く、大気層が薄く気象現象は殆ど起こらない。
それにも関わらず、複数の生命が息衝く独特の生態系がこの星最大の特徴である。
また、主星からの距離がかなり離れており、星の光が遮られることがない為、昼夜を問わず空には星空が浮かんでいる。
『星屑の惑星』とは、それを所以に付けられた名だ。
資源も乏しく、また次元世界を結ぶ主要な航路からも外れている為、開拓は現地に自給自足可能なコロニーが設置されるに留まっている。
一方、惑星軌道上のデブリなどが大気で燃え尽きにくい為、頻繁に隕石の落下があり、星全体が小規模なクレーターだらけ。
この事から惑星の発生に関する天文学的研究の貴重なサンプルとしての価値が認められている。
生態系に対する調査なども含めて、独自の価値を見出されたこの星のコロニーには、今も多くの学者達が詰めている。
『「こんなに薄い大気で、どうしてこれだけ大きな生き物が生存できるのだろうね」
地球で言うステゴサウルスのような生き物を撫でながら、彼女は言った。
そんなことを言われても、私は常識的な範囲のことしか知らない。
酸素を大量に必要とする巨躯を持つ恐竜的生物が、こういった環境で生存するのに不利であることの理屈はわかる。
しかし、その道理の説明をつけるのは、私の専門外だ。
あるいは、大気組成や地質調査が進展すれば、わかることもあるかもしれないが。
「それも含めて調べるのが、君の仕事ではないのかい」
「ふむ、それもそうだ」
ふと気づいたような顔をして宣うその内心は、何とも理解しがたい。
何だかとぼけたようなこの女性と、向こうしばらくは共に暮らしていくことになるのか。
些か、不安を覚えてしまう。大丈夫だろうか。
───下級研究員 リアトス・マックイーンの日記より』
最終更新:2025年01月01日 13:08