.
嫌なことはお風呂に入ってパーッと洗い流しちゃいなさい。風呂は心の洗濯よ。
葛城ミサト
カポーン……
「……湯加減はいかがですか?」
「うむ、この花の湯温泉は実に気持ちがいい!、素敵な温泉よ、若女将」
「え、えへへ……ありがとうございます。ライダーさん!」
温泉の湯に浸かるのはもみ上げと髭が特徴の髪を剃った男。
この東京二十三区の数ある旅館の一つ”春の屋”の湯に浸かるのは、人ではなく英霊。
クラス:ライダー
真名は武田信玄。
戦国時代の武将にして現在の山梨県である甲斐の国を治めた大名である。
もっとも、正式の名は晴信だが、武田信玄の名声が高い。
そのため、英霊としての彼の名は武田信玄で問題はない。
「生前は惜しくも尾張のうつけをこれからという前に病にて斃れてしまったが、今回の聖杯戦争ではそうはならん!この甲斐の虎が聖杯を献上して見せる故、おとこはやるべきことをしておるがよい」
「はい!よろしくお願いします!それでは、ゆっくりと浸かってくださいね」
織子は信玄に礼をすると、湯の場を後にする。
「……」
「花の湯温泉は何者も拒まぬ……か」
(ふ……儂には耳が痛い話よの)
……儂は親父殿を追放し、また、息子義信を廃嫡した。
……しかし、結果的に四朗(後の勝頼)へ家督を譲ることとなり、我が武田家は滅びた。
しかし……もし、親父殿を追放しなければ、信繁が家督を継いでいたやも……
また、義信を廃嫡せねば、儂の死後も武田家は滅ぶことはなかったやも……
「……ふ。どれ既に過ぎしことを悔いても変わりはしまい。ならば、儂のやるべきことは、この聖杯戦争では、全てを受け入れた上で天下を手にするだけのことよ!」
―――ザバァァァ!
「どれ!甲斐の虎この現世でも健在だということを知らしめるとするかのぉ!」
【真名】
武田信玄@史実
【クラス】
ライダー
【属性】
中立・中庸
【パラメーター】
筋力:B 耐久:A 敏捷:B 魔力:C 幸運:E 宝具:A
【クラス別スキル】
騎乗:B
大抵の乗り物なら人並み以上に乗りこなせるが、幻想種あるいは魔獣・聖獣ランクの獣は乗りこなすことが出来ない。
対魔力:C
魔術詠唱が二節以下のものを無効化する。大魔術・儀礼呪法など、大掛かりな魔術は防げない。
【保有スキル】
カリスマ:A
人として最高位のカリスマ性
故に後継者の勝頼は苦難した。
軍略:A
一対一の戦闘ではなく、多人数を動員した戦場における戦術的直感力。
自らの対軍宝具や対城宝具の行使や、逆に相手の対軍宝具、対城宝具に対処する場合に有利な補正が与えられる。
孫子を愛読していた信玄だからこそ。
乱戦の心得:B
敵味方入り乱れての多人数戦闘に対する技術。軍団を指揮する能力ではなく、軍勢の中の一騎として奮戦するための戦闘技術。戦国時代の大名だからこそ、多対多、一対多の戦いに武田信玄は慣れている。
矢よけの加護:D
飛び道具に対する防御。
狙撃手を視界に納めている限り、弓矢による攻撃を肉眼で捕らえ、対処できる。
また、あらゆる投擲武器を回避する際に有利な補正がかかる。
ただし、超遠距離からの直接攻撃は該当せず、広範囲の全体攻撃にも該当しない。
信玄自身ではないが勝頼が長篠の戦いで敗れた有名の逸話から火縄銃(重火器)には発動できない。
勇猛:A
威圧・混乱・幻惑といった精神干渉を無効化する能力。
また、格闘ダメージを向上させる効果もある。
父を追放し、息子を廃嫡せし意思故に。
破壊工作:C
戦闘を行う前、準備段階で相手の士気をそぎ落とす才能。
歩き巫女(女忍者)を従えていたことや家康を大敗させた三方ヶ原の戦いの逸話から
人間観察:A
人々を観察・理解し、人材として発掘する技術。
名言とされる人は石垣 人は城より。
黄金律:B
身体の黄金比ではなく、人生において金銭がどれほどついて回るかの宿命。
黒川金山を所有していた逸話から
仕切り直し:D
戦闘から離脱する能力。
上杉謙信との川中島の戦いから。
陣地作成:D
結界の形成が可能。
本来はキャスターの保有スキルだが、戦国大名として国を治めたことと孫子を愛読していたことから保有することが出来ている
使い魔:C
望月千代女(fgoとは別人)や山本 菅助などと言った家臣を召喚し、使役することが出来る。
ただし、殺害された場合、以後この聖杯戦争では召喚・使役できなくなる。
【宝具】
武田騎馬隊
ランク:EX 種別:対軍宝具 レンジ:1~99 最大補足:1~1000
召喚の固有結界
展開される心象風景は見渡す限りの青空と草原。
魔術師ではないライダーが展開できるのは生前、孫子を愛読せしキャスターの資格を有する逸話があるため。
武田四名臣に武田二十四将といった生前信玄に仕えた名だたる武将達に最強と無数の気早いと名高い赤備えの騎馬隊が一気呵成に攻めたてる。
※イスカンダルの王の軍勢をイメージしてください。
【人物背景】
”甲斐の虎”と称される戦国時代の大名。
戦国最強と謳われる騎馬軍団に四名臣を柱とした優秀な家臣達を率いた。
また自身も孫子を信奉し愛読をした軍略家としても知られている。
一方、温泉好きという一面もある。
【weapon】
黒雲
武田信玄の愛馬。
とても気性が激しく信玄以外騎乗できなかったとされる。
軍配
武将が戦の指揮に用いたうちわの形をした道具。
信玄が所有する鉄製のそれは軍神と謳われた謙信の太刀を防いだ逸話がある。
【外見】
特徴あるもみ上げと髭。そして剃った頭にダルマのように恰幅のいい身体。
まぁ、はっきりいうと、社会の教科書に載っていた姿(近年は違う人物の説があるが、この聖杯戦争ではその姿で現世にいる)
戦闘時は甲冑を身に纏い愛馬”黒雲”に騎乗する。
【サーヴァントしての願い】
かつて果たせなかった西上作戦を完遂させたい。※聖杯(天下)を手に入れる。
【マスター】
関 織子@若おかみは小学生(映画版)
【聖杯にかける願い】
はなれに別館を建てて春の屋を大きくすること
【能力・技能】
霊界通信力
幽霊や魔物が見え、彼らと話せる能力。交通事故間一髪死にかけたことで得た。
若おかみの接客
能力や技能ではないが、若おかみとしてのひたむきな接客により、旅館の宿泊客から聖杯戦争に関する情報を得やすくなる。
機械音痴
機械類が苦手で現代の小学生にしてはパソコンや携帯電話をロクに扱えない。
【作品把握】
映画もしくは映画の小説
最終更新:2022年05月16日 21:22