穆佐虹子

【名前】
穆佐虹子(むかさこうこ)
【容姿】
ひらひらとした長く白いワンピースに、同じく大きな白い帽子を被った長身でスタイルの良い女性。
丁寧に整えられた髪を腰元まで伸ばしている。肌は健康的な範囲内で白く一目見ただけで「運動の経験はなさそうだ」と大体思わせることが出来る程。
両の瞳は細く開かれてはいる。だが、その双眸には光は灯っておらず、透き通る瞳は黒々と染まり切っている。
バイオリンケースを常に背負っており、その中に自身の魔術礼装を詰め込んでいる。

【魔術】
  • 『風読み』
『風』の属性を用いた探知魔術……が、更に先鋭化された物。広範囲に張り巡らせた『風』により周囲の状況を把握する事が出来る。
正確には『風』の動きを読む事により詳細な情報を手に入れることが出来るというもので詳細に、高精度且つ広範囲の情報を得ることが出来る。
半径五~十メートル以内程度ならば常に張り巡らされており、それ故に盲目でありながら白杖等を必要とせずに生活する事が出来る。
詠唱を伴わせた本格的な発動を行えば、さらに広範囲の探知を行う事が出来る。これもまた気象や天候、その場の状況によって変動する。
当初は通常の探知魔術であったのだが、穆佐自身の強い願望により発展した魔術であり、その為に元々使っていた魔術からは大きく変質してしまっている。

【礼装】
  • スペンサー騎兵銃
戊辰戦争期に日本の薩摩藩で使用されていたスペンサー騎兵銃の内の一丁に改造を施したモノ。レバー・アクション・ライフル。
魔術的な改造を施してミスファイアを抑えるように調整はされているものの、これ自体には魔術礼装として大きな意味は存在しない。
弾丸にも大した加工はされていない。が、精密な風の操作によって、撃ちだした弾丸の軌道をある程度自由に操作する事が出来る。

【目的】
産まれてから一度たりとも開いた事の無い闇からの解放。つまりは『盲目の治療』。

【性格】
端的に言えば、自己中心的極まりない。聖杯戦争に参加する以上大抵の人間は他人を蹴落として願いをかなえることになる。
羽虫を殺すにしても何らかの感情を抱くのが人間の常であるが、穆佐虹子は"一切何とも思わない"。
この性格は本人の盲目であるという身体的影響と魔術師という環境にあり、人生の殆どを「自分以外誰も存在しないのと同じ」と思って生活していたが故に形成された。
流石に殺人を楽しむような狂人にまでは至らないが、然し、人を殺すのを指先を動かすよりも軽いことと考えているのも事実。

【概要】
日本の中小魔術一家の次女。視神経萎縮により生まれた時から全盲となっており、魔術師としての才能は魔力量も魔術回路も平凡。
属性は珍しい『風』であるのだが、長男が同じ属性の魔術師であった為に、家の中では大して重要視される事も無く育っていた。
盲学校に通う事も無く、一日中部屋の中で過ごし、独自に魔術を研究し、与えられる食事を与えられるままに口に入れるだけの毎日。
段々と自分の存在意義が分からなくなってきていて、『自分だけしかいない世界』で、気が狂う寸前になっていたところを、家から抜け出した。
『魔術使い』として賞金首を狩り生計を立てていたが、それでも尚、自分は『一人』という根本的な問題を解決する事が出来ず、最終的にその答えは『視力』に求めた。
相手の顔が見えないのだから、自分以外の存在を認識できない。然し視神経委縮による目の治療は困難であるという現実に直面した時に、聖杯戦争の話を聞きつけ、参加を決意した。

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最終更新:2016年07月10日 19:53