立岩真也，2005，「家族・性・市場(第2回)労働を買う側は利益を得ていない」，『現代思想』，33，12，28-38． - 現代若者研究メモ

• 商品に関わる能力・属性？

私たちは、商品の質・価格に関わる能力に対応した市場での扱いは正当であり、不当な差別はそうでない場合にあるというのと違うことを言わなければならない。また、消費者の選好はそのまま受け入れた上で、それと別に現れる問題として問題を捉えるだけでよいのかという問いに答えねばならない。（34）

東洋人のいる店では買い物をしたくないという客が大勢を占める場所では、東洋人であるということだけで。店員としてのサービスという商品の質がどうしようもなく悪くなる。これはまずいだろう。

• 男性労働者が性分業から利益を得ている。

確実に利益を得ている者がいる。男性労働者である。（35）