まず気のつくことは、日本の男女賃金格差が他国と比較して非常に大きいことである。それよりも驚くべきことには、他の先進諸国は男女間賃金格差が縮小に向かっているのに対して、わが国はその格差が拡大しているのである。(95)
[本人の学歴が本人の階層に影響を与えないという]学歴無関連社会に近くなりつつあると結論づけられる。(156)
これまでの平等主義は、個人の働きぶりにかかわらずすべての人を平等に扱うことであったが、働きぶり(すなわち頑張ることや貢献度)に応じて処遇することをむしろ平等主義と考えるようになった。(169)