• 庵野秀明による美少女ファン批判
庵野はここでアニメの美少女が、「男のための女」として、精神的にあまりにも安易に消費され得るものとなっている事態に、嫌悪感を表明している。
庵野のインタビューを読む限り確かにそうである。しかしそれを素直に受け取ってもよいものか。というのも、庵野がこのような批判をしたのは『エヴァ』が大ヒットして有名になった後だから。

  • 『エヴァ』は精神病的な様相からの回復?
「エヴァ」は、精神病的な様相を呈した思春期危機と、その回復過程が、見事に想像されて描かれた作品であるということが、ユング的またはヒルマン的な観点を持つことによって見通すことができたと思う。
筆者は劇場版の最終二話からこう結論付けている。しかしあれは本当に回復過程なのだろうか。そうだとしたら、TV版最終二話はどのように位置づけられるのか。
最終更新:2007年02月17日 19:01