置塩信雄,『経済学はいま何を考えているか』,大月書店,1993.

  • 「決定」という要素が重要であるとされ、ソ連は「決定」という見地からは社会主義とは認められないと説かれる。

  • マルクスの労働価値説の再検討
これ[需給状態によって商品の価格が決まること]を一見すると、諸商品の相対価格は、生産過程できまる価値とはまったく無関係にきまり、また変動するようにみえる。しかし、そうではなく、価値によって確定するある範囲内で、相対価格は変動しなければならない。(98-9)

このことがその後のページで数式を用いて示されている。

  • サービス労働
サービスであっても、それが商品という形態をとる場合には、それに投下された社会的標準的な投下労働が価値を形成する。(107)

  • オートメーション
以上によって、オートメーションの極限→利潤・利潤率=0→資本制存続不可能、という議論が誤りであることが明らかになった。(118)
数学的な理解はついていっていないが、これは正しいと思う。
最終更新:2007年02月22日 16:49