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電子出版権(出版原盤権) - (2012/07/25 (水) 21:06:55) の編集履歴(バックアップ)


海賊版訴訟における利便性や自炊対策(笑)として出版社および一部作家が求め、動き出した。
漫画家協会の反対声明などもあり、最終的には隣接権でなく出版原盤権(新設)という割とまともな形でまとまりつつある。

上記の日経の記事に試案概要がまとめられている。


@tentama_go出版社への著作隣接権付与は改正案が"遅くとも"次の国会に提出されることが決定。
"遅くとも"という表現からすると今国会の延長期間に出る可能性もありそう。
違法ダウンロード刑罰化と同じ議員立法で根回しも結構済んでそうなので、
また速攻成立するかも

ただし、不穏なんてもんじゃない話も出てきている
マンガ・音楽・隣接権――漫画協会での議論から見えてくるもの
「漫画産業の発展を考える会」
社団法人日本漫画家協会の著作権部委員を務める佐藤薫氏(大阪大学大学院招聘教授)が座長
佐藤氏は今回高木氏も言及した著作権管理について、「われわれはマンガ版でそれを行いたいと考えている」と明言する。例えばJASRACであれば純粋に楽曲そのものの著作権を信託され管理されているが、氏が構想するのは(もちろん著作権者である漫画家の許諾が前提となるが)翻案も含めたあらゆる権利=いわば知的財産権そのものの管理を行う組織の設立だ。

柏木氏は「音楽業界はCDと配信を別のものとして扱っていることが今回の議論でも見て取れたが、もともとのコンテンツとしては同一のものであるはず。その活用を、法的な面も含めて(こういった場を通じて)よく検証していきたい。いま注目されている出版デジタル機構を見ても、そこに『著者の意思』がどの位反映されているのかが気になる。音楽の世界では作詞・作曲家協会のようなクリエイターによる団体があるが、果たしてマンガの世界はどうあるべきだろうか? という問題意識がある」という。

「そういった問題を委ねてもらい、創作活動に専念できる環境を作りたい」と佐藤氏は語る。隣接権の議論の中で、漫画家協会の動きはあまりメディアからクローズアップされてこなかった印象が著者にもあるが、「隣接権後」も踏まえた動きの1つとして注目しておきたいところだ。
ざっくり分かりやすく言えば、二次創作を描くなら金を出せと言うシステムの構築である。(更なる法改正ではなく?)

  • 初期の議論について