リタ・デ・ムーロ

エンリコ・デ・ムーロの妻、ドナテロ・デ・ムーロの母。
今を遡ること十数年前、フェルネット王国成立前の街で下院議員を務めていた。

聖母のような性格の人物で、当時街に蔓延っていたドラッグを根絶しようと精力的に講演などの政治活動を続けていた。
また貧者救済のボランティアにも積極的であり、ダウンタウンで炊き出しなども頻繁に行っていた。
終末期医療患者へのケアに病院の慰問もしていたようで、夫エンリコとの馴れ初めも慰問の際の出会いによるもの。

身体に何本もの管を挿入され、意識もなくベッドに横たわり延命するだけの病人に心を痛め、
人間らしい最期を提唱して夫エンリコに新薬の開発を依頼。
エンリコはその願いに応じて新薬オネイロイを開発するも、当時街に盤踞していたマフィアに新型麻薬と勘違いされ、
渡さなければ殺すという脅迫を受けていた。
不当な暴力に屈さないリタはこの脅迫を退け、エンリコにも決して薬を渡さないようにと頼んだところ、
激昂したマフィアによって交通事故に見せかけて謀殺されてしまった。
リタの死が残されたエンリコとドナテロ父子の関係に暗い影を落とし、家庭を崩壊へと導いてゆく。

尤も、リタはオネイロイ絡みのトラブル以前から各地で頻繁にドラッグ撲滅を訴えるほどのドラッグ否定派であり、
ドラッグの密売をシノギとするマフィアにとっては前々から目の上の瘤であったため、
オネイロイがなくとも遅かれ早かれ暗殺されていたことだろう。


敬虔で、ロザリオを肌身離さず持っていた。このロザリオはリタの死後、息子ドナテロが形見として所有している。

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最終更新:2022年08月10日 12:20