7/13(金)
中島「お前、熱心だよな」
遊佐「あん?」
昼休み、なんとなくぼさっとしていると中島に声をかけられた。
中島「最近手伝いばっかりしてるようだしな」
遊佐「ああ……そのことか。なんとなくだよ、なんとなく……」
実際は気になることがあるからだけどな。めんどくさいことは言わない方がいい。
中島「ふふん……いいことを教えてやろうか?」
遊佐「いや別にいい」
中島「そんなこと言わないでくれよっ!」
全く興味ないのだが……。きっとロクなことではないだろう。
遊佐「何だよ?」
一応聞いてやることにしてやる。
中島「聞きたいなら……、飯おごれ!」
遊佐「中身次第だな。調子に乗りやがって」
中島「しょうがねえな……タダにしてやるよ。さっきもいったけど最近お前熱心だよな」
遊佐「ああ、そうだけど。それがなんか関係あるのか?」
中島「それでだな。お前と一緒にある三人組が一緒にいたって噂があるんだが」
三人組……っていうと。ああ、あいつらか? この前手伝ってくれたやつら。
遊佐「あったな、そんなことも」
中島「あいつら、実は甲賀先輩の手下って噂もあるんだが知ってたか?」
遊佐「は?」
中島「だから、あの三人組、つってもリーダー格の変なしゃべり方するやつが甲賀先輩の手下って話なんだよ」
遊佐「手下? 手下って言うよりは……いや手下か」
なんかちょっと違うような気がするけど。
遊佐「それがいったいどういいことにつながるんだ?」
中島「お前もそのうち甲賀先輩の手下になるんじゃないかって話になるだろ?」
遊佐「まぁ、すでにある意味手下っちゃ手下なんだが……」
中島「それでだなあのリーダー格の変なしゃべり方をするやつは」
遊佐「どうでもいいけどその呼び方長いぞ」
中島「話の途中で腰を折るなよ! つまりそいつは……甲賀先輩に弱みを握られてるんじゃないかってことになる。だからお前も気をつけろよってことだ」
遊佐「甲賀先輩に弱みを握られるってか? そんなことしねーよあの人は」
中島「俺もそう思うけどな! ま、今のみんなの噂でお前がそういうことになってるんじゃないかってなってるから気をつけろよ」
中島が笑っている。こいつ、俺のこと心配してくれてんだな……。そしてこいつはわかってる。
遊佐「……しゃあねぇな、飯おごってやるよ」
中島「へっ、ありがとよ」
カレンダーは7/15に赤丸でマークされている。
甲賀「今日は13……」
遊佐「そうですけど?」
イスでぼーっとしてる先輩。今は二人で
生徒会室にいる。
遊佐「さーて、俺は行きますよ」
甲賀「どこに~?」
遊佐「準備の準備ですよ。明日は大会の準備期間ですよ」
俺が知ってるんだからもちろん先輩もしってるわけだけど。
甲賀「ね、遊佐君」
遊佐「何ですかー?」
甲賀「何で手伝ってくれるの……?」
遊佐「今さらですね。好きだからですよ」
甲賀「!」
遊佐「仕事がね。そんじゃ行ってきます」
……やべ。言っといて自分でドキドキした。あれはちょっとしたジョークだ。別に何でもないぞ。
甲賀「ずるいよね……? やっぱり」
遊佐「ととっ」
相変わらず力仕事ばっかりだからな。やばいって腰。いやこの歳でやばい。
遊佐「これ本番でれるかぁ?」
大きく背伸びをして腰を解放する。
遊佐「あー、効くぅ」
弓削「あのぅ」
遊佐「……何かな?」
いたのか……。見られたな……。
弓削「大丈夫ですか? ちょっと休憩しませんか?」
遊佐「そうだな。これだけ準備できたらちょっとくらい大丈夫か。な?」
弓削「はい。大丈夫ですよきっと」
それじゃあ休憩させてもらおうかな。
遊佐「ふぅ~、暑いなぁ」
弓削「そうおもってお茶もってきました。冷たいですよ」
カバンから水筒を取り出してコップについでくれた。
弓削「はい、どうぞ」
遊佐「
ありがとう……くぁー! うまい……」
胃まで冷たいお茶が入って全身を冷やしている気がする。
弓削「おかわりします?」
遊佐「うん、頼む」
弓削「暑いのに、すいません遊佐さん」
遊佐「何が?」
はい、とお茶が再び手渡される。
弓削「こんなところをお手伝いさせて」
遊佐「あー、それなんだけど……。気にしないでもらえる方がうれしいかな」
弓削「え?」
遊佐「ほら、何か逆に俺が気を遣わせているみたいになるし。それに今はもう手伝うこと何も気にしてないよ」
弓削「……はい。ありがとうございます」
さて冷たいお茶も飲んだことだし、準備の準備を進めることにしますか。
遊佐「ほらほら、こっち手伝ってくれ」
弓削「わ、わかりました」
遊佐「これで終わりかな」
弓削「終わりましたね」
結局最後まで弓削さんは手伝ってくれた。本当にいい子だよこの子は。
遊佐「ただいま……ありゃ?」
甲賀先輩寝てる……っぽいな。
遊佐「先輩……っ?」
甲賀「ん……ん……? あ、ごめん。寝てた?」
目をこすりながら先輩は体を持ち上げた。
遊佐「寝てましたよ。気持ち良さそうに。よだれまで垂らして……」
下に引いてあったプリントが少しだけ濡れている部分があった。
甲賀「え、あ違う! 違うの! ほんとにっ!」
遊佐「そっか。ま、気を付けたほうがいいよ」
甲賀「違うっていってるのに」
弓削「忍ちゃん、準備は終わったよ。そっちは出来た?」
甲賀「うん、出来たよ。ほらね?」
紙ぴらっと俺たちに見せた。が、
遊佐「ほら、ここ」
紙が濡れている部分を指さしてやる。
甲賀「もうっ! 違うって言ってるのに!」
ずがっ!! ずがっ!!
遊佐「いてっ。あーもう、足で蹴らないでくださいよ」
甲賀「いーっだ!」
弓削さんが紙を受け取って読んでいる。
弓削「本当にこれでいい?」
甲賀「うん、それでいいよ」
ちょっとした沈黙があった。弓削さんは紙を見て考え込んだ。
弓削「わかった。忍ちゃんがそういうならいいよ」
遊佐「結局何だったんだ? えーっと、
開会式の挨拶」
甲賀「わっ、まだ読んじゃだめだって!」
ものすごい勢いで紙をひったくられてしまった。
遊佐「うお、何で読ませてくれないんだ? 読んでもいいだろ?」
甲賀「駄目! 本番のお楽しみなのこれは」
なんで開会式の挨拶を楽しみにしなくてはならないのか。
遊佐「そういうなら、しょうがないな……」
ていっ!
ばばっ!
ていていていっ!
ばばばばばば!
遊佐「ふんっふん!」
甲賀「さっ、さっ!」
遊佐「やるな……」
くそ。奪い取ろうとしてもなかなかすばしっこくて取れない。……アホらし。
遊佐「わかったよ……、あさってを楽しみにしてるから。いい挨拶してくれよ」
甲賀「そうそう、最初からそうしてればよかったんだよ」
開会式の挨拶なんてそうそう珍しいものなんてあるはずもないからな。
7/14(土)
甲賀「……」
今日は明日のバリスタの準備で学校中が忙しい日。でも、こんな日に重ならなくてもいいのになぁ。
甲賀「……悩んでもしょうがないか」
遊佐「おら、中島! 後ろつっかえてるんだ。さっさといけ!」
中島「無茶言うな! 足の部分が引っかかって進みにくいんだ!」
現在荷物を上のほうへ運んでいる途中。いわば障害物の類というわけだ。
遊佐「ところでクラス選抜はどうなるんだ?」
クラス選抜とは、クラスの中から六人×3選ばれてチームを作る。さらに学年不問の6on6でのバトルを決行というわけだ。
中島「さぁな。明日の朝決めることにはなってるが。お前は立候補するのか?」
遊佐「どうだろうな。クラス三十人だからな。ほぼ選ばれちまうだろ」
確率的には50%を超えているわけで。しかもほぼ選出に該当しない奴らもいるし。
中島「女子は出たがらないだろうしなぁ。聖とか早乙女はどうだかしらねーが……」
あー、聖なら推薦されて出てしまいそうな気がするな。俺も推薦してやろう。
早乙女はどうだろうな。かなり礼節とか重んじてそうだから案外出たがらないかもしれない。
遊佐「お前はどうなんだよ? お前こういうの好きそうだけど」
やっと一番上の階について荷物を降ろせたので聞いてみる。
中島「もちろん出るさ。復習してやりたいやつがいるしな」
その顔はちょっと気合が入っていたが、汗まみれだった。
遊佐「そうか。まぁせいぜいがんばってくれや」
聞かなかったことにしたいような理由だったが、まぁせいぜいがんばってもらおう。
中島「おい、せめて理由を聞けよ! 去年はやられちまったからな」
勝手に理由を話し始めてしまった中島。
遊佐「去年は何で戦ったんだよ」
中島「棒【両手棍】」
遊佐「また微妙な……。棒術の心得なんてないだろ」
中島「馬鹿にするな! 結構すごい武器なんだぞ! ただ俺の性にあわなかっただけだ」
まぁそうだろうな。うまく使えそうな人といえば……武僧先輩とか普通に使いそうだ。
……それで追い掛け回されたら鬱陶しいだろうな……。
遊佐「近距離ねぇ……。俺は遠くから攻撃してるほうが性にあうかもな」
中島「いーや、お前はどっちかっていうと、素手だな」
遊佐「素手ねぇ。俺がそんなに素手で戦うのがうまいと思うか?」
確かに素手は有利な点もあるだろう。武器に振り回されることもないしかなり接近すればかなりいけるだろう。
ただリーチの差が武器によってはできすぎるし。近づかないことにはな。
遊佐「かなり接近できればまぁ、ありかもしれんがな。ただ突撃するのはいやだ」
中島「この戦いでは囮も意外と大事なんだぜ? 素手なんていい的になるじゃないか」
遊佐「なるほど。囮ってのもいいかもしれないな」
ただ甲賀先輩に狙われたら生きて帰ってこれる保障はなさそうだ。あの人、物投げるのめちゃくちゃうまいじゃないか。
姿見せたら遠くから一発で終わるんじゃないか?
遊佐「遠距離から攻撃できるものは何があるんだ?」
中島「弓の類だな。矢はあたっても痛いだけのものだが。刺さったりしないぜ!」
刺さられても困る。死ぬ。
中島「あとはダーツとかボール的なものくらいだぜ。ただ矢とかそういうのは数が決まってるからなくなると素手でいくしかなくなるな」
結局素手になるわけね。なら採取からダーツとか選んどいてそれに賭けるっててもありか。
遊佐「それよさそうだな……」
中島「なんだかんだ言って乗り気なのな」
遊佐「そりゃお前、男としては闘志が不参加を許さないわけよ」
実際はかなり参加したい。まさしく日本人的思考。積極的は悪いことだと。誰がそんなことを始めたのかねまったく。
中島「それはいいことだな。だが、お前とは一緒のチームを組みたくない!」
遊佐「なんでだよ」
中島「お前絶対俺を囮にしようとするだろ!?」
遊佐「やらせねーよ。アホだから囮務まらないだろ。速攻でやられるのがオチだ」
中島「そんなこと言っていいのかてめぇ。去年は最後のほうまで生き残ってたんだぜ」
ちょっと自慢げに言うので鬱陶しかった。
遊佐「敵がどこにいるのかわからなくて戦闘に混じれなかったとかじゃなくてか?」
中島「ばっか、そんなわけねえだろ! 俺の運動神経は結構良いんだぞ」
実際そうなのだろう。こいつの運動神経悪くないと今までで感じてるし。
遊佐「じゃあ去年やられたのは誰になんだよ」
中島「……早乙女とか甲賀先輩」
遊佐「……それはお前相手が悪すぎたな」
早乙女相手なんか一撃で粉砕されるだろうし忍先輩からは逃れられないだろう……。
中島「でも会長さんのほうは結構良いところまで健闘したんだけどな」
遊佐「本当か?」
中島「あぁ……。あれは去年のバリスタだった。俺はとある教室で攻防戦を甲賀先輩と繰り広げていた」
遊佐「その話長い?」
中島「そんなでもない。それでだ、確かにその日の先輩はいつもの俊敏さがなかったんだよな」
うーん、なんでだろうといいながら悩ましい顔をする中島。
遊佐「体調不良とかじゃないのか?」
中島「女の子の日だったとでもいうのか」
遊佐「大方そんなところかもしれないけどな」
あんまりこんな話はしたくないんだがな……。こういう話はなんとなく苦手だ。
中島「そういえば男子より女子が平均的に強すぎじゃないか……」
遊佐「うーん」
今日までに出会ったさまざまな人たちを思い浮かべる。
遊佐「確かに超人は女子ばかりだったな……。どうなってんだこの学校は」
中島「さぁね。お前は男子の中でも相当いけるきがするがね」
遊佐「何で俺よ」
中島「……さぁてねぇ。お前の周りをよーくみてりゃわかるんじゃないんですかねぇ」
遊佐「なんかむかつくんだが……。さっさと戻って準備手伝うか」
準備が終わってもつい生徒会質に足を向けてしまうのはもう生活習慣としかいいようがなかった。
遊佐「うーっす?」
相変わらず人が出払った生徒会室。
甲賀「こんにちは~」
遊佐「だいぶ準備できましたね」
甲賀「はは、そうだね。あともう少しで準備終わるね」
遊佐「そのあともう少しなんですが、あの作った旗はどうするんですか?」
さっき外をぱっとみたときにはまだ何もなかった。
弓削「あれは今日から出しとくか明日出すかで悩んでるんです」
遊佐「ふ~ん。今日出しといてもいいと思うけど、一応安全に明日までとっとくほうがいいかもなぁ」
弓削「そうですね。私も明日までは……と思います」
甲賀「うん、そっちのほうがいいと思うんだ」
遊佐「んじゃ明日でいいんじゃないですかね。俺は二人が考えた方に賛成しますよ」
明日、二人で飾る。それが一番いいことなのでないだろうかと思うから。
遊佐「それで、今日はどうしましょうか?」
甲賀「今日はゆっくりしたいな」
弓削「……うーん。そうしましょうか」
あらあら、そんなんでいいのか、と思ったけど二人の考えに賛成といった手前なんとなく否定できず。
遊佐「じゃあ、ゆっくりするのにちょうどいい場所いきませんか?」
弓削「え、どこですか?」
遊佐「屋上さ」
遊佐「うはー風が強くて涼しいな」
まだちょっと、じゃなくてかなり暑い時間なのでかなり涼しく感じる。
遊佐「ははっ。やっぱいいなここ」
ここをお気に入りにしているやつって多いんじゃないだろうか……。もし嫌ってるような奴がいたらもったいないと思う。
弓削「町、小さく見えますね」
甲賀「本当だね……」
時々ふと気づく。小さい自分に。だから何だって言われると何だろう。だけど広い世界を見たいって思うことがある。
遊佐「やっぱ、俺明日クラスで立候補しようかな」
甲賀「え?」
遊佐「ここから準備されている様子をみたら参加しないともったいないと思う」
甲賀「そうだよね。もったいないよ」
やっぱりちょっと沈んでいるような先輩。
遊佐「先輩はどうするんですか?」
甲賀「私ももちろん出るよ。私のためにね」
やはりでるらしい。私のためにってどうなんだろうか。実力誇示? それとも自信から?
弓削「私は……どうしようかな」
あー、弓削さんはどうなんだろう……。
甲賀「弓を持ったら強いから大丈夫だよ」
弓削「あんまり、自信ないですけど」
弓削さんって実はかなり弓道上手? 今思えば二人のこと俺って実はあんまり知らないんじゃないだろうか。
遊佐「弓削さんは弓道とかやってたりするの?」
弓削「えーっと、ちょっとだけ」
隣で甲賀先輩が弓削さんの肩をひじでうりうりしていた。
7/15(日)
まず朝一番クラス内の選抜でチーム分けがなされる。昨日いった通り立候補した。実際はかなりの立候補数で推薦待ちだとこっちに来たばかりの俺では推薦されなかったかもしれないので危なかった。
中島「で、チーム分けの結果がこれか」
俺、中島、聖、ましろ、早乙女、神契
遊佐「半分以上が女子か……」
一人は男子以上の実力の持ち主だが……そして一人はどうしてなんだという人だが。均等に実力を分けたらこうかもしれないけど。パラーバランス的に早乙女が神契の分をカバーしているということだ。
遊佐「なんで神契さんが選ばれてしまってるんだ」
中島「理由はえーっと、何々。かわいいから。なんか狙われている姿を見てみたい、好き! 等となっている」
遊佐「……まじか?」
中島「投票のほとんどは女子からだけどな……。男子もちらほらいるけど」
女子がほとんどかよ! で、男子ぃい!? い、いや。他人の恋路には何も言うまい。
神契「あ、あの! 大丈夫です。家が、あの、剣道道場だったりしますから」
あんまり大丈夫そうに見えない。早乙女さんのがよっぽど大丈夫そうだし、そんな感じだ。
早乙女「……あんまりこういうのに参加するのは好きじゃない、だが選ばれたからには真剣にやらせてもらおう」
と何気にやる気まんまんのコメントをいただきました。
早乙女「神契はあまり私から離れないようにすればいい」
まぁこいつに任せとけば大丈夫に違いない。後ろの女子がきゃーきゃーうるさいが。
聖「……ましろは私が守る……」
こっちはこっちで何かぶつぶつつぶやいて決意の目をしていますが、一方その守られる本人は楽しそうだった。
ましろ「何か楽しそうだよね!」
まぁましろが立候補してしまったので勢いでこの二人は決定したんだが。聖が強すぎる。強制的に二人組み確定。誰も文句なしの一意賛同。
遊佐・中島「で、お前とのコンビか」
お馬鹿コンビとしてのレッテルを貼られてしまった俺達。理由は二人いつも一緒だから。お馬鹿コンビだから。
中島「なっっっとくいかねぇ!」
遊佐「俺のセリフだよ……」
というわけで、作戦会議が行われるのだが……。
聖「ましろは私が守る。それだけだ」
つまり防衛側。どっちかというとお前は攻めるほうだ。……二人が狙われるように仕組めばそうもいかなくなるかもしれない。聖の圧倒的パワーに期待。
早乙女「私もあまり動けないな。神契のためだ」
というわけで二人は近づいたら殲滅してくれるトラップ的な役割となる。
中島「まぁ仕方ないだろな。攻めは俺かお前。囮はどっちかって感じになるかな」
囮で敵をおびき寄せ一人ずつ潰そうという作戦だ。
遊佐「それなら二人とも囮をしたほうがいいんじゃないか」
中島「……女子が攻撃側なんて俺達面目丸つぶれじゃないか……」
遊佐「……確かにな」
実際男子の名折れだ。だが勝つためなら手段を選ばないほうがいい。
中島「いけると思ったら攻める! だめだと思ったら早乙女か聖に任せる!」
余計情け無いきがする。
早乙女「中島、お前は情けないな。男なら駄目もとで玉砕してみせろ」
どの道だめなのは前提なのだろうか。
遊佐「中島、どんまいだ」
中島「お前も俺とおんなじでしょう!?」
まぁそうなんだが……。それは置いといてとりあえずの実力としてはこんなもんか。
早乙女>>聖>中島≧俺>ましろ>>>>>神契
遊佐「よし、中島が攻撃に回れ。俺が囮するぜ」
中島「オッケー、そうこなくっちゃな」
遊佐「早乙女は神契を頼む。敵が近づいたら粉砕してくれ。聖はましろを守ってればいい」
あと敵を潰してくれ。
遊佐「ましろは聖の邪魔にならないように支援かな。神契は……うん。がんばれ」
神契「は、はいっ」
ましろ「はーい」
早乙女「わかった」
聖「遊佐。仕切ってるな」
遊佐「ん……気に入らないことあったか?」
聖「いや、お前はそういう誰かを引っ張っていくのが似合っていると思う。私は、な」
最終更新:2007年12月30日 23:25