@@教室
授業中、ぼーっとしていると、隣からすやすやと寝息が聞こえてきた。
音の元凶は位置的に一人しか思い当たらないわけだが。
……
ましろちゃん熟睡だな。
これが授業中でなければ色々と悪戯とかできるのだが……。
ゾクっ!
なんかすごい悪寒を感じたけど気のせいだろう。
聖がこちらを睨みつけてるように見えるのも気のせいだろう。
しかし、確かにこの授業はつまらんな。
既に教師がお経を唱えてるようにすら思える。
教師「次、柊読んでみなさい」
ましろちゃんにピンポイント。
寝てるのに気づいたのか?
@@ましろノーマル
ましろ「ポロロッカ。南米、アマゾン川を逆流する潮流のこと。満月と新月の時に海で大潮が発生し、その波が川を飲み込んで逆流する」
熟睡してたはずのましろちゃんが、さらさらと読み上げていく。
さっきまでぐっすりだったのに、そんな
素振りは微塵も感じさせない。
ましろ「雨季には水量の多さにより規模が大きくなる。現地住民の言葉でポロロッカは『大きな騒音』という意味である」
教師「うむ。よろしい」
@@ましろ消
何事もなかったかのように静かに席に座るましろちゃん。
思わずじっと見つめてしまうのも仕方ない事だろう。
ましろ「?」
視線に気づいたましろちゃんが、こちらを見て怪訝な表情をする。
さっきの事を聞きたいのは山々だが、授業中に堂々と質問するわけにもいくまい。
ああ、でも気になる。超気になる。
一人で悶々としてると、ましろちゃんからノートの切れ端がそっと送られてきた。
切れ端「なにか変だったかな?」
ましろちゃんらしいまるまるっとした字だ。何となく癒される気がする。
と、それはおいといて……。
こちらもノートをちょっと破いて手紙を作る。
1.さっきまで寝てなかった?
2.さらっと答えたなと思って
――――――1選択のケース(ましろ好感度+1
まっしー手紙「うん。ちょっとだけ」
遊佐手紙「にしては当てられたのに大丈夫だったね」
まっしー手紙「予想つけておいたからだよ」
予想?
遊佐手紙「予想って?」
まっしー手紙「当てられる箇所だよ」
遊佐手紙「すごいね。後寝顔ぐっじょぶ」
あ、ましろちゃん照れてる
――――――2選択のケース(好感度変化なし
まっしー手紙「読むだけだけど……?」
遊佐手紙「いや、寝てたんじゃ?」
まっしー手紙「何のことかな?」
あれ? 寝てなかったのかな?
それともしらばっくれてるんだろうか?
もうちょっと食い下がってみようか。
――――――選択分岐ここまで
次の手紙を書いてましろちゃんに送ろうとした瞬間。
背筋に悪寒を感じた。
@@聖怒
聖「貴様。また性懲りもなくましろに手を出そうとしているのか?」
遊佐「え? お前授業中に……」
聖「授業ならさっき終わったぞ? お前が熱心に何か書いてる間にな」
遊佐「なに!?」
慌てて周りを見回してみると、確かに授業は終わっていた。
聖「さて、気は済んだな? 授業の途中から貴様をどう制裁するかだけを考えていた」
ふふふふ。と妖しく笑うひじりん。
聖「だからひじりんと言うなぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
俺のボディに聖の拳が突き刺さる。
遊佐「げふっ、おま……超能力者か……」
ましろ「遊佐君。大丈夫?」
ましろちゃんが心配そうに覗き込んでくる。
その上背中までさすってくれる。
まっしー気持ちはありがたいけど、今の状況は聖を余計に刺激しそ
聖「ましろにさわるなぁぁぁっ!」
聖の拳が俺のあごをすくい上げた。
@@暗転
遊佐「また……昏倒オチ……か……」
最終更新:2008年11月19日 23:41