遊佐「お前の相変わらずの格ゲーの弱さに俺は深い悲しみに包まれた」
中島「わるかったな弱くて……」
遊佐「気にするなよ」
そういえば神契さんさっき病院の方行ってたようだよな。
1行ってみる (こっちを)
2行かない 
うん、昨日も行く話しをしたしやっぱ少しは見に行ってみるかな。
遊佐「それじゃ中島俺はこっち、用事あるから」
中島「そうか、それじゃまた明日な」
野暮なことを聞かないのがこいつのいいところだ。
俺は病院に向かって歩いていく。その途中で神契さんが向こうからやってきた。となりには見知らぬおじいさんが居た。
遊佐「よ、神契さん」
神契「あ、遊佐さん。こんにちはー」
遊佐「今日は悪かったな。中島とゲーセン行ってさ」
爺「かぁああぁあつ!」
遊佐「うぉおぉ!?」
爺「おぬしは誰じゃ!」
杖を振り回して俺を威嚇してくるこのおじいさん。まさか!
遊佐「ま、まさか神契さんのおじいさん?」
神契「はい、そうですー」
爺「おぬし! 晶子の何じゃ!? 言うてみぃ!」
遊佐「え? うわぁぁあ!? ただのクラスメートですよ!」
爺「む、そうか。それならいいんじゃが」
かなりびびった。
遊佐「神契さん。このおじいさんどこから呼んだの? 行きには居なかったと思うけど」
爺「呼んだとはなんじゃ!」
とりあえずじじい(呼び方がかわった)は置いておく。
神契「いえ、散歩中のおじいちゃんに会っただけですよー」
爺「そうじゃ、会っただけじゃ。のう?」
遊佐「そうですか……」
神契「遊佐さんはどうしたんです?」
遊佐「あぁ、いや神契さんが病院に向かっていくのが見えたから様子を」
爺「おぬし! 本当にただのクラスメートなのか!?」
遊佐「びびるから大声ださないでくださいよ!」
神契「おじいちゃん、本当だから。ほらやめて」
爺「むぅ、晶子がそういうなら仕方ないのう」
大体わかった。このじじい神契さんには甘いようだ。
遊佐「あ、そういえば犬はどうだった?」
神契「先生は大丈夫だって言ってましたー」
遊佐「そか。それじゃ俺はお邪魔なようだしここで失礼するよ」
爺「そうじゃ小童が。去ね去ね」
神契「おじいちゃん! ごめんね」
遊佐「気にしてないよ」
俺は手をひらひらしながら来た道を引き返した。あのじじいには注意だな……。

今日も一日が過ぎていった。おやすみなさい……。

7/7(土)
早く目が覚めた。さすがに早く寝すぎたようだ。
1早起きする (三文の得)
2もう一度寝る
遊佐「時々は早く学校に行くのもいいかな」
俺はめずらしく学校へ早く出た。
今日は時間もあるし何となく遠回りをすることにした。
遊佐「でも、朝早くってのもいいな」
俺はいつもと違った空気を感じながら歩いた。
お? あの向こうでぽえぽえ歩くあの特徴的なぴんと立った髪の毛の子は。
神契「あ、遊佐さん。おはようございますー」
遊佐「おはよう。散歩朝してるんだね」
神契「そうですー。フェンリル君の散歩は私の役目ですから」
これがフェンリル君か。
神契「ほらフェンリル君。挨拶だよ?」
バウ! っと挨拶? するフェンリル君。
遊佐「おはよう」
俺も挨拶をしてみる。
神契「どうしたんです? 遊佐さん。まだまだ学校始まらないですよ?」
遊佐「珍しく早く目が覚めてね」
神契「あははー。私いつもこの時間はフェンリル君の散歩してるんですよー」
遊佐「大変だね」
神契「フェンリル君かわいいし、大丈夫ですよー」
そういう問題だろうか?
遊佐「それじゃ俺も一緒に散歩しようかな」
神契「え、え、えぇ?」
遊佐「あ、駄目かな」
神契「いえ、まったく! むしろうれしいです!」
遊佐「そ、そう?」
神契「はい、ありがとうございますー」
早起きは三文とはこのことか?
神契「それにしても珍しいですねー」
遊佐「何が?」
神契「あ、いえ。失礼ですけど遊佐さんっていつもギリギリに教室にきてたから」
遊佐「あぁ、確かに」
神契「いつも眠そうですよね」
遊佐「まぁね」
神契「ふふ。カー君もお寝坊さんなんですよー」
遊佐「俺はそのカー君と同じだな。布団を離れたくない」
神契「私の布団にはいって来ては寝てるんですよー。かわいいですよー」
本当に神契さんはペットの話しとなるとうれしそうな顔をする。
神契「あ、私の家ここです」
遊佐「……」
神契「あの、どうかしました?」
遊佐「いや、でかいなとおもって」
神契「そうですか?」
遊佐「隣にある道場は何なの……?」
神契「おじいちゃんの剣道の道場ですー。おじいちゃん剣道すごく強いんです」
遊佐「はぁ。それで気合が入ってるじじいなんだな」
??「かぁああつ!」
遊佐「どぁあぁ!?」
爺「じじいとはなんじゃ小童が! 敬わんか!」
遊佐「いきなり出ないでください!」
爺「おぬしがじじいなぞとぬかすからじゃ!」
遊佐「すいません! 悪かったです!」
爺「ふん、でおぬし。何故朝から晶子とおるんじゃ?」
神契「登校中の遊佐君に会って一緒にフェンリル君の散歩してもらってたの」
爺「おぉ、フェンリル。今日も晶子と散歩か、よしよし」
じじいがフェンリル君の頭を撫でる。
爺「で、一緒に散歩する理由はなんじゃ?」
杖をびしっと俺に向ける。
遊佐「いや、別になんとなく」
爺「なんとなくとはなんじゃ! このかわいいかわいい晶子と一緒に居るのがなんとなくじゃとー!?」
遊佐「あぁ、すいませんでした!」
このじいさん(また変わった)には勝てるきがしない。
神契「それじゃあおじいちゃん私学校いくから」
爺「おぉ、いってらっしゃい。その男には気をつけるんじゃぞ? 送り狼がなんとやら」
遊佐「……何もしませんってば」
最終更新:2007年02月19日 23:27