楪いのり&アヴェンジャー ◆lkOcs49yLc


スノーフィールドのホテル、クリスタル・ヒル。
此処ら一の高級ホテルの名を欲しいがままににしているこのホテルに、ある珍しいゲストが現れた。
そのゲストが現れるのは、クリスタル・ヒルにある、とあるステージだった。

其処のステージは、何処か真っ黒な印象を受ける。
しかし上にあるのは豪華なシャンデリア。
観客席には、テーブル掛けを敷かれた丸いテーブルが沢山置かれており、椅子には沢山の人々が座っている。
皆皆、ワクワクとした表情を浮かべ、ゲストの到来を待ち望んでいるのだ。

そしてスポットライトが朱く光り、ステージに現れた一人の少女に当てる。
少女の姿は、まるで人形のように見えた。
金魚のような露出度の高い衣装。
それによって曝け出された、きれいな白い肌。
ルビーのように輝く赤い瞳。
幻想的な輝きを見せる銀髪。
とても人としては珍しく、美しい容姿に、多くの観客が釘付けになる。

少女がマイクを取り、バックステージのプロジェクターが光る。
ステージに投影されたのは、線のような幻想的な映像。
彼女の曲を流している、PVの映像だ。
そしてそれをバックに、少女は歌い始める。

その歌は英語では無く、日本語であった。
何せ、彼女は日本のアーティストだ。
そうともなれば、歌詞も自国の言語となるのは必然だろう。
しかし、少女の華やかな歌声は、儚げな伴奏と併せて、言語を超えた神秘性を流していた。
既に、この場にいる殆どの人間が、その歌声に、その美しさに魅入られている。

ステージにいる全ての人々を魅了する、神秘的な歌姫の名は「エゴイスト」。
世界中で注目を浴びている、ネットアイドルなのである。


◆  ◆  ◆



コンサートが終わり、エゴイスト―楪いのりは、自室にホッと座り込んだ。
いのりが与えられた個室は、最上階に有るロイヤルスイート。
この通り、辺り一面がガラスで仕切られており、辺り一面の街が、見渡せるように作られている。
しかしいのりは、この街にいるべき人間ではない。
聖杯戦争のマスターとして、此処に呼ばれた存在なのである。

―やっぱり、あの時拾ったカードが……

いのりがこの世界に来た切っ掛けは、やはり、一枚のカードだった。
あの時、涯が行方を晦まして一週間が立った頃。
いのりが、集達と一緒に天王洲高校へと避難していた時のことだった。

偶然にも拾った、一枚のカード。
それを見て、集や涯のことをふと考えていた瞬間に、意識が途切れてしまった。
結果、いのりはムーンセルに飛ばされ、記憶を取り戻し、今に至る。

―これが、アメリカ。

いのりが渡米したのは、しかし初めてのことだった。
無論存在自体は把握している。
そもそも、いのりがいた世界において蔓延していた病原体「アポカリプスウイルス」の症状を抑えるワクチンを作れるのが、唯一アメリカだったからだ。
実際に、アメリカの人間と涯が電話越しに話しているのを聞いている。
間接的では有るが、いのりにとってアメリカとはそこまで縁が無い訳ではないのかもしれない。

いのりが与えられたロールとは、「アメリカでライブを行っているネットアイドル」と言った物だった。
しかし、いのりがこの様な形で歌を歌うのは、比較的懐かしい気がしなくもない。
これまでは、涯が指揮する「葬儀社」の宣伝として歌ってきていた。
だが歌をネットで流す余裕は、気がつけば無くなり、そして今では、涯は姿を消し葬儀社は影も形もなくなっていた。
そして1週間程学校で燻っていたとなれば、歌う機会など長いこと無かった事だった。
いのりがこのような金持ちの部屋で寝ていられるのも、恐らくはエゴイストの人気のお陰なのであろう。

不意に、いのりの頭を何かが劈く。

―キィィィィィン、キィィィィィン―

まるでノイズのような何かだった。
しかしいのりは、その元を知っていた。

「いるの、アヴェンジャー。」

その言葉に反応し、いのりの部屋を覆うガラスの世界が一変する。
ガラスの世界に現れたのは、一人の影。
まるで竜のような甲冑を全身に身に纏ったそれは、何も言わず、只ガラスの世界を彷徨く。
天井を、右側の壁を、左側の壁を、そして床を。
まるでいのりを錯乱でもさせるかのように、影は透明の壁の中を廻る。
彼こそが「アヴェンジャー」。
いのりが召喚したサーヴァントである。



「どうしたの。」

無表情に、されど訝しげな眼差しで、眼の前の壁に突っ立っているアヴェンジャーにいのりは問いかける。

「ドラグブラッカーに餌を食わせた……十人ほどな。」
「餌…また食べたの、人を。」

人を殺す。
そんな真似事を、いのりは散々やらされてきた。
銃を撃てば、人は死ぬ。
人が死ねば、任務は成功する。
任務は成功すれば、涯は自分を認めてくれる。
只それだけのために、只そのために、いのりは人を殺し続けてきた。
だが彼は、涯とは何処か違っている。
人を殺すことが、楽しいかのように感じられる。
嘗て葬儀社にいた研二やツグミも、此処までは笑みは浮かべていなかった。
いのりからしてみても、本当に、本当に、このアヴェンジャーは変わっている。

「何を言っているんだ、モンスターが食えば、俺の力は強くなる。そして俺の力が高まれば、聖杯への道は近づく。
そうすれば―集や涯を救えるかもしれないんだぞ?」

掌をぱっと開き、見透かすような口調でアヴェンジャーはいのりの問いに答える。
しかし、いのりは淡々とした口調で答える。

「アヴェンジャー、もうやめて。」
「何を言っているんだ?」
「やめて、そんなこと、集が望むはずない。」

いのりが知る桜満集は、優しい人間だ。
人の心を分かち合い、過ちを認めてくれる。
所謂「オヒトヨシ」と言う言葉を体現したかのような人間、それが桜満集だ。
そしてそんな人間が、数多くの血で塗れた宝を、果たして受け止めてくれるのだろうか。

―否だ。
涯のやり方を認められなかった優しい集に、そんなこと出来るはずもない。
自分は、集の為に全てを捧げると決めた。
例え誰かが彼のことを嘘つきだと呼んでも。
心のない言葉で傷つけようとしても。
世界が彼のことを信じようとしなくても。
自分だけは、集の味方でいようと。
そう、決めたのだから。

「……馬鹿めが。」

アヴェンジャーはそう吐き捨て、姿を消した。
鏡の部屋は、再び静まり返った。



◆  ◆  ◆



全ては、自分の影と対面した時から始まった。

―俺を受け入れろ―

影がある時、己の身体を飲み込んでしまったときなのだろうか。
その時から、もう一人の自分との戦いが始まった。

もう一人の自分は、闘うことに飢えていた。
最強のライダーを目指していた。
故に、影はライダーと出会う度に、己を飲み込まんとしてきた。
特に―そうだ、あの連続殺人犯と出会ったときには、良く乗っ取られた物だった。
何せ彼等は本当にに気が合う、自分からしてみても、周りから見ても、そう思えた。

変身しようとする度に、あの黒いデッキを強引に翳されて変身してしまうなど、これまで何回あったのだろう。
今となっては数える気にもならないが、日に日にその回数が多くなっていくのが、自分でも自然とわかってきていた。

―お前、本当に城戸か?―
―ねえ、貴方本当に私達の知る真司君よね?―

一番最初に出会ったライダーとは、同じ部屋で寝泊まりをしていた仲だったが、最近良く睨まれるようになった。
いや、最初に会った頃の時点で、良く枕を投げつけられたりしたものだったが。
最近ではそんなことも比較的少なくなってきた方なのだが、しかし、その目つきはおかしかった。
まるで、彼が敵の戦士と対面する時とほぼ変わらない様な目だった。
自分にデッキを返してくれた少女とも最近は仲良くなった方なのだが、やはりあの戦士と同様、自分に対する目が可笑しくなって来ていた。

まるで、自分が自分でなくなっていく気がしてきた。
朝、歯を磨きに鏡を覗けば、其処で対面するのは必ず彼。
デッキを翳せば、彼とは必ず心で争い合う。
気がつけば、最早自分は彼を抑えきれなくなってきていた。
そして最後に黒いデッキをベルトに装填した時には、自分の意識は完全に遠のいた。

――――――


漸く、影の自分から逃れようとした時、待っていたのは恐ろしい光景だった。
自分が眼にした場所は、最後に変身した場所などではなく、とある古びた屋敷。
其処には鏡が無数に散らばっており、あの時受け取ったカードの力でパワーアップした自分を黒く染めた姿が、其処に写っていた。
辺りに散らばっているのは、ミラーモンスターの残骸。
どれもこれも、これまで自分が倒してきたモンスターだった。
中には、他のライダーと契約していたモンスターたちまでもが。
それらの遺骸を、赤い竜と黒い龍が、ムシャムシャと貪り食っている。

バイザーを持っていない方の右手に、何かぬるっとした感触が感じられる。
恐る恐る、眼を向けてみる。
其処にあったのは、一個の生首。
されど、その顔は己がよく知っている顔だった。

『結衣……ちゃん……!?』

そうだ。
自分の内なる影は、彼女を殺したのだった。
己が眠っている間に彼が、何をやったかまでは知らないが、間違いなく、彼のやったことだった。

『嘘……だろ……。』

右手の力が抜け、彼女の首が、床にドサリと落ちる。
それと同時に、自分もまたドサリとヘタレ込む。
この時、最早己は、自分のやったことから眼を背けたくなった。
背けるべきではないことは分かっているし、背けたくもない。
なのに……どうしても……

『うわああああああああああああああああああああああああああああああああ!!』

自分のやったことだというのが、認められない。
その現実から背けたくなる気持が、絶えず絶えず、声となって放出されていく。
仮面を被ったまま自分は頭を抱え、そのまま叫び続けるが―

『成る程、お前が、最後に残ったライダーか、リュウガ。』

不意に、後ろから声が響き渡る。
その言葉に反応し、叫ぶのをやめる。
後ろを振り返れば、其処にいるのは、黄金のライダー。
何時しか、ライダー同士の戦いで目撃したことの有る、金色の羽男。

『俺が……最後の……。』
『そうだ、貴様は先程ナイトを串刺しにした、最後のライダーは、お前だ。』
『お、俺が……蓮を……?』

嘘だ。
結衣ばかりでなく、蓮までも?
何で、何でこんな事に?

『俺が……結衣ちゃんを……蓮を……!?』

723 名前:楪いのり&アヴェンジャー ◆lkOcs49yLc[sage] 投稿日:2016/12/08(木) 03:40:41 ID:OgMbFTrU0 [5/11]

最早、己はどうすれば良いのか、分からなかった。
それまで必死に身体の主導権を握り返そうとしたのに、気がつけばそんな余力も無くなり―

(そうだ……俺を受け入れろ……さあ、彼奴を倒せば、全てが無に帰る!願いは叶うんだぞ!)

動く術さえ失った己の身体を、影は勝手に動かしていく。
左手に残った剣を手に取り、金色の羽に向かい斬りかかる。
影が金色の羽に剣を振りかざした瞬間―金色は消えた。

ふと振り返れば、やはり金色は後ろにいた。
しかし金色は、既に杖にカードを入れている。

『少し修正が必要だな。』
『TIME VENT』

それが、城戸真司の見た、最後の光景であった。



◆  ◆  ◆


「ハァ、ハァ、ハァ、クソッ……。」

夜の路地裏。
辺り一面は静まり返り、其処に有るのは暗闇のみ。
しかし、その中でサーヴァント同士の戦いが繰り広げられていた。

セイバーとアヴェンジャーの戦いは、今はアヴェンジャーが有利になっている。
黒龍の使い魔を手繰り、恐るべき戦闘力を誇るアヴェンジャー。
その力の前にセイバーは為す術もなくねじ伏せられ、今こうして、倒されるのを待っている。

一方で、勝利が後一歩という所まで近づいているアヴェンジャーは、既にベルトからカードを取り出している。
其処に刻まれている文字は「FINAL VENT」。
ライダーの必殺技となるカード、これを使えば、今こうして動くのが難しくなっているセイバー等、一撃で倒せるはずだ。
アヴェンジャーの周りを回っている黒龍…ドラグブラッカーは、今にでも喰らいついてきそうなほどに歯軋りをする。

しかし、異変は起きた。

「うっ…!あああ、ああああああ!!やめろ、また俺の邪魔をするつもりなのか!?」

不意に、アヴェンジャーが錯乱を始めた。
その姿に、セイバーは驚く。
まるで自分という殻から抜け出す何かを抑えるかのように。
漆黒の鎧戦士は悶ている。
同時に近くの窓ガラスから、不意に何かが抜け出てくる。
抜け出てきたのは、アヴェンジャーの操っている龍の同種、しかし色は赤。
鏡から抜け出てきた紅き龍…ドラグレッダーは、ドラグブラッカーに巻き付き、取り押さえようとする。
ドラグレッダーに巻かれたドラグブラッカーは藻掻こうとするが、一向に抜け出せない。

そしてそんな有様を見たセイバーは、やはり首を傾げる。

(何なんだこれは……しかし、これはチャンスだ)

だが最早、今のセイバーに闘う余力は残されていない。
命あっての物種だ、此処は退却しよう。
そう考え、セイバーは霊体化し、この場から離脱する。

一方のアヴェンジャーは苦悶する中で、一枚のデッキを取り出す。
そしてバックルに有るデッキを取り外し、もう片方のデッキを装填する。

「やめろぉぉぉぉぉ!!」

その叫びとともに、アヴェンジャーの周りに鏡像のごときエネルギー体が出現。
それらはアヴェンジャーを覆い、アヴェンジャーは漆黒の騎士から真紅の騎士へと姿を変える。
それと同時にドラグレッダーはドラグブラッカーを螺旋状に巻きつけ、鏡へとダイブし姿を消す。

「ハァ、ハァ、ハァ……。」

真紅の騎士―城戸真司は、漸く自我を取り戻した事への安堵から息を切らす。
残った自我でデッキを剥がし、自身のデッキを装填する。
ある時直感的に行った行為だったが、今ではこうして役に立ってはいる。
自分の体を取り戻したことを確認した真司はミラーワールドの外へと出る。
外へと出た瞬間に、ライダーの変身は解除され、真司は人間としての姿を取り戻す。


「ふざけるなよ……。」

一言呟き、真司は近くにある壁に寄っかかる。
己の内なる影は、闘うことを望んでいる。
だから人を殺した、だから人を殺めた。
しかし、真司はそんな事を望んじゃいない。

「何でいつも、皆願いなんかの為に殺し合わなければならないんだよ……。」

聖杯戦争の記憶は、サーヴァントたる真司には既に刻み込まれてある。
マスターとサーヴァントが、願いを叶えるために殺し合う。
―まるでライダーバトルと同じじゃないか。
そう、願いを賭けたバトルロワイヤルと言う物を、既に真司は経験している。
痛いほどに、辛いほどに、苦しいほどに、自我さえ砕けてしまいそうな程に。
だから、真司は現界したのだ。
戦いを、止めるために。



「そろそろ、帰るか、マスターの元に。」

真司のマスターの名は、分かっちゃいない。
だが、何となく家と顔だけは覚えている。
以前から何度も内なる影に抗って肉体の主導権を取り戻せば、何時しかそんなことも分かってくる。
それよりも、まずはマスターを守らなければならない。
その為に己は現界を果たしたのだから。
そう考え、壁に寄っかかっていた手を離し、全身のバランスを整え歩き出した、その時だった。

「うぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

不意に、悲痛な叫び声が響き渡ってくる。
モンスターに遭遇する際、真司が何度も聞いた声だった。
それを聞いた瞬間、真司は考えるより身体が先に動いていた。
声が聴こえる方向に向かって、足を動かす。

後ろにある曲がり角に、真司は入り込む。
ミラーワールドのノイズが聞こえない以上、何処にいるのかは分かりづらいが、それでもやるしかない。
サーヴァントの気配も無いが、それでも放っておく訳には行かない。
そう考えながらも、真司は人気のない路地裏を走る。

建物が並び立つ真っ直ぐな道を走る。
ふと、建物と建物との間に隙間が出来ている。
恐らくは曲がり角なのだろう。
そう考え、真司は其処で立ち止まる。
しかし、其処で眼にしたのは、真司には信じられない様な光景だった。

一歩近づいてみると、一人の人間の影が何となく見えてくる。
二歩近づいてみると、それが後ろ姿だと言うことが分かる。
三歩近づいてみると、髪が長い事から、女だという事が分かる。
そして四歩近づいてみれば―

「あら?」
「やべ……って……え?」

自分の気配に気づき、振り向いた女は、真司の知っている顔だった。

「マス……ター?」

彼女は紛れもなく、アヴェンジャーのサーヴァント、城戸真司のマスターであった。
しかし、その雰囲気が何時もと違うという事は、真司にも分かってはいた。

「あら、どうしたの?アヴェンジャー、何時と違って、可愛らしい顔をしているわねぇ。まるで集そっくり、フフフ。」
「どう言う事なんだよ……一体……。」

確かに、顔は同じだ。
しかし表情は別人だ。
真司の知る所では、マスターは何時も無表情だった。
だが今では、笑っている。
嘗て出会った霧島美穂にも劣らぬ、その艶やかな笑顔で。


楪いのりは知らない。
自分の人格が、やがて役目を終えようとしていることを。
楪いのりは知らない。
自分のサーヴァントが、本当は心優しい性格であることを。


イヴの再生を求めて生まれた、もう一人の自分。
鏡の少女との触れ合いで生まれた、鏡の中の幻。

一人のハイドはジキルを憎み、もう一人のジキルはハイドを怖れた。
二組のジキルとハイドの物語は、此処から始まる。







【クラス名】アヴェンジャー
【出典】劇場版 仮面ライダー龍騎 EPISODE FINAL
【性別】男
【真名】城戸真司
【属性】混沌・悪/中立・善
【パラメータ】筋力B+ 耐久B+ 敏捷B 魔力D 幸運D 宝具A+(リュウガ変身時)


【クラス別スキル】

復讐者:B
秩序無き英雄。
攻撃を受ける度に魔力を回復させる。

忘却補正:A
忘れ去られた鏡の中の幻。
正規の英雄に対して与えるダメージを加算させる。


自己回復(魔力):B
英雄の写し鏡たる彼は、鏡から目を背けるまで存在し続ける。
これがあれば、魔力の少ないマスターでも現界を維持できる。


【固有スキル】


勇猛:-(B+)
威圧、混乱、幻惑などの精神攻撃を跳ね除ける。
また、格闘ダメージを増強させる効果もある。
リュウガ変身時には発動できなくなる。


戦闘続行:C
往生際が悪い。
致命傷を受けない限り戦闘を続行する。


騎乗:A++
乗り物を乗りこなす才能。
大抵の乗り物は人並みに乗りこなすが、彼は竜種を迎えているため、これ程のスキルとなっている。


表裏一体:-
彼等は二人で一つ。
龍騎とリュウガの人格が同居している。
しかし、本当の真司の意志は未だ飲み込まれておらず、しぶとく抵抗している。
その影響で、龍騎のデッキからはカードが取り出せず、アヴェンジャーはドラグレッダーやサバイブが操れない。


鏡界存在:B(-)
鏡の世界、ミラーワールドの存在。
鏡の中で行動する。
基本的に外の世界には約10分しか出られない。
ただし、龍騎に飲み込まれた場合は発動が出来なくなり、代わりにミラーワールドに入り込める時間が10分に制限される。




【宝具】

「黒き鏡像の龍騎士/紅き爆炎の龍騎士(ミラーライダー)」

ランク:D 種別:対人宝具 レンジ:― 最大捕捉:1

ミラーモンスターと契約して戦う「仮面ライダー」の力。
13人のライダーを殺し合わせる「ライダーバトル」の参加証。
一つの命を形作るために生み出された13の生け贄の印。
アヴェンジャーが発動する際には「黒き鏡像の龍騎士」となり、リュウガのカードデッキを使って変身することが可能となる。
ただし、稀に城戸真司の意識が戻った時には、龍騎のデッキを強制的に装填することで龍騎に変身、「紅き爆炎の龍騎士」に真名が変わる。
アドベントカードを使った戦闘が得意で、鏡の世界「ミラーワールド」へと入り込める。
また、龍騎のデッキにはもう一つの宝具と、強力なサバイブカードが入っているのだが、真司が押さえ込んでいるために使えない。


「赤龍の幻は黒き邪龍(ドラグブラッカー)」

ランク:A+ 種別:対軍宝具 レンジ:30 最大捕捉:100人

鏡の中から現れる黒竜。
リュウガが契約したミラーモンスターだが、「分身」という可能性もある。
契約のカードをブラックドラグバイザーに装填することで召喚する。
また、「FINAL VENT」のカードを装填することで、合体技「ドラゴンライダーキック」が使用できる。
また、これはアヴェンジャーの力の源でもあり、このドラグブラッカーが消えればアヴェンジャーの力は激減する。


「豪炎を吐き天を駆ける無双龍(ドラグレッダー)」

ランク:A+ 種別:対軍宝具 レンジ:30 最大捕捉:100人

龍騎が契約したミラーモンスター。
朱い蛟龍の様な姿をした竜で、火を吐いて攻撃する。
戦闘力はミラーモンスターの中でも指折りで、■■■■が早い内に絵にしたモンスターでも有る。
ドラグブラッカーと同様に龍騎の力の源であり、ドラグレッダーがやられれば龍騎のデッキは使い物にならなくなる。
サバイブカードを使えば「ドラグランザー」へと姿を変え、更なる戦闘力を手にするだろう。



【人物背景】

城戸真司はある日、鏡の世界へと迷いこんでしまう。
仮面ライダーとなった真司は、ライダーバトルへと巻き込まれる中で、闘うことをただ拒み続けた。
しかし真司の前に現れたのは、鏡写しの姿を持つもう一人の己。
「リュウガ」と名乗った彼により、真司の肉体は融合されてしまう。
本物になろうとしたリュウガは、何時しか真司を飲み込んでいく。
真司はそれでも藻掻き続けるが、リュウガの肉体への支配力は何時しか己を凌駕していき―
城戸真司は、同じ屋根の下で暮らしたもの達を、惨殺した。

―お絵かきの時間は、まだまだこれから。

【聖杯にかける願い】

最強のライダーとなる/戦いを止める。





【マスター名】楪いのり
【出典】ギルティクラウン
【性別】女


【能力・技能】


  • 戦闘技術
其処らの文化系男子なんて軽々いなせるほどの身体能力。
銃だって楽々扱える。


  • 歌唱力
ネットで有名になっているほどの歌の巧さ。


  • 二重人格
彼女には桜満真名の意識が同居している。
ウイルスにその意志を蝕まれた彼女は、何時殺人を犯すか、知れたものではない。
因みに真名は何気にずる賢い性格で、銃が暴発するように細工を仕掛けトリトンに大怪我を負わせたりしている。



【人物背景】


大人気ネットアイドル「EGOIST」として有名になっている。
しかしその裏ではテロリスト集団「葬儀社」のメンバーとして動いている。
リーダーの恙神涯に懐いており、彼に受け入れてもらうために戦うことを決めていた。
しかし桜満集と言う少年との出会いで、彼女の運命は変わっていく。
集がいのりを想う内に、いのりは何時しか集に惹かれていく。
そして彼女は最期まで集に寄り添うことを決意するが―

テレビ本編12話(小説版2巻)よりも後からの参戦。

無口で無表情だが、根は純粋無垢。


【聖杯にかける願い】

集に会いたい。


【方針】

脱出優先/参戦派

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最終更新:2016年12月08日 20:58