スノーフィールドの治安を守る警察署。それまで大過無く町の治安を維持出来ていたこの組織は、ここ十数日間批判と罵倒の嵐に見舞われていた。

「無能」「税金泥棒」「案山子」「善良な市民しか捕まえられないクズ」

頻発する怪異な出来事と、続発する奇怪な殺人事件と、後を絶たない行方不明事件に、市民の不安と怒りは未だにどの事件も解決出来ないでいる警察へと向けられた。
警察としても何もしていないわけではない。部署を問わず署員を駆り出し、調査や聞き込みに当たらせている。既に全署員が過労の兆候を見せ始めている程に、彼らは職務に励んでいた。
その努力は何一つ実を結んでいないが。
どころか彼等の努力を嘲笑う様に事件は起き続ける。
署の総てが煮えたぎった油の中でのたうち回っている罪人のごとき状態の鉄火場のさなか、署内の喧騒を余所に静まり返っている部署があった。


スノーフィールドの急激な発展は、治安当局始めとする公共機関も把握出来ぬ人間と物資の流入を招き。
ラスベガスに近いという地理的条件もあって、当然の様に犯罪組織や凶悪犯が街に流れ込み、多くの凶悪犯罪が起きた。
そもそもが治安を守るべき警察機構が、街の急激な発展に質・量共に対応出来ず、犯罪よりも激変する街の様相を把握する事に務めなければならなかった程だ。
この為、スノーフィールド警察では、一年前に警察や民間を問わず優秀な人材を集めて、“対凶悪犯罪部隊”を新設。
そして今、こういう事態に対して活動することを求められ、その為の訓練を積んできた精鋭達が指示を待っていた─────その筈だった。

薄暗い一室で、二十八人の人間が立っていた。
背筋を真っ直ぐ伸ばした直立不動の姿で、無表情に前を見つめて、一言も発さず、身じろぎもしないその様は、人というよりも機械じみたものを感じさせる。
皆一様に警察官の制服に身を包んで入るが、スノーフィールドの市民がその顔ぶれを見れば驚愕するだろう。
ある女は、サウスカロライナで数百m離れた位置の人間を六人、銃を用いて射殺した連続殺人犯だった。。
ある男は、スノーフィールドで夜な夜な人を襲い、その拳で兵役経験者や現役格闘家といった面々を次々と病院送りにし、
逮捕された時にも十人以上の警官と大立ち回りを繰り広げ、2mを越える屈強な警官を二人も殴り殺した元プロボクサーだった。
隅に固まっている数人は、スノーフィールドで旧来のファミリーを潰して台頭したファミリーの鉄砲玉だった。
浮浪者を気まぐれに半殺しにし、恐喝や売春の斡旋、果ては殺人にまで手を出した警察の面汚しと言うべき元警官が2m20cmの巨体を無表情に直立させている。
その他にも名や顔を知られた犯罪者達や汚職警官が並び、本職の真っ当な警官等は存在しない。
部屋の唯一の扉が開き、白いスーツに身を包み銀髪をオールバックに固めた眼鏡の男が、十人の男女を連れて入ってきた。
男は彼等「対凶悪犯罪部隊”の教官として、彼等を鍛え上げた人物だった。
十人のうち、男2人と女一人が集団に加わり、残り六人の少女を左右に侍らせて、教官である銀髪の男が口を開く。

「私が君たちに課した『教育』の成果を発揮する時が来た。この街は今、重大な脅威に晒されている。その脅威から街と人々を守ろうとする君達は正しく正義だ。
私達こそが、今現在この街を覆う異常事態に対する市民達の最後の希望だ胸を張って私の命に服したまえ」

この場に聖杯戦争に関わるマスターが居れば失笑したことだろう。“たかだか人間がサーヴァントをどうにか出来るものか”と。
この場に聖杯戦争に関わるサーヴァントが居れば戦慄しただろう。無表情に立ち尽くす警官達は、“確かに人間でありながら、その全身から空間すらも蝕むかの様な禍々しい英気と魔力を滲み出させている”のだから。
彼等は皆全員が正真正銘の人間だった。そして人間では無い“何か”だった。この場で彼等と異なる存在は彼等の前に立つ男唯一人。
その男は最後の言葉を紡ぐ。

「さあ諸君。ショータイムだ」


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署内の一室、手術室を思わせる部屋に長広舌をふるった男は入っていった。

「“君達は正義だ”か、確かにそうだな。まあ、私達も聖杯戦争とやらは解決してやることになるがな」

血臭が部屋中にこびり付いたかの様に、血の匂いが充満する部屋で、男を迎えたのは、長身痩躯の銀髪の男。

「“法”を掲げて戦う彼等は正義だ。“彼等はな”。しかし、良く言ったものだ」

手術台の前で端正な口元に嘲笑を浮かべて言う男。流れる様な銀の長髪と、雪の様に白い肌を黒い獣毛の胴着に包んだ姿が特徴的だが、男を見るものが先ず目を惹かれるのはその耳だったろう。
長く先端の尖ったその耳は、ファンタジー世界の住民として名高い種族、エルフのそれだった。
男は確かにエルフであり、この聖杯戦争におけるマスターの一人だった。

「彼等とて人間性を未だに有しておりますからな。ああやって士気を鼓舞してやる必要があるのですよ」

マスターに向かって説明する男は、キャスターのサーヴァントとして、この地に現界した存在だった。

「それは理解している、私にも経験があるからな」

笑みを消さぬままに返答したエルフは、目線でキャスターを促した。

「今日、調教が済んだ三人を足して二十八人。先日使用した分の不足は補えました」

「良いだろう。奴等の個々の能力は、サーヴァント相手には不足すぎるからな」

侮蔑と共に吐き出された言葉。スノーフィールドを脅かす異物達を排する為に闘う者達を、エルフは無力と切って捨てた。

「マスターに作っていただいていたものは……」

手術台の上に白い布を被せられている人型に目をやってキャスターは問いかける。
3日前から行っている作業は、予定通りなら今日終わるはずだった。

「ああ、終わっているぞ」

エルフが取り払った白い布の下には、巌の様に頑強な巨人と言っても良い男が横たわっていた。
一見しただけでは只の大男だが、よくよく目を凝らせばその異常さが見て取れよう。
黒ずんだ肌は場所により肌の色が食い違い、その色の分け目となるのは、身体を縦横に走る無数の縫合痕。
この巨人は無数の人体を繋ぎ合わせて作り出された代物だった。

「お前が宝具にしたNPCを我が奥義“骸繰り(コープスハンドラー)”で強化する。これならばサーヴァントと戦っても、すぐに倒れることは無いだろう」

“骸操り(コープスハンドラー)”その名が示す様に、巨人は骸だった。
キャスターが宝具としたNPC達を、エルフはこの部屋で切り刻み─────宝具化しているので欠損部分は再生する。三人程再生の効かない部品を取った所為で死んでしまったが─────繋ぎ合わせて一体の巨人を作り上げたのだ。
宝具化したNPCの優れた部分を厳選して作り上げた巨人は、エルフとキャスターが聖杯戦争に臨む上で大きな力となるだろう。

「ふむ…宝具化したNPC全て繋ぎ合わせて強化した方が戦力となるのでは?」

キャスターの疑問はもっともだが、エルフにはそれをやらぬ理由が有った。

「数が多ければそれなりに使い途は有る」

エルフが彼等に期待するのは、陽動と足止め程度。その隙にサーヴァントをマスターを殺すのは、キャスターの造った道具などではなく、己の造った“傑作”だ。
エルフの視線が部屋の隅に向けられ、キャスターの視線も後を追う。
その先に無言で立つ一人の黒髪黒瞳の少女。先程キャスターが長広舌をふるった者達と同じく、無表情で直立したまま動かない。その耳は木の葉の様に尖り、少女が人とは異なる種であることを示していた。
虚ろな空洞を湛えた黒い瞳は焦点を結ばぬまま虚空を見つめている。
その手には不釣り合いな代物が─────鉄塊と呼んで良い大鉈が握られていた。
この少女こそがエルフの鬼札(ジョーカー)。エルフの傑作である麗しの踊り子。
神秘の隠匿とやらの為にはあまり派手にやるわけにもいかない。この街を火の海にする術もエルフには有るが、今はそれをする時では無い。

「それで、これは何と呼べばよろしいので」

「呼び名などどうでも良い。お前が付けても構わんぞ」

言われてキャスターは暫し考え。

「此れこそは我等に聖杯を齎す騎士。そこで、“ギャラハッド”というのはどうですかな」

骸を繋ぎ合わせた怪物に、円卓の騎士の中でも最も高潔な騎士の名を付けるキャスターは、歪んだユーモアのセンスの持ち主だった。


「しかしギャラハッドといい彼女といい、マスターの業は素晴らしい。いやはや魔道の業とはこれ程のものとは、願わくば生前に巡り会いたかったものです」

マスターの“作品”を賞賛するキャスターにエルフは愉悦を湛えた眼差しを向けた。

「お前の“人形”共も大したものだと思うがな。まあこれで聖杯戦争に臨む為の手駒は一応揃った事になるな」


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キャスターは己がマスターの傑作を眺めながら、生前に作った“最高傑作”を思い出す。
己の生に終止符を打った少女の姿を思い出し、そしてマスターの傑作を見てこう思うのだ。

─────この業を用いれば、私の理想は具現化する。

キャスターが生前に求め続けたもの。至高の殺戮技術を持つ、見目良い外見の殺人者。人でありながら一個の機械の様に人を殺す、人の形をした武器。
キャスターは己が理想を体現してのけたマスターに敬服し、その業を欲していた。
マスターの“作品”は、一人の少女が全てに絶望した果てに生まれたものだという。
『絶望』それこそが最高のファントムを創り出す要素なのだと、キャスターは生前の経験と合わせてそう確信する。
己の最高傑作である“アイン”が己に向かって引き金を引いたのも、“ツヴァイ”から与えられた希望の為だ。
マスターの人形の様に絶望の淵に深く深く沈ませていたならば、キャスターの理想とする至高の武器として、“アイン”は完成していただろう。

キャスターが聖杯に望むことは三つ。
再び生を得ることと、マスターの魔道の業を会得することと、己を殺した“アイン”と再度まみえ、真に完成させること。
キャスターは厭らしい笑みを浮かべて“アイン”を絶望させる為の策を巡らしだした。



─────もうじき私は蘇る。その時こそ真の“ファントム”として完成するが良い。アイン。


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良いサーヴァントを引いたとエルフは嗤う。彼のサーヴァントは脆弱極まりない。直接戦闘では間違い無く最弱、NPCにも劣る。
しかしサーヴァントの能力は宝具が決すると言って良い。そして、キャスターには非力さを補う強力な宝具が有った。
キャスターの宝具とは、“NPCを宝具とする”という反則的な代物。NPCと区別がつかず、それでいて人間を遥かに超えた身体能力を持つ存在にNPCを変えられる。
しかも質さえ問わなければ、短期間で大した魔力消費も無く量産出来る。
流石に質を追求すれば、それなりの素体を用意した上で、時間を掛けて造る必要が有るが。
先程キャスターが長広舌をふるった者達は、皆全て素質を、身体能力でも運動能力でも無い─────他者を害することに躊躇いを持たない精神を見込まれてキャスターの宝具にされた兵隊達だった。
元より殺人者に対して求められる資質の第一は、“人を害することへの抵抗の無さ”に尽きる。
いざ殺すという段になって躊躇する様な輩は、獲物を取り逃がすどころか返り討ちにすら遭いかねない。
その点キャスターが選出した者達は、皆一様に良心が欠如し加害意識をふんだんに持ち合わせている、所謂“人間の屑”が揃っていた。
ここにエルフが手を加えた“合作”を加えたものが、彼等の陣営の戦力となる。
だが、それだけの陣容を整えても、エルフにはまともに戦う意志などない。此の地の英霊もマスターも皆殺しにするつもりだが、殺意は有れど戦意は無い。
それにエルフは聖杯とやらが本当に有るのかどうかすら疑っている。美味な餌をぶら下げて殺し合いを煽るのは、エルフが散々用いてきた手だ。
しかし、それでも、エルフは聖杯戦争に乗り、此の地の生命全てを殺し尽くすつもりだった。今まで赴いた地の全てでそうしてきた様に。
聖杯の真偽は重要では無い。重要なのは此の地に最上の贄となる者が十五も居るという事。
先ずは英霊共を皆殺しにし、その後聖杯を手に入れる。そして聖なる杯とやらで人の子共を絶やし尽くしてくれる
これも全ては神の為。
全ての命はエルフの崇める神の贄として存在しているのだから。
全ての命はエルフの崇める神を楽しませる道具でしかないのだから。

─────我が混沌の君よ。これより十と五の至上の贄を捧げます。

先ずはキャスターが勤めるこの地位を利用し、手駒を増やす。
悪逆の徒なら警察組織を利用しようとやって来る。
善良な者なら警察組織に属しているというだけで、簡単に欺けよう。己が肌の色を偽るだけで、闇の子とも知らずに受け入れる愚者共が後を絶たなかったように。


─────此の地に集いし者共よ。我が君の為に踊るが良い。


エルフは邪悪な光を瞳に浮かべて、胸中に呟いた。
その右腕に嵌められた腕輪に輝く深緑の猫目石が、室内灯の光を受けて妖しく輝いた。


エルフが勝利するかは判らない。戦いがどのように推移するのかも判らない。エルフの崇める神は何もエルフに示さない。

確実なのは只一つ。
エルフが聖杯を手にしたならば、生きとし生けるもの者全ては希望を失う。エルフは全生命が最後に知る絶望となるという事だけ。


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【クラス】
キャスター

【真名】
サイス・マスター@Phantom 〜Requiem for the Phantom〜

【ステータス】
筋力:E- 耐久:E- 敏捷:E- 幸運:D 魔力:D 宝具:D

【属性】
混沌・悪

【クラススキル】
陣地作成:C
自らに有利な陣地を作り上げる。
訓練場の建設が可能。

道具作成:D
洗脳に用いる薬物を作成できる。

【保有スキル】

教授の智慧:B
銃器や刃物や爆発物の取り扱いや、人体の構造、効率的な身体運用など戦闘と殺人に必要な技能をCランク相当で授けられる。
キャスター自身はこれらの知識を実践することは出来ない。


コレクター:C
より良い道具を獲得する才能。キャスターの適性は人間と銃器に偏っている。


洗脳:B
他者に施す洗脳。精神攻撃への耐性を上げ、キャスターに絶対服従させる。


精神異常:B
精神を病んでいる。どれだけの非道を働こうと彼の心は痛まない。目の前で残虐な行為が行われていても平然と無視する。


扇動:C
数多くの大衆・市民を導く言葉を身振りの習得。
特に個人に対して使用した場合には、
ある種の精神攻撃として働く。きわめて強力。


【宝具】
教育施設
ランク:D 種別:対人宝具 レンジ:1~99 最大補足:100人

陣地作成スキル用いて造った“訓練場”の中にNPCを入れることで、NPCを宝具に改造する機能を持つ宝具。一晩も有ればNPCは人でありながら宝具と化す。
この宝具内では“教授の智慧”及び“他者暗示”の二つのスキルが高速で効果を発揮する為、短期間で戦闘技能を習得しキャスターに服従する様になる。
この宝具で宝具と化したNPCはEランク相当の宝具に相当する神秘を獲得し、この宝具内で扱いに習熟した武器にも同じランクの神秘が付与される。
NPCでありながら宝具であるという性質上、非常に探知されにくく、手足を失っても時間経過で再生し、維持に魔力を殆ど必要としない。
長くこの宝具内に入れておく程NPCは強力な宝具となる。
キャスターに対して使用された令呪の効果は、NPC達にも適用される。
この宝具の効果はキャスターが死んでも解除されないが、キャスターの掛けた暗示は時間経過と共に効果が薄れ、やがて消える。



煉獄の六姉妹(ツァーレンシュベスタン)
ランク:D 種別:対人宝具 レンジ:1~99 最大補足:6人

キャスターが生前に作り上げた六人の量産型ファントム。
六人とも筋力:D 耐久:D 敏捷:D 幸運:E 魔力:D 宝具:ーのステータスのサーヴァントに相当する能力を持つ。
気配遮断:C 単独行動:C 心眼(真):D 射撃:C 無我:A のスキルを持つ。
六人は宝具化により獲得した念話による意思疎通により完璧な連携を行い、敵を斃す。
キャスターの使い魔として扱われ、死ねば聖杯戦争中は二度と召喚できない。



煉獄に踊る亡霊(ファントム・オブ・インフェルノ)
ランク:D 種別:対人宝具 レンジ:1~99 最大補足:1人

キャスターが生前に作り上げた最高傑作。犯罪結社インフェルノで最高の暗殺者に与えられるファントムの称号を持つ殺人者達に匹敵する者を作り出す。
筋力:C 耐久:C 敏捷:C 幸運:E 魔力:D 宝具:ーのステータスのサーヴァントに相当する能力を持つ。
気配遮断:B 単独行動:C 心眼(真):C 射撃:B 無我:A のスキルを持つ。
これらのステータスとスキルランクは最低限保証されるものであり、素体によってはさらに高いステータス及びスキルランクとなる場合も有る。
“教育施設”に最高クラスの資質の素体を最低三日間入れて置くことで漸く完成する。
要は教育施設の効果を最大限に発揮した結果である。


【weapon】
無し

【人物背景】
洗脳のエキスパートで、暗殺者の調教と斡旋を行っていた。
犯罪結社インフェルノの許で暗殺者の育成を担当している時に、偶々拾った吾妻玲二を、最初に暗殺者として育成した“アイン”に、調教プログラムの引き継ぎの為のテストケースとして、暗殺者として育てさせる。
この結果は成功であり、“アイン”で培ったノウハウを元に優れた兵士を量産出来るという結果を得た。
ツァーレンシュベスタンはこのテスト結果から作り出した量産型。
日本へ逃亡したアインと玲二にツァーレンシュベスタンをぶつけ、彼女達に戦闘経験を積ませようとして結果、敗北。
最後は自らの最高傑作と認定したアインに殺害された。
犯罪組織に身を寄せていたのは素体と戦闘経験を積ませる場所が容易に手に入る為。
銃フェチであり、一つの銃の様に只人を殺す為に有る殺人者を作るのが彼の目的だった。
尚アニメ版からの参戦だが、ゲーム版では最強の暗殺者“ファントム”の完成=死亡フラグである(ファントムが誰であれ必ずファントムに殺される為)


【方針】
まずは様子見。警察の組織力を使って情報を集める。

【聖杯にかける願い】
復活




【マスター】
ラゼィル・ラファルガー@白貌の伝道師

【能力・技能】
殺人の技を技芸として嗜み、芸術にまで昇華させたダークエルフ族において並ぶ者無き武技の冴えを謳われる戦士。屠龍の勲を讃えられる龍殺しでもある。
“骸操り”という技に長け、生前の思考力と肉体の神経網をそのまま活かした生体機構として死体を動かすことが出来る。
解剖学や拷問技術にも詳しく、どうすれば苦痛を最大限に与えたまま生かしておけるか、という知識を豊富に持つ。
狂信の域にまで達した信仰心を持ち、上述の武勲と併さり高いカリスマを同族に対しては発揮する。

【weapon】
龍骸装
ラゼィルが嘗て殺した白銀龍の死体から作り出した武器一式。様々な魔術がかけられていて、只でさえ鋼すら断つ強力な武器を、さらに強力にしている。
擬似生命体であり鮮血を滋養として代謝し、自己再生能力を持つ。
曲刀・投槍・鎖分銅・手裏剣・胴着と籠手からなる。
更にドラゴンブレスを使用可能とする龍の肺胞を用いた“凄煉”があるが、封を解いてから使用出来るまでに百秒かかる。
龍骸装は祭器としての効能を持ち、是等の武具で殺害された者の魂は、混沌神グルガイアの贄となる。


白貌
エルフの骨片と遺灰から作った白粉。ラゼィルはこの白粉を用いて地上の者達の中に紛れる。
「白い肌のダークエルフが地表に一人いるだけで、どれだけの破滅と災厄をこの世界にもたらしてやれるかとお思いか」とは当人の言。
水には強いがエルフの血が付くと簡単に取れる


バイラリナ
ラゼィルがハーフエルフの少女の死体を用いて作った操躯兵。
自身の身長以上の長さの巨大鉈“嘆きの鉈”を機械じみた精密さで振るう。
生前の思考能力や運動能力はそのままだが、記憶・感情・欲望が欠落し、身体能力を限界以上まで引き出せる。
ラゼィルが充填した魔力によって行動し、魔力が残っていれば肉体に受けた損傷は即座に治る。
但し全身を破壊されてしまえばどうにもならず。頭を落とせば行動不能になる。
バイラリナが使う“嘆きの鉈”は祭器としての効能を持ち、この武具で殺害された者の魂は、混沌神グルガイアの贄となる。


“ギャラハッド”
キャスターが宝具化したNPCの肉体の優れた部分を繋ぎ合わせて作った巨人。
身体能力ではバイラリナを凌駕する。


黄金の腕輪
中央に大粒の猫目石が象眼された、精緻かつ華美な黄金細工の腕輪。
猫目石は神体たるグルガイア神像の眼から抉り取られた宝玉であり、
異なる宇宙に存在するグルガイア神は、この眼を通して信徒の捧げる殺戮と殺される者達の悲嘆の“神楽”を見つめている。



【ロール】
警察の対凶悪犯罪部隊の教官。ただしこの役割はキャスターが担っている。


【人物背景】
地下世界に棲むダークエルフで名を知らぬ者の無い英雄。
骸操の匠として名を馳せ、屠龍の勲でアビサリオンの筆頭祀将となった。ダークエルフ達が皆その名を讃え、親が子に寝物語として語り聞かせるダークエルフの大英雄。
地下で権力争いに興じ続ける同族に見切りを付け、グルガイアの神像から眼の部分に該当する宝玉を抉り取り、地上に生きる者達に災厄を捲く旅に出る。
出奔と神像を傷つけた罪を問いに追ってきた兄すらも惨殺し、ラゼィルは独り地上を行く。
ハーフエルフの少女の骸から作った“神楽の舞い手”を引き連れて。

【令呪の形・位置】
右掌に瞳の形

【聖杯にかける願い】
地上世界が滅び去る程の災禍。

【方針】
英霊の誇りも尊厳も穢しつくして殺し尽くす。キャスターも最後には贄とする

【参戦時期】
原作終了後

【運用】
キャスターはステータスもスキルも宝具も戦闘向きでは無い。
ラゼィルはかなりの戦闘能力を持つが、それでもサーヴァントと戦えば勝ち目は薄い。
先ずはロールを利用して同盟者という名の手駒を作るのが先決だろう。

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最終更新:2016年12月22日 21:25