足立透&バーサーカー◆wzmTZGmcwM







「アマテラス!」

黒い長髪の少女が呼び出した虚像が淡い光を放ち、彼女と三人の仲間の傷をたちどころに癒やしていく。
自分が何度攻撃を叩き込んでもすぐこれだ。ふざけるな。



「吼えろ、スサノオ!」

ジュネスの息子が放った暴風の塊が強かに自分を打ちつける。
戦い始めた最初の頃はさして痛くもない攻撃だったが今ではその一発がボディブローのように効いてくる。
しかも合間を見ては他の仲間たちに補助を行い素早さで翻弄してくる始末。ふざけるな。



「スズカゴンゲン!」

短髪の少女が呼んだ虚像から放たれた特大の拳が迫る。
避けようとしても避けきれず、たまらず吹っ飛ばされた。いつも肉ばかり食ってるくせにふざけるな。



「はぁ、はぁ……」

おかしい。何故こんなことになった。
自分はこのテレビの世界と同調し、万能の力に目覚めたはずではなかったか。
それなのにどうして、何の間違いがあってこんなガキどもに追い詰められている。
仲間だ絆だとほざきながら、その実群れなければ何も出来ないだけの高校生に、どうして。


「うっし今だ!決めろ鳴上!」
「イザナギ!」

気がつけば正面に、銀髪の少年がいた。
側には自分のペルソナに酷似した虚像、イザナギと呼ばれたものが在った。
多くの仲間と共に立つ彼と何の間違いがあったかこうして地に這いつくばる自分のどこに違いがあったのか。
同じ力を持っているのに、どうして。


「自分の罪を認めろ……」


イザナギが力を溜めていくのが見て取れる。
だが今の自分にはそれを阻むほどの余力は残されていない。
尻餅をついて後ずさっていると、手が何かに触れる感触がした。


「………現実と向き合え!!」


大太刀を構えたイザナギがまっすぐに、吸い込まれるように向かってくる。
駄目だ、やられる。そう確信した時、手に触れた物体が白く輝きだした。
その光が何なのかを理解するより前に、意識は途絶えた。








◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆








「うぁあっ!?」

意識が覚醒すると同時に飛び起きた。
慌てて部屋を見渡して、ほっと胸をなでおろした。

「またあの夢かよ。くそっ…」

すっかり目が覚めてしまい、寝直す気になれず冷蔵庫に向かった。
水の入ったペットボトルを取り出すと一気にそれを呷った。

「はあ…何で夢にまで出てくるんだよあのガキども。
現実と向き合えってお前が六股してる自分の罪を認めて現実と向き合えよバーカ。知ってんだぞ俺は」

本音を言えば酒に逃げたい気分だが今は不味い。
何しろ現在進行系で命を賭けたゲームに参加中の身なので、迂闊に酔っ払うわけにもいかない。
何時どこから刺客がやって来るかわからない状況で酒を飲めるほど足立透という男の精神は図太くはなかった。


足立透はスノーフィールドを模した世界で行われている聖杯戦争のプレイヤーの一人だ。
ある時モデルガンの雑誌を読んでいると唐突に記憶が蘇り、そこでこの世界に来る直前に触れた物体が白紙のカードだと悟った。
そしてサーヴァント・バーサーカーを召喚して今日で五日経過、今に至る。


現状を認識し、サーヴァントのステータスを確認した足立が取った方針は一言で言えばバーサーカーへの丸投げだった。
何せバーサーカーは強い。まともに姿を見ただけでペルソナという力を持つ自分が竦み上がるほどに。
索敵も全自動で勝手に済ませて敵を潰してくれるという便利さだ。
これでは足立がマスターらしく敵を探して回る方がよっぽど危険で割に合わないというもの。
ここが日本なら職業を活かす手もあるが生憎ここでの足立は単なる旅行者の身分だ。

なので足立は滞在しているホテルで日がな一日ゴロゴロしながらバーサーカーの戦果を待つことにした。
何も単に怠けたいからという理由ではない。考えた結果、そしてバーサーカーへ魔力を提供する中でこれが一番効率が良いと気づいたのだ。
どうも魔力というものは体力に置き換えられるものらしい。生命力とも言えるか。

バーサーカーが戦闘に使う魔力を提供してやると疲れるような感覚を覚えた。
ならばなるべく体力を消費する行動を控えてバーサーカーにリソースを分けてやるのが賢いやり方というものだろう。


第一バーサーカーと一緒にいるところを見られたらどうなるかわかったものではない。
マスターやサーヴァントが徒党を組んで自分を狙ってきたら不味い。あの高校生たちとの戦いを振り返ればわかる。
足立から見て彼らの一人一人はてんで大したことのない、リーダーにおんぶに抱っこの連中だった。
唯一そこそこ自分に拮抗する力を持っていたリーダーの少年を除けば、一対一の勝負をすればまず勝てるぐらいには実力差があった。
その彼にしてもしばらくペルソナの魔法を使っていればすぐに息切れして道具に頼る有り様。
本当に、対等で公正な勝負なら負けるはずがなかったのに。思い出してまた腹が立つ。

「なーにが絆だよ、仲間だよ。ただのリンチの言い訳じゃねえか」

その点バーサーカーは良い、ワーワー群れなければ何も出来ない高校生どもとは違う。
たった一人で完結した強さがあるし、何よりこちらに干渉してこないことが有り難かった。
マスターとサーヴァント、運命共同体といっても結局は聖杯を手に入れるまでの一時的な同盟に過ぎない。
それなら互いに干渉せず、それでいて利害関係からはずれないようにする。
……それで良いじゃないか。








◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆







スノーフィールド中心部にある高級ホテル、その最上階を丸ごと借りきった男がいた。
男は他のマスター同様期せずして白いカードに触れ聖杯戦争に身を投じることになった。
聖杯戦争。耳にしたことはあったがまさか自分自身が参加する羽目になろうとは。


「マスター、工房の敷設が完了しました。
ですが本当に此処を拠点として使われるのですか?」


自身の身長ほどもある杖を持った神官のような装いの青年が現れた。
彼こそはムーンセルから配されたキャスターのサーヴァントだ。
資産家の設定を持つ男はキャスターの持つスキルを知るやこの場所に魔術工房を敷くよう指示を出していた。

「いやいや、ここが良いのさ。
スノーフィールドの経済の中心で、人も物も金もよく動くここがね」
「ですが神秘の秘匿に反することになれば監督役から如何なる罰が下されることか…。
何故自ら不利を被るような場所に拠点を構えるのですか?」

「もうちょっと頭を柔らかくして考えなって。
神秘の秘匿とやらを守らなきゃいけないのは他のマスターだって同じだ。
大勢の人間が宿泊してるこのホテルを、魔術がバレないように攻めるには嫌でも正面から来るしかない。
つまりは君の独壇場だ。あちらは強力な対軍宝具とやらも迂闊に使えやしない」


男の考えた戦略とは神秘の秘匿という、プレイヤーたちの過激な行動を抑制するルールを逆利用するものだった。
防衛戦に優れたキャスターの実力を遺憾なく引き出すため、敵が男の意図を理解していても正面から乗り込むしかない状況を作り出した。
何しろ下手な真似をすれば神秘の漏洩に繋がり処罰される。
それを避けるには異界と化したキャスターの工房を、一つ一つ丁寧に攻略する以外に手立てはないのだ。

とはいえ外部からアーチャーの狙撃などで最上階を直接攻撃される可能性もないではない。
そういった事態に備えて工房外壁は余人の目には見えない強化が施されており、さらに万一に備えてこの最上階からの脱出の手筈も準備させてある。
無論この策がいつまでも通用する保証はないが、とりあえず足元を固めることは出来たと考えて良いだろう。

「さて、次は情報を集めないとな。
このゲーム、乗るにせよ乗らないにせよ今は判断材料が少なすぎる。
乗るのであれば監督役やその上役が信用できる者だという確証が、乗らないなら無事脱出できる要素が欲しい」


男の思索は既に次のステージに移っていた。
男はとにかく確実に生還したかった。他のマスターやNPCとして連れてこられた人々への罪悪感がないではないが正直彼らに気を遣う余裕がない。
そう簡単に逃げられるデスゲームとは思えないが、かといって馬鹿正直に乗って優勝した結果主催側に騙され殺される可能性もないではない。
この先の方針を決めるには何を置いても有益な情報が必要不可欠だ。

「マスター、サーヴァントの姿を捉えました!」


考え事をしていた時、キャスターの監視網が接近するサーヴァントを捉えた。

「こっちに近づいてきてるのか?」
「はい、念のため迎撃の準備を行います」
「わかった、餅は餅屋だ。戦闘は君に任せるよ」



◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆




黒を基調とした、四本角の戦士が夜の街を駆ける。
足立透の従僕として召喚されし狂戦士の英霊、バーサーカー。
本来はグロンギの暴虐からリントの生命と笑顔を守る心優しき戦士クウガ。
されど今のクウガは心を闇に染め上げた時現れる禁忌の姿の側面のみを切り取られて現界した生物兵器、空我である。

111: 足立透&バーサーカー ◆wzmTZGmcwM :2017/01/05(木) 21:17:01 ID:C5VehgBw0

その暗く濁った双眸が映し出すものは滅ぼすべき敵の姿のみ。
建造物や魔術などで視界を遮られていようともバーサーカーの目にははっきりとサーヴァントの姿が映し出されている。
すなわち、この街で最も高いホテルの最上階に布陣するキャスターとそのマスターの姿が。


ホテルを見渡せるとあるビルの屋上に着地。
即座に有効な攻撃手段の検索を開始した。
ボウガンによる狙撃…不可。目標の存在する最上階は魔術による強化が施されておりペガサスボウガンの威力では突破できない。
ライダーキックによる襲撃…不可。威力に問題はないがキャスターを捉えきれる保証はなく、こちらが隙だらけになる。
発火能力による発破…有効。しかし最上階部分は魔術による強化で発火能力の通りが悪い。
建物全てを同時に発火させる方法が最も効率が良い。


攻撃手段、検索終了。
バーサーカーがホテルへ右手を向けると次の瞬間、ホテル全体が業火に包まれた。
いいや、正確に言い表すならばホテル全体の組成を分子単位で組み替えて炎にした。
そこにどれほど大勢の人間がいるかなど、バーサーカーは斟酌しない。
人の理と利は同じ人間にしか通用しない、まして凶獣が解する道理など存在しない。

まるで世界を彩るキャンドルのようにして、スノーフィールド一の威容を誇っていたホテルが燃え上がる。
あまりに現実離れして美しく、そして凄惨な光景を多くの人間が目撃した。
ある者はただただ呆然とし、ある者は恐怖に駆られて逃げ出した。
だからだろう、燃え上がり中にいた宿泊客諸共炭化し崩れ行くホテルの中から二つの点が夜空へと消えていったことに誰一人気づかなかったのは。



◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆




何だこれは。何だあれは。
キャスターのマスターは聖杯戦争というおよそ非現実的なゲームに参加する者ではある。
しかし今の彼は背後の非現実的極まる光景を目の当たりにして、現実感を持てずにいた。
燃えている。つい今しがたまで自分たちがいたホテルが、残らず全て炎になっている。

何故だ、何故こんな真似が平然とできる?
論理的に考えても、倫理的に考えても有り得ない、破綻している。
キャスターの陣地が辛うじて下手人の攻撃を食い止めていなければ今頃は自分たちも単なる燃えカスになっていたに違いない。

「マスター、口を閉じて!今はとにかく生き抜くことだけを考えて下さい!」

飛行の魔術を唱えたキャスターに抱きかかえられた男は蒼白な顔でコクコクと頷いた。
その時、キャスターが出現させていた魔法陣に何かが立て続けに衝突した。
サーヴァントたるキャスターの眼はその攻撃を仕掛けた者の姿を克明に映していた。



「やはり追撃してくるか…!ならば!」


地上からビル群を足場にしながら追いすがる四本角のサーヴァントへ向け大威力の魔砲を放つ。
こんな後先考えない真似をしでかすサーヴァントなどバーサーカー以外有り得ぬだろう。
バーサーカーならば対魔力スキルを持たないはずであり、必然キャスターたる己が比較的優位に立ち回れる相手だ。
十五の光条がバーサーカーという狼藉者へ一点に集中する。
全てがAランクの威力、さらには標的を追尾する概念をも付与してある。
三騎士でもない限り、生半に凌げるものではない。

だが、バーサーカーは一瞬足を止め右の拳に力を込め魔力を集中させると迫る魔術光弾へ渾身の右ストレートをぶつけた。
言葉にすればたったそれだけ。ただの拳圧で以ってキャスターが必殺を期した魔力砲は呆気無く砕け霧散した。
伝説の武具から解放された逸話の具現でもなければ生涯を掛けて到達した武技の極地でもない。
キャスターから見ても否定・反証のしようがないほどの、勢いをつけただけのただのパンチだった。

「冗談じゃない!」


あれは、駄目だ。
およそ英雄と呼べる存在でも到底太刀打ちできるものではない。
念のために転移術式を準備しておいて良かった。
急拵えの術式のためさほど遠くに転移はできないが不意を突く程度はできるはずだ。
猛スピードで迫り来るバーサーカーを尻目にキャスターとそのマスターは無事転移を果たした──────────



「えっ」




──────────果たした直後、キャスターが見たのは空中から脚部に夥しい魔力を纏わせながら飛び蹴りを行ったバーサーカーの姿だった。
そんな馬鹿な、とキャスターが思ったのも無理からぬことだ。
バーサーカーの蹴りは一ミリの狂いもなくキャスターの転移地点へと向いていたからだ。
キャスターといえど詠唱なしに魔術を発動することはできない。

直撃、爆砕。
辞世の句を唱えることも叶わず、キャスター主従の夢と希望は怪物によって塵へと消えた。
サーヴァントを討ち果たしたバーサーカーの瞳には何の変化も感慨もない。不要なものだからだ。
災厄を人型に凝縮したかの如き悪鬼の破壊は全ての敵を滅ぼすまで止まることはない。


────────聖なる泉枯れ果てし時 凄まじき戦士雷の如く出で 太陽は闇に葬られん













【クラス】
バーサーカー

【真名】
凄まじき戦士@仮面ライダークウガ

【属性】
秩序・狂

【ステータス】
筋力A++ 耐久A++ 敏捷A 魔力C 幸運D 宝具A

【クラススキル】
狂化:EX
特殊な狂化タイプ。戦うためだけの生物兵器。
バーサーカーはその在り方から狂化の影響下にあっても一切戦闘技術が損なわれない。
ただし常に敵を破壊するために動こうとするため、マスター側にも一定以上の制御技術が求められる。

【保有スキル】
超越肉体:A
凄まじき戦士の強固な生体甲冑は生半な攻撃を受け付けず、傷を負ったとしても瞬時に回復する。 その膂力と耐久力は人間には絶対に到達不可能な領域にある。
Aランク未満のダメージに対しては常時スーパーアーマー状態となる。
Aランク相当の頑健及び自己再生を内包する複合スキル。

超越感覚:A
凄まじき戦士の極めて鋭敏な五感は半径数キロ以上先のごく小さな音、小さな物体であろうとも正確に捕捉する。
ランクにしてB+相当の千里眼とA相当の気配感知及び見切りスキルを内包する複合スキル。
凄まじき戦士はこのスキルにより敵の技や攻撃に対し驚異的な反応と学習能力を発揮する。
またこのスキルの性質上「特定の条件を満たさなければ視認・認識ができない」タイプの能力を突破することができる。
マスターとサーヴァントを繋ぐレイラインも視認できるため「サーヴァント特有の存在感を消す・偽装する」タイプの能力も実質的に無効化する。

物質変換:EX
モーフィングパワー。物質を一度原子分解し、再構成する能力。
凄まじき戦士は触媒を必要とせず無から専用武器を生み出すことができる域にある。
宝具ではなく、且つ格の低い武装であればサーヴァントの武装であってもこのスキルで干渉できる。
後述の超自然発火の源ともいえるスキル。

超自然発火:A-
物質の原子や分子を操りプラズマ化させ、範囲内の標的を体内から発火させる。厳密には対象の肉体を炎にする能力。
サーヴァントにも有効だが神秘の塊である英霊相手では完全な威力を発揮し難い。ダメージ数値は対象のステータス値ではなく神秘の深さ、霊格の高さによって算出される。
年代が古く、霊基の質が高いほど与えるダメージが減少し、場合によっては無効化される。少なくとも西暦以前の神代出身のサーヴァントは全く発火させることができない。
逆に近現代に近い、ないし霊格の低い英雄ほど大きなダメージを被り、最大限度に効果が発揮された場合は最高ランクの戦闘続行スキルによるカバーすら無効にする。
また神性など霊格の高さを保障するスキルや、超高ランクの頑健や信仰の加護といった肉体の絶対性を保障するスキルによってもダメージが削減される。
反対に自己改造や破壊工作といった自らの霊格を落とすスキルを持つ者に対してはより強力なダメージを与える。
マスター、及び生者のままサーヴァント化した者に対しては出自を問わず必ず最大値のダメージを与える。
相手を内部から発火させるという性質上単純な盾や鎧といった装具による護りを透過し、前述の超越感覚による見切りがあるため凄まじき戦士より圧倒的に速いという程度では到底この能力から逃れることはできない。
この能力が宝具ではなくスキルに留まっているのは、凄まじき戦士にとってはモーフィングパワーを活かした牽制レベルの通常攻撃の一環に過ぎないため。




【宝具】
『霊石の装具(アークル)』
ランク:A 種別:対人(自身)宝具 レンジ:- 最大捕捉:1人
古代種族リントが敵対種族グロンギの暴虐に対抗すべく作りだされた、戦士の力。
願いを叶えるとされる神秘の霊石アマダムを内部に格納しており、身に付けたものをクウガへと変身させる。
グロンギに対抗できる力を与える善性の面の宝具であるが、同時にグロンギと同じ存在になる悪性の面も内封している宝具でもある。
バーサーカーとしてのクウガはクウガの資格者を触媒にして「凄まじき戦士」としての側面が呼び出された姿である。
狂化による恩恵も併せてステータスと霊基数値を超高ランクに押し上げ数々の専用スキルを得るが代償に英雄性を失い怪物の属性が付与される。
全身から封印エネルギーを放出しており、超自然発火を除く全ての攻撃手段に対魔性特攻効果が付与されている。
この宝具そのものが魔力炉としても機能し、マスターの負担を大幅に軽減した上でマスター不在でもある程度までの戦闘行動が可能となる。
クウガに超古代の神秘からなる絶大な力を与える源泉であるが、クウガという存在を成立させる基点であるがための急所をも意味する。
アークルが破壊された場合、クウガが消滅する第三の霊核でもある。

【weapon】
ライジングタイタンソード、ライジングドラゴンロッド、ライジングペガサスボウガン
凄まじき戦士の各種専用武器。

この他肩部のショルダークラッシャーや手足に生えた伸縮自在のエルボースパイクなど、全身が凶器そのものである。

【人物背景】
凄まじき戦士を呼び出すための触媒として利用されたクウガの資格者。
その正体は古代においてグロンギを封印した古代の戦士。
しかしいずれにせよ凄まじき戦士として召喚された時点で人間としての人格は塗り潰されているため、その人間性は聖杯戦争に何ら関与することはないだろう。

【サーヴァントとしての願い】
全ての敵を討ち滅ぼす。

【戦術・方針・運用法】
端的に言って徹底的に格下殺しに長けたサーヴァント。
アサシンの気配遮断を筆頭とした数多の搦め手を拒否して正面対決を強制する超越感覚と、三騎士すら磨り潰すほどの絶大なパワーとタフネスを有する。
超自然発火がフルに発揮される近現代の英雄に至ってはその強さに関わらず凄まじき戦士との勝負の土俵に上がることすら不可能。
武装面でもセイバー、ランサー、アーチャーの特性を全て網羅しているといっても過言ではなく、物質変換スキルによる応用も利くなど凶悪なまでの汎用性を誇る。
弱点はアークルの存在による弱点部位の多さと高威力の宝具への耐性のなさ。
運命干渉など超越感覚で対処できない能力で凄まじき戦士の対応をすり抜けて霊核、またはアークルを破壊する手段を使えば存外あっさり沈められる。
また耐久力そのものは非常に高いがさすがに神造兵装クラスの宝具の真名解放に耐えられるほどではない。
このため凄まじき戦士が回避不可能な状況を作り出し、強力な宝具を直撃させれば正面からでも十分に倒し得る。
また対魔力スキルを持たないので一応キャスタークラスによる魔術攻撃も(当てることができれば)有効となる。
基本的に攻撃目標の優先順位はサーヴァント>マスターだが、マスターが積極的に攻撃を仕掛けた場合はこの限りではない。
バーサーカーらしく神秘の秘匿や周辺への被害には無頓着なので制御できないとあっという間に討伐令を出される羽目になるだろう。



【マスター】
足立透@ペルソナ4(原作ゲーム版)

【マスターとしての願い】
聖杯を手に入れて自称特別捜査隊に復讐する

【能力・技能】
ペルソナ・マガツイザナギ
足立が操るペルソナ。主人公の初期ペルソナ「イザナギ」に酷似しているが、全身が赤黒く、全能力が桁外れに高い。光・闇属性無効。
ペルソナ使い共通の特徴として装備しているペルソナの能力値に応じて術者の身体能力と耐久力が上昇する。
本来ペルソナは一体につき八つまでしかスキルを保有できないが、足立は十数種類のスキルを使用可能。以下はその内訳である

  • 空間殺法…広範囲への大ダメージ物理攻撃

  • 木っ端微塵斬り…広範囲への中ダメージ物理攻撃。低確率で「恐慌」のバッドステータスを付与

  • チャージ…次回の物理攻撃の威力を大幅に上昇させる

  • ジオダイン…電撃属性の大ダメージ攻撃

  • マハジオダイン…広範囲に電撃属性の大ダメージ攻撃

  • マハガルダイン…広範囲に疾風属性の大ダメージ攻撃

  • メギドラ…広範囲に万能属性の中ダメージ攻撃。対魔力を透過する

  • 淀んだ空気…一定時間周囲のバッドステータス付着率が上昇

  • デビルスマイル…敵全体に中確率で「恐慌」のバッドステータスを付与する

  • 亡者の嘆き…「恐慌」のバッドステータスにかかった敵全体を瀕死状態にする。サーヴァントには原則無効

  • ムドオン…敵一体に闇属性の攻撃を行い、抵抗判定に失敗した場合瀕死状態にする。サーヴァントには原則無効

  • デクンダ…味方全体のデバフ状態を解除。ただしサーヴァント相手の場合は魔術などの一時的なデバフしか解除できない

  • デカジャ…敵全体のバフ状態を解除。ただしサーヴァント相手の場合は魔術などの一時的なバフしか解除できない。

  • ヒートライザ…任意の味方一体に一定時間与ダメージ上昇・被ダメージ減少・命中、回避率上昇の効果を付与する


この他通常のペルソナ使いの数倍以上の耐久力を持ち、各種スキル使用に伴うHP、SPのコスト消費が発生しない。ゲーム的に言うと原作でのボス戦時の再現。
純粋な魔力保有量も高くバーサーカーを十分に維持・使役できるが魔術師として卓越した技量を持っているわけではないため行動を十分に制御できているとは言い難い。

【人物背景】
本庁より春から赴任し、稲羽署に勤務している若い刑事。遼太郎の部下兼相棒で、共に連続殺人事件を追っている。
元エリートであるが、捜査内容を主人公達に漏らしたり、高校生に気迫負けしたりするなど、口が軽く間の抜けたうだつのあがらない性格。
「署内一の頭脳派」と自負するなど、お調子者の面も伺える。
特捜隊のメンバーからは基本的に舐められており、陽介からは「ヘタレ刑事」、クマからは「ズッコケデカ」と呼ばれてしまっている。
実は一連の事件のうちの最初の2件の殺人事件の真犯人であり、主人公と同じく「テレビの中に入れる能力」の持ち主でもある。
エリートコースから脱落し、田舎に左遷されたことで鬱屈しており、犯行を通じて世の中の理不尽さに対する不満を憂さ晴らししていた。
本性はかなり切れ者で能力的にも優れているが、非常に利己的で傲慢かつ我が侭と、幼稚で身勝手な人物である。
警察になったのも公務員志望であったことと合法的に銃を所持できるという興味からで、純粋な正義感によるものではない。
最初の犠牲者2人をテレビの中に落として結果的に死に至らしめ、その後も生田目を誘拐するように唆した。
主人公に協力するふりを装いつつも内心では主人公らと生田目のいたちごっこを嘲笑っていた。
さらには事件の解決を拒み、模倣犯として自首してきた久保をテレビに落とした。
真相発覚後、追手を逃れるため、初めてテレビの世界へ入ったことでペルソナ能力に目覚めた。
テレビの中の世界と同調しており、生成された領域「禍津稲羽市」を操ることができる。
その性格のため大抵の他者を見下しているが、堂島親子のことは本心で気遣っており、菜々子が誘拐されるという想定外の事態が起きた際は主人公たちの手助けを行い、逮捕された後も堂島たちのことは気に掛けていた。
また、主人公へは見下しや嫉妬を抱きつつも本当に心が通じていた点もあり、敗北後は主人公からの投降に応じた。
テレビの世界で特捜隊と戦闘している最中、特捜隊の連携に追い詰められた際に偶然手にした白紙のカードによって聖杯戦争に招かれた。

【方針】
バーサーカーに丸投げ。しかし袋叩きだけは二度とごめんだ。







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最終更新:2017年01月07日 00:09