イリヤのバーサーカー ◆uL1TgWrWZ.


「黒に全てだ」

 どこか確信的な物言いと共に、チップがルーレット台を移動する。
 ここはスノーフィールドで一番のカジノ、『クリスタル・ヒル』。
 言い放ったのは、巌のような大男。
 この場にいる多くの者とは違い、どこか安っぽいスーツを着た巨漢。
 だが、その風格を咎める者は誰もいない。
 それは男の巨躯がそれほどに威圧的だった、ということもあるし……
 ――――また、男の巨躯故にそれを当然と思わせたためだ。
 如何なスーツを着ようと、この男の肉体の前では色あせて映るだろう。
 それほどの、その男の肉体は美しかった。
 日焼けした肌、肩にかかる黒髪、逞しい髭。
 スーツの上からでも、盛り上がった僧帽筋や上腕二頭筋が見て取れる。
 少し力めば弾けてしまいそうなほどに窮屈な印象を受けるそれ。
 あるいはそれ故に安いスーツを着ているのかと思わせるような、圧倒的な筋肉。
 例えその男が腰蓑一つでこの場にいても、やはりそれを咎める者はいなかっただろう。
 男の肉体それ自体が、一級のスーツでありドレス。
 そう思わせる、息が漏れそうな肉体美であった。

「本当に大丈夫なの?」

 そしてその大男にかかる、鈴を転がすような声。
 幼い少女のそれ。
 本来ならカジノにあってはならないそれ。
 大男は視線をチラと懐に向ける。
 自分の膝の上。そこに、雪の妖精のような少女がいた。

「さっきから勝ててるからいいけど、負けたら承知しないんだから!」

 膨れっ面――――不安からか。
 白く透き通る長髪を手で梳き、血のように赤い深紅の瞳を頭上の大男に向ける。
 大男はそれに対し、口元を静かに緩めた。
 安心しろ、と言いたげに。

「――――今の俺には未来が見える」

 小さく、男は呟いた。
 視線を再びルーレットへ向け、堂々と。
 周囲の者が怪訝そうな顔をした。
 あるいは、ごくりと唾を飲んだ。

「ツキもある」

 ルーレット台を白球が転がっていく。
 赤、黒、赤、黒、二色のどちらに入るかを決めかねているかのように。

「負ける理由が無い」
「あっ、見てバーサーカー! すごいすごい!」

 果たして――――球は黒のポケットに落ちた。
 倍するチップが大男の前に運ばれ、男はそれを無造作に掴むと、はしゃぐ少女を片手で抱えて肩に乗せた。
 そうしていくつかのチップをその場に残して立ち上がり、堂々とカジノを後にする。
 その背を追う者はいなかった。
 少女を咎める者も、またいなかった。
 あるいは――――そも、少女を認識しているものすら、その場にはいなかった。


  ◆  ◆  ◆


「イリヤ」

 帰路の中、大男が少女に声をかけた。
 少女は大男の前を、くるくると踊るように歩いている。
 声を掛けられて、くるりと大男の方を向いて。

「あら、ダメよバーサーカー。
 バーサーカーは私のサーヴァントなんだから、ちゃんとマスターって呼んでくれないと」

 小悪魔のような笑顔で、そう言った。
 少女――――イリヤスフィール・フォン・アインツベルンは、とても御機嫌だった。

「……イリヤ」
「ひどいんだバーサーカーったら! レディに同じことを二回言わせるつもり?」
「…………わかった。マスター、この後はどうする」

 ため息をつきつつ、折れた大男――――バーサーカーが、イリヤに問いかける。
 イリヤはマスターである。
 バーサーカーはサーヴァントである。
 二人は聖杯戦争の主従であり、運命共同体であった。

「うーん、とりあえず今日はホテルに帰ろ?
 まだ聖杯戦争も始まってないみたいなんだもん。
 今の内から他の参加者を探しても仕方ないわ」
「ああ。だが――」
「わかってるわよ。業務員にはちゃんと暗示をかけてあるから平気だって」

 暗示魔術――――幼い少女の外見であるイリヤ(実際は既に十八歳なのだが)が、一人でホテルに宿泊するために必要な処置。
 自分を大人だと思い込ませて、お金を払ってホテルに泊まっている。
 やろうと思えば無銭宿泊も可能だが――――それは、イリヤのプライドが許さないらしい。
 そしてこれが、先ほどイリヤが平然とカジノに存在していた理由でもある。
 暗示……とはまた異なるらしいが、周囲の人間の認識を阻害し、イリヤの存在を知覚できない状態にしていたらしい。
 魔術師やサーヴァントには容易に見破られるが、一般人ならば何の問題もなく誤魔化せる。
 まぁ、それも本人曰く「こんな立派なレディを捕まえて、子供は入れませんだなんて失礼しちゃうわ」とのことだが。
 ともあれ、イリヤはそういった術を使ってバーサーカーと行動を共にしている。
 離れて行動する――――というのは、イリヤにとって考えられないことだから。

「魔術、か。仲間に予言者はいたが……」
「ふふん。私はそんじょそこらの魔術師とは違うんだから!
 アインツベルンの最高傑作、生きた聖杯、願望機そのものなんだからね!」

 誇らしげに胸を張るイリヤスフィール。
 自然とバーサーカーの頬も緩んだ。
 そう、聖杯……イリヤスフィールは生きた聖杯そのものだ。
 ホムンクルスの大家、アインツベルンが生み出した傑作ホムンクルス。
 英霊の魂を吸収し、聖杯となって願望を叶えるもの。
 厳密に言えば、彼女は魔術師ですらない。
 彼女の魔術は理論が存在しない。
 彼女の魔力を用い、彼女の魔力で実現可能な“結果”を彼女の“願望”から導き出す。
 それは技術ではなく、願望機が持つ過程省略の性質を利用して奇跡を起こす“性能”に他ならない。
 とはいえ、それも――――――――

「――――今回の聖杯ではないが」
「うっ」

 ――本来の聖杯戦争なら、の話ではある。
 もちろん、彼女自身が聖杯であることには変わりがない。
 だから彼女自身の能力に陰りは無い。
 だが、彼女は今回の聖杯ではない。
 この聖杯戦争は冬木で行われる五度目の聖杯戦争ではなく――――月の仮想する聖杯戦争。
 月の聖杯が計算し、演算し、仮想した世界で聖杯の使用権を競い合う戦争。
 故に、彼女は願望機として完成しない。
 彼女の中に英霊の魂は入らない。
 不完全な願望機として、聖杯戦争に参加しなければならない。

「……ふんだ。だいたい、月なんかが聖杯戦争をするなんて言うのがナマイキだわ!
 アインツベルンじゃない聖杯なんてジャドーよジャドー!」

 イリヤは膨れっ面でそっぽを向いた。
 彼女にとって、聖杯であるということは存在意義そのものである。
 その役割を奪われるということは、酷く癪に障るらしい。

「だが、戦うんだろう?」
「トーゼンよ! 聖杯はアインツベルンのものなんだから!」

 子供の癇癪のようにむくれるイリヤを見て、バーサーカーは小さく笑った。
 もちろん、それが数多の参加者を打ち倒し、時には殺害する修羅の道だとわかっていても。
 少女の無垢さを知っているから、バーサーカーは苦笑した。


 ――――――バーサーカーは想いを馳せる。
 自分が彼女のサーヴァントとして召喚された時の事。
 あるいは、その前のこと。
 白いトランプに導かれ、月の聖杯戦争の参加者として招かれたマスターたちは、その記憶を剥奪される。
 そして日常の役割(ロール)を与えられ、そのように過ごす。
 自らの役割の不自然さに気付くことができれば予選突破。
 記憶と能力を返還され、聖杯戦争の知識とサーヴァントを与えられる。

 そしてイリヤに与えられた役割(ロール)は――――――――親なき子。
 親を失い、ストリートに投げ出された没落令嬢。
 ドイツの大家・アインツベルンのホムンクルスであるイリヤがなぜそのような役割に堕したのかは、わからない。
 だが事実として、本来の記憶と能力を剥奪されたイリヤはそのような役割を与えられ、スノーフィールドに放り出された。

 ―――――――さむいよ、おかあさま。

 路地裏で凍えながら、イリヤは膝を抱いた。

 ―――――――おなかがすいたよ、おとうさま。

 空腹に耐えながら、イリヤは中空を見つめた。
 そこに令嬢としての尊厳は無かった。
 どうすればいいのかわからず、何が起こったのかもわからず、ただ衰弱していく幼子がそこにいた。
 やがて少しずつ現実を理解し始め、食べ物を自分で探さないといけないと理解して。
 ふらふらと路地裏を歩くイリヤに、襲いかかる何かがあった。
 野犬―――――獰猛な。
 彼らのナワバリに侵入してしまったことに、イリヤは気付かなかった。
 吠えたて、襲いかかる野犬たち。
 牙を突き立て、爪を突き立て、イリヤを攻撃する野犬たち。
 泣いても、喚いても、助けはこない。
 ここで死ぬのか、とイリヤは思った。
 それは嫌だな、とイリヤは思った。
 おとうさまに会いたいな、とイリヤは思った。
 野犬が吹き飛んだ。

 ―――――――遅くなった。大丈夫か?

 それは、山のような大男だった。
 イリヤの父とはまるで違う、巌のような男。
 ごつごつとしていて、けれど暖かい、大きな人。

 ―――――――あなた、だぁれ?

 思えば、それはひとつの異常だった。
 イリヤは“記憶を取り戻していなかった”のにも関わらず、そのサーヴァントは現れた。
 そのことに理由はない。いらないとバーサーカーは思う。
 もしも理由が必要だったとして、そんなことはただの一言で説明がつくのだ。
 男は手に持った棍棒で野犬を打ち払い、獅子の兜を脱ぎ捨てる。
 それから、どこか悲しげな眼差しに自信の炎を吹き入れ、イリヤの問いに答えた。


 ――――――――――――――俺の名は……



 ……それが、イリヤとバーサーカーの邂逅だった。
 その後、遅れて記憶を取り戻したイリヤは全てを理解し、聖杯戦争への参加を決めた。
 …………が、役割(ロール)は存在したままで何も変わらない。
 つまり、イリヤは身を寄せる場所がどこにもない。
 困ったイリヤを安心させるように数度の会話を交わしたあと、バーサーカーは街へ繰り出した。
 皮鎧の大男は目立ってしまうから、落ちていたボロ布を着て。
 ――――まぁ、それでも巨躯故に目立ってしまったが、それはともかく。
 バーサーカーは賭けボクシングに出たり、それに賭けたりした。
 それによって当座の資金を稼ぐと、今度は身なりを整え、カジノに繰り出した。
 あとは、冒頭の通りだ。
 一生遊んで暮らせる……とは言い難いが、少なくとも数週間は問題なく暮らせる額が手に入った。
 神話の英雄のくせに、妙に現実的な考え方ができるんだな、とイリヤは思った。
 否、神話の英雄というのは少し誤りがあるかもしれない。

「……ねぇ、バーサーカー」
「なんだ?」

 バーサーカーは、眉を上げて返事をした。
 父とも兄とも違う、けれど妙な安心感を覚える顔。

「バーサーカーは、ほんとに勝てるの? だって……」
「――――ただの人間なのに、か?」
「……うん」

 そう――――バーサーカーはただの人間だ。
 その身に神の血を宿さない。
 怪物を倒すこともない。
 ただの、逞しいだけの人間だ。
 あらゆる神秘の化外が揃う、この聖杯戦争という場で、彼は本当に戦えるのか?
 無論、バーサーカーは強い。
 それはわかる。彼の能力は一線級だ。
 だが―――――――それでも、やはり。
 もしかしたら、彼が本当の神話の英雄にやられてしまうのではないかと、時折イリヤはそう思う。

「……そうだな。俺はゼウスの子じゃない。
 不死身のヒュドラも倒しちゃいない。
 ライオンは……まぁ、倒したが。ケルベロスもな」

 ひとつひとつ確かめるように、どこか遠くを見ながら、バーサーカーは答える。
 けれどその表情は、不思議な自信に満ちていて。

「だが、俺は勝つ」

 力強く、彼は言い切った。

「どうして? どうしてバーサーカーはそうやって言い切れるの?」

 その強さが本物だと確かめたくて、不安げにイリヤはまた問いかけた。
 バーサーカーは苦笑して地面に膝をつき、イリヤの頭を優しく撫でた。
 彼の中に不安はなかった。
 優しくも力強い瞳が、イリヤの赤い瞳を見据えていた。

「大丈夫だ」

 彼がそう口にする度に、こちらまで不思議と大丈夫な気がしてきた。

 その言葉に根拠は無い。
 理屈は無い。
 理論は無い。

 あるのは願望と結果だけ。
 それはまるで、イリヤの魔術のような。
 願望(いのり)があるから、結果(きせき)がある。
 その、唯一絶対の真実を、バーサーカーは重ねて口にした。
 あの日、イリヤを助けた時と同じ言葉を。

                     I am Hercules
「――――――――――――――――――“俺は、ヘラクレスだ”」


 ……それは、あるいは異なる世界での主従。
 神話の英雄と、最後の聖杯の間に結ばれた絆。
 彼は違う。
 神話の英雄ではない。
 彼はただの人間だ。
 だが、だからこそ彼は言い切った。
 かつて、我が子を守れなかった男が。
 父に助けを求める幼子を守るために、高らかに言い放った。
 その名は伝説。
 その名は英雄。
 数多の虚構を乗り越え、世界にその名を刻む男――――――――――彼の名は、ヘラクレス。





【CLASS】バーサーカー

【真名】ヘラクレス@ヘラクレス(2014年、ドウェイン・ジョンソン主演映画)

【属性】混沌・善

【ステータス】
筋力A+ 耐久A 敏捷B 魔力C 幸運A 宝具B

【クラススキル】
狂化:E-
 最低ランクの狂化。
 バーサーカーの保有する狂気とは、自己への絶対的な肯定感である。
 それにより、筋力と耐久がより“痛みを知らない”状態になる。

【保有スキル】
神性:-
 彼は人間である。

心眼(真):C+
 修行・激戦によって培った洞察力。
 窮地において自身の状況と敵の能力を冷静に把握し、その場で残された活路を導き出す戦闘論理。
 さらにバーサーカーの場合、団体戦においてランクが向上する。

戦闘続行:B
 不屈の闘志。
 瀕死の傷でも戦闘を可能とし、決定的な致命傷を受けない限り生き延びる。

勇猛:A+
 威圧・混乱・幻惑といった精神干渉を無効化する能力。
 また、格闘ダメージを向上させる効果もある。

【宝具】
『我が名は伝説(ヘラクレス)』
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:1人
 貴様は何者だ――――その根源的な問いに対する唯一絶対の回答。
 真名開放と共に筋力ステータスが一時的に向上し、あらゆる判定を筋力ステータスで代用可能になる。
 また、全ての難行を“不可能なまま”“実現可能な出来事”として判定する。
 不可能を乗り越え、因果律すらも歪める英雄の在り方。
 バーサーカーの前に不可能など存在せず、全ての困難をその肉体で打破していく。

『十二の試練(ブラザー・フッド)』
ランク:EX 種別:対人宝具 レンジ:1~30 最大捕捉:5人
 バーサーカーが生前共に戦った五人の戦友。彼らとの絆が宝具へと昇華されたもの。
 英霊としての召喚こそ不可能だが、その能力でバーサーカーを助ける。

◎『話術師イオラオス』
 軽妙な話術をバーサーカーに与える。
 また、任意の情報を周辺に流布し、拡散する。

◎『戦略家アウトリュコス』
 バーサーカーの影からナイフを投擲して攻撃する。
 また、バーサーカーに『軍略:D』のスキルを与える。

◎『予言者アムピアラオス』
 啓示スキルにも似た未来予知をバーサーカーに授ける。
 これによって垣間見る未来は流動的なものであり、行動次第でいくらでも変わり得る。

◎『狩人アタランテ』
 バーサーカーの影から矢を放ち攻撃する。
 また、地形ペナルティを無視した移動能力を一時的にバーサーカーに与える。

◎『狂戦士テュデウス』
 一時的にバーサーカーの狂化をCランクまで引き上げる。
 また、その命と引き換えに姫を守った逸話から、
 テュデウスに纏わる能力を失う代わりにマスターへの攻撃を一度だけ無効化する。

【weapon】
『棍棒』
 バーサーカーが象徴とする主武装。
 何か特殊な効果があるわけではないが、バーサーカーの怪力に耐える強度を持つ。

『仲間の武器』
 バーサーカーの宝具『十二の試練』の副産物。
 イオラオスの懐剣、アウトリュコスの投げナイフ、
 アムピアラオスの変形十文字槍、アタランテの刃付き弓矢、テュデウスの二丁斧。
 これらの武器をバーサーカーは自在に扱うことができる。

【人物背景】
 十二の試練を乗り越え、数多の怪物を倒したと言われるギリシャ最強の英雄。
 ――――しかしその伝説は多くが虚構。
 “無双の英雄の伝説”を演出するためのホラ話に過ぎない。
 彼自身はただの人間であり、ゼウスの子でもなんでもない。
 ただの傭兵であり――――――――英雄である。

【サーヴァントとしての願い】
 とくになし。イリヤを守る。




【マスター】
 イリヤスフィール・フォン・アインツベルン@Fate/stay night[Unlimited Blade Works]

【能力・技能】
 アインツベルンの傑作ホムンクルスとして、規格外の魔力量を誇る。
 また、彼女自身が聖杯そのものであるため、願望機としての性質を保有。
 今回の聖杯戦争では聖杯としての機能は失われているものの、
 “過程”を飛ばして“結果”を生み出す魔術の才能は保持したままである。

『天使の詩(エルゲンリート)』
 イリヤが戦闘に使う術式。
 自らの髪の毛から『シュトルヒリッター』なる鳥型の使い魔を作成、使役する。
 いわばオート追尾のビット。小型ながら魔力の生成すら可能な自立浮遊砲台。
 光弾を撃つ銃身と、それを固定する浮遊する本体の2パーツで構成されている。
 剣状に変形したバレル部分を弾丸として打ち出すこともできるが、
 これは強力な反面、銃身を失った使い魔が自壊してしまう難点を持つ。

【weapon】
 とくになし。

【人物背景】
 アインツベルンが作り出した、聖杯戦争用の傑作ホムンクルス。
 魔術師殺し・衛宮切嗣と先代聖杯・アイリスフィールの間に産まれた、生きた聖杯そのもの。
 来たる第五次聖杯戦争に向けて調整を施された、アインツベルンの尖兵。
 自らを裏切った――と教えられた――父と、その後継者衛宮士郎への報復を胸に冬木に訪れた最強のマスター。
 悪魔にして天使、冷酷にして無垢、横暴にして臆病、姉にして妹。
 様々な側面を同時に内包する、ひとりの少女。
 第五次聖杯戦争開始に先駆けての二ヵ月前、最強の英雄ヘラクレスを召喚しようとし――――
 ……その直前、白いトランプに導かれた。

【令呪の形・位置】
 イリヤの令呪は特別製であり、普段は隠れているが全身に刻まれている。

【聖杯にかける願い】
 アインツベルン以外の聖杯などナマイキ。願いなど無いが、聖杯を取る。

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最終更新:2017年01月31日 18:49