マヒロ・ユキルスニーク・エーデンファルト
【出展】ミスマルカ興国物語
【マスター】マヒロ・ユキルスニーク・エーデンファルト
【参加方法】
原作最終巻における人類会議後、資料に紛れ込んでいた『白紙のトランプ』によりムーンセルに召喚される。
【人物背景】
現代の文明が滅びた後、これまで表に出ていなかった魔に属する者達の助力もあって人類が文明を再興した数百年後。
かつて大陸の中原一帯を纏め上げたミスマルカ王朝の末裔にして魔導学の天才ラヒル・アルンスト・エーデンファルトは、野心から同国の伝承する神器の性質を元にした生体兵器の開発を目論んだ。
彼の策略の末、二つの同盟国を含む三つの王家に、かつて世界を制した聖魔王を再現するための子らが産み落とされる。
その中でも、最も膨大な魔力の獲得に成功したのがラヒルの子、ミスマルカ王国の第一王子マヒロ・ユキルスニーク・エーデンファルトであった。
しかし幼き日、マヒロはその同盟国の一つであるエルクレセルの王女パリスティエル姫と遊びに出た折に魔物と遭遇し、その魔力の行使を余儀なくされる。
見事に魔物を退けたが、強大過ぎる力を幼きマヒロは制御できず、パリスティエルにまで傷を負わせた上に、エルクレセルの国土を焼き払い崩壊に追い込んでしまう。
既に妻を亡くしていたラヒルは、この一件で親友であるエルクレセル王リュミエルまで喪い、また暴走の結果魔力を枯渇したマヒロも己が所業への罪悪感に囚われるようになる。
「お前など、魔力を蓄えるだけの人形でよかった」――失意の父に罵倒され、一度は幽閉されるに至ったマヒロは言われたとおりの人形のようにして、ただ生きるだけの日々を過ごす。
ただ、乳母である侍従長エーデルワイスが持ち込む本、それを読み学ぶことだけを楽しみに。
更に月日は流れ、かつてエルクレセルを併呑したグランマーセナル帝国による侵略戦争が大陸を震撼させるようになった頃。
帝国三番姫によるミスマルカへの侵攻を、ラヒルより国を預けられていたマヒロはかつて喪った暴力に頼ることなく、言葉とハッタリだけで退ける。
そして素性を隠したパリスティエル姫こと、近衛騎士のパリエルを護衛として伴い、一切の暴力に頼ることなく大陸を平定させるため、世界を律する者の証・聖魔杯を復活させる旅に出るようになった。
奇想天外な行動をするトラブルメーカーだが、ミスマルカが帝国に滅ぼされる以前も放蕩振りが目立つ割に民衆からの人気は高かった。
しかしその姿は半ば道化を演じているだけであり、本性は奇抜な発想、大胆な行動力、巧みな話術などを併せ持つミスマルカの若き「蛇」。
主な一人称は「余」であるが、「蛇」の時は「僕」。偽名は「マヒマヒ」をよく使う。
上記のエルクレセルの一件以降、暴力を拒絶し、また生まれながらの宿命、能力といったものに身を任せることを嫌うようになった。
その延長として、試練も困難も、等しく逃れられぬことであるのなら、せめて自分で選んだ形で命を懸けたいと考えている。
また同様の理由から、英雄や勇者という人種のことも快く思っていない。ただし、自由の騎士は例外とのこと。
【weapon】
なし
【能力・技能】
上記のとおり、本来は国一つ滅ぼして余りあるほどの魔力を蓄えた生体兵器となるはずだったが、エルクレセルの一件で自前の魔力は完全に枯渇してしまっている。
そのため、回路こそ超一級ながら一切の魔力を持たないマスターであり、せいぜい令呪による縛りが強い程度で、その効果は補助にも使えない役立たずである。
剣も弓も銃も上手く扱えず、道具の補助があっても魔術もロクに扱えないが、オートバイの運転技術は高水準にあり、また工作員相手に通用するレベルのスリの腕前を持つ。
【マスターとしての願い】
暴力に頼ることなく、聖杯を手に入れる。
【令呪】
舌部に発現した、双剣に絡んだ二頭の蛇と王冠(ミスマルカ王家の家紋を模したもの)
【方針】
アサシンの収集した情報を元に、他の陣営を言葉で以って説得、あるいは騙すことで暴力による戦いを止めた上で、小聖杯を擬似的にでも収集し、聖杯を手に入れる。
最終更新:2017年03月04日 18:35