口裂け女(オロチ)
【クラス】
ライダー
【真名】
口裂け女(オロチ)@地獄先生ぬ~べ~
【パラメーター】
筋力C+ 耐久C 敏捷B+ 魔力D 幸運D 宝具C
【属性】
混沌・悪
【クラススキル】
騎乗:B+
都市伝説と言う存在、彼女をはじめとする噂に乗るライダーは騎乗スキルを持ちえないものが多い。
しかし口裂け女には乗り物を扱う逸話があるため騎乗スキルを持つ。
野獣ランクまでなら乗りこなし、都市伝説に類する存在であるならば魔獣クラスであっても乗りこなす可能性がある。
―口裂け女は赤いスポーツカーに乗って現れる―
―口裂け女は人面犬を駆る―
対魔力:E
近現代の存在であり神秘が少ないことに加え、呪われたと言う逸話があるため魔なるものに対する耐性は極めて低い。
クラススキルにより最低限得た程度。無力化はできず、ダメージを僅かに軽減する。
―口裂け女の容姿は犬神憑きによるものである―
【保有スキル】
怪力:B
一時的に筋力を増幅させる。魔物、魔獣のみが持つ攻撃特性。
使用する事で筋力をワンランク向上させる。持続時間は“怪力”のランクによる。
―口裂け女は素手で人の口を耳まで裂く―
飛翔:EX
空中を飛ぶ能力。赤い傘が必要と言う逸話もあるが、別になくても飛べる。
さらにその神出鬼没な在り方により、空間を“飛ぶ”ことを可能とし、後述の宝具によりスキル:加虐体質を向けるものが3のつく時間に3のつく場所にいることを認識できている場合、そこへ転移することを可能とする。
―口裂け女は空を飛ぶ―
―口裂け女は3のつく場所によく現れる―
―口裂け女は3のつく時間によく現れる―
―口裂け女の悪口を言った者を口裂け女は殺しに現れる―
都市伝説:A
噂で成り立つ都市伝説であるということそのもの。噂で成り立つスキルというのは無辜の怪物に近いが、最大の違いはその噂が全て真実になり得るということ。
最強の都市伝説の一角である口裂け女は最高ランクで保持する。
聖杯戦争が行われる地でその都市伝説、この場合『口裂け女』を知るものがいる限りステータスが向上し、その知名度によっては新たな技能を獲得することもあり得る。
噂は一人歩きするものであるため同ランクの単独行動を内包する。
このランクが上がればあがる程、固有の人格より現象に近づく。Aランクともなれば伝承にあるような言葉程度しか発せず、僅かに基となった存在の残留思念が残る程度である。
口裂け女は「私綺麗?」、「これでも?」くらいしか意味ある言葉は発さない。
残りは悪の大妖怪オロチの極大の悪意・殺意のみの災害に近い存在となっており、老若男女も時刻も場所も選ばずにひたすら殺戮を振りまく。
【宝具】
『承認欲求~白雪姫の母は鏡に問う~(ワタシキレイ?)』
ランク:D 種別:対人宝具 レンジ:0~99 最大捕捉:上限なし
噂に乗らなければ存在できない、誰かに問わねば在り方が曖昧な口裂け女という都市伝説において最も象徴的な逸話。
「私、綺麗?」という問いに対して明確な答えを返したものと戦闘を行う場合、Cランク相当のスキル:加虐体質を獲得し、追撃時に攻撃判定を3度追加できる。
また問いかけに加えて、口裂け女の異様な素顔を目にしたものは"威圧"のバッドステータスを受け、敏捷が1ランク低下、さらに精神防御判定を行い、失敗したものは戦意喪失の追加効果を受ける。
精神防御で抵抗可能。
なおある意味当然のことだがこの宝具を発動した場合、それを視認したものはまず確実に『口裂け女』という真名を看破する。
『信ずる者は巣食われる~口の裂けた赤ずきんの老婆は狼~(マッド・トリニテ)』
ランク:D 種別:対人宝具 レンジ:1 最大捕捉:2人
恐れ、噂するものが存在する限り膨らみ続ける都市伝説という存在に口裂け女の逸話が合わさり、昇華した宝具。
口裂け女が口を耳まで裂いた者もまた口裂け女となる。
ステータスや宝具など全て同一の口裂け女そのものである。同時に存在できるのは3体まで。
―口裂け女に口を裂かれた者も口裂け女になる―
―口裂け女は三人姉妹である―
『末妹不成功譚~この灰かぶりは小鳥に出会わない~(ポマード、ポマード、ポマード)』
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:0 最大捕捉:1人
三にまつわる口裂け女の噂と、三と言う数字の神秘性、末子成功譚の逆を行く逸話が宝具と化したもの。
シンデレラ、三枚のお札、三匹の子豚など3つ目、もしくは第三子が成功するというのは世界中で散見されるモチーフである。
しかし口裂け女は三女であるにもかかわらず、交通事故や手術の失敗など要因は違えど一人だけ口が裂ける結果となったと噂される。
またポマードやハゲ、べっこう飴などと三度唱えると逃げ出すという噂もあり、三位一体をはじめとする聖なる数字3は口裂け女にとっては失敗をもたらす数である。
『口裂け女』に対する全てのスキル・宝具を三度目に無効化できる。
なお四度目、五度目には通常の効果を発揮し六度目に再び無効化できる。
また「ポマード」など前述の文言を唱えた場合幸運判定を行い、失敗した場合1ターン恐慌状態になる。
ただし加虐体質のスキルを獲得している場合判定の成功率は上昇し、この効果も三度目には無効化される。
『転身鬼女蛇王三昧~狂える茶会でアリスは目覚めない~(ORoTi)』
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:0 最大捕捉:1人
悪の究極妖怪、オロチであることそのもの。
本来は周囲の妖怪を取り込んで己が一部に変換、より強力な妖怪へと進化していく宝具。
しかしズェビアの固有結界『タタリ』が噂によって最恐の存在に姿を変えるものであること、かつて再誕したのが霊気によってさまざまな妖怪を再現できる機械を利用したものと近似しておりその影響を受ける。
加えてそもそも悪の究極妖怪、オロチをムーンセルが完全には再現できないため宝具が変質。
『噂にある最強の妖怪』へと姿を変える宝具となってしまった。
それにより今は『口裂け女』になっているため、それ以上の効果の発揮は今のところ見込めない。
ワラキアの夜は明けた、しかしもしかすると妖怪をとり込むこの宝具なら……?
【weapon】
刃物
口裂け女は様々な刃物を使うと噂される。ナイフ、鋏、メス、鎌、斧から日本刀まで。
スキル:都市伝説によりその噂は像を結び、魔力消費により様々な刃物を生成可能となっている。
ただし刃物の扱いに長けているという噂はなく、その怪力でもって振るうのみである。
なお同様に赤いコート、赤いスポーツカー、大きなマスクなどの噂に関わる小道具も魔力消費により生成可能。
【人物背景】
学会を追放された科学者、百鬼久作の手により復活した大妖怪。
その復活をぬ~べ~およびその生徒が阻もうとしたために百鬼は口裂け女やはたもんばなど多くの妖怪を産み出し、障害とした後にその妖怪をオロチ復活の糧とした。
復活には成功したのだが、善の究極妖怪ケサランパサランに敗北、消滅した。
その大妖怪が、伝説上の存在であるため噂に乗るライダーとして再現された……のだが変質した宝具の効果により本来とは異なる姿となる。
『噂に聞く最強の妖怪』、その器としてかつて取り込んだ都市伝説上の妖怪『口裂け女』の姿をとっており、その逸話の大半を再現している。
口裂け女は1980年ごろ日本で流行した都市伝説。後には韓国にも伝わっている。
子供が媒介の中心だったゆえか次々と逸話が盛られ物理的な強さは相当なものと噂される。
古くは江戸時代、美濃国の農民一揆の後に処罰された農民の怨念が形を結んだ鬼を起源とする。
その伝説に吉原の遊女が男に弄ばれた愛憎により転じた、口の耳まで裂けた鬼女が同化し妖怪『口裂け女』の起源となったという。
ターボババアのように速く、ひきこさんのように力強く、赤マントのように神出鬼没で、猿夢のように不滅で、くだんのように理不尽で、人面犬のように異形な都市伝説。
くねくねが最狂ならば口裂け女こそ最強の都市伝説ではなかろうか。
さながら吸血鬼のように、強みと同じく多くの弱みを持つ都市伝説、その具現。
八岐大蛇(オロチ)の子とも言われる酒呑童子。
それもまた愛憎の果てに鬼に転じた化生という逸話があり、彼女との近似性も口裂け女の姿となった理由の一つだろうか。
【サーヴァントの願い】
再誕
【基本戦術、方針、運用法】
サーヴァントとしての戦力は高くない。
化け物退治の玄人である英雄に対して、化け物である口裂け女/オロチは相性が悪いためである。
むしろ人類史を否定する側の死徒、その最上位であるズェピアの方がサーヴァント相手には闘えるレベル。
高ランクの単独行動、宝具による増加、威圧、限定的ながら絶対防御、といった強みを活かした雑兵さながらの消耗戦で真価を発揮するだろう。
ただし何らかの形でタタリの起動ができれば、間違いなく最恐の存在となる。
最終更新:2017年03月04日 19:17