マックルイェーガー・ライネル・ベルフ・スツカ





【出典】
 レイセン

【CLASS】
 ガンナー

【真名】
 マックルイェーガー・ライネル・ベルフ・スツカ

【属性】
 中立・善

【ステータス】
 筋力B 耐久D 敏捷C+ 魔力A 幸運B 宝具E

【クラススキル】
対英雄:C-
 ガンナー本人を除く、その戦闘に参加しているサーヴァントの筋力、耐久、敏捷をそれぞれ1ランクダウンさせる。

単独行動:B
 マスター不在・魔力供給なしでも長時間現界していられる能力。Bランクならば二日間は現界可能。
 但し宝具を使用する場合など、多大な魔力を必要とする行為にはマスターの存在が必要不可欠となる。
 また、霊格に致命的な損傷を受けても短期間ならば生存できる。

【保有スキル】
女神の神核:B-
 信仰の多寡により霊格が変動すれど、その在り方が逸れることのない、完成した女神であることを現すスキル。あらゆる精神系の干渉を弾き、肉体成長もなく、どれだけカロリー摂取しても体型が変化しない。
 神性スキルを含む複合スキルであるが、彼女の場合は魔眼王との契約によってランクダウンを招いている。
 また、彼女は星の触覚たる自然現象の擬神化ではなく、「銃」という人造物の概念に向けられた人間の想念から発生した新時代の精霊であり、ランクに関わらず星(ガイア)ではなく霊長(アラヤ)に属している。
 そのため、霊長としての属性を持つ相手と間では他の神性同様に働くが、星としての属性そのものは有していない。

千里眼:A+
 視力の良さ。遠方の標的の捕捉、動体視力の向上。
 透視、読心すらも可能とし、更に捕捉範囲内に存在する銃の所有者の視界をも全て己の物として並列に捉え、挙句は相手が背負う因果すら一目で見通すことのできる、神たる者の視座。

女神変生:B-
 変化スキルの最高位。女神に変生(へんしょう)する。
 新時代の精霊故の不安定さから、霊格が精霊と神霊の規模を幾度となく変生したこと、そして己の神性を他者に与えたことで自らと相手の存在を変化させた逸話から変則的に保有する。
 使用することで戦女神としての霊基を一時的・限定的に再現し、その間は魔力消費の増大と引換えに様々な能力を向上させ、また神性が自身に及ばない敵からの攻撃を削減・無効化する絶対性をも獲得する。
 とはいえ、通常規格のサーヴァントである以上、再現可能な出力は著しく劣化したものであり、なおかつサーヴァントとしての霊基には多大な負荷が掛かる。
 具体的には、体力の消耗とその後の魔力含めた回復速度の低下というデメリットを持つ。

戦闘続行:A+
 決定的な致命傷を受けることがない限り生き延び、瀕死の傷を負ってなお戦闘可能。
 元が戦神であったガンナーの場合は単独行動と合わせて、魔力か戦意が枯渇しない限り、胸を貫かれても問題なく戦い続けることが可能。


【宝具】

『億千万の鉄血鉄火(インフィニティ・ガンパレード)』
ランク:A+ 種別:対人宝具 レンジ:99 最大捕捉:1000人

 銃と戦の神であるガンナーの権能が宝具化したもの。 
 空を埋め尽くしてなお余りあるほどの人の作りしあらゆる銃砲を神秘を帯びた眷属として従え、レンジ内の空間へ瞬時に召喚し使役する。射手不在でもガンナーの意志一つで同時多発的な照準・発砲が可能。
 神霊の権能由来のために神秘としてのランクは極めて高いが、弾丸一つ一つの実際の威力は銃火器の種類に依存し、また召喚には相応の魔力を消費するため大規模な展開は多用できない。

 あくまで火薬のみで実弾を飛ばす、弾頭が電子機能を持たない代物に限られるが、新しく手に取った銃火器類も眷属として宝具に取り込むことができ、また逆に一部を宝具としての性質を残したまま他者に譲渡することも可能。
 また射撃やクイックドロウ等の銃の扱いに関連するスキルの全てを、A+ランク以上の習熟度で発揮できる複合スキルとも似た効果を内包している。

 さらに、権能として銃砲による攻撃の幸運判定に有利な補正を与える場の形成効果も兼ね備える。意識することで、信心を持つ特定個人により強い加護を与えることもできる。
 これらの加護は該当するスキル保有者の想いに応える形で、銃の扱いに関連するスキルをランクアップさせることも可能。場合によってはガンナー自身がこの宝具で得た同スキルのランクを越えることもあり得る。
 特定個人に対してなら、新たなスキルを素養と信仰に応じ、最高Aランク相当で即習得させることすらできる。

 時には敵を利することもあるものの、まさに銃の神の権能に相応しい、銃砲に関する森羅万象を網羅した宝具であると言える。
 なお、銃とはあくまで人が一個の命を撃つためのものであり、どんな破壊力と捕捉範囲を誇ろうとも、ガンナーの眷属として召喚される以上は対人宝具に分類される。



【weapon】
『億千万の鉄血鉄火』

【サーヴァントとしての願い】
 また、人が生きるために生きられる素敵な戦争を見たい。そのために必要とされているのなら、戦の神として一肌脱ぐ。

【人物背景】

 銃と戦争の女神。本名は長いので、親しい者からはマックルと呼ばれる。
 銃の精霊として生まれ、世界大戦を経て戦神へと至った存在だったが、時代の推移によって信仰を失い、様々な先進技術を研究する“組織”に精霊工学の被検体として捕らわれる。
“組織”が促す科学技術の進歩により、やがて戦場は殺戮という行為に取って代わられ、生き死にだけの戦争に成り下がってしまう未来を予見したマックルは、戦神として愛する戦争を守るために“組織”の打倒を狙い、協力するフリをして力を蓄えようとするも失敗。その過程で出会った二代目聖魔王にして魔眼王・川村英雄(ヒデオ)に“組織”との戦いを託すために、東京で起こった“組織”の関わるテロの現場を聖地とし、事件を大幅に加速させる。そして事態の収束のために現れた彼に討たれることで彼を表舞台でも英雄とし、“組織”に対抗できる存在に仕立て上げようとするが、自らが伝えた人間の勇気と知性について逆に説き伏せられ、自らは役割を終えたのだと悟って消滅しようとする。
 しかし神でも精霊でもなく、ただ友人として消えないで欲しいというヒデオの頼みに心動かされ、彼と契約。役目を終えた自分を世界の存続させる最低限の信仰をヒデオから貰う代わりに、ヒデオへ自身に残されていた神格を譲渡して、二代目聖魔王の円卓を囲む精霊の一人となった。

 本来は英霊の範疇には収まらない存在であったが、他者へ神格を譲渡したことで神性を貶めサーヴァントとしての召喚が可能となっており、自分達の世界と違って人間が前に進むための戦争が足りていない世界に必要な戦争を授けるため、トワイスの下へと召喚された。
 己を生み出した人間を嘆きも悲しみもしない、人間が大好きな女神だが、人とは異なる視点故に人命一つ一つには無頓着な一面もある。


【クラス補足:ガンナー】
『砲兵』のクラス。 弓兵(アーチャー)から派生したエクストラクラス。飛び道具の中でも、銃火器の操作に特化した能力を持つ近代以降の英霊が該当する。
 クラススキルとしては、三騎士から外れたために対魔力を喪失し、代わって銃という「闘争を作業に変え、英雄という概念を戦場から駆逐する要因の原点となったもの」である武器を扱うという性質から対英雄を獲得し、また単独行動も引き続き保持している。
 著名な該当者としては『白い死神』シモ・ヘイヘ、『ホワイト・フェザー』カルロス・ハスコック、『ビリー・ザ・キッド』ことウィリアム・ヘンリー・マッカーティ・ジュニアらの名が挙げられる。



【基本戦術、方針、運用法】

 砲兵だけあって、距離を取って遠距離砲撃を加えるのが定石となる。種類の豊富な銃火器に、最高ランクの千里眼もあって遠距離戦は得意中の得意であり、多くのサーヴァントを相手に優位を期待できる。
 また優秀なスキルの助けもあって近接戦闘でも充分な実力を備えており、単独行動と戦闘続行の重ね合わせによるしぶとさと、トワイスが回復のコードキャストを得意としていることの相乗効果で場所や距離を選ばず強気に戦うことが可能。
 しかし場所を選ばず戦えるとしても、宝具となる銃砲の一つ一つはあくまで通常の近代兵器が神秘を帯びただけの代物のため、通用しない相手にはとことん通じない恐れがある。

 とはいえ単独行動のスキルを持つことから『夢幻召喚』も戦闘での同時運用をし易いため、難敵は避けて予め弱点を補えるような『聖杯符』を入手すると言った手法で対処は充分に可能。基本的な性能が高いため、相性が悪い相手と出会しても生き延びることが充分に可能だろう。
 また宝具の効果でストックしている大量の銃火器の一部を自由に他者へ譲渡することができるため、マスターにサーヴァントへの殺傷力を持つ武器を与え、しかも加護を与えることも可能。
 流石にトワイス個人で扱えるレベルの銃火器で倒せるようなサーヴァントはまず居ないが、それでも牽制の一つを持てることは万全な攻勢に繋がる利点として数えられるだろう。

 元々ガンナーのメインウェポンが銃であることから神秘の秘匿を図り易いという利点が存在するため、他のサーヴァントより人目を気にせず攻めに行ける強みもあり、更に最高ランクの千里眼もあって先手を取り易いため、本来は『聖杯符』の早期確保も兼ねて積極的に攻める方が好ましいと言えるだろう。
 但しトワイスが聖杯を掴むことができず、代わりに聖杯を託すに足る人物を見出すという必要がある都合から、実際は先手必勝よりも他者の観察に重点を置くこととなり、最適な戦術からは外れてしまうことだろう。







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最終更新:2018年12月22日 23:17