アルテラ
【出典】
Fate/Grand Order
【CLASS】
セイバー
【真名】
アルテラ
【属性】
混沌・善
【ステータス】
筋力B 耐久A 敏捷A 魔力B 幸運A 宝具A+
【クラススキル】
対魔力:B
魔術に対する抵抗力。
魔術詠唱が三節以下のものを無効化する。大魔術・儀礼呪法などを以ってしても、傷つけるのは難しい。
騎乗:A
乗り物を乗りこなす能力。「乗り物」という概念に対して発揮されるスキルであるため、生物・非生物を問わない。
【保有スキル】
神性:B
神霊適性を持つかどうか。
セイバーは神霊との血縁関係を有していないが、「神の懲罰」「神の鞭」と呼ばれ畏怖された逸話――――あるいは、彼女が手にする軍神の剣により獲得したスキル。
軍略:B
多人数を動員した戦場における戦術的直感能力。自らの対軍宝具行使や、逆に相手の対軍宝具への対処に有利な補正がつく。
天性の肉体:EX
生まれながらに生物として完全な肉体を持つ。
このスキルの所有者は、常に筋力がランクアップしているものとして扱われる。
更に、どれだけカロリーを摂取しても基本デザイン(体型)は変化しない。
……規格外、にランクされるのは、それが「この星」の規格からは本来外れる代物であるから、とも。
星の紋章:EX
体に刻まれた独特の紋様。
紋を通じて魔力を消費する事で、瞬間的に任意の身体部位の能力を向上させることが可能。
魔力放出スキルほどの爆発的な上昇値はないが、魔力消費が少なく燃費がいい。 更に、直感スキルの効果も兼ね備えた特殊スキルでもある。
……実は、本来の名称から一文字欠けた、スケールダウンしている状態にあるスキル。
文明侵食:EX
無自覚に発動しているスキル。手にしたものを自分にとって最高の属性に変質させてしまう。
ここでいう最高とは優劣ではなく、マイブーム的な意味。
セイバーの場合は、彼女を「剣を揮う者」として定義させている因子である、下記の宝具の所有権を示すスキルとなる。
【宝具】
『軍神の剣(フォトン・レイ) 』
ランク:A 種別:対軍宝具 レンジ:1~30 最大補足:200人
「神の懲罰」、「神の鞭」と畏怖された武勇と恐怖が、軍神マルスの剣を得たとの逸話と合わさって生まれたと思われる宝具。
長剣の剣状をしていながらどこか未来的な意匠を思わせる三色の光で構成された「刀身」は、本来地上に於ける「あらゆる存在」を破壊し得るという。
「刀身」を鞭のようにしならせる他、真名解放を行うことで「刀身」は虹の如き魔力光を放ち、流星の如き突進で敵陣を殲滅する。
ただし現在発揮できているのは制限された力であり、本来の性能はセイバー自身が抱えた歪みにより行使できなくなっている。
真の力を発揮すればランクと種別が向上し、地上に於ける「あらゆる存在」を破壊し得る光を「落涙」のように降らせる、「世界を焼く大宝具」と化すとされている。
【weapon】
『軍神の剣』
【人物背景】
大帝国を成した大王。アッティラ・ザ・フン。
匈奴(フンヌ)の末裔、フン族の戦士にして王。軍神(マルス)の戦士。
西アジアからロシア・東欧・ガリアにまで及ぶ広大な版図を制した五世紀の大英雄。 東西ローマ帝国の滅亡を招いたとも言われる。
戦場の武勲とは対称的に統治には成功せず、自身の死の後に帝国は急速に瓦解し消え果てたが、畏怖と恐怖を示す「アッティラ」の名は、近代、現代に至るまで人々に記憶されている。
誇り高く理性的な戦士だが、どこか無機質な「空虚」を感じさせ、また自身を「文明を滅ぼすもの」と定義しており、一部からは「人類の天敵」指定されてしまっている。
「この星」の生命の第一原則は生存と繁栄だが、彼女の根底に刻まれた厳守は「破壊」であり、進んで人間を殺害したくないが壊したいという矛盾を抱えている。
一方で自分を文明を滅ぼすのための装置だと割り切っているようで、その言動は冷静を通り越して自動的に動く機械のようですらある。
ここに召喚されたのは、同族の繁栄を願う己の祈りとも、得体の知れない衝動ともつかぬもので戦い続け、そして大地に還った、草原の少女から続くサーヴァントである。
――――事実として。彼女の正体は、上記に語られているとおりではない。
それはムーンセルにとっても最大級の禁忌であり、脅威であるもの。
故に本来、セイバーはムーンセルにおいてはその記録を厳重に封印された、召喚されるはずのないサーヴァントであった。
しかし、先代のムーンセルの王に、その電脳体を構成する三要素が分裂するという事件が起きる。
独立してしまった三つ意志の再統合、その混乱の中。粉雪のように消える仮初の心が願ったのは、世界を救った少女が在ることを許される未来。
先王の死に際に託された幾つかの願いの一つ、ムーンセルの更新に際し、異なる目的を持ったその自我が混入した結果。「この世界」においては本来、月が封印していたはずの記録が解禁される運びとなった。
それは先王が願った少女そのものではなく、彼女の視た夢。
同じ名を持ち、同じ顔と姿をして、「本体」から独立しながらも起源を等しくする、地上の英雄に関する記録だった。
このセイバーはそこから召喚された存在であり、既に滅びた「本体」とは始まりを同じくしながらも、既に別の存在として確立されたひとりのサーヴァントである。
それでも。
仮令、夢の残滓だけでも――この世界の彼女はもう一度、草原を駆ける眺めの続きを与えられたのだった。
【サーヴァントとしての願い】
「戦士ではない人生を生きてみる」こと。
決して戦士である自分を嫌悪していた訳ではないが、もしも戦士ではなかったら自分はどのように生きるのか、と興味を抱いている。
【基本戦術、方針、運用法】
直感力に優れ、あらゆる事態に際しても理性を放棄せず立ち向かい、無慈悲な殺戮を遂行する戦闘機械と化す純然たる『戦闘王』。
最優のクラスに相応しい、非常に高く纏まって穴のないステータスと優秀なスキルを併せ持つセイバーであり、トップランクに座するサーヴァントの一角。
マスターがその能力を支える魔力を十全に供給できる以上、その力を正面から揮うことが最良の戦術となり得るだろう。
ただし、本人の知り得ぬ理由――月に巣食っていた巨神本体の消失――により、生前も縛られ続けた破壊という厳守が著しく弱くなっており、自らの在り方にエラーを起こしている状態が深刻化している。
今は生前の振る舞いを再現できている――あるいはそれしかできないとしても。新たに生まれた戸惑いが、盤石であるはずの大王にどんな変化を齎すのか……それはまだ、誰にもわかることではない。
一つだけ言えることがあるとすれば、文明を破壊したいという衝動が弱まっていることで、討伐令を受ける可能性が本来よりも著しく低くなっているということだろう。
最終更新:2017年03月06日 21:31