『殉ずる者たち』◆XksB4AwhxU
ある男がいた。
その男は、師が、友が命を引き換えにしてまで守った「里」を、どんな犠牲を払ってでも守ると誓った。
その男の人生を一言で表すなら、まさしく「闇」であった。
師の最後の言葉に従い、師が統治していた里の「光」を友が、「闇」を自分が背負う事となった。
師の判断は、正しかったのであろう。あの時命に代えて仲間を逃がそうと志願した友は、里の英雄となり優秀な弟子を育て、そして最後はあの時と同じように命と引き換えに里を守り死んでいった。
自らの使命は、里の「光」を支える「影」となる事だった。
......里の「影」である為には、「光」以上の力が必要だった。
友の弟子であり、闇に落ち修羅となった悪魔に魂を売った。
師が生前危惧していた一族も、彼の危惧通り里に仇名す危険分子となったため滅ぼし、一族が持っていた「力」を奪い取った。
全て、里が平和であり続ける為の止むなき犠牲だ。そしてそれを背負うのは、「影」である自分だけでいい。
全て「影」である自らがやった事だからこそ、「光」は「光」であることが出来た。
「光」であった友の死後、自らの行為を、「闇」を背負っていたが故に「光」を受け継ぐはずの後継者は何も知らず、里は”間違った方向”へと進んでいた。いよいよ、自分が出るしかなくなったのだ。
そして、己の命を引き換えにして里を守ろうとした男の行く末は......完全なる「闇」であった。
光があれば、闇があり
光が当たれば、必ず「影」が出来る。
それがこの世の真理だ。
この世は地続きであり、誰かが幸福になれば、必ず誰かがその分のカスを掴まされる。
幸福と不幸は、神の視点で見ればプラスマイナスゼロ。
ある男がいた。
男は父親が命を懸けて守った家族と国に対する「誇り」と「愛国心」を継ぎ、やがてその国の頂点まで上り詰めた。
男は「幸福」を望んだ。
自らの国を信じて戦った父親の死を無駄にする訳にはいかなかったのだ。
だが、現実は甘くない。自らの国を襲う危機は山ほどある。何かを決断するたびに何かが犠牲になった。
誰もが幸せな世界など、ある訳がない。ならばどうするか?
簡単だ。誰かにそのカスを掴ませばいい。
自分の国ではない「どこかの誰か」に、不幸を擦り付ければいい。
これは誰かが決める事なのか?
違う。一番最初に「ナプキン」を取った者が決めている。
誰かが最初に「ナプキン」を取れば、後の者もそれに従わざるを得ない。それがこの世の「基本」であり「
ルール」だ。それが男の持論であった。
誰かがやらねばならない。男はそう決意し、どんな犠牲を払ってでも「幸福」を手にすることを決意した。
戦いには多くの血が流れた。全ては「幸福」に繋がる「力」を手にする為の犠牲のはずだった。
そして、男は...........戦いに敗れ、自らの命をその国に殉じた。男は最後まで、自分の国の繁栄を願っていた。
まず.....志村ダンゾウが目にしたのは、「光」であった。
自らの手で閉じ、二度と見るはずのない、光―――
「ここ、は..........」
「気づいたか」
仰向けに倒れているダンゾウを見下ろすようにして、男が立っていた。
男は金色の髪に、奇抜なカールを巻き......慎重な目つきでダンゾウを見下ろしていた。
「立てるか?まだ無理はしない方がいいと思うが.............」
「どこだ、ここは............ワシは何故、生きている............」
「あぁ.....確かに、ひどい有様だったよ。身体がボロボロで、既に死にかけていたからな..........”間に合わなければ”、君は死に、私は消滅していたな」
「な、に.....何の、事だ......貴様、何者だ.......?」
身体の激痛に耐え、無理して立ち上がろうとするも.....やはり体力が著しく消耗しており、倒れてしまう。
「おっと、無理をしない方がいいな.............
私の名は、ファニー・ヴァレンタイン.....君のサーヴァントだ、志村ダンゾウ.....」
「ファニー....?だから貴様、ここは何処なのだと聞いておるのだ。
まさか貴様、二代目の穢土転生の術を使いワシを........!」
「まぁ、落ち着くんだ。生憎私はエドテンセイなんて物は知らないし、第一、君を蘇らせたのは私ではない。.......もっとも、「基本世界」の君は蘇った直後に死んでしまったがね..........」
「だから何を言っておる........「基本世界」がどうのだと.........それなら、ここにいるワシは何だというのだ!?」
「ここにいるのは「志村ダンゾウ」だ」
ヴァレンタインが、傍に置かれているテーブルまで歩く。奇妙な事に、彼の歩く床には、立てるはずの足音が無かった。
「それ自体には、何の変りもない」
男は、物音を立てずにテーブルまで歩き終えると......コーヒーカップを手にした。
「そして正確に言えば、私が連れてきた"無事だった世界の"「志村ダンゾウ」だ」
男は、何も注がれていないコーヒーカップを飲むような仕草で持ち、口まで運ぼうとする........ここで、奇妙な事が起こった。
「コーヒーカップの中から、コーヒーカップが出現した」のだ。出現したカップは重力に従って、ポロリと落ち、割れる。.......が、聞こえてくるはずの甲高い音は聞こえなかった。
「"Dirty Deeds Done Dirt Cheep"......これが、私の"能力"だ」
男は床の割れたコーヒーカップを踏みつけ、ダンゾウに迫る。踏みつけたはずのコーヒーカップは、奇妙な事に床から消えていた。
「(.......来るか........クソ、体がまだ.......動けぬ)」
迫ってくるヴァレンタインを前に、何とか立て直そうとチャクラを練るダンゾウ。
「そして、この"聖杯戦争"........勝つのは我々でなければならない」
ダンゾウの右目にチャクラが集まるのと、ヴァレンタインの手がダンゾウの額に触れるのが、ほぼ同じ瞬間であった。
「成程.......”聖杯戦争”.....か。
.どうも貴様もワシも、死んで尚妙な事に巻き込まれるものだな」
「あぁ......敵は十四組。主従のサーヴァントを、倒さねばならない。私はこれを、「試練」であり、「超えるべき壁」と心得ている。」
「.................」
「「試練」には必ず「戦い」があり、流される血がある.......「試練」は「供え物」だ.......「強敵」であるほどよい」
「成程.....だが、”主従”というのはどういう事だ?」
必ずしも協力できるわけはないではないか――――”お前のようにな”」
「......各マスターには、”令呪”が与えられている.......それを使えば、命令をサーヴァントに与えられる.......」
「.........ふむ.......なら貴様、なぜそれをワシに黙っていた?」
「............................」
「..........................私には、「愛国心」がある............国の為に、そして、間違ってもその力を自分の為にしか使わない”お前のような”ゲス野郎に与えない為に...........聖杯は、渡すことは出来ない.................」
「....................」
「...............「愛国心」か、よく言った物だ...........だが、貴様の好きにさせる事は......できんな」
「........................................」
「貴様の「能力」.........ワシの為に、使わせてもらうぞ」
始め、あの男は「君を傷つけるつもりはない」と宣言し、今置かれている状況、即ち「聖杯戦争」についての説明を始めた。
しかし、ダンゾウはそれを良しとするはずはなく........この男の得体のしれない能力を危険と判断し、写輪眼を使いヴァレンタイン支配下に置いた上で改めて「聖杯戦争」について聞き出すことにしたのだ。
案の定、ヴァレンタインはサーヴァントの絶対命令権である「令呪」の存在を隠していた。
そして、その事を隠している....という事は、自分に逆らう意思があるという事。案の定、ヴァレンタインは自身を裏切る気でいた。
既にヴァレンタインには、徹底的な幻術と「舌禍根絶の印」、そして「自業呪縛の印」を掛けておいた。これで、暫くは逆らう気は起きないだろう。
「(しかし.........万華鏡写輪眼......未だ戻らぬか。忌々しい.......)」
本来、能力が分からぬ以上用心すべきと踏んで、ダンゾウはヴァレンタインに「別天神」を使用するつもりだった。
しかし、結果として発動できたのは写輪眼のみ。
まさかこんな形で再び生き返るとは思っていなかった為.....自分の死後、その絶対的な幻術を利用されぬ為右目を潰したのが、仇となってしまったようだ。
「(そして、来奴の能力........まるで、"イザナギ"のような能力だな)」
イザナギ。それは、自分の不利な現実を夢に置き換える究極の幻術。
代償として写輪眼の目の光を失うが、その効果は絶大なものがあった........生前は失明のデメリットの為、奥の手として使う他なかったのでその術の原理について知る事は出来なかったが.....
幻術に掛けたヴァレンタインの説明を聞いて納得した。成程、似ているというよりは「原理」は同じらしい。
イザナギは、目の光を代償として、”自身を並行世界へとリンクさせる”術だった、という事だ。
「(.............「愛国心」か)」
幻術に掛かり、うずくまるヴァレンタインを尻目に椅子に座りながら、ダンゾウは考える。
思えば、自分もこの男も、里や国に執着した末の末路だった。
里の為に進んで犠牲になる......「自己犠牲」の姿勢は、やはりあの時自らが囮になる事を言い出せなかった自分への戒めとして深く己の心に突き刺さっていたのであろう。
当然、部下にもそれを強いた.......里を陰から支える「根」として、深く、暗く、統率されている必要があった。根が崩れれば、その先にある「里」という大樹は枯れてしまう。
しかし、部下であるイタチはその「情」に勝てなかった。弟を残し、そして死に際に全てを喋ったのであろう........結果としてその弟......サスケは、さらに復讐に駆られる修羅となり、己を殺めるまでに至った。
生前に施した裏四象封印で死んでなければ.......間違いなく、ペインの襲来により消耗した木の葉の更なる脅威となるだろう。それだけは何としても、防がねばならない。
その為にも、この聖杯戦争は必ず勝たねばならぬ戦だ。聖杯を利用し、あのサスケを超える力を......さらには裏でほくそ笑んでいたあのマダラを超える力を......身に付けなければなるまい。
「一筋縄では行きそうもない、が.......いずれ勝つのは、このワシよ」
呟きながら、テーブルに置かれたパイプを吸う。
自身に埋め込んだ柱間細胞の恩恵により、体調は幾分安定していた。これなら少し休めばすぐにでも出陣できるだろう。
解いた包帯から覗く右目には......生前の、鋭い眼光が赤く、細く光っていた。
「.....『あっち側』に」
「「連れて来る」こともできるし、送り込む事もできる。
....だが、「D4C」を持つわたし自身は.....まるで、『磁石』のように引き離される」
D4Cが、ドアを反対側に閉める。扉の外側にいたヴァレンタインは、身体が三次元と二次元の間で縮小される。ヴァレンタインは自身をそのまま「並行世界」へ移動させようとするが.....
「『一方通行』だ」
どじゃあぁぁぁ~~~ん、とおどけた調子で、ヴァレンタインは扉の外側から出現する。
「(これが、私のD4Cに課せられた「制限」、と言う奴か.....隣の次元に隠れ続けたり、隣の次元で「本体」の私が倒されて私の「魂」が向こうへ『行ったきり』になるのを防ぐための処置だろう)」
涼しげな顔で、ヴァレンタインは考察する。.....外側の扉から出てきた彼の視界には、奥の部屋で"並行世界"のヴァレンタインが、何らかの能力の攻撃を受けて、虚ろな顔をしているのが見えた。
「(......やはり、こうなったか。
こいつを別の世界から連れてくる時に、念のため”わたし”を連れて来ておいて正解だったようだな。
恐らくあの、ダンゾウとかいう男.....見た所、「幻覚」のスタンド能力らしき物を使って向こうのわたしを操っているらしい。
能力のトリガーは.....恐らく、男の「右目が赤く光る事」と、「その目を直視する事」......用心しなければ......)」
ヴァレンタインは、ダンゾウに令呪の事まで教えるつもりは無かった。しかし、どうもあの男の「右目」を目にした途端、表情が変わり、何故か「わたし」はペラペラと喋り出したのだ。
そして、終いには私の国、能力から目的の事まで――――あきらかに異常だった。
予め"わたし"を連れて来て良かったと喜ぶべきか、本心まで暴露されたため失策だったと嘆くべきか。
だが........手札は、既に用意してある。
「この世界」の「志村ダンゾウの遺体」。頃合いが来れば、それでこいつを始末する。残念な事に右目は潰れており、ダンゾウの能力を解明することは出来なさそうだが.........
幸い、あそこの「ヴァレンタイン」が、まんまと幻術に引っかかってくれたお陰で、令呪を使う挙動も無いようだ。暫くはダンゾウの術にハマったフリをして泳がせておくのが無難だろう。
その間に、私はもう一つの"懸念事項"を調べてみるとしよう.....。
ヴァレンタインは、生前「聖人の遺体」を巡って争い、その争いの中で命を落とした。
「聖人の遺体」――――所有者に味方し、その所有者に「奇跡」と「幸福」をもたらす象徴。
あの遺体は、「一人分」でこの世界が味方する「力」を持っていた。
魂というものには、多かれ少なかれ「力」がある。
その力の多価が、どういった基準によって決まるかは知らないが、その「力」が多いものが「英雄」とされ、死後、その魂は「英霊の座」という場所に引き寄せられるらしい。
なら、あの「聖人の遺体」はどうだ?「魂」が去った「残り香」で、あの絶大な力だ。果たしてその「魂」の力となると、英霊として昇華されれば、この世の全てを書き換えられる程の事象―――「能力」を、持つのではないか?
ならば、それと同等、またはそれ以上の「魂」を味方に付ける事が出来れば.................方法は模索しかできないが、試してみる価値は、十分にある。そう彼は判断する。
いずれにせよ、油断はできない―――あの時と同じだ。「一手」を見誤れば確実に敗北する。
しかし、諦める事はできない。生前は、余裕が無かった為仕方なく並行世界のディエゴを連れて来て遺体を託す事にしたが.......やはり、それでもまだ「マシ」な程度で、安心などできるはずもない。
いずれ聖杯を獲り、受肉して復活した後、「聖なる遺体」を味方につけるであろうディエゴかジョニィと戦うためにも.......それ以上の「力」を、手に入れる必要がある。
「勝つのは―――この、ヴァレンタインだ」
翻し、町へ赴く。
町は早くも、戦いが始まろうとしていた―――――
【クラス】アーチャー
【真名】ファニー・ヴァレンタイン
【出典作品】Steel Ball Run
【ステータス】筋力E 魔力E 耐久E 幸運C 敏捷B 宝具EX
【属性】
悪/秩序
【クラススキル】
対魔力:C
第二節以下の魔術を無効化する。
大魔術や儀式呪法などを防ぐことはできない。
単独行動:B
マスターからの魔力供給が無くなったとしても現界していられる能力。
ランクBは二日程度活動可能。
【保有スキル】
神性:C
生前、「聖人の遺体」を味方につけ、
己のスタンドを自分に向けられた「害悪」をこの世のどこかに飛ばす「D4Cラヴトレイン」に昇華させている。
「遺体」の所有者の中で誰よりも遺体の力を最大限に発揮した「才能」と遺体の「残り香」がスキルとして現れた物。
才覚:A
アメリカ合衆国大統領まで登り詰めた手腕と民衆の揺るぎない『信頼』、そのカリスマ性がスキルとして昇華されたもの。
信頼を得やすく、説得や交渉において自分が有利に働く補正を持つ。
また、この聖杯戦争においてはマスターに与えられた立ち位置が高くなり、行動の制限が少々有利になる補正が付いた。
【宝具】
『Dirty Deeds Done Dirt Cheep(いともたやすく行われるえげつない行為)』
筋力C 魔力B 耐久C 幸運B 敏捷B
ランク:EX 種別:対人宝具 レンジ:1~3(スタンドビジョン) 最大捕捉:―
物体を二つの「面」で挟み込む事により、3次元の物質を2次元に変換し、その物体を平行世界へと送り込むことのできるスタンド。
「基本世界」の人物や物体を挟んで「連れて行く」事と、並行世界の人物、物体を検索し「連れてくる」事が出来る
「並行世界」、及び「基本世界」においては、「同じもの」はヴァレンタインを除いて絶対に二つ以上存在することは出来ず、一定の距離内を超えた所で磁石の様にお互いが引き寄せあい、激突。消滅してしまう。
ただし、ムーンセルという電子空間の特性上、スタンドビジョンを持つ『本体』は隣の世界へ行くことは出来ない。しかし、隣の世界へ行く『前』のプロセス、「本体」を二次元へ変換する事は可能
(あくまで「並行世界の移動」が制限されているだけで、物質の隙間の二次元に「隠れたり」挟んだ物体のどちらかに「移動する」事は可能)
また、生前「聖人の遺体」を味方につけ、自らのスタンド能力を自分に向けられた「害悪」を弾き飛ばす「D4Cラブトレイン」に昇華させた事がある。
ヴァレンタインはこの聖杯戦争において、「聖人の遺体」と同等、もしくはそれ以上の「力」を持つ「サーヴァントの魂」、「宝具」、そして「聖杯」の何れかを「味方」につける事で
再び「ラブトレイン」がこの地においても再現できるのではないか、と推察している。
【weapon】
【人物背景】
第23代アメリカ合衆国大統領。
幼少の頃に戦争に行った父親の親友から父親が命を懸けて守った国の誇り「愛国心」を最も美しい「得」だと思い、絶対の価値観とするようになる。
大統領に就任し、「スティール・ボール・ラン」レースを陰で操り、「聖なる遺体」を巡る戦いに自らの身を投じる事になる。
一度は遺体に選ばれ、絶対的な「力」を手に入れる事が出来たが、最終的にジョニィ・ジョースターに敗北。
死後を並行世界のディエゴ・ブランドーに託し、死亡する。
【出展】
NARUTO
【マスター】
志村ダンゾウ
【参戦方法】
死後に発動した『裏四象封印』発動中に『白紙のトランプ』が出現、死後の肉体とともに封印される。
結果、ムーンセルにおいて一部再生され、参戦することとなる
【人物背景】
木ノ葉隠れの里で暗部養成部門「根」の創設者かつリーダーを務める男。
暗部の忍に対し強い影響力を持っており、里の中でも「忍の闇」の代名詞的な存在で汚れ役として活動していた。
ペイン襲撃後、六代目火影を強制的に襲名し、その後の五影会談で「別天神」を使い、自分を忍連合の総裁になるよう操っていた。
結果計画は失敗に終わり、仮面の男とサスケの襲撃を受け交戦、
追い詰められ、自らの死期を悟り「裏四象封印術」を発動、死亡した。
【weapon】
かつてうちはシスイから奪い取った右眼の写輪眼。
ただし、死後自ら潰したものを復元(再現)したため、不完全な形で再生されており、「万華鏡写輪眼」及び、それに準ずる「別天神」は使用不能となっている。
また、ダンゾウは右腕に10個の写輪眼を埋め込んでおり、そちらは再生こそされているものの生前、全てに「イザナギ」を発動したため現在は使用不可能。
右腕に初代火影、千手柱間の細胞を移植させた物。
ムーンセルではチャクラを魔力に還元して使用できる為、魔力の回復、供給率が極めて高い。
また、木遁として右腕を変異させ大樹を出すことが出来るが、大量のチャクラを消費してしまう。
【能力・技能】
風遁の使い手であり、生前に使用した基本忍術の殆どは使用可能。
ただし、ムーンセルという空間の特性上「口寄せの術」は使用できない。
失明を対価として、右眼の写輪眼を用いて使用する究極幻術。
眼の光を失う代わりに、制限時間の間は、術者に死を含めた不利な展開を夢にして攻撃など有利な展開を現実に書き換えることができる。
ダンゾウの場合、「一分間の間、不利な事象を夢に変えられる(なかったことにできる)」。
右眼の写輪眼の元の持ち主である、うちはシスイの万華鏡写輪眼の瞳術。
対象者を幻術に掛けられたと自覚することなく操ることが出来、かかった方はそれが自分の意志だと錯覚して動く。
「イザナギ」同様、その効果は幻術に留まらずこの世の事象を書き換えてしまう程強力な物だが、万華鏡写輪眼が不完全な形で再現されてしまっている為現時点での使用は不可能。
【マスターとしての願い】
里の為、そして自らの野望の為にどんな手段を使ってでも聖杯を獲る
最終更新:2016年11月27日 00:12