シルヴェスター・アシモフ&セイバー ◆NIKUcB1AGw




住宅街にあるごく平凡な家の一室に、男はいた。
筋肉に覆われた2メートル近い巨体に、たっぷりとあごひげを蓄えた厳つい顔。
まさに、絵に描いたような偉丈夫であった。

「聖杯戦争ねえ……。火星に行ってワクチン作るのと、どっちが成功確率高いかねえ」

ウォッカを豪快にあおりながら、男は呟く。
男の名は、シルヴェスター・アシモフ。
27世紀の世界で「軍神」と讃えられた、元軍人である。

彼の世界では、治療不可能な謎のウイルスが猛威を振るっていた。
そのため、ウイルスの発生源と思われる火星に赴きワクチンとなり得る物質を採取する計画が起ち上げられた。
だが、この計画には大きな問題があった。
火星はかつてテラフォーミング計画で送り込まれ、その地で異常進化を遂げたゴキブリたちの王国と化していたのだ。
人類を軽く凌駕する身体能力を手に入れたゴキブリに対抗するため、
計画の参加者には他の生物の能力を使えるようになるMO(モザイク・オーガン手術)が施された。
そして幹部として、特に秀でた実力と指揮能力を持つ6人の男女が選ばれた。
アシモフも、その一人だった。

(まさか計画を、途中で放り出すことになるとはな……。
 今頃U-NASAはパニックになってるかもしれねえが、不可抗力なんで大目に見てもらいたいねえ。
 どっちみちこの戦いを勝ち抜かなきゃ、帰らせてはくれねえみてえだ。
 だったら、やってやろうじゃねえか。聖杯とやらを手に入れて、その力でウイルスを根絶する!)

アシモフは、早々に聖杯戦争に乗ることを決意していた。
まったく考えていない方法であったが、聖杯を手に入れることができればおそらくウイルスの根絶はかなう。
ならば、狙わない道理はない。
むろん聖杯戦争を戦えば、罪のない人間を傷つけることになることもあるだろう。
だが、それも覚悟の上だ。
もともとアシモフは、他国を犠牲にしてでも母国であるロシアにワクチンを持ち帰ろうと決意していたのだから。

アシモフがそこまで強く決意を固めているのには、理由があった。
彼の愛する娘が、ウイルスに感染していたのだ。



◇ ◇ ◇



「来たか……」

アシモフの前で、テーブルの上に置かれていた白紙のトランプが輝きを放ち出す。
やがてそこから、人の姿をしたものが現れた。
テーブルが吹き飛んだのも気にせず、アシモフは出現したサーヴァントを凝視する。

「セイバーのサーヴァント、召喚に応じ参上した。お前がマスターだな?」

そう言い放ったのは、一見して平凡な一般人にしか見えない中年男だった。
その体格はアシモフと比べるべくもないほど細く、とても強そうには見えない。

「ああ、そうだ。よろしく頼むぜ」

しかし、アシモフは上機嫌だった。
目の前のサーヴァントは、たしかに肉体的には強さを感じない。
だがその目には、尋常ならざる意思の力が宿っていた。
この男は強い。アシモフはそう確信していた。

「マスター、貴様の望みはなんだ」
「家族を救う。そのために聖杯がいる」

セイバーの問いかけに、アシモフは躊躇なく答える。
それを聞いたセイバーは、わずかに顔の筋肉を動かす。

「奇遇だな。私の願いも、家族を助けることだ」
「そうかい、そりゃ仲良くやれそうだな」
「そうだな。お前には、真名を伝えておこう。
 私は葵連。またの名を……」

セイバーは、奇妙な物体を手にする。
それは骨のような意匠を施された、異様な形の錠前であった。

「仮面ライダーフィフティーン。15の過去と、15の未来を葬る宿命を持った戦士だ」







【クラス】セイバー
【真名】葵連
【出典】平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊
【性別】男
【属性】混沌・悪

【パラメーター】筋力:D 耐久:E 敏捷:E 魔力:D 幸運:E 宝具:A
    (変身時)筋力:B 耐久:B 敏捷:B 魔力:D 幸運:E 宝具:A

【クラススキル】
対魔力:D
魔術に対する抵抗力。
一工程(シングルアクション)によるものを無効化する。魔力避けのアミュレット程度の対魔力。

騎乗:D
乗り物を乗りこなす能力。
乗り物を戦闘に用いた逸話のないセイバーは本来ならEランクだが、
「仮面ライダー」の名が持つ言霊により1ランク上昇している。

【保有スキル】
親の愛:A
闇に染まれども決して折れない、息子への思い。
精神攻撃に対して強い耐性をもたらす。

戦闘員召喚:D
戦闘員の怨霊を一時的に実体化させ、使い魔として使役できる。
召喚できるのは一度に2体まで。
種類は「ショッカー戦闘員」「デストロン戦闘員」「チャップ」「コンバットロイド」の4種からランダムで選ばれる。


【宝具】
『亡者より賜いし漆黒の鎧(フィフティーンロックシード)』
ランク:B 種別:対人宝具(自身) レンジ:― 最大捕捉:1人(自身)
漆黒の鎧を纏う仮面ライダー、フィフティーンへの変身アイテム。
変身することにより、ステータスが大幅に上昇する。

『未来築く十五の力(平成ライダーロックシード)』
ランク:A 種別:対人宝具(自身) レンジ:― 最大捕捉:1人(自身)
仮面ライダークウガから、仮面ライダー鎧武までの15人のライダーの力を宿すアイテム。
発動することにより、それぞれのライダーの能力を使用できる鎧を身に纏う。
ただし今回は、実際に使用した逸話が残されている「ディケイド」「フォーゼ」「ウィザード」「鎧武」の力しか使用できない。

【weapon】
「戦極ドライバー」
仮面ライダー鎧武と同型の変身ベルト。
これに宝具をセットすることで、その力を発動する。

「黄泉丸」
骨を模した形状の剣。
変身前でも呼び出すことが可能。

【人物背景】
バダンに所属する、悪の仮面ライダー。
その正体は幼くして死んだ息子を蘇らせるために悪魔に魂を売った、一人の父親である。
バダンに加入する前は単なる一般人だったと思われるが、百戦錬磨の仮面ライダーたちと互角以上に渡り合うほどの実力を持っている。
その強さの元はひとえに、息子への愛から生じる執念であろう。

【サーヴァントとしての願い】
息子が死ぬ運命を改変する。

【基本戦術、方針、運用法】
基本的に接近戦専用。
機動力もあまりないので、遠距離攻撃を得意とする相手には分が悪い。
しかし逆に言えば、接近戦にさえ持ち込めばこれといった弱点はないということでもある。



【マスター】シルヴェスター・アシモフ
【出典】テラフォーマーズ
【性別】男
【令呪】正方形と二つのハサミで構成される、蟹を模した文様

【マスターとしての願い】
AEウイルスの根絶

【ロール】
隠居生活を送る退役軍人。

【weapon】
「葉巻型変身薬」
人為変態をするために必要な薬。
あまり多くは持ち込めていない。
スノーフィールドのベースとなった時代の科学力では作れないため、補充はまず不可能。

「カフカス・スヴィエート」
アシモフの専用武器として作られた、圧縮栄養入りの変身薬。
人為変態時、四肢が欠損した場合に高速で再生できる。
アシモフ以外の人間でも使用可能だが、その場合は再生した四肢が短時間で自壊してしまう。

【能力・技能】
「剛力」
人為変態しなくとも、人間より頑健な肉体を持つテラフォーマーを素手で撲殺できるほどの腕力を持つ。

「柔道」
7段の達人。投げ技で痛めつけ、絞め技でとどめを刺す。

「MO手術」
変身薬を使用することでタスマニアン・キング・クラブの能力を使用することができる。
特筆すべきは甲羅による防御力で、至近距離からマシンガンの連射を受けても無傷。
バズーカ砲の直撃で、ようやく痛みを感じるレベルである。
さらに持ち前の怪力がより強化され、四肢の自切能力および再生能力なども備わる。

【人物背景】
北欧の小国で「軍神」と讃えられた元軍人。
政権の崩壊をきっかけに引退するが、娘がAEウイルスに感染したことにより仇敵だったロシアに帰化し、アネックス計画に参加。
第3班(ロシア・北欧班)の班長となる。
部下にも気さくに接する陽気な性格だが、敵対した相手に対しては容赦なく攻撃を加える非情さも持ち合わせている。
今回は火星に向かう前より参戦させられている。

【方針】
聖杯狙い。




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最終更新:2016年11月27日 00:33