「せつなちゃん」
「なぁに、ブッキー?」
「せつなちゃん、最近、何かあると美希ちゃんに頼ってるよね?」
「そうかしら?」
「そうだよ。沖縄の時もそうだったし、この前のラブちゃんのお母さんが攫われた時だって、美希ちゃんに頼ってたでしょ?」
「そ、それは別に、大した理由があるわけじゃないわ。ただ、『あおの』でかけやすかっただけで・・・・・・」
「むぅー。そりゃ、わたしは『やまぶき』で、最後の方かもしれないけれどさ」
「あ、いや、『ぶっきー』で入ってるから、真ん中ぐらいかな」
「・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・」
「美希ちゃんは本名で、わたしのことはあだ名で入れてくれてるんだ? ちょっと、嬉しいかも」
「べ、別に、深い理由なんて・・・・・・」
「けど!! やっぱり、もっとわたしにかけてきて欲しいよ・・・・・・あ!!」
「え? あ、こら、ブッキー。携帯、返しなさいって」
カチカチカチ
「はい、これでよし、と」
「ちょっと、私の携帯をどうしたのよ? って・・・・・・」
「わたしの名前の読み仮名、『あ』に変えておいたから。これで『あおの』より、かけやすくなったでしょ」
「・・・・・・はぁ、もう、仕方ない子ね」
「えへへ。じゃあ、これからはわたしのこと、もっともっと頼ってね」
「はいはい。かけやすくなったものね。精々、たくさんかけさせてもらうわ」
「うん。ありがと、せつなちゃん」
(もう、ブッキーったら。そんなことしなくても、発信履歴の一番上はいつだって、ブッキー、貴方になってるんだけどね)
最終更新:2009年12月14日 21:22