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「聞いてよ美希ぃ!
 ラブったら昨日部屋に来るって言ったくせに、待っててもちっとも来やしないの。
 あんまり待ちきれないからこっちから行ったら、気持ち良さそうにスヤスヤ眠ってるのよ。
 もう腹が立つとか呆れるとか通り越して、笑っちゃった」

「ふふっ。ラブらしいわね。それで?その後せつなはどうしたの?モヤモヤしてたんでしょ?」

「うっ…そこを突いてくるとは…流石ね、美希」

「慰めちゃった?」

「まさか!美希じゃあるまいし」

「…何よその言い草は」

「あら怒った?」

「そんな事で怒る訳ないじゃない。せつなじゃあるまいし…ニコッ。それで?」

「(何かヤな感じ…)無防備なラブに遠慮なく襲い掛かったけど何か?」

「わかってたけど、せつな…アンタって容赦ないわね」

「何よそれ、アナタも襲われたいの?」

「…別に結構よ」

「じゃあまず手でも繋いでみる?…あら顔が赤くなったわよ。ゆでダコみたい」

「そんなこと言うお口は…お仕置きよ!」

ちゅっ

「…悪くないわね」

「…そうかもね」



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最終更新:2009年12月15日 21:51