英雄を識っていた。
 英霊、それは人理の影法師。
 境界記録帯(ゴーストライナー)。
 生涯の功績が信仰を生み、それを以て精霊にまで押し上げられた存在。
 そういうモノを青年は数ほど知り、また観て来た。
 白紙化された地球に並び立った七つの世界。
 自身が坐し未来にすると誓った神々の山嶺。
 彼は其処で数多の英雄を見た。
 神。人。そのどれでもない化生。
 一つの神話体系に於ける最高神とすら相対した。
 初見殺しの急襲ではあったが、全能と呼ばれる天空神にさえ勝利をもぎ取ったのだ。
 その彼が断言する。
 数多の英雄。
 数多の神々を知る男が断ずる。
 ――事"英雄"という概念を論ずるに当たって、この男以上の英霊は存在しないと。

「お初にお目に掛かります。クリストファー・ヴァルゼライド総統閣下」
「堅苦しい。遜る柄ではないだろう、キリシュタリア・ヴォーダイム」

 跪いて頭を垂れる青年の前に黄金の男が立っていた。
 その意志の洗練を物語るような鬣。
 死や敗北で決して揺るがぬ信念を象徴する軍服。
 苛烈を自他に誇示する七振りの得物。
 遥か事象地平線の果て、殺戮の荒野に一人立つ英雄。
 クリストファー・ヴァルゼライド。
 そう呼ばれる怪物が、キリシュタリア・ヴォーダイムの此度招いたサーヴァントだった。

「その様子では既に知っているか。俺が如何なる英霊であるか」
「勿論。不撓不屈の信念でスラムの貧民から成り上がり、理想の成就に王手を掛けるが惜しくも敗れ去った」

 英雄は清濁を併せ呑む。
 華々しい勝利の裏には必ず陰惨な犠牲が横たわっている。
 アレクサンドロス大王の蹂躙走破の背後には死体の轍が伸び広がり。
 開拓者コロンブスの偉業は無数の奴隷に支えられている。
 このヴァルゼライドもそれは同じだ。
 彼は数多の敗者を踏み越えて此処に立っている。
 買ってきた憎悪も、被って来た畏怖も星の数。
 それが彼を終わらす逆襲劇を生んだのはキリシュタリアも知る所だ。
 ではこの男は何故、キリシュタリアをして無二の英雄だと認めざるを得ない存在なのか。
 その回答は一つだ。
 決して揺らぐ事はない。



「そして、死さえあなたの歩みを止めるには至らなかった。
 鏖殺の雷霆は星の裁断者として尚も世へ轟き、あなたを知る誰もその復活劇を疑わなかった。
 総統閣下(あなた)ならばやるだろうと合理的に不合理を咀嚼した」

 彼は決して振り返らない。
 王ではなく英雄として常に進む。
 死で往生際を弁える事もない。
 天の雷霆は常に不変。
 生前と死後とで、変わった要素が一つもない。
 それを成長していないと切り捨てる事は簡単だが。
 彼の場合、その痛罵でさえ認識として甘い。
 変わらぬからこそ強い物がある。
 誰が何をどう説こうと。
 身を以て過ちを思い知らせようと。
 敗北し泥に塗れようと…永劫不変のまま天を貫く英雄譚。
 故に彼に与えられるべきクラスは一つしか存在しない。

「まさにあなたこそ狂戦士(えいゆう)だ。ゼウスの王冠が本物以上に似合っている」

 英雄のクラスはバーサーカー。
 理性的に見える狂戦士。
 致命的な破綻を抱え、自壊しながら進み続ける光の災害。
 それこそがクリストファー・ヴァルゼライド。
 己が奇縁にて招き寄せた、盟友(ゼウス)と同じ天霆を振るう殺戮者である事をキリシュタリアは既に感知していた。
 彼は必ずやこの地でも多くの勝利を掴むだろう。
 キリシュタリアはそれを確信している。
 何しろ彼は勝利する以外の事が出来ない男だから。
 戦力としてこれ以上の男は居ないと断じてもいい。
 だから、その上で。
 キリシュタリアがヴァルゼライドに対して取る行動は一つだった。

「二画の令呪を以って命じましょう、ヴァルゼライド総統閣下。
 "キリシュタリア・ヴォーダイムの指揮に反する行動を無期限に禁ずる"」
「…まさかとは思うが」

 葬者にとって生命線である令呪。
 その三分の二を使って首輪を付ける事。
 それがキリシュタリアの判断する、彼を従える上で絶対に必要な初手の選択だった。
 ヴァルゼライドの霊基に絶対の強制力が鎖として纏わり付く。
 文字通り首輪を繋がれた事を感じながらヴァルゼライドは小さく息づいた。

「この程度の枷で俺を御し切れる等と、甘えた事を考えている訳ではあるまいな」


「ええ無論。あなたの光を制御するなんて、それこそ神にだとて不可能でしょう。
 私如きが掛けられる保険は精々この程度。あなたという凶星を僅かに遠ざけて猶予を得るのが精々だ」
「成程。端から引き千切られるのを前提にした制御策、という訳か」

 ヴァルゼライドの言う通りだ。
 令呪程度ではこの男は制御出来ない。
 令呪は英霊に対して極めて強力な強制力を持つが、絶対ではない。
 命令の内容如何では破られる事だって往々にしてあるのが現状である。
 そしてこの男は、激戦を経れば経る程強くなっていく。
 理屈抜きにそういう存在なのだ、困った事に。
 だからヴァルゼライドはそう遠からぬ内にキリシュタリアの用立てた首輪を引き千切る。
 これは"もしや"の危機的観測ではなく、いつか必ず起こる未来だ。
 故にキリシュタリアは三画全てを彼の制御に費やす真似はしなかった。 
 二画も三画も対して変わらない。
 この英雄に言う事を聞かせようとする試みそのものが土台的外れなのだから、生命線を放棄して全賭けする意味がない。

「どうやらお前は俺の想像以上に優秀な男らしい。
 自分で言うのも何だが、それが最適解だ」
「無礼をお許し戴きたい。何分私も、これ以上は後がない身でね」
「完全に制御不能となれば俺を切り捨て、新たな英霊を得ようと考えている。そうだな?」
「此方こそ自分で言うのも何ですが、私は魔術師としてある程度能力に恵まれている部類だ。
 客観的に自分の能力を評価して…私であればこの異端の聖杯戦争でも、二つ目の運命を手繰り寄せる事が出来るでしょう。
 完全に手に負えない凶星と化したあなたよりかは、多少戦力として劣っていても制御の利く英霊を調達した方が理に適う。
 私はあなたが"英雄"である間に、あなたという兵器を最大限に活用しますよ。ヴァルゼライド閣下」
「切れる男だ。――そうだな、俺が貴様の立場でもそうしただろう。文句のない采配だよ、キリシュタリア」

 令呪の強制があるとはいえ。
 こんな本心を明け透けに伝えれば反目されるのは必至である。
 だがこれも含めてキリシュタリアは最適解を選んでいた。
 隠し立てなどしない。
 全てを伝え、誠意を示しながら刃を突き付ける。
 もしも彼の選択がもっと卑小な物であったなら、いつか令呪を割いた光剣はキリシュタリアの首へ向けられていただろう。
 されどヴァルゼライドが示したのは納得だった。
 それもその筈。
 彼もまた、自分がどういう生き物であるかは自覚している。
 であれば他人がそんな己へ危機を感じて予防線を張る行動を、利口と呼ばずして何と呼べようか。

「俺の目指す未来は決まっている。
 この冥界を踏破し、聖杯の恩寵を祖国に持ち帰る。
 一時なれど一国の長として君臨した以上、その責務に背を向ける事は出来ん」
「それでこそだ。私も同じですよ、閣下。
 私もまた聖杯を求めている。私の理想を遂げ、敗北の喪失を濯ぐ為にね」
「では語ってみろ。お前の抱く理想とやらを」
「そう難しい事でもない。人間という生き物を、今よりも一つ上のステージに導きたいのです」

 キリシュタリア・ヴォーダイムは世界に挑む事を決めた"秘匿者(クリプター)"である。
 零れ落ちる命を異星の神に拾い上げられ、その傀儡を演じながら自己の理想を貫徹する手段を模索し続けた。


 彼の誤算は、それが始まる前から既に破綻してしまっていた事。
 だからこそキリシュタリアは敗者として白紙の地球を去り、冥界へと流れ着いた。
 だがその一点を除けば彼が打ってきたのは常に適解。
 故に再度の運命に恵まれた以上、彼が再び理想の歯車を回すのは必然だった。
 一度や二度の死で止まれないのは彼も同じだ。
 遠い旅路の果てに見出した世界の理想図。
 天に描いた星辰の形を現実の物にする為ならば、キリシュタリア・ヴォーダイムは安息を擲って何度でも立ち上がれる。
 彼もまた一つの光。 
 魂に黄金を宿す燃え上がるような星なれば。

「私は、全ての人類を神にしたい」
「…正気で言っているのか?」
「方便であればもう少し穏当な物を選びますよ」

 人類という種そのもののレベルを引き上げる。
 文字通り人知を超えた視座を手に入れる事により、彼らにはきっとそれが可能だと青年は本気でそう信じていた。
 何しろ彼はそのプロトタイプとなり得る世界を既に見ている。
 それこそがギリシャ異聞帯、星間都市山脈オリュンポス。
 かの世界は寄せては返す寿命の波に耐える事が出来なかったが――
 異聞帯等とはまた違う、正真正銘の並行宇宙を幾つも繋いで葬者を招集する事の出来る"冥界の聖杯"であればきっとゼウスの御業も超えられる。
 だからこそ死を超えて再び立ち上がった理想家は歩みを止めない事を決めたのだ。
 あの日懐いた未来への憧憬を今度こそ形にする為に。
 最果ての星、其処に恒久的な幸福と幼年期の終りを実現する為に。
 老人のような思慮と少年のような躍動を併せ持ったその宣誓に、ヴァルゼライドは静かに瞑目した。

「俺もまたお前の旅路を知っている。
 率直に言って驚いたよ。縁という物は実在するのだと、そう思わずには居られなかった。
 よもやこの俺が、"星の神"に魅入られた英雄等という存在と結び付くとはな」
「英雄とは言い過ぎだ。私は只のしがない魔術師(メイガス)に過ぎませんよ、閣下」
「その上で俺はお前に敬意を抱いている。
 形はどうあれ、立場はどうあれ、お前は正しく"皆"の為に立ち上がる希望の光だったのだ。
 世界を救う偉業をその身で受け止め、喩え僅かな延命措置に過ぎないとしても愛する者達の命を繋いでみせた。
 俺のような壊し、殺す事しか出来ん屑よりも余程英雄らしい。お前は胸を張るべきだ、キリシュタリア」
「では――」
「だが」

 クリストファー・ヴァルゼライドは己を英雄だなどとは思っていない。
 自分はあくまでそれしか出来なかっただけだ。
 偶々、努力する事が人より上手かったから。
 偶々、敵を斃す事が人より上手かったから。
 偶々、努力の方向が他人に評価され易い方を向いていたから。
 そんな幸運が幾つも重なった結果今の自分があるのだと自覚しているし、だからこそ彼は己の人生を一切他人へ誇らない。
 寧ろその逆だ。
 屍を積み上げ、誰かから幸福を奪う事でしか愛する民を守れなかった落伍者の王。
 その背中に英雄の二つ名が似合う筈などない。
 故に狂戦士のクラスを得た事にも心から納得している。
 自分以上に救い難く狂い果てた屑など居ないと、そう信じているからだ。
 だからヴァルゼライドはキリシュタリアを英雄と呼んだ。
 しかし。

「その理想は今此処に置いていけ。貴様のそれは荒唐無稽な机上論だ」


「…手厳しいですね。机上論、と来ましたか」
「全人類を極晃(カミ)にした先の世界に躍動はない。
 努力せずとも成功を勝ち取れる事が保証された世界を、貴様の思う通りに甘受して進めるのは極少数の狂人だけだ」

 …ヴァルゼライドは生前、一人の部下と対峙した事がある。
 優秀なんて言葉では表現し切れない程に秀でた頭脳を持つ男だった。
 だからこそ彼は恐らく誰よりも強く、ヴァルゼライドという光に焼かれてしまった。
 炎の中から生まれ落ちたのはまさしく狂人の思想。
 強く正しく生きる事の価値が現世利益として保証され、逆に弱さ故の過ちや怠惰を絶対に許容しない世界。
 極楽浄土(エリュシオン)と呼ばれる世界を男は空想した。
 ヴァルゼライドはそれを否定し、審判者と雌雄を決したのだ。
 そしてヴァルゼライドの目には、キリシュタリア・ヴォーダイムの語る"神の世界"も同種の思想に写っていた。

「数十年としない内に神(ヒト)は停滞する。
 お前の求める"世界を正しく導ける神"も相応は生まれるだろうが、しかし圧倒的な少数派となるだろう事は想像に難くない。
 自覚しろ、キリシュタリア。皆が俺やお前のようになれる訳ではない。
 人の根本には強さもあれば、それに見合うだけの弱さが必ず存在している。
 それを宿痾と断ずるようになった世界とは、即ち地獄の同義語に他ならん」
「それさえも克服するのが私の思い描く昇華。種としての弱さを克服した人類は、必ずや私の望む未来を描くと信じている。
 正解を選び取る事なく、失敗を繰り返し…数多の犠牲を重ねて進む幼年期はもう終わりにするべき頃合いだ。
 人類がより上位の生命体へと昇華を果たせば、その営みを奪い去らんと無慈悲に襲う災禍にも自分達の手で対応が出来るようになる。
 そうして永久の繁栄と幸福を勝ち取る事が悪だとは、間違いだとは、私は思いません」
「だから俺達は駄目なのだ、キリシュタリア」

 キリシュタリア・ヴォーダイムは、地に足の着いた人間だ。
 気合や根性と言った馬鹿の一つ覚えで現実を調伏する事など出来はしない。
 それが出来るのなら、彼が殺人鬼の裏切りで命を落とす事は無かっただろう。
 一方でヴァルゼライドにはそれが出来る。
 だから彼らは全く別な生き物だ。
 ヴァルゼライドは怪物だが、キリシュタリアはそうではない。
 しかし――それでも。
 その胸に消えぬ炎を宿し、強く生きる事しか出来ない男という意味では。
 キリシュタリア・ヴォーダイムは間違いなくクリストファー・ヴァルゼライド、光に憑かれた男の同類だった。

「人間は弱い。だからこそ価値がある。
 俺も、お前もその例外ではない。
 失敗しないように努力を重ね、二度と歴史を繰り返さないよう精進する事は有意義だ。
 しかし根源にある弱さ、脆さ、愚かしさ…それを罪と断じて"なかった事"にすれば後に残るのは最早"人間"ではない。全体を良くするために過半数(マジョリティ)を切り捨ててどうする」

 前に進める人間は素晴らしい。
 勝利を常に掴める者には必ずや栄光が降り注ぐ。
 されど忘れるなかれ。
 その生き方が出来る人間は全体で見ても確実に少数派。マイノリティなのだ。



「流石はアドラーの英雄。実に傾聴に値する意見だ」

 キリシュタリアは薄笑を浮かべて一つ頷く。
 ヴァルゼライドは只の狂人に非ず。
 彼の魂がどれ程歪んでいようとも、目指す方向と体現する輝きはいつ如何なる時も正義の中にある。
 人類という生物に於いて紛うことなき最高位に君臨するだろう無双の英雄。
 その言葉を馬耳東風と聞き流す程、キリシュタリアは愚者ではない。
 だが同時に。
 己の信じる理想の世界を講釈の一つ二つであっさり捨ててしまう程、弱い男でもなかった。

「されど私の答えは変わらない。私は必ずや、神々の切磋琢磨し合ういと高き天地(オリュンポス)をこの星の未来にする」
「聞く耳は持たない、という訳か」
「身も蓋もない言い方をすればそうなりますね。これもまたあなたと同じですよ、ヴァルゼライド閣下」

 キリシュタリアは強い。
 強いからこそ、揺るがない。
 彼は進み続ける、光を胸に。
 抱く理想を胸に何処までだって歩いて行ける。
 だからこそ彼は素晴らしい男で。
 そして同時に、性質が悪い。
 天の星に手を伸ばすだけでは飽き足らず。
 実際にそれを掴めるまでその無謀を繰り返せる男。
 光の魂をやはり彼もまた持っているのだ。

「私達は敗れ去るまで止まらない。そうでしょう」

 キリシュタリアはヴァルゼライドを理解している。
 だからこそ、彼の長期運用はそもそも視野に入れてすらいない。
 人類の昇華を目指す魔術師の"敵"は相棒たるサーヴァントでさえ例外ではないのだ。
 宣戦布告は既に済んでいる。
 不敵に笑う魔術師に、英雄は鉄面皮を崩さないまま眼光を尖らせた。

「良いだろう。お前を俺の"敵"として認める」
「そうでなくては」

 身を貫くような英雄の威気に背筋が凍る。
 正真正銘の神、或いはもっと恐ろしく巨大なモノをさえ知っているキリシュタリアでさえ本能が奏でる怖気までは殺せなかった。
 だがこれでいい。
 鏖殺の雷霆を正当に運用しようと考えるなど愚の骨頂。
 災害に寄り添おうとするから奈落に落ちるのだ。
 災害は災害として。
 狂戦士は狂戦士として、"そういうモノ"だと弁えて利用すればいい。
 最優の魔術師は依然健在。
 エリュシオンならぬオリュンポスを掲げる優しい光は止まらない。


 そして――無論。
 光の極みたる英雄も、止まる筈などない。

「いずれ我らは決裂するだろう。その時には先達として貴様の夢想を終わらせてやる。
 それが俺という従僕が、主たる貴様にしてやれる最大の慈悲だと理解した」
「その時は是非に胸を借りよう、英雄殿。しかし、無論」
「いいや、無論」

 これは二つの英雄譚。
 狂おしいまでに正しく。
 痛ましい程に、悲しい。
 極めて近く、されど決して交わる事のない不倶戴天。

「"勝つ"のは私だ」
「"勝つ"のは俺だ」

 彼らはいつか決裂する。
 其処に間違いはない。
 ヴァルゼライドは令呪の縛りで抑えられず。
 キリシュタリアは彼がそうなる事を見越している。
 そうなった時始まるのは英雄と理想の決戦。
 だが。
 だとしても――
 事が其処に至るまでの時間。
 新西暦最強の英雄と異星の神が見初めた天才が共に辣腕を振るう事実は変わらない。
 叫喚せよ、英雄譚が幕開ける。
 道を開けよ、天霆が吹き荒ぶ。
 彼らは光。
 闇を塗り潰す正しさの極み。
 あらゆる願いを轍に変える"英雄"という名の厄災が、全ての願いを抹殺する。


【CLASS】
バーサーカー

【真名】
クリストファー・ヴァルゼライド@シルヴァリオヴェンデッタ

【ステータス】
筋力C++ 耐久A+++ 敏捷C 魔力C 幸運C 宝具A

【属性】
秩序・狂

【クラススキル】
狂化:EX
意思の疎通は可能だが、根幹の部分で致命的に歪んでいる。
勝利の奴隷、光の英雄。
止まるという事を知らない誰より雄々(かな)しい男。
精神への影響を受け付けない。

【保有スキル】
光の英雄:EX
彼という英霊を象徴するスキルであり、宝具以上に重大な骨子を担う。
不利になればなるほど、そして相手が強大であればある程強くなるという単純明快な不条理。
その上で戦闘続行や心眼(偽)等、複数の戦闘系スキルを含有している。
特に戦闘続行に関しては異常な域に達しており、推定ランクは規格外のEX。
気合と根性。馬鹿げた精神論を現実の強さに変換する狂おしいまでの光。

英雄のカリスマ:A-
一つの時代において味方からは崇敬、敵からは畏怖の象徴とされた高いカリスマ性を持つ。
但し、時に尊敬や士気向上を超えた狂気に陥る者を出す事もある。

【宝具】
『天霆の轟く地平に、闇はなく(Gamma-Ray・Keraunos)』
ランク:A 種別:対軍宝具 レンジ:1~100 最大捕捉:300人
核分裂・放射能光発生能力。集束性に極限特化しており、生半な防御なら悉く貫通する。
膨大な光熱を刀身に纏わせた斬撃とその光熱の放出が主な使用用途となる。
放射能分裂光(ガンマレイ)は被弾した敵の体内に浸潤し、毒として細胞を破壊する。
魔力の燃費に反して絶大な威力を誇るが、発動の度にヴァルゼライドは凄まじい激痛に襲われる。
ヴァルゼライドはこれを気合と根性で耐えており、基本的に悪影響はない物と思って構わない。

【weapon】
アダマンタイト刀×7

【人物背景】
軍事帝国アドラー第三十七代総統。
その生涯は常に泥臭い努力と精神論に塗れていた。
死は彼にとって確かに敗北だったが、足を止める理由とはならなかった。

【サーヴァントとしての願い】
アドラーの為に聖杯を用いる。

【マスターへの態度】
優秀な男。
形は違えど理想の為に生涯を費やした者として畏敬の念を抱いている。
だがその目指す世界に関しては否。
持続不能な机上論であると看做している。
いずれ袂を分かつ事になるだろう確信もある。


【マスター】
キリシュタリア・ヴォーダイム@Fate/Grand Order

【マスターとしての願い】
理想の成就。全人類を神へ。

【能力・技能】
魔術師としての類稀なる才能。
及び、理想の為に積んできた研鑽の全て。
理想魔術は条件が満たし切れず現状では使用不能。
冥界化が進み、聖杯戦争が佳境に入れば1%未満の確率でもしや、と言った所だろうと推測している。

【人物背景】
Aチーム、現在はクリプターと呼ばれている七人の一人にしてリーダー。
人間の可能性を信じ、その未来の為に礎となる事を選んだ青年。

【方針】
聖杯を入手する為に動く。
と同時に冥界の調査も進め、この聖杯戦争の全貌を詳らかにしておきたいと思っている

【サーヴァントへの態度】
偉大な英雄。
人類の可能性を体現するその生き方には尊敬とリスペクトを禁じ得ない。
だが"光の英雄"と呼ばれるあり方自体には否。
それは世界を幸福に出来ない者の歩み方だと思っている。
ヴァルゼライドのトンチキ属性に関しては既に承知済み。
なので令呪を初っ端から二画使い、最低限の指向性を維持するべく行動した。
一画残したのは万一でも彼を失った場合に備えてだが、二画程度で制御出来る時間は僅かだろうと冷静に分析してもいる。
いずれ袂を分かつ事になるだろう確信もある。

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最終更新:2024年05月04日 09:24