生まれ変わらせてよ、神様
◆
赤色の琴線が、地に降り注ぐ。
全てを焼き払い、敵を殲滅する矢。
不気味な音色に晒されていく。
眼前、眼の前の敵のアーチャーを捉える。
呼んだ使い魔はどんどんと倒れていき、今や全てが死に晒した。
防御用の魔術礼装も間もなく切れるだろう。
しかし、まだやれる。
自身のアサシンに指示を出す。
すでにアーチャーの後ろ迫っている、次の技で一網打尽だ。
そして、アサシンの凶刃が振り下ろされる――と思われた。
アーチャーが自身への攻撃をやめ、アサシンにの方へと振り向く。
そして琴線を、一つ、落とした。
元からステータスが低いのだ、軽技一つでも簡単に落とされる。
驚き隠せぬまま、最後の魔術礼装が消失する。
「やっぱり、俺の感は鈍って無いみたいだ」
そして、懐にいたのは、ナイフを持った男。
「まぁ、俺のアーチャー相手によく頑張ったよ、サヨナラ、魔術師さん」
凶刃が振り下ろされたのは、己であった。
◆
「あっけないもんだな、魔術師ってもんは、策を講じればこのざまだ」
そう言って魔術師の死体を見下ろすのは、麻生成凪。
あの日を記憶をそのまま受け継いだ――戦闘者。
「ま、一番はアーチャーちゃん、お前のおかげさ、そもそも君にいなかったら勝てたか怪しいし」
そう麻生が話しかけるのは、躯の様な形な女のアーチャー。
目から生気は消え、血が滴り、感情のない殺戮マシンのような風貌。
すでに、壊れてしまったような。
「反応なしか…狂化とかはついてないはずなんだけも…まっ、なんかあっていかれたんでしょ、じゎあ帰ろうか」
懐にナイフと拳銃をしまい、その場を後にする。
アーチャーも霊体化して、後ろからついてくる。
「…せめて、もっといい形で生まれ変わらせてくれよ、神様」
麻生は思う、地獄にまた生まれてしまったことを。
「冥界下り…いや、俺は端から冥界に行くことが確定してるようなもんか…」
己の所業、それを考えれば当然だろう――でも。
「なぁ…神様、もうちょっと、いいところに行かせてくれても良かったんじゃねぇか?」
殺戮者は思う――許しがほしいと――
◆
女は思う、己の罪を。
ただ――私は尽くしたかっただけだった。
――認めてほしいだけだった――
お――母――様――
朽ちた優しい妖精――バーヴァン・シー
◆
レールは回り続ける、今日の日もさよなら
読谷あかね「散り散り」
【CLASS】アーチャー
【真名】バーヴァン・シー@Fate/Grand Order
【ステータス】
筋力A 耐久C 敏捷A 魔力B 幸運D 宝具E
【属性】混沌・悪
【クラススキル】
対魔力:EX
決して自分の流儀を曲げず、悔いず、悪びれない妖精騎士トリスタンの対魔力は規格外の強さを発揮している。
騎乗:A
何かに乗るのではなく、自らの脚で大地を駆る妖精騎士トリスタンは騎乗スキルを有している。
陣地作成:A
妖精界における魔術師としても教育されている為、工房を作る術にも長けている。
【保有スキル】
妖精吸血:A
祝福された後継:EX
女王モルガンの娘として認められた彼女には、モルガンと同じ『支配の王権』が具わっている。
汎人類史において『騎士王への諫言』をした騎士のように、モルガンに意見できるだけの空間支配力を有する。(マナの支配圏)
グレイマルキン:A
イングランドに伝わる魔女の足跡、猫の妖精の名を冠したスキル。
妖精騎士ではなく、彼女自身が持つ本来の特性なのだが、なぜか他の妖精の名を冠している。
【宝具】
『痛幻の哭奏(フェッチ・フェイルノート)』
ランク:E 種別:対人宝具 レンジ:無限 最大捕捉:1人
対象がどれほど遠く離れていようと関係なく、必ず呪い殺す魔の一撃(口づけ)。
相手の肉体の一部(髪の毛、爪等)から『相手の分身』を作り上げ、この分身を殺すことで本人を呪い殺す。ようは妖精版・丑の刻参りである。
また、フェッチとはスコットランドでいうドッペルゲンガーのこと。
【weapon】
自身の弓
【人物背景】
禁断の園を使い、呪われた少女。
最後まで彼女の思いは1つだけであった
【サーヴァントとしての願い】
――お母様
【マスターへの態度】
???
【マスター】麻生成凪@ヒューマンバグ大学
【マスターとしての願い】
まともなところに生まれ変わらせてよ、神様
【能力・技能】
異常とも言える動体視力に、優れたナイフと拳銃の技術
【人物背景】
クソッタレに生まれてしまった男。
望んだのは、生まれ変わり
【方針】
とりあえず聖杯は取る。
でも、こんな殺し合いに呼ばれるなんて、神様、あんた、最低だよ
【サーヴァントへの態度】
意思疎通できる?もしもーし?
駄目だこりゃ…
最終更新:2024年05月05日 15:44