スクランブル交差点
青信号が点滅を始め、存在しない通行人を急かす中、相合わせる人影が3人ある。1人と2人組の内訳で2人組の方は鬼を見るような表情をしている。1人の方は飄々と笑っていた。
お互い西部劇から抜け出してきたならずものの服装であり、その腰の銃に今か今かと手をかける。
青信号が消え、その上の赤信号が灯った時、両者は銃を引き抜き、トリガーを引く。
BAN!
BAN!
BAN!
BAN!
4発の発砲音が街中に響く。倒れたのは2人組の方だ。二人組の腹には焼けこげた風穴が空き、後ろのビル群が見えていた。
2人組を撃ち抜いた男の手にある銃は照準器のついた灰色のワルサーP38。西部劇の男がこの銃を使うのは非常に違和感があるだろう。
ならずものの男は自分の持つワルサーに話しかけた。
「すごいねマスター。大口叩くだけはある」
「大口とはなんだバカモノ!軽口叩くな!」
ワルサーから威厳ある声が響く。パッとならずものの男の手から離れるとワルサーはどんどん大きくなり変形した。
銀のロボットである。その右手にはレーザー砲もあり、その胸には紫色の顔のエンブレムがあった。破壊大帝メガトロン。悪のロボット軍団デストロンのリーダーである!
「お前はサーヴァント!ワシはそのマスター!もう少し敬うべきだと思うが?!」
「あははは!アウトローに主従を求めるのかい?」
「ぬぅ………チッ!」
メガトロンはスコスコと引き下がる。言い返す言葉を思いつかなかったのだ!さらに、ここで関係を拗らせると自らの勝利が遠のくだろう。それだけは避けなればならない。
(ぐぬーっ!この腕のいい人間如きが余を軽んじよって!)
内心の不満を隠し、自らのサーヴァントに命じる。
「ではアーチャーよ!この調子で敵を潰すぞ!」
「了解マスター」
アーチャーと呼ばれたならずものの男はメガトロンの前を歩き始める。
(ロボットが僕のマスターとはね。人生どうなるか分かったもんじゃないな)
彼の名はビリー・ザ・キッド。本名ウィリアム・ヘンリー・マッカーティ・ジュニア。
アメリカ西部開拓時代の代表的なアウトローであり、腕利のガンマンだ。
【CLASS】アーチャー
【真名】ビリー・ザ・キッド@Fate/Grand Order
【ステータス】
筋力D耐久E敏捷B魔力E幸運B宝具C
【属性】混沌・中庸
【クラススキル】
単独行動:A
マスター不在・魔力供給なしでも長時間現界していられる能力。Aランクは魔力供給なしで1週間現界可能とされる。
騎乗:C+
乗り物を乗りこなす能力。「乗り物」という概念に対して発揮されるスキルであるため、生物・非生物を問わない。C+ランクでは暴れ馬辺りまでなら難なく乗りこなすことが出来る。騎馬のみ人並み以上に乗りこなせる。
対魔力:-
最新の英霊故に、魔力に対する抵抗力は皆無。
【保有スキル】
射撃:A++
銃器による早撃ち、曲撃ちを含めた射撃全般の技術。A++となると、百年に一人の天才。
クイックドロウ:A+
射撃の中で早撃ちに特化した技術。相手が抜いたのを見てから抜いても充分間に合ってお釣りがくる程度の腕前。
心眼(偽):C
直感・第六感による危険回避。虫の知らせとも言われる、天性の才能による危険予知。視覚妨害による補正への耐性も併せ持つ。
【宝具】
『壊音の霹靂(サンダラー)』
ランク:C+++ 種別:対人宝具 レンジ:1~100 最大捕捉:1人
サンダラー。
ビリー・ザ・キッドが愛用していたと言われるコルトM1877ダブルアクションリボルバー(通称「サンダラー」)によるカウンターの三連射撃。
彼に纏わる逸話が宝具化したもの。
正確に言うと拳銃が宝具という訳ではなく、「この拳銃を手にしたビリー・ザ・キッドの射撃」全体を包括して宝具と見なされており、固有のスキルに近い。
この宝具のもっとも悪辣な点は「技術」という大部分に宝具の概念が割かれていることによる、魔力消費の少なさである。
具体的にはEランク宝具を使用するのと同程度の消費しかない。
【weapon】
コルトM1877ダブルアクションリボルバー(通称「サンダラー」)
【人物背景】
アメリカにおける伝説的なアウトロー。21歳で21人を殺したと言われる、少年悪漢王。彼の死から十年後、西部開拓時代は実質的な終わりを迎えることになる。
【サーヴァントとしての願い】
正直興味ない。面白そうな予感がしたのできた。
【マスターへの態度】
見下しているのは分かっているのでその分口を悪くしてやる。
【マスター】
破壊大帝メガトロン
【マスターとしての願い】
無限のエネルギーを手に入れて世界を支配する。
【能力・技能】
ワルサー型のレーザー砲へと変形する。
悪辣な作戦を思いつく頭脳。
単純な戦闘能力の高さ
ブラックホールを作り出し反物質を引き出す融合カノン砲
【人物背景】
知力、体力、狡猾さを駆使し、荒くれ者たちのトランスフォーマー「デストロン」を一つにまとめあげ、宇宙支配の野望を成就すべく精力的に活動を行っている悪のリーダー。典型的なワンマン体制である。サイバトロンや敵対者を倒す為ならどのような手も使うが何度裏切られても部下を許す度量もある。
【方針】
様子を見て敵の隙をつき倒す。自らもトランスフォーム(変形)してアーチャーの武器になる。
【サーヴァントへの態度】
銃の腕は評価するが正直言うこと聞かないのでムカついている。でも勝ち残るには協力しなければならないので文句は言わない。
最終更新:2024年05月14日 20:39