23区上空
飛行機だろうか?いやそれより3倍は大きい!昔の人が飛行機を見たら鳥と呼ぶだろうが、この機体を見たら竜と呼ぶだろう。
黒い空に白くぼんやりと浮かぶ機艦。その機艦に人型の何かが接近する。カブトムシのようなツノが生えた頭部、三つ指の足、虫の羽、そして手に持つ長剣。『ダンバイン』、海と大地の間にある世界『バイストン・ウィル』ではそう呼ばれていた人型兵器である。
ダンバインの剣を持たぬ方の手にはドラゴンとワイバーンが詰まった袋を持っている。機艦の中に入り帰艦した。
帰艦したダンバインから降りてきたのは人間である。金髪を七三に流しデコを出した男である。緑の襟がついた白の軍服を着こなすその姿は軍人と言っても差し支えないだろう。
「ゾルダート・ノインツィヒ任務完了しました」
「ご苦労」
お互い敬礼する軍人たち。その顔は全くの瓜二つ。しかし同じなのは彼らだけでない。ダンバインの整備する技術者、慌ただしく動く船員、複数体あるダンバインに乗り込む搭乗員………それら全てが同じ顔なのだ。
彼らが動く姿を窓越しで見る2人の影あり。そのうちの1人は数多くいる人員の顔と同じだった。
「ふっどうだライダー!我がエレクトロゾルダートは」
「クローン人間と聞いていたが、中々に優秀だなマスター」
ライダーと呼ばれた男、彼はこの艦内で唯一違う顔である。金髪、黒いスーツ、薄いもみあげ。名はショット・ウェポン、ロボット工学の天才である。
マスターと呼ばれた男、彼はこの艦内で一番よく見る顔である。金髪、赤い軍服、浮かぶ下卑た笑顔。その名はアドラー、クローン人間のオリジナルだ。
「で?オーラバトラーの開発状況はどうだ」
「まあ順調といったところだろう。ここら辺の素材はそれなりに質がいい」
「【それなり】………ねぇ?」
アドラーは手に持っていたグラスの赤ワインを飲み干し叩きつける。
「俺たちは勝たなきゃならないんだよ?それなりじゃあ困るぜライダー。ドラッヘン(竜)じゃダメなのか」
「竜は外装としては素晴らしいんだが、オーラコンバーターには不向きだ。他にも利用できる素材がないか目下検討中、わかったかマスター」
「………シャイセ!ライダー!お前の宝具と俺の電光機関技術を合わせれば無敵だ。しっかりやるんだぞ」
つかつかとその場をさるアドラー。その後ろ菅田が消えるのを見て舌打ちをするショット。
その目には野望の炎と並々ならぬ憎悪がある。いつどこで寝首をかこうか。そんな反逆心を隠し、また開発に動いた。
【CLASS】ライダー
【真名】ショット・ウェポン@聖戦士ダンバイン
【ステータス】
筋力D耐久D敏捷D魔力E幸運B宝具A
【属性】混沌・悪
【クラススキル】
騎乗B
ライダーのクラススキル。騎乗の才能。大抵の乗り物なら人並み以上に乗りこなせるが、魔獣、聖獣ランクの獣は乗りこなせない。また、自分が開発した機体に限定するとランクが一つ向上する。
対魔力D
ライダーのクラススキル。一工程(シングルアクション)による魔術行使を無効化する。魔力避けのアミュレット程度の対魔力。
【保有スキル】
反骨の相B
1つの場所に留まらず、また、1つの主君を抱かぬ気性。自らは王の器ではなく、また、自らの王を見つける事の出来ない放浪の星である。
概念創出A+
世界に今まで存在してなかった新しい物を作り出した者に授けられるスキル。
ショット・ウェポンはオーラマシンをバイストン・ウィルにもたらし、戦火を呼んだ。材料がある限り、バイストン・ウィルに存在した全てのオーラマシンを開発可能である。
オーラ力A
生命体が持つ精神エネルギーの一種。戦火にさらされていた地上人は高い傾向がある。オーラマシンを動かすのに必要。このオーラ力は激情により肥大化する傾向がある。
【宝具】
『野望と憎悪の妖精艦(オーラクルーザー・スプリガン)』
ランク:A+ 種別:対軍宝具 レンジ:20-40 最大捕捉:10艦
全長102メット(約102 m)の巨大な巡行艦。積載能力と火力は他のバイストン・ウィルに存在する機艦に劣るが、巡航速度と小回りが高い。
また内部にはオーラマシンを開発する機構が備わっており、材料と人員が揃えば新たなオーラマシンを作り出せる。作り出すオーラマシンの質は材料によって左右される。
【人物背景】
バイストン・ウィルに初めて呼ばれた地上人。オーラマシンを開発し戦火を撒き散らした罪で死ねない呪いにかかっていた。野心と憎悪を抱える。
【サーヴァントとしての願い】
地上に帰る。
【マスターへの態度】
駒。しかし優位性は向こうにあるため、歯がゆい。
【マスター】アドラー@アカツキ電光戦記・エヌアイン完全世界
【マスターとしての願い】
世界の支配
【能力・技能】
電光機関と言われる超技術を完璧に理解する頭脳。
自らのクローン人間を培養する技術力。
生体電気を利用した戦闘技術。
自らのクローン人間に転生する。
【人物背景】
アーネンエルベの死神。秘密結社ゲゼルシャフトの武装親衛隊長。野心家、冷酷かつ自信過剰であり、常に他人を見下したような態度を取る困った人間だが、それ相応の実力を持つ。
【方針】
オーラマシンを量産するための材料集め、オーラマシンとクローン人間の大量生産、兵団を作り、聖杯戦争を制圧する。
【サーヴァントへの態度】
駒。反逆心を嗅ぎ取っているため隙をなるべく見せないようにする。
最終更新:2024年05月16日 06:14