壁に血飛沫が付く、それに合わせて飛ぶのは人の首。
「うわァァァァァ!」
「なんやこの稚児(ガキ)!助けてぇぇぇぇ!」
しかし、逃げることを許さんと、またしても首が飛ぶ。
「お、俺達が何をしたんて言うんや!」
「児童臓物(ガキモツ)を売買して…罪悪感の一つもねぇのかよ!」
怒りのまま手刀をヤクザに振るう少年。
その見た目は、まさに忍者。
扉を蹴破り、奥の組長室へと侵入(カチ)こむ。
「くはは…稚児(ガキ)一人に壊滅されられるとは…所詮は人形か」
「騒(うる)せぇ、悠長にしていられるのも今の内だ」
しかし、男は余裕の笑みを崩さない。
「ふっ…殺れ!ライダー!」
指を鳴らした瞬間、部屋の後ろの窓に、巨大な鉄人が映る。
その様相は、まるで劇画(アニメ)の中からそのまま出てきたような鉄のロボット。
「これで…しまいだァァァァァ!」
「…終わりかと思うなよ?アーチャー!」
鉄人が窓を破り攻撃しようとしたのを、阻む者が居た。
「何!?」
白い羽を傭えた、純白の鉄人。
手には美しく光る光熱の剣を携えている。
ライダーは起き上がろうとするが、アーチャーに阻まれる。
そして、突き立てられる光熱の剣。
「馬鹿――」
「よそ見してんじゃねぇよ、もらったぜ」
この日、児童臓物(ガキモツ)売買で繁盛していたヤクザが、一つ滅んだ。
目撃者は、白い羽の巨人と、忍者のような少年を見たという――
◆
「なぁ~アーチャー」
「…なんだ」
夜のスクランブル交差点、新宿駅の方面へと歩きを進める少年、多仲忍者は己のサーヴァントに声をかける。
出てきたのは、タンクトップ姿の同じ様な少年。
「…あんたの願いってなんなの?」
「…」
歩みながら質問を掛ける。
「…俺は…」
アーチャー、ヒイロ・ユイ。
冬の夜、全てを射抜いた少年。
純白の鉄巨人、ウィングガンダムゼロカスタムの主。
「…今の俺に与えられた役目を遂行するだけだ」
「んじゃ、願いは良いんだな?」
「あぁ…構わない」
「じゃあ、決まりだな」
忍者が取ったのは忍手・暗刃のポーズ。
「…他の人達には悪いがな、こんな願いをダシにして、クソ見てぇな殺し合いさせるなんてよ…笑えねぇんだわ」
その瞬間、周囲の人々が一瞬だけ忍者の方を見る。
理由は――殺意。
聖杯に対するただならぬ怒り。
人を愚弄し、翫ぶ殺し合い。
故に、忍者は聖杯を砕く刃とならん。
「じゃ、立ち話もここらへんにして、今日のところは一旦帰るか、アーチャー」
「…了解」
忍の刃は鋭く素早い。
その刃は、聖杯に叢がる愚者をなぎ倒し。
いずれ、争いのもとになる願望機を、砕く一太刀となるだろう。
【CLASS】アーチャー
【真名】ヒイロ・ユイ@新機動戦記ガンダムW Endless Waltz
【ステータス】
筋力C 耐久C 敏捷C 魔力D 幸運D 宝具A+
【属性】秩序・善
【クラススキル】
対魔力:E
魔術に対する守り。
無効化は出来ず、ダメージ数値を多少削減する。
単独行動:A
マスター不在でも行動できる。
ただし宝具の使用などの膨大な魔力を必要とする場合はマスターのバックアップが必要。
【保有スキル】
千里眼:C
視力の良さ。遠方の標的の捕捉、動体視力の向上。
戦場の心眼(真):A
修行・鍛錬によって培った洞察力。
窮地において自身の状況と敵の能力を冷静に把握し、
その場で残された活路を導き出す“戦闘論理”。
逆転の可能性がゼロではないなら、
その作戦を実行に移せるチャンスを手繰り寄せられる。
更に同ランクの破壊工作、戦闘続行も内包する。
【宝具】
『その白き翼は、平和のために(ウィングガンダムゼロカスタム)』
ランク:A 種別:対軍宝具 レンジ:―― 最大捕捉:――
アーチャーが世界の命運を賭ける戦争の際、使用した機体。
純白の羽を持つガンダム、戦争を止めるため、平和の鳥の如く駆け抜いた存在。
『全てを撃ち抜くニ双の銃(ツインバスターライフル)』
ランク:A+ 種別:対軍宝具 レンジ:1~10km 最大捕捉:10000人
令呪一画分を要する宝具。
『その白き翼は、平和のために(ウィングガンダムゼロカスタム)』の武装の一つ。
高緯度から精密無比な射撃を行う。
魔術ではないため対魔力スキルによる防御は不可。
しかし、代償として『その白き翼は、平和のために(ウィングガンダムゼロカスタム)』が使用不可になり、またアーチャーのステータスが二段階下がる。
【weapon】
『その白き翼は、平和のために(ウィングガンダムゼロカスタム)』と現地入手のナイフや拳銃など
【人物背景】
一人の少女と思いを共にし
その願いを守り抜いた少年。
その心に刻まれてるのは、平和。
【サーヴァントとしての願い】
無し
マスターの命令を遂行する
【マスターへの態度】
対等な関係、同時に平和を願う者としての共感。
【マスター】多仲忍者@忍者と極道
【マスターとしての願い】
聖杯をぶっ潰す
【能力・技能】
鍛錬によって積み重ねられた忍手・暗刃、冷静な戦術眼と高い精神力。
【人物背景】
帝都八忍が一角。
幼き頃に惨劇に会い、それ以来笑えなくなった少年。
自分の様な人を生み出さないため、戦い続ける少年。
【方針】
聖杯破壊、人を無闇に戦禍に巻き込む物は絶対に認めない。
そのために仲間もほしい、特に願いも無く、「脱出」が選択の参加者とは接触して説得、仲間にする。
【サーヴァントへの態度】
対等な関係、また、幼い頃に自分と同じ様な目にあっていることを感づいている。
最終更新:2024年05月23日 22:40