一人の子供が小屋に居た。
ただ、みんなと遊びたいだけの幼子が、生贄に捧げられた。
その怨念は溜まりに溜まり、現代に憑依という形で蘇った。
そんな夢を見た。
◆
東京駅、一人の少年が電車より降りてくる。
少年は人混みをかき分け、別のホームへと走っていく。
そんな彼の脳内に、声が響き渡る。
(…なにをしてるのですかマスター)
(ん?何って遊びに行くんだよ?)
(はぁ…マスター…あなたには危機感を持ってもらわないと…)
(いいじゃんいいじゃん!息抜きだって必要だよ!)
彼が話しているのは、見えない黒髪の少女。
表情は薄く、紫色の瞳の機械のような見た目。
しかし、その評価は一瞬で裏返る。
(はい!アリスはマスターに賛同します!)
(王女!あなたも少しは危機感を持ってください!)
今度は活発な少女の顔になったと思えば、またさっきの表情に戻る。
奇妙な変化を何度も繰り返す。
(おっ!電車キター!乗るよアルターエゴ!)
(はい!アリス、楽しみです!)
(はぁ…)
陽気を絵に書いたような少年、円乗寺仁、それが彼の名前である。
◆
少しかかり、秋葉原。
仁と彼のサーヴァントが降り立ったのは、オタク文化の聖地。
(アリスここ知っています!凄いアイテムが買えるとウワサです!)
(…できるだけ人混みに紛れてください…って言ってるそばから別なところに!)
(それだと他の人巻き込んじゃうじゃん?だったら、出来るだけあえて一人もいいじゃん!)
仁が出たのは、電気街とは反対側。
こちらも人混みはある程度あるが、電気街と比べれば少ない。
(こっちこっち!確か――)
言葉が途切れた、いや絶句した。
眼の前に横たわる人の数々。
そして血染めの剣を持った男。
「ちっ!見られたか、始末する!」
猛者の太刀筋、それはサーヴァントの者だと素人の彼でも分かった。
でも、絶句しても余裕は崩れない。
なぜなら――
「…勇者、ただいま到着しました!」
剣士の剣が弾かれる、現れたのは、巨砲、レールガンを携えた少女。
そして目線が冷徹な物へと変わる。
「…すぐに済ませます、はぁっ!」
「何を――」
男が反応して太刀筋を再び向けるよりに先に、レールガンが火を吹いた。
それは並のサーヴァントを散りに変える宝具。
断末魔を上げながら、サーヴァントは消え去った。
◆
「…酷いなぁ」
仁は現場から離れ、黙祷を捧げる
「…これが聖杯戦争です、魂喰らいの為に、民間人を犠牲にするものなど、いくらでもいます」
アルターエゴはそう淡々と告げる。
「…俺はそんなの嫌だな、苦しむ人なんて、見たくない」
「…そうですか」
「お前はどうだ?アルターエゴ」
「…アリスは、マスターの意見に賛同します!」
「…同じく」
「そうか、良かったよ」
夕暮れが落ちる。
照らされるのは二人。
邪視を宿し少年と。
勇者――魔王――女王――数多の名で言われし少女。
天童アリス――ケイ――その両者を合わせた持った存在。
アルターエゴ――AL-1S。
ID:fh6KerYM0
【CLASS】アルターエゴ
【真名】AL-1S@ブルーアーカイブ
【ステータス】
筋力C 耐久B 敏捷C 魔力C 幸運D 宝具A++
【属性】秩序・善
【クラススキル】
単独行動:A
マスター不在でも行動できる。
ただし宝具の使用などの膨大な魔力を必要とする場合はマスターのバックアップが必要。
【保有スキル】
怪力:B
一時的に筋力を増幅させる。魔物、魔獣のみが持つ攻撃特性。
使用する事で筋力をワンランク向上させる。持続時間は“怪力”のランクによる。
アルターエゴは機械のため人外判定をもらい、使用可能である。
ハッキングプロセス:A
電子機械を乗っ取り、掌握する際に使われる技術をスキル化したもの。
人格がケイの時のみ発動可能。
心眼(偽):A
視覚妨害による補正への耐性。
第六感、虫の報せとも言われる、天性の才能による危険予知である。
【宝具】
『分解し、再構築せよ、世界を守る方舟のとなり給え(光の剣:アトラ・ハシースのスーパーノヴァ)』
ランク:A++ 種別:対軍宝具 レンジ:1~500 最大捕捉:10000人
勇者が再構築し、光の剣。
数多の希望を宿し、光の剣。
自身の武器を再構築し、発動する宝具、対象に対して、レールガンによる砲撃を放つ。
アルターエゴ一世一代の宝具、発動の代償として、発動後早急に、アルターエゴが消滅してしまう。
【weapon】
光の剣:スーパーノヴァ
【人物背景】
世界を救いし勇者。
本来はありえないはずのアルターエゴとしての現界であり。
アリスとケイで人格が交互に入れ替わる。
【サーヴァントとしての願い】
マスターの為に、願いを叶える。
【マスターへの態度】
「強くてかっこいいマスターです!byアリス」
「危機感がないけど、魔力は高いのは高評価byケイ」
【マスター】円城寺仁@ダンダダン
【マスターとしての願い】
帰る!
【能力・技能】
邪視
彼の中に乗り移った霊の一種。
怨念の球や結界を貼ることが可能。
本来は幼く凶暴だが、とある人物と約束で人殺しを控えている。
【人物背景】
邪視に同情し、魅入られた少年。
【方針】
帰る!
それと殺害対象がNPCマスター関わらず、人殺しを見かけたら止める。
【サーヴァントへの態度】
すげー可愛い!すげー強い!
最終更新:2024年05月28日 18:27