昔々、ブリテンにある少女が居ました。
その少女は当時の王と協力者の魔術師により、竜の機能を持つ人として、「理想の王」と造り出された存在でした。
その少女は好奇心旺盛な普通の少女でしたが…養子に出された先で、10年の修行の果てに己が出生と運命・宿命を知り…「選定の剣を抜いたら最後、人間では無くなる」と魔術師に選択を迫られ…ためらう事なく、選定の剣を抜き王としての道を行く事を選びました。
彼女は修行の日々の中で、理想の王としてある為の教育を受けていたからです。
そして少女は──男装した上で、不老の騎士王アーサーとしての道を歩み出しました。それが、自分以外の皆が救われる道だと信じて。
彼女は拠点を構えつつ、剣を振えるよう鍛錬をしながら戦闘を繰り広げ、また聖剣をその手に授かってからは次期ブリテンの王として名乗りを上げ…やがて円卓の騎士達を率い、己の伯父でもあるブリテンの暗黒こと卑王ヴォーディガーンを討ち果たして、荒廃していたキャメロット城の奪還も果たしてみせました。
その後彼女は「理想の王」として在る事を望み、自らの私情を…人間性と、人としての人生を捨てて、仕えてくれる騎士達が望むような「完璧な王」で在る事こそ、自分が思う「理想の王」だと定義し…そう振る舞う事を決めました。
彼女が完璧な王として在ろうとした事で、ブリテンには束の間の平和と、(結果として)最期の栄華が齎されました。
しかし────ピクト人やサクゾン人ら異民族を始めとする外敵の侵攻により、平和と栄華は終わりを告げてしまったのです。
外敵への対応や、国単位での凶作の発生、軍の維持不能の危機…それらにより…「完璧な王」として、彼女は決断をします。
小さな村を干上がらせ犠牲とする事で、引き換えに物質を得それによりって維持困難になっていた軍を繋ぎ止める…それが、私情を切り捨て抑え込んだ末の合理的な彼女の選択でした。
しかし、配下である騎士達にはこれは受け容れがたい物でした。自分達が生まれ育った故郷を奪われる事に繋がってしまうが為です。
また民にとっても彼女の決断は、かのヴォーディガーンにも勝る冷徹な判断と思われてしまいました。
結果、彼女は徐々に孤立し国民も限界が近付き、部下の一人には「王は人の心がわからない」とすら言われ城を去られてしまったのです。
「完璧な王」で在ろうとし、私情を捨てたが故に…彼女と部下達や国民との間には致命的な齟齬が生じていたのでした。
その上ブリテンは神秘が土地から失われつつあり、滅びへの道を進むばかりでした。
それを覆そうと、彼女は全力を尽くし…また部下に聖杯の探索をさせたりもしましたが……実る事のないまま、円卓の騎士のひとりであるモードレッドの謀反により国が2つに割れる内乱が勃発してしまいます。
モードレッド自体は討ち果たす事は出来ましたが、少女自身も致命傷を負ってしまいました。そしてなにより…それでも自分に着いてきてくれた騎士達も、守りたかった民もほぼ全滅という有様。
…彼女には、その結末を容認する事は出来ませんでした。どう足掻いても滅びが避けれないならば、せめて穏やかで緩やかな終わりがいい…と彼女は思っており、その過程で自分が惨たらしく死ぬというならば、それは覚悟の上でした。
しかし現実は血で血を洗う内乱の果てに、ブリテンは地獄のような幕引きを迎えようとしており……彼女は強い後悔と絶望、自責の念に駆られていました。
自分以外が、王になっていれば…滅びるにしてもブリテンはここまでひどい終わり方を迎える事は無かった。人の心のわからない、王になるべきでは無かった自分とは違う、相応しい誰かがあの選定の剣を抜いていれば……。
さて、本来の歴史ではここで世界から契約を持ち掛けられ、それを彼女は受け入れ生きながらにして英霊…サーヴァントと化すのですが……その前に彼女は、サーヴァントではなくマスターとして冥界に招かれる事となりました。
まだ誰も、その行く先を知らないアルトリア・ペンドラゴンの物語が…こうして始まったのです。
「…ここ、は」
金髪碧眼で、15歳程の外見をした少女…アルトリアは困惑しながら周囲を見回していた。
(…流れ込んできた記憶から、状況は把握出来ましたが……)
そう、聖杯から与えられたサーヴァントや令呪、聖杯戦争の基本的な
ルールについての記憶を理解しつつも…アルトリアは手元にある聖剣と、逆に手元に無い聖槍を訝しむ。
(…ロンゴミニアドは手元に無く、代わりに手元にあるこの聖剣…エクスカリバーは光が失われていない…?
…どういう事なんでしょうか)
カムランの戦いの際、エクスカリバーからは光が失われた筈だった。故にアルトリアはロンゴミニアドによりモードレッドを屠ったのだが…。
(…考えても今は仕方無さそうですね。まずは…私のサーヴァントを探さなければ)
そう思考を切り替え、自らが召喚したというサーヴァントを探そうと決めたアルトリア。
付近を警戒しつつ進もうとする彼女だったが…
「…待って、マスター、ぼくは、ここだ」
(…声?しかし何処から…?)
突如何処からか聞こえた声、おそらく己のサーヴァントの物と推測するアルトリアだが、何処から聞こえてきたのかわからず周りを見渡す。
せいぜい付近には鉄の車を模した小さな物しか……とまで考えた瞬間、アルトリアはまさかと思い、問う。
「…問おう、あなたが私のサーヴァント……ですか?」
「うん。そうみたいだ。…思ってたより、受け入れるのが、早いね」
そうどこか格好がつかない問いかけに、サーヴァントは答える。その声色は少し不思議そうに、アルトリアには受け取れた。
「…面妖な、とは思いましたが、見た所、どうも私が生きていた場所よりは発展しているように見える。なら…喋る鉄の小さな車がサーヴァントになっててもおかしくはないでしょう」
「あー…なるほど。昔の時代とか、そういう所からきみは、この聖杯戦争に、呼ばれたんだね。現代の人、なら…ぼくらを見たら「チョロQ」だって反応して、混乱しそうなんだけど。そうならないって事は」
「…そうなる、のでしょうね」
「そんな事もあるんだ…。…気を取り直してと、ぼくはライダーの…と言いたいけど、今はキャスターのサーヴァントだ。
真名は…力を得た際に、捨て去っちゃった。まあ、キャスター呼びで、いいと思うよ」
話すキャスターに、アルトリアは名を捨てたという点に引っかかりのような何かを覚えるも、一先ずは自らの名を語る。
「では私も…名乗らせて貰います。私は……アルトリア、アルトリア・ペンドラゴン。呼び方…は、マスターでも、アルトリアでも…自由にしてくれて構いませんよ」
性別と共に名を偽り、アーサーとして王であろうと振る舞ってきたアルトリアからすれば、本来の名を話すのは久方ぶりの機会であった。王に相応しくなく、ブリテンを最悪に近い形で終わらせてしまった自分は、アーサーを名乗る資格など無い。それ故に彼女は、アーサーではなくアルトリアと、本名を名乗る事としたのである。
「…しかし、キャスター…魔術師のクラスにしては、貴方はそれらしくは見えませんね」
「…基本、呼ばれる時は、ライダークラスのはず…だけどね。…多分、ぼくが得た力のせいで……」
『待って、アルトリア。敵…かは、わからないけど、誰か来てるよ』
『念話ですね。…しかしどうやって気付いて』
『ふふん、良い性能のカメラがあるんだよ』
『…カメラ…とは?』
接近する相手に気付いたキャスターは、念話に切り替えた上で何処か誇るように言うが…現代寄りの世界や時代出身ではないアルトリアにはそもそも通じなかった。
少しがっくりした様子で、キャスターは説明しようと念話を続ける。
『…そういえば、昔の人なんだっけ…ごめん。聖杯も…現代の知識くらい、サーヴァントだけじゃなくて、アルトリアにもあげればいいのに。
…わかりやすく、言うと、自分の周りを見渡せる機械を…使えるんだ』
『…自分の目で見える範囲よりも、広い範囲を確認出来るという事…でしょうか』
『まあ、そんな感じ…でいい、かな。…っと、来たよ』
念話を中断し、アルトリアは甲冑を魔力により生成し着込み、また風王結界により自らの聖剣を透明化させる。
その直後──突如彼女の背後から、サーヴァントが襲いかかって来た!
ダガーを持ったサーヴァントが斬りかかるのを、不可視となった聖剣でアルトリアは受け止める。
「見えない武器とは…リーチが読めんのは厄介だな」
「気を付けろよアサシン、こいつはサーヴァントじゃない、マスターだ。サーヴァントは別に居る…筈だが…!」
サーヴァント…暗殺者のクラスであるアサシンの奇襲後、遅れる形で現れたアサシンのマスター。
それらの様子や、次にどう打って出るかを警戒しつつ、アルトリアは思考する。
(…キャスターに気付いていない…?…そういえば、私も…彼が喋りだすまで、鉄の車を模した小さな物…「チョロQ」とやらとしか思っていなかった。
…彼のスキルによる物でしょうか、そしておそらくは…喋ったり動くと解除される…と)
「なるほど。サーヴァント相手でも…存外私は戦えそうだ…!」
看破された事もあり、暗にマスターである事を認めつつも、己のサーヴァント・キャスターが動く時を待ちアルトリアは剣を振るい…また打ち合う。
「お前も葬者なのだろう?死後ここに招かれたのならば、生前はさぞや名の知れた者…英雄の類だったのだろうな」
「…私は死後からでは無いですが…いえ、殆ど同じですね。
…それと、今の私には……その評価は重すぎる」
(…国を、民を、部下を…何も守れなかった王に、英雄と呼ばれる資格など、無いのだから)
サーヴァントとしてではなくマスターとして、それもカムランの戦いと、それによりブリテンの滅亡が決定し絶望と後悔に苛まれてる真っ最中から巻き込まれたのもあり、そう言いまた思うアルトリア。
対しアサシンのサーヴァントは、マスターの「無駄口叩いてる暇はねえだろ!」との声もあり黙々と攻撃を繰り返すが…攻めあぐねていた。まるで攻撃や警戒が自分に集中するように、アルトリアが動いていたのもある。
『…様子、見てたけど、強いねアルトリア。上手く、引き付けてくれたよ。
…ぼくの力を使ってみる』
『…わかりました、使って見てください。お手並み拝見と行きましょうか』
そんな中、キャスターからの念話でアルトリアは防戦用の対応から切り替える。
その瞬間──先程まで対峙していたアサシンの姿は、そこには無く。
「…アサシン!?何処へ……ミニカー…チョロQだと!?」
そして先程までアサシンが居た所には、小さな車の玩具…チョロQが有った。
『よし、決まった!多分、こっちが、サーヴァントだってバレたから…後はアルトリア、頼むよ!』
『私が、ですか?』
『直接、攻撃するのは…あんまり、向いてないから…ね。きみが、攻撃した方…がいいと思う』
『…そうですね、では…!』
「風よ…荒れ狂え!」
アサシンのマスターは、近くにあるチョロQこそがサーヴァントだという事にここで気付くも、混乱していた。故に対応が遅れ……アルトリアの風王鉄槌により、チョロQへと姿を変えられたアサシンが蹴散らされ消し飛ぶ様をその目に焼き付ける羽目となった。
「…さて、アサシンのマスター。貴方はどうする?ここで挑んで命を散らすか…再契約の可能性に賭けて、この場から去るか」
二択を突き付けられたアサシンのマスターは、即座に逃亡を選ぶ。
それを、キャスターもアルトリアも追わなかった。
『追わない、んだね…アルトリアは』
『…無闇に命を奪う気は無いです』
『…ぼくも、それは同感、だよ。
…殺さなくて、済むなら、そっちの方が…いいさ』
そう念話をした後、ふとアルトリアは先程キャスターがやった事についてを聞こうと思い立つ。
『そういえばキャスター、先程貴方がやった…アサシンを貴方と同じような姿へ変えたその力は……やはり、魔術師のクラスである以上…魔術による物、なんですか?』
『……まあ、分類的には…そうなる、かな…?…あ、後、色々と制限はあるから、アルトリアが思ってる…程、便利なものじゃ、ないよ。
さっきのも、少し時間が立てば…元通り、だったから。…対魔力、とか高いと、効きにくかったり、効かなかったりも…する。
それと…ぼくは、あの力を得た代わりに、名前を捨てた。きっと…近い内に、夢で…ぼくの、過去を…見るだろう、けど。そこでも…ぼくの、名前は、わからない、ままだと、思う』
そうキャスターの自らの力について聞かされたアルトリアは、ここで先程感じた引っ掛かりの正体に気付いた。
(…キャスター…彼も、私と同じ…本来の名前を捨てた者…者?…彼が私のサーヴァントになったのも…そういう事、なんでしょうか。
…流石に、捨てた結果思い出せないとまでは行きませんが)
『そうですか。では戦闘時は…先程のように基本は、私が攻め引き付けてる隙を狙ってキャスターが…という感じでしょうか?』
『うん、それでいいよ。ミスしたら、一分くらい、動けなく、なっちゃうから…そうなった時の、フォローも…して欲しいね』
(存外、制約が多いようですね…)
『聖杯を手に取り、願いを叶える為…協力を惜しむつもりはありませんよ、キャスター』
そう思いつつ、ひとまずアルトリアは拠点となる場所を探し見つけ出し…疲れからかそこで寝てしまったのであった。
昔、チョロQ達が住むある世界のある島に、ひとりのレーサーが居ました。
彼は幼馴染でライバルのチョロQと切磋琢磨しながら、無名だった所から駆け上がり、周りのチョロQ達に支えられたのもあって、大会で優勝や好成績を残しました。
彼は己が名前を変えたいという、謎の衝動を抱えていましたが、レースをするのが大好きでした。特に幼馴染兼ライバルとの戦いは…彼の心を燃え上がらせていました。
そしてついには、レースの帝王として君臨していたチョロQをも、撃破してしまいます。
…しかし、その少し前から不治の病に臥せっていた幼馴染兼ライバルは…帝王との最期の戦いにて道を示した後…彼のチームが優勝を果たしたと同時に、力尽き亡くなってしまいました。
──そこから彼は、己が名前を変えたいという衝動が強まって行きます。
それでも走るのが、レースするのが大好きだった彼は、ライバルや帝王の死や、師匠の失踪の前に衝動を強めながらも、新たな帝王として走り続けていました。
衝動に負けて、己の名前を投げ捨ててしまえば、決定的に取り返しがつかなく壊れてしまう……そんな予感がした為に、彼はまるでそれから逃れるかのように走り続けました。
ですが…ある日過去にタイムスリップした先で、出会った少女のチョロQにレースの楽しさを伝え現代へと戻った後……彼は自らの過ちを悟ってしまったのです。
その少女は後に男装した上でレーサーとして活躍するも、悪徳政治家に秘密を握られ脅された末…自棄になり自死同然の末路を迎えてしまっていました。
それにより帝王は前線から退き、師匠はレースから退き、悪徳政治家でさえも、死ぬまで追い詰めるつもりは無かったのだと後悔を抱えるという誰も得をしない最悪の事態を…自分の決断が引き起こしてしまったと、彼は理解してしまったのです。
しかも、彼は幽霊となった彼女に会った事が会ったにも関わらず…過去に飛んだ際、思い当たらないまま、最悪の事態を引き起こす未来を選択してしまった事にも気付きました。
…彼に残ったのは、深い後悔と罪悪感、絶望でした。
あれだけ楽しかったにも関わらず、その事実を突きつけられてからは、最早レースをしても…楽しくなくなってしまいました。
最悪の事態を引き起こし、皆を不幸にした自分が、楽しんで走って良い筈が無いと。
……なまじ優しく、真面目だったが故に彼は打ちのめされ……やがて、彼を衝動が飲みました。
こうして彼は…自らの名前を捨て去る事を代償に、世界の理を変える力を手に入れました。
(……皆を不幸にしてしまった、後悔した選択を変える為に……恐らく彼は、聖杯を…。
まさか初日で、いきなり彼の夢を見るとは。
…キャスター……貴方も、だったんですね。
…彼の為にも、この聖杯戦争を勝ち抜かなれけば)
自らのサーヴァントの過去を夢として見た少女は、改めて聖杯を取ると決意を固める。
深い後悔の中、一組の王であった主従は…過去の誤った選択を変える為に戦う。
【CLASS】
キャスター
【真名】
BPROMOHE(男主人公)@チョロQHG4
【ステータス】
筋力:D 耐久:C++ 敏捷:A++ 魔力:D 幸運:B 宝具:EX
【属性】
中立・悪
【クラススキル】
騎乗:EX
二重召喚により取得した物。キャスターの場合は通常の乗り物を乗りこなせるか否かを示すのではなく、自らの躰をどれだけ自在に動かせるかどうかを表している(故にEXランク判定、実際はAランク相当となる)
その為通常の乗り物等は一切乗りこなせない。
対魔力:D
二重召喚により取得した物。シングルアクション(一工程)で行使可能な魔術程度なら無効化出来る程度のスキル。
陣地作成:E(EX)
キャスターのクラススキル。本来ならEランクだが、常時発動している宝具により近い事は出来る為EXランク扱い。
道具作成:E(EX)
キャスターのクラススキル。本来ならEランクだが、常時発動している宝具により近い事は出来る為EXランク扱い。
彼の見知ったチョロQだろうと、意志のない傀儡としてしか出現させれない(作れない)のは元のランクが低いからだと思われる。
【保有スキル】
二重召喚:C
読みはダブルサモン。2つのクラス別スキルを同時に保有する事を可能とするスキル。
これによりBPROMOHEはライダーとキャスターの双方のクラス別スキルを所持し現界した。
擬態(チョロQ):A
動いてない分にはただのチョロQ…玩具にしか見えないライダーの在り方がスキルと化した物。
念話ではない直接喋っている所や、移動している所をサーヴァントやマスターに見られない限りはランク相応の隠蔽・誤認、及び気配遮断の複合効果が発揮される。
帝王を斃せし新たなる王:EX
レースの帝王として君臨していたケーニヒを2度も打ち破り、ワークス(チームの事)で優勝を果たした逸話から来たスキル。
自らの宝具が「王」に対して通じ易くなる効果(王特攻?)と、副次効果としてCランク相当の心眼(偽)に仕切り直し、Dランク相当のカリスマの効果もある。
チームメイトへの的確な作戦指示もあり、彼は優勝を勝ち取れたのだ。
悪魔のタイヤと天使のエンジン:C
どのような悪路でも早々擦り減らない耐久力のタイヤと、驚異的な加速力を持ち悪魔を滅する効果のあるエンジン。
対悪魔特攻とCランククラスの戦闘続行の効果を付与し、耐久と敏捷を瞬間的に二段階上昇させれる効果がある。
ランクが下がっており瞬間的な効果に留まっているのはライダークラスでの召喚では無い為。本来なら宝具だがスキル止まりなのもその影響である。
心眼(偽):B
直感及び、第六感による危険を回避する事を可能とするスキル。
亡き友バラートが示した事によりキャスターはこのスキルを会得した。
【宝具】
『BPROMOHE(デバッグモード)』
ランク:EX 種別:対界・対己宝具 レンジ:1~世界全体(会場全体) 最大捕捉:世界全体(会場全体)
常時発動型の宝具。キャスターがキャスターとして召喚される理由。サーヴァントとなった事と、マスターが魔力が潤沢なアルトリアなのもあって生前よりも強化されている。
自らの本来の名を捨てる代わりに得た、世界の理(
ルール)に干渉し書き換える力が宝具となった物。この力を持ったキャスターからすれば世界自体が自らの陣地のような物である。
常時発動している為、キャスターが脳内でコマンド([△]+[START])を浮かべればそこから行使可能。ただしミスすると1分程固まるor目の前が青一色になり1分程行動不能となる他、あくまで反応依存なので相手の方が早い場合は先手を取られ潰される事もある。
またサーヴァントになった為歴史改変や、存在改変等それらの干渉に耐性がある若しくは耐えた逸話のあるマスターやサーヴァントには対象に直接変化をもたらすテクスチャ変化の効果は通じない他、対魔力次第では効かなかったり強く影響を与えられなかったりもする。
行使可能なのは以下の効果。(複数の効果を一度に同時発動させる事は出来ない)
- 消音(エリア一帯の音を自分がエリアを跨いだ移動をするまで何も聞こえない状態にする)
- テクスチャの変化(対象や攻撃を一時的に別の物に変えて無力化する。キャスターの場合は指定しないとだいたいチョロQになる)
- 過去の記憶(戦闘に参加してる面々の脳に自らやマスターの過去を流し込む、イベントの発生やムービー再生から)
- 自身の大きさ変換(テクスチャ変化の応用、実車並みにまで大きくなれる)
- チョロQの作成(テクスチャの配置により自分が見知ったチョロQを作り出す、ただし自我はなくキャスターの指示の通りにしか動かない、なお作り出したチョロQは壊れた幻想の対象に出来る)
- 昼夜逆転(自分がエリアを跨いだ移動をするまで一時的に昼と夜を逆にする、朝~昼に使えば時間自体は経過しないまま夜になり、夕方~夜に使えばこれまた時間自体は経過しないまま昼になる)
- 自身の車体変更(テクスチャ変化の応用)
- 対峙しているサーヴァントの真名の閲覧(ボディとして使用可能な車体の実車名を閲覧出来る所から)
- 見えないカメラを出現させ周辺を把握(カメラ操作や視点変更から)
- 電波障害(エリア一帯に自分がエリアを跨いだ移動をするまで電波障害を引き起こす)
- すり抜け(当たり判定を消失させる、空間干渉系や接触により発動するタイプじゃない概念系でない限りは攻撃等もすり抜け可能)
- 自分の位置情報の把握(画面端に座標出現から)
『最良の通過地点(親友が遺した道標)』
ランク:A 種別:対己宝具 レンジ:1~世界全体(会場全体) 最大捕捉:-
キャスターのライバルにして友だったチョロQバラートが、キャスターに心の眼で走り最良の通過ポイントを向かうよう示し、それを…そして自分自身を信じたキャスターが探し当てた逸話が宝具となった物。
逃走時、或いは追跡時に発動。どれだけ走っても速度が落ちずまた発動時のみAランク相当の直感の効果が発揮され、最適なルートを探り当てる事が可能。
【weapon】
己が鋼鉄の躰。
【人物背景】
無名の身からあっという間に駆け上がり、数々の大会で優勝を果たした末レースの帝王ケーニヒも、その後釜と言わんばかりに出てきたカミカゼも打ち倒した凄腕レーサー。
しかしある時過去に飛んだ際、ひょんな事から知り合った少女にレーサーの道を示したものの…帰還後その行為が少女…ノルキアの一連の悲劇の引き金になってしまった事を察してしまい、何を思ったのか自らの本当の名を捨てBPROMOHEへと変えた青年(人間換算すると恐らくはそれくらい?)。自分がノルキア絡みの全ての元凶だと悟ってしまったが為、アライメントが悪になっている。
なおチョロQなので手は無いが、どういうわけか物は普通に持てる。端から見ると持ってる物が宙に浮いてるように見え不自然極まりない。
【サーヴァントとしての願い】
自分がノルキアに出会い彼女にレーサーとしての道を示した過去を無かった事にし、彼女が死に至る未来を変える。
【マスターへの態度】
対等な友人にして同志でありたいなーと考えている。
同じ過去を変えたいと願う者同士な事に気付いてるかは不明。
【マスター】
アルトリア・ペンドラゴン@Fateシリーズ
【マスターとしての願い】
王の選定をやり直し、ブリテンが滅びる未来を変える。
【能力・技能】
筋力以外の身体能力は高い。普段の筋力は普通の女性程度だが、魔力によるブーストで大幅に強化可能。
英霊となった際は基本セイバークラスで召喚される程度には剣の腕は高く、また約束された勝利の剣を所持してる他、風王結界も使用可能。全て遠き理想郷は既にモルガンに盗まれているので非所持。甲冑は己の魔力により生成しているので着脱を任意で行える。
生前からの参戦な為、埋め込まれた竜の因子による恩恵が働き魔力にはまず困らないだろう。
また選定の剣を引き抜いた15歳時点で発育が止まっており、不老状態である。その為老化等は通用しないor効きにくいと思われる。
なお約束された勝利の剣は時期の都合光を失っている筈だが、今ロワでは聖剣として行使可能。ただしその代わりなのか、モードレッドを殺した際使用した聖槍ロンゴミニアドは持ってこれていない。
【人物背景】
伝承にて円卓の騎士王、アーサー王としてその名を遺せし英雄。少女の姿でありながら男装し王として振る舞い、完璧な王として在ろうとしたものの、人の心がわからないと称されてしまった女。
本来ならカムランの戦いにて致命傷を負った際抑止力と契約する筈だったが…その契約を持ちかけられる前に、彼女はこの聖杯戦争にマスターとして招かれてしまった。
性格は真っ直ぐだが頑固で負けず嫌い。普段は冷静だが怒ると怖く、また敵対者には容赦しない。基本高潔だが、必要なら非情な判断や不意打ちなどもこなす。
真っ直ぐさ(或いは頑固さ)故に融通が聞かなくなったり視野が狭くなる事もある。
【方針】
優勝狙い。ただし無闇に被害を広げる気は無い…がその辺りは状況にもよる。
組めるのなら同盟も模索したいが…。
【サーヴァントへの態度】
過去を変えたいと思う者…者?同士。彼の過去や願いには強い共感を覚えている。
最終更新:2024年05月28日 18:53