────演算開始/観測/検証/解析/衝突/再定義/再演算/衝突。
────カット。
……かつて。
変えようのない滅びの運命が、変わる未来を求めた曾祖父も。
今の自分と同じ、袋小路に迷い込んだ感覚に陥ったのだろうか。
アトラス院の魔術師、シオン・エルトナム・アトラシアはそんな事を考えながら。
この世界に迷い込んでから日課のように行っていたエーテライトによる調査を打ち切った。
(脱出の糸口はいまだ見えない。……いえ、意図的に用意されていない?)
紫を基調とした服を夕日に染め、海浜公園を歩きながらシオンは思考を巡らせる。
まず、この世界は現実世界の東京ではない。
建物、食糧、人間/NPCすら、全て霊子で構成された世界だ。
その事だけは、エーテライトに依る調査で確証を得ていた。
だが、そんな事はエーテライトを使わずとも直ぐに分かっただろう。
重要な所は、そこではない。
「問題は何故私が此処にいるのか。そして───この世界から帰還する方法」
彼女がこの世界に招かれた経緯は、唐突な物だった。
悪夢と恐怖を具現化する、一夜の恐怖劇を巡る戦いを終えて。
初めての協力者とたわいのない、けれど生涯忘れえぬ約束を交わし。
そしてアトラス院への帰路についた、その矢先の事だった。
前後の記憶すら曖昧。神隠し染みた失踪。
まるで紙の月に吸い込まれたとでも言うかのように。
何の前触れもなく、彼女はこの世界に降り立っていた。
聖杯戦争と呼ばれる魔術儀式の参加者。その候補の一人──葬者として。
「英霊召喚。境界記録帯(ゴーストライナー)………
まさかアトラス院でも実際の観測例がなかった魔術式と、こんな形で関わる事となるとは」
その手に宿った三画の令呪を眺めながら、独り言ちる。
霊長の世を救う為の決戦魔術を、意図的に零落(グレードダウン)させ、
人の身でも扱えるようにした召喚式。英霊召喚。
魔術世界においても観測例が極端に乏しく、
机上の空論に近い扱いを受けていた魔術にこんな形で関わりを持つのは予測不可能だった。
いかな若年にしてアトラシアの名を授けられた麒麟児であったとしても、だ。
(しかし否応なしに突然拉致されれば、流石に聖杯に物申したい所ですね)
シオン自身に、願いが無いと言えば嘘になる。
死徒と化した我が身───吸血鬼の肉体から、人間への回帰。
暫し前までの自分なら、その目的を胸に迷うことなく闘争に身を投じたのかもしれない。
アトラスの錬金術師にとって勝負とは勝つためだけのもの──そんな風に嘯いて。
ただ、衝動に従い生き血を啜る怪物ではなく、人であるが為に。
翻って、今の自分は死徒としての親「タタリ」を滅ぼし、少しは余裕のある身の上だ。
それ故に一考の余地がある。即ち、優勝の二文字を目指しに行くかどうか。
「吸血衝動を抑えられるようになったとは言っても、
再人間化が困難である事は未だ変わらぬ事実、千載一遇の好機である事もまた確かなのでしょうが………」
余裕(ヒマ)があるからこそ考えてしまう。
この聖杯戦争に否応なく巻き込まれた参加者は、自分だけであるのか。
もし全員が願いの為に闘争に臨むというなら、魔術師として挑むのも吝かではない。
だが、もし自分の様に巻き込まれ、戦意のない参加者がいたら……
自分が巻き込まれた人間を殺め、願いを叶えたと知ったら“彼”は何を思うだろうか。
無辜の命を踏み越えて願望に手を伸ばす事は、“彼”と交わした約束に沿う行いなのだろうか。
「相変わらず、確たる答えのない問いは苦手ですね…」
聖杯は、まず間違いなく敗者に容赦をしない。
否、ここは冥界。根本的に生者にとって宇宙空間や深海に等しい場所だ。
そもそもが、生者が生存できるように設計された場所ではない。
もし自分が聖杯を求め、他の主従を下せば。
敗退した葬者はこの“冥界”そのものに裁かれるだろう。
突然拉致した聖杯への不信感。今はそこまで切羽詰まっている訳では無い現状。
そして、かつての約束への感傷。それらが入り混じり、惑いを彼女の胸の内に生み出す。
果たしてこの聖杯戦争に対してどういったスタンスを取るべきか。
シオン・エルトナム・アトラシアがこの聖杯戦争に臨むうえで。
避けては通れない命題に等しき思考に身を浸し、夕日の浜辺を歩く。
昔からハッキリとした解法のない問いは、不得手だった。
だがそれでも、この東京においては自分が考えて答えを出す他ない。
何故なら、この地においてシオンと共に歩むのは白銀の盾の騎士でも。
直視の魔眼を持つ少年でもなく。
「あんれ~!?もうフィールドワーク終わっらのシオン?早かったねー!」
酔っ払い。飲んだくれ。アル中。何か変なのだったからだ。
境界記録帯。英霊。最高位の使い魔。
サーヴァントと言う存在は、大仰な呼び名の数に全く困らない。
内包する魔力を測れば、目の前の青年が紛れもなくサーヴァントである事に疑いはない。
それはシオンも理解していた。理解していたのだが、しかし。
それでもこの感想を禁じ得ない。
────それが、これかぁ………
「………何をやっているのですか、ライダー……」
こめかみを抑えながら、ライダーに尋ねる。
「ん?お酒飲んでる。いやー、このおじさんと友達になっちゃって!」
「おお!姉ちゃんこの兄ちゃんの彼女か?アンタも飲むかい!!ダハハハ!!」
ライダーは、陽も落ち切っていないと言うのに赤ら顔で。
今しがた知り合ったばかりであろう中年男性と酒盛りをしていた。
かねてより明るいうちから呑むなと強く強く命じていたにも拘らず、だ。
頭部のありったけの血管に青筋を作り、彼の主である錬金術師の少女は叫んだ。
「結構です!!!お引き取りを!!!!!!」
■
「あーあー、シオンが怒るから、おじさん行っちゃったじゃない」
「黙りなさいライダー。それと、私のことはマスターと呼ぶように命じた筈です」
NPCと思わしき中年男性を追い払った後。
シオンとライダーは、飲み終わったビールの空き缶だとか。
ウイスキーの瓶だとか、ツマミの包装紙などを集め片付けていた。
もうじき聖杯戦争がはじまると言うのに、なぜ自分はこんな事をしているのか。
ぐしゃりと空き缶を握りつぶしながら、溜息を吐いて。
そして、同じくごみを集めるライダーの方を一瞥する。
「海はキレイにね~」
シオンのサーヴァントである、ライダーの青年。
上背はシオンよりも一回り大きく、毛先が青いブロンドの髪を腰までゆったりと伸ばし。
白と金のローブの様な服を身に纏った、目を引く青年だった。
何より印象的だったのは、開けた胸元からサファイアの様な蒼い輝きを放つ輝石だ。
単にただならぬ魔力を感じる、だけではない。それだけなら問題は無かったのだが。
シオンは無言で、両手首の腕輪から慣れ親しんだ万能礼装を起動。
一息にライダーの頭部に突き刺し、接続を試みる。
「あっ、またアレ刺したでしょシオン。もー、ネタバレはダメだって言ったじゃない」
エーテライト。第五架空元素によってつくられた医療用の疑似神経。
他人の脳に接続すれば思考や精神を搾取する事すら可能な、エルトナム家相伝の技術。
その干渉をあっさりと弾いて、ライダーは抗議の声をあげる。
「…自分のサーヴァントの素性や詳細な性能を知りたいと思うのは主として当然でしょう。
そうやって跳ねのけるのは後ろめたい事を隠しているのではと、私は疑念を抱いています」
ライダーの抗議の声も一切悪びれることは無く。
シオンは歯に衣着せぬ物言いで抗議の声に反論した。
召喚した当初は機嫌を損ね、共闘に支障が無い様に振舞っていた物の。
数日一緒に過ごした事でこの酔っ払いにそんな配慮は必要ない。
その結論を既に導き出していた。
「だから素直に教えて?ライダーお兄さんって言えばちゃんと教えるって言ってるのにー」
これだもの。
全くもって、何を考えているのか分からないサーヴァントだ。
召喚した当初から掴みどころがなく、奔放に過ぎる。
正直な所、何故自分のサーヴァントが高名な錬金術師や中華の始皇帝ではなく。
召喚されて早々自分の事を救世美少年だとか自称する青年だったのか、理解に苦しむ。
口頭なら教えると言われても、果たして吐く言葉をどれほど信用していいものか。
「………では、貴方の聖杯戦争に賭ける願いを伺いましょう」
素性を教えろ、とは言わなかった。
一応、マスターであっても真名を教えないのは戦略上意味があるのは理解しているし。
酔った時の彼のセリフから凡その正体には辺りが付いていた。
………まさか、聖書に記されている彼であるならば、と。
より理解に苦しむ状況に陥りはしたけれど。
「え?もう言ったでしょシオン。今回は救世の航海者じゃなくて。君だけの船長だって。
だから僕は君の行きたい場所に君を送り届ける。そのために今回は冠位の資格もおいてきたんだから」
幾分か、酔いが醒めたのか。
ライダーは淡い笑みを浮かべて、己の願いを述べる。
その言葉に嘘はない。エーテライトで接続せずとも、直感的に理解していた。
同時に、シオンはまただ、と思う。
また、ライダーは───私を通して、別の誰かを見ている。
「………ッ!いい加減にしてください、ライダー!!」
この冥界東京の解析が思う様に進んでいない焦りからか。
エーテライトの接続を拒否され、彼を知ることができていない不安からか。
それとも───ライダーが自分を通して別の誰かを見ているのが不服なのか。
感情が、溢れ出す。
「貴方が私に誰を見ているのかは知りませんが、私は私です。
貴方のマスターはシオン・エルトナム・アトラシア。それ以外の誰でもありません。
勝手に他人を投影されて、力になると言われても─────」
此方は当惑するだけです。そう口から零れた。
口に出してからはっと思い至る。いけない、流石に失言だったと。
折角彼が自分の為に戦ってくれると言っているのに。
彼が此方に伏せている事があるのは事実だけれど。その言葉に嘘はない。
それは自分も分かっているのに。しかし、それでも────
「───すまない、シオン。不安な思いをさせたね」
「……ッ!?ライダー、貴方は………?」
容姿はそのままに、ライダーの雰囲気が変わる。
軽薄そうな調子は成りを潜めて、沈着な軍人の様な面持ちに。
けれどその声は気分を害した様子は無く、変わらず優し気で。
「君の言う通りだ。僕は今迄、君自身を見ようとしていなかったのかもしれない」
今迄のライダーなら決して浮かべなかったであろう、繊細な笑みを浮かべるライダー。
その顔を見て、シオンは何故か懐かしいような不思議な感覚を覚えた。
そんな彼女の前で、彼はゆっくりと両手を広げて告げる。
夕日に照らされた青年の姿は、息を飲むほど神秘的だった。
「今なら君のエーテライトも弾かない。できれば、言葉を交わして知って欲しかったけど…
君を不安にさせる位なら是非もない。君の力になりたいのも本当だと伝えたいしね」
「………っ」
さ、いいよ。とエーテライトの使用を許可し、ライダーは瞳を閉じて待つ。
全て主の判断に任せるとでも言うかのように。殉教者の様な面持ちで。
シオンはそれを見て、ずるいと思った。
勿論、戦略的に必要とあらば使おう。
しかし今使えば、己の不安を解消するためだけに情報を搾取する事となる。
それでは、あの夏の夜の戦いを踏破する前の自分と何も変わっていない。
そうだ、私は間違いを知ったまま答えを探していくと、決めたのだ。
そう考えたからこそ。
────いいえ、もう十分。接続せずともよく分かりました。
錬金術師は真剣な表情でハッキリと。そう断言し続ける。
もう既に、貴方が私の味方であるという事は分かっていました。
そして今のやり取りでもう再検証(リテイク)も不要だと判断します。
だから大丈夫。エーテライトは、今は必要性を感じません。
それが、シオン・エルトナム・アトラシアの出した結論。
苦笑と共にライダーにその事を伝え、同時に言葉を以て問いかける。
「けれど、私は貴方が私を通して見ている“誰か”ではありません」
だから、ひょっとすれば貴方の望まぬ答えを導くかもしれない。
例えば私自身の願いの為に───聖杯を目指す。
貴方にそう告げる刻が来るかもしれない。
それでも、貴方は私の船長(キャプテン)でいてくれますか?
じっとライダーのエメラルドグリーンの瞳を真っすぐに見つめて。
背筋を伸ばし、臆することなく向き合ったうえで、シオンは尋ねた。
そんな彼女だからこそ、ライダーも彼女から瞳を逸らす事無く、一つの誓いを述べる。
「それが君の望む行先であるのなら、僕は何があっても君をそこに送り届ける」
僕が此処に立っているのも君のお陰だ。
僕にとって、君の助けになる事に──理由も、報酬もいらない。
君の為の仕事ができる事が、僕にとっての一番の報酬だから。
それが言葉として紡がれることは無く。
しかし瞳の彩を以てライダーはマスターに静かに訴えた。
「大丈夫、僕の船は例え冥府の底にあったとしても……絶対墜ちないから」
確かな自信と、慰めにも似た深い思いやりを感じさせる声で。
果たしてライダーのその言葉は、シオン・エルトナム・アトラシアの胸へと響いた。
気づけば、先ほどまで感じていた不安や焦燥は何処かに消えていて。
だからこそ彼女は、何時もの鉄面皮ではなく、穏やかな、安らぎを伴った笑顔を見せ。
「えぇ───期待しています」
主としての責務を。
己のサーヴァントの思いの丈を、言葉にて受け入れる事を果たしたのだった。
それを聞いたライダーは嬉しそうに微笑み、くるりと身を躍らせて。
「さて、それじゃあシオン、今一度問おうか─────」
その瞬間、シオンはライダーの纏う雰囲気がまた変わったのを感じ取った。
先ほどはまるで二人の人格が同居している様な雰囲気をライダーは出していたが。
今は二人に別れていた人格が統合されて一人になった様な、そんな印象を覚えたのだ。
その瞬間にも、ライダーの問いかけは続く。
「シオン・エルトナム・アトラシア。我がマスター。ただ独り、冥界を飛ぶ鳥よ。
君のサーヴァントとして。救世の航海者ではなく、君だけの船長として、僕は尋ねたい」
君が聖杯を目指すとしても。
この閉ざされた冥府の街から脱出を望んだとしても。
自分はそれに応えよう。
例え最も困難な選択肢である今すぐの脱出を望んだとしても。
人類太祖の名において君独りであれば都合しよう。
君の辿り着きたい場所は、君だけが決められる。
例え聖杯であっても、君が辿り着きたい場所への道行きを邪魔はさせない。
言葉を失う程美しい、黄昏の茜色の世界の中で。
輝きに染まったライダーは、やはり穏やかな微笑と共に最後の問いを投げた。
「────シオン。君は、何処へ行きたい?」
【CLASS】ライダー
【真名】ノア@Fate/Grand Order Arcade
【ステータス】
筋力B 耐久C 敏捷C 魔力C 幸運A+ 宝具C
【属性】秩序・善
【クラススキル】
騎乗:A
ライダーのクラススキル。乗り物を乗りこなす能力。「乗り物」という
概念に対して発揮されるスキルである為、生物・非生物を問わず、
全ての乗り物を乗りこなす事が可能となる。ただし、竜種に関しては対象外となる。
対魔力:B
輝く石に依る加護、そして悪を許さない心によって強い対魔力を得ている。
ただし酒にはとても弱い。酒に纏わる魔術にご用心。
単独行動:EX
マスターからの魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。
EXランクならマスター不在でも行動出来るようになる。
230日もの間、地から離れ箱舟で漂流し続けたノアの信仰と忍耐は、破格の単独行動スキルに昇華されている。
【保有スキル】
神性:B
ノアは神霊では無い物の、主に選ばれた仁賢として高い神性を持つ。
救世の航海者:B
嵐の中を生き抜き、生命を繋いだ救世の徒として、守り繋ぐ為の方針が昇華されたスキル。
世界を覆う様な脅威の全攻撃に対して特防効果を得る。
自軍サーヴァント、マスター、NPCを問わず、
広い範囲の人々を救うために行動した場合もこのスキルは自動発動される。
信仰の加護:EX
善良な人間として主に選ばれた事を示したスキルで、一つの宗教観に殉じた者のみが持つ。
本来、このスキルには最高存在から与えられる恩恵は無いのだが、ノアに関しては実際に多くの恩恵を受けている、正に特例である。
ゾハールの輝石:EX
アダムの子孫である事を示す輝く石で、それ自体は大きな力を持たない。
だが、悪に染まらず、地を育み、動物達を愛するノアの精神に呼応して石は輝き、
『人類の太祖に相応しい力』を湧き上がらせる。
【宝具】
『ノアの箱船(ノアズ・アーク)』
ランク:A+ 種別:対界宝具 レンジ:20?99 最大捕捉:各種族99まで
顕現させた箱船と共に、世界をリセットした創世の大洪水を再現する宝具。猛烈な荒天と押し寄せる水流によって敵は押し流され、
全てが水没した後、潜水艦の様に箱船が水面に浮上。ノアのもとにオリーブの枝をくわえた鳩が戻り、晴天には契約の証の虹がかかる。動物達も大喜び。
『再創世の試練(グレートラム・ノアズ・アーク)』
ランク:A 種別:対(巨)人宝具 レンジ:3 最大捕捉:1
猛烈な嵐の海に漂う箱船。
ブロック単位で区切られた巨大な箱船が、スライドしながら智天使ケルビムを思わせる異形の人型に変形。その腕先にライダーの霊基を構成する幻霊の宝具、
ノーチラス号と一体化し雷電を帯びたドリルアタックを行う。
さらに猛獣、猛禽たちが追撃を果たす。
簡潔に言うとノアの箱船が変形してロボとなり、ドリルパンチを繰り出す。
【weapon】
マスケットアックス
ライダーは主にこれを用いて中距離~近距離での戦闘を行う。
【人物背景】
旧約聖書に登場する「始まりの人」アダムの直系の子孫の一人、『ノア』
本来ノアはグランドクラスの霊基を持ち、聖杯戦争での召喚は不可能である。
B.C.2655、第七/模倣特異点にてノアは第六の獣を討つために現界を果たした。
しかし完全なグランドライダーとしての召喚をビーストⅥに妨害されたために、
今回の彼のマスターと縁のある幻霊が助け船として身体を差し出し、
霊基を掛け合わる事で現界できた複合サーヴァントである。
今聖杯戦争においても彼が召喚されたのは、ノア本人の縁と言うよりも彼の肉体となった幻霊の記録に影響された可能性が非常に高い。
常に余裕を持った涼やかな振る舞いで他者へ接する、馴れ馴れしい程フレンドリーな性格で、友人として温かく、時にうっとおしく、マスターの人生に介入したり見守ったりしている。
【サーヴァントの願い】
今回は救世の航海ではなく、ただ一人の船長(キャプテン)として。
【マスターへの態度】
無意識にマスターとペアのものを欲しがるくらいには好き。
また、彼女の前では酔い過ぎて裸にならない様配慮している。
【マスター】
シオン・エルトナム・アトラシア@MELTY BLOOD(漫画)
【マスターとしての願い】
吸血鬼化の治療法を探す。ただし消極的よりである。
【能力・技能】
第五架空元素という存在を編んで作られたナノ単位のフィラメント。
医療用の疑似神経であり、生物に接触すると神経とリンクして擬似神経となる。
他人の脳に接続すれば、対象の思考や精神を読み取り、行動の制御(活動停止、リミッター解除)が出来る。
肉体や神経の縫合、ワイヤートラップ的な設置、鞭のように使用など、用途は多岐にわたる。
単体では火力不足であるが、シオンはこれをアトラス院の魔術師の技能である
「思考分割」「高速思考」そして半吸血鬼の身体能力と併用して戦闘を行う。
対象の寿命によって威力が比例する「天寿」の概念礼装。常時は拳銃として使用される。
【人物背景】
若年にして吸血鬼の連盟死徒二十七祖の十三位タタリ討伐に挑むが失敗、
友人を失い、自身も噛まれ吸血されたことで半死徒となったアトラス院の錬金術師。
吸血鬼化後、アトラス院から離反し三咲町にて直死の魔眼の少年と共に「タタリ」と交戦。
真祖の姫君も交えた激戦の果てに討伐を果たし、アトラス院へと帰路についた。
ゲーム出展とすると剪定事象が混在するため、漫画版のシナリオを仮に編纂事象としシオンの出展とする。
【方針】
現状は冥界東京の調査。聖杯が信用に足るものか検証を行う。
【サーヴァントへの態度】
言葉と実力に対して疑いはない。でも昼間から呑むのは止めろマジで。
最終更新:2024年05月28日 18:57