【クラス】
ランサー
【真名】
ヴィルヘルム・エーレンブルグ@Dies irae
【ステータス】
筋力B+ 耐久A++ 敏捷A+ 魔力A 幸運E+ 宝具A
【属性】
混沌・悪
【クラススキル】
対魔力:A-
魔力への耐性。ランク以下を無効化し、それ以上の場合もランク分効力を削減する。事実上、現代の魔術師ではランサーを傷つける事は出来ない。
但し、特定の属性を宿した攻撃に限り、対魔力の効果は無効化される。
【保有スキル】
エイヴィヒカイト:A
極限域の想念を内包した魔術礼装「聖遺物」を行使するための魔術体系。ランクAならば創造位階、自らの渇望に沿った異界で世界を塗り潰すことが可能となっている。
その本質は他者の魂を取り込み、その分だけ自身の霊的位階を向上させるというもの。千人食らえば千人分の力を得られる、文字通りの一騎当千。
また彼らは他人の魂を吸収し、これを自己の内燃エネルギーとして蓄えられると言う都合上、魔力の燃費が極めて良い英霊にカテゴライズされていて、
具体的には、余程ノープランな運用をしていない限りは、魔力切れのリスクがかなり低いと言う事。
肉体に宿す霊的質量の爆発的な増大により、筋力・耐久・敏捷といった身体スペックに補正がかかる。特に防御面において顕著であり、物理・魔術を問わず低ランクの攻撃ならば身一つで完全に無効化してしまうほど。人間の魂を扱う魔術体系であり殺人に特化されているため、人属性の英霊に対して有利な補正を得るが、逆に完全な人外に対してはその効力が薄まる。
魔力放出(杭):A+
魔力の放出による、遠近双方の、戦闘に際しての選択肢の増加。ランサーの放出形態は『杭』。あらゆる英霊を見渡しても、特異な形態となっている。
実際上は魔力を杭にしていると言うよりは、自らの血液を杭にしていると言うべきで、これを凄まじい速度で射出したり、近距離でパイルバンカーの要領で打ち出し大ダメージを与えると言う事が可能。
吸血鬼(偽):A
吸血鬼であるかどうか。高ければ高ければそれは吸血鬼としての格が高まって行く事を意味するが、同時に、正統な英霊からは遠ざかる。
ランサーは正真正銘、人間の英霊であり、純正の吸血鬼ではない。己の祈りと願い、渇望の強さによって、自身を吸血鬼であると狂信しているだけである。
これだけならば歪んだ信仰でしかないが、後述の宝具によって、本当に吸血鬼としての特性を獲得してしまうに至る。ランク相当の怪力と再生能力を有する複合スキル。
修羅への忠:A
生涯をかけて仕える。爪牙として、敵対するものを引き裂く。そうと決めたランサーの心の在り様。
高度な精神防御として機能する他、勇猛、戦闘続行スキルを兼ねた複合スキル。
奪われる者:C
ランサーの師とも言うべき、詐欺師にして魔術師である男から授かった呪いの言葉。
ランサーは、本当に欲しいと思ったもの、心の底から倒したいと思った者程、無粋な横槍によって取り逃すと言う宿命を背負って産まれているとの事。
決着をつけるべき相手を取り逃す、欲しい物に逃げられる。そう言う星の下に、ランサーは産まれている。
枯れた恋の薔薇:-
このスキルは、初恋の女に持ち去られている。本来であれば、極限域ランクの鋼鉄の決意スキルを保証すると言う効果を持つ。
ランサーと言うサーヴァントが、ヴィルヘルム・エーレンブルグと言う存在である限り、絶対に思い出す事はない筈のもの。
間違いなく彼はこのスキルを保有していたが、今となってはそれが何だったのかを思い出せない。それを象徴するスキル。
……本来であれば、このスキルが記載される事すらないのであるが、冥府と言う死後の世界が此度の聖杯戦争のロケーションの為か、奇跡的にこのスキルが捻じ込まれている状態となっている。
【宝具】
『闇の賜物(クリフォト・バチカル)』
ランク:B 種別: レンジ: 最大補足:
聖槍十三騎士団黒円卓第四位であったランサーの操る聖遺物。武装形態は人器融合型。
素体となったものは、オスマントルコの兵士達を生きたまま串刺しにした事で知られる、ワラキア公国の領主であるヴラド3世の血液が結晶化した物。
世界に数ある吸血鬼伝説のモデルとなった人物の血と言う事で、聖遺物としての特性も非常に吸血鬼然としたものとなっている。
これに加えて、ランサー自身が吸血鬼と言う在り方を諸手を上げて受け入れている事から、聖遺物としての相性が抜群に良い。
宝具としての効果は多岐に渡るが、最も解りやすい物としては杭の射出と創造。
この杭は平時は不可視の状態となっており、霊性を持たぬ者は視認すら出来ぬまま貫かれて即死。
杭の強度や威力を上げると、この不可視のメリットが帳消しになるが、視認が出来る程になると言う事は単純な威力の上昇に留まらず、
因果に作用する程の不運と不吉を纏う様になり、余程の幸運スキルを持たない限りは完全な回避は不能。命中率に多大なボーナスが掛かるようになる。
勿論、威力も速度も桁違いに上がる為、幸運が高くとも見切る事は困難。この杭を目に見えぬ程の高速度で射出する事と、身体から飛び出させ、
威力を向上させた上での近接戦闘が、ランサーの戦闘の基本骨子。また、攻撃のみならず、杭の高硬度を利用して、防御にも転用出来るなど、応用も幅広い。
そして、この杭の最大の特徴が、『相手の魔力や生命力を吸収してしまう』と言う点。この杭を通してダメージを負うと、ランサーが活動するのに必要な魔力として吸収される他、
生命力も合わせてドレインされる為、体力の回復すら許してしまうと、継戦能力の著しい向上にも寄与している。この生命力のドレインとは、有機生命体に限った話ではなく、
水や電力や金属、そしてガソリンを初めとする燃料物すらも対象となっており、こう言った物からですらもエネルギーや生命力を吸収し、活動エネルギーに変換してしまう、邪悪な性質をも持つ。但し、ランサーに言わせれば、この冥界では物質よりも、生命体。それも、サーヴァントやマスタークラスの生命からじゃないと、食いでがない、と言う事らしい。
『死森の薔薇騎士(ローゼンカヴァリエ・シュヴァルツヴァルト)』
ランク:A 種別:対軍宝具 レンジ:50 最大補足:結界内にいるなら無差別
創造位階・覇道型。『夜に無敵となる吸血鬼になりたい 』と言う、ランサーの渇望の
ルールを具現化した覇道型の創造。
能力は『周囲の空間を夜へと染め上げた上で、効果範囲内に存在するものから力を吸い取り、かつ、夜が展開されている間は術者を吸血鬼に変える』と言うもの。
固有結界に似た性質を持つ一方で、自己強化に似た性質を付与する効果も兼ねており、このような覇道と求道の性質を持った創造を持つのは、彼のいた黒円卓に於いてはランサーしかいなかった。
発動した瞬間、ランサーを中心とした直径1km圏内が、上述のように夜の世界に変貌する。
これは昼間の状態に能力を展開しても同様で、外から見ても何て事はない空間だったのに、結界内部に入り込んだ瞬間、途端に空が夜になるのである。
昼間にも発動出来るが、夜に発動する方が圧倒的に効率が良く、具体的には、消費魔力と維持魔力が、昼間の間の半分以下で済む上に、宝具効果も跳ね上がる。
結界内部にいる存在は敵味方の区別なく、常時生命力と魔力を吸い上げられ続け、これはランサーの活動維持。つまり、宝具の維持と、自身のステータス強化の為に汲みあげられる。
この宝具の範囲内にいるサーヴァントは常時、宝具ランクを除く全てのステータスが1ランクダウンしている状態となり、その反対にランサーの方は、
全ステータスが1ランクアップしている状態となり、この上で、吸収した生命力と魔力の分、更にステータスが常時上昇する事になる。
結界内部はランサーの体内に等しい空間であり、結界内の何処に隠れようとも、ランサーには筒抜けの上に、会話も丸聞こえの状態。
更にはランサーの意志で、相手の認識を阻害する事も可能であり、任意の物質や人間を不可視にさせて混乱させる事も、特定の物質の強度を上げて移動を阻害する事も如意自在。
また、宝具の結界内部に侵入する事は容易いが、出るのは困難を極め、ランサーが許可した存在でなければ脱出する事は、これに特化したスキルや宝具を持たない限り不能。
結界内でのランサーの強さは、単純な肉弾戦の場合でも悪魔的なそれと化すが、仮に目の前にランサーがいなかったとしても、彼は結界の範囲内に限り、
何処からでも上述の、闇の賜物による杭を放つ事が出来る。また、『なにもない空間』から杭を生やす事も、この宝具の発動時には可能となっている。当然、杭の威力も更に桁違いに跳ね上がっており、直撃すれば命の保証はない。
このように、高い性能を保証する宝具であり、攻撃面・防御面・相手の弱対面・妨害など、全てに於いて高水準に纏まった宝具である。
但し、これだけの性能を得る為に、幾つかの縛りを己に課している面もあり、最大の弱点となる要素が、自身が吸血鬼になると言う点。
これは良い事ばかりでなく、『一般的に吸血鬼の弱点とされる要素』をも会得している事も意味し、炎や腐食、銀・聖水・十字架・陽光・流水と言った属性に弱くなっていて、
心臓に杭を打つと言う効果に至っては、生前の在り得た未来の1つで、この方法で生身の人間にしてやられている末路も辿っている為、致命傷を負う事が確約されている。
また、ランサーは結界維持の為の核を、夜空に浮かぶ薔薇色の満月に設定しているらしく、この満月を何らかの手段で破壊されると、結界も壊されてしまう。
それ以外にも、この宝具による生命力・魔力の吸収は本当の無差別となっており、敵味方の区別なく、吸収してしまう。それが例え、マスターであっても。
これらの弱点を全て、ランサーは承知しており、また隠す気もない。弱点の多い吸血鬼と言う在り方を、誇りに思っており、寧ろ堂々と振舞っている。
『血色の薔薇よ、咲き誇れ(キッス・イン・ザ・ダーク)』
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:- 最大補足:1
ランサーの体内に取り入れられた、第一宝具・闇の賜物の、もう1つの形態。これを別宝具としてカウントしている。
ランサーの任意で発動する事は出来ず、ランサーが是が非でも倒したい、屈服させたいと言う相手で、かつ、相手がランサーを越える強さを持ち。
そして、莫大な魔力量を持っていると言う3つの条件が重なる事で発動出来る宝具。宝具としての能力は極めて単純で、闇の賜物の同調率が急激に上昇し、
ランサーの身体が自壊するまでステータスが際限なく上昇して行くと言うもの。この宝具を発動している間、ランサーの身体の中に住まう、姉であるヘルガ・エーレンブルグが、
ランサーの心の中で実体化。「いけー!! 淫売の息子!!」と言う感じで滅茶苦茶応援しまくっており、これがステータス上昇の原因となっている。
【weapon】
【サーヴァントとしての願い】
ない。手に入れた聖杯は、ハイドリヒ卿へ献上する。
【マスターへの態度】
猿。カス。ゴミ。マスター何て言いたくねぇよ。
魔力がないからテメェで魔力を吸収してリソース節約しなくちゃならねぇわ、言う事も聞かねぇわ、創造を展開して何度殺そうと思ったか解らない。
と言うかこいつ、魔力ねぇから吸い殺しも出来ねぇし、何処にいるかも解らねぇし、結界も何か実家みたいな感じで出入りしやがる!! は~クソクソクソクソクソクソクソ。
ただ、強いという点だけは認めている。心を入れ替えて働けばハイドリヒ卿にも渡りをつけてやるって言ってんのにサボりやがる。殺すぞ~~~~~!!(ヤバいエイヴィヒカイトのSUSURU)
しかもコイツ俺と何か死に様の共通点まで多いのが余計にムカつく。この聖杯戦争って奴、メルクリウスの奴噛んでねぇんだよなマジで?
最終更新:2024年07月01日 21:03