「聖杯戦争…」

チェスター・バークライトは、突然知らない場所で目を覚ますと共に脳内に流れ込んできた情報に困惑する。
聖杯戦争。
サーヴァントを従え、他のマスターを倒し、聖杯を奪い合う血みどろの戦い。
そんな物騒なものに、自分は巻き込まれてしまったらしい。

「なんでも…願いが…」

ゴクリと、喉を鳴らす。
もしも、本当に願いが叶うのなら。
妹を…アミィ・バークライトを生き返らせることもできるのか。
それなら…俺は…!

「…いいぜ、乗ってやろうじゃねえか。アミィが生き返るってんなら…なんだってやってやる!」

ダオスを倒す旅を終えて、クレスやミントと共にトーティス村の復興で忙しくする中でも、アミィのことを忘れることはなかった。
いやむしろ、村が復興するほど、アミィと過ごした情景が蘇るほどに、想いは強く、燻っていた。
俺は、もう一度アミィに会いたい。

「どうやら、決まったようですね」

決意を固めたチェスターに対して、声がかけられる。
顔を上げると、そこにいたのは短い金髪美人の女性だった。
髪が短くなければ、ミントを彷彿とさせる雰囲気だ。

「あんたが…サーヴァント?」

先ほど脳裏に流れ込んできた情報を思い出し、聞く。
サーヴァント…英霊とも呼ばれる自分の相棒が、彼女だというのか。
女性は、ニコリと柔らかな笑みを浮かべると言った。

「はい、その通りですマスター。私はキャスター。真名はセーニャと申します。どうかよろしくお願いします」
「…英霊っていうくらいだし、強いんだろうけどよ…あんた、敵とか倒せるのか?」

人は見かけによらないと言うが、セーニャの雰囲気は戦いに向いているような風に見えない。
ミントみたいに人を癒すのは得意そうに見えるが。

「心配ありませんわ。この身体には…私の姉の力も宿っていますから」
「姉?」
「はい…あなたと同じです。私はかつて、双子の姉を失い…その力を受け継ぎました」
「!…あんたも」
「回復魔法を得意とする私と違って、姉は攻撃魔力を得意としていました。今の私は、その両方の力を使えるのです」

よく分からないが、要するにミント+アーチェみたいな能力ということか。
なるほど、それは頼りになりそうだ。

「でも、欲を言えば前衛とか欲しいよな」
「そうですよね…マスターとはいえそれなりに戦えるあなたは弓使いですし、パーティのバランスとしては微妙なところです。一時的にでも他のマスターと手を組むことも視野に入れた方がいいかもしれません」

チェスターは親友のクレスを、セーニャは過ぎ去りし時を求めた勇者を思い出していた。
聖杯を目指す身とはいえ、彼らはパーティで戦ってきた者達だ。
仲間の重要性というのは嫌というほど分かっていた。

「まあ、具体的な方針はこれから決めるとして…よろしく頼むぜ、キャスター」
「はい、こちらこそ、マスター」

【CLASS】キャスター
【真名】セーニャ@ドラゴンクエストⅪ
【ステータス】
筋力E 耐久D 敏捷D 魔力A+ 幸運C 宝具E~A
【属性】秩序・善
【クラススキル】
陣地作成:C
魔術師として、自らに有利な陣地を作り上げる。
“工房”の形成が可能。
道具作成:C
魔術的な道具を作成する技能。
【保有スキル】
嗅覚:D
人間としては高い嗅覚を持つ。
料理に関しては特に鼻が効く。

癒し系:C
そのおっとりとした清楚な雰囲気は異性を魅了する。

魔力分割:A
ベロニカの魔力を赤い光の玉として現出させる。
この状態ではセーニャ本人は長髪になり、ベロニカのスキルは使えず攻撃魔法は魔力Eとなる。
赤い光の玉はベロニカのスキルを使えるが、宝具使用時を除いてゾーン状態にはならない。
セーニャゾーンでのれんけい「大天使の守り」は使用可能。

【宝具】
『クロスマダンテ』
ランク:E~A 種別:対軍宝具 レンジ:1~20 最大捕捉:1~50
魔力分割状態で使用可能。
宝具発動と共にセーニャ本人と赤い光の玉を強制的にゾーン状態とし発動する。
威力はセーニャの魔力残量に依存し、多ければ多いほど増す。
使用後は魔力が枯渇するのですぐに魔力供給を行わなければサーヴァントは消滅する。
【weapon】
精霊王のタクト
【人物背景】
かつて双子の姉と共に、勇者を支え魔王と戦った。
しかし、その最中、姉は命を落としてしまう。
姉の力を受け継いだ妹は、仲間たちと共に魔王を倒した。
そして、時を遡った勇者に姉の復活を託した。
その後この世界軸における彼女がどうなったのかは、誰も知らない。
【サーヴァントとしての願い】
かつての勇者のように、過ぎ去りし時を求めて姉のベロニカを救いたい。
【マスターへの態度】
妹を助けたいという願いに共感。
叶えてあげたいと思っている。


【マスター】チェスター・バークライト@テイルズオブファンタジア

【マスターとしての願い】
妹のアミィを生き返らせたい。
【能力・技能】
「弓術」
狩りとダオス討伐によって鍛えられた弓の腕。
【人物背景】
妹を奪われた少年は、幼馴染や仲間たちと共に復讐の旅に出た。
一度は離れ離れになり、仲間たちとの力の差が開いてしまったものの、努力によってそれを補い、追いつく。
妹への愛は強く、外伝などでは妹復活の為に行動していることも多く、その為に敵陣営に所属することさえあった。
【方針】
殺しに抵抗がないわけではないが、アミィを助けるためなら心を鬼にする。
ただ、前衛がいないので一時的に他の奴らと手を組むことは視野に入れておきたい。
【サーヴァントへの態度】
ミントみたくおっとりしていて不安はあるが、ミントとアーチェを合わせたような能力なら、期待は出来そうだ。

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最終更新:2024年04月10日 21:32