東京のとある一角、そこに人々の視線は集まっていた。
ビル下にある喫煙所、そこである男がタバコを吸っていた。
これだけなら、視線は集まらないだろう。
見た目が奇抜?それは一要素、じゃあ、厄介な活動家が彼に罵声を浴びせている?違う、まさか、ココアシガレットだった?もちろん違う。
じゃあ男に視線が集まった理由、それは…
自身のコートにタバコの火が引火していたのだ。
「ん…?」
男が群衆の視線に気づき、向かれているコートを見る。
「…アチチチチチチ!」
遅れて気づく男、そこに水の入ったバケツを持った男がダッシュで駆け寄る。
「おら!」
水を被せ、火を消す。
「行くぞ!ほら!」
男に肩を貸され、奇妙な男は何処かへと消え去っていく。
結局、それは都会の喧騒にもみ消されたのであった。
◆
「たっく…あんたはドジしかしねぇな…」
「悪いな、ライダー」
今度はドジ無しに、家でタバコをつける。
コラソン――ドンキホーテ・ロシナンテ。
天竜人に生を受け、それを捨てさせられ、正義に拾われ、兄を裏切った男。
「そういや、聞いた無かったな、あんたの願い」
「俺の願い…あるぜ…」
「んじゃあ教えてくれ、気になる」
ロシナンテはタバコを吸い切り、ライダーの眼の前に行く。
「…一緒に旅をした子供が居るんだ、そいつの安泰だ」
「…それだけか?」
「あぁ、それ以外、何にもない」
ふぅ…と一息つき、今度はライダーがタバコの下へ向かう。
同じ様に火をつけ、現世に息を吐く。
「あいよ…請け負った…仕事を渡された以上、全うはするぜ」
「そうか、ありがとな、ライダー」
その後、タバコを隣で吸おうとしたロシナンテが、眼の前で転んだのは、また別の話。
◆
◆
東京の夜空、一つの戦闘機が空を走る。
それを追いかけるのランサー、ビルを八艘飛びしていく。
「ついて来るかい…なら…行くぜ!」
もともとあっちから付いてきたのだ、弾丸の返礼を返す。
しかし、素早い槍捌きで、すべて跳ね返されてしまう。
「やるねぇ…なら!」
ライダーは宝具を閉じると、直接正面から入る。
「おっと…ただでは落ちないぜ…!」
槍を躱し、拳、蹴り、連続で叩き込んでいく。
並の英霊ではないはずのランサーに、確実な痛みを与えていく。
「はぁっ!」
懐からヌンチャクを取り出し、全てをぶつける。
ランサーは反撃の合間を一つも縫えぬまま、消滅した。
「さて…賞金首狩りの次は英霊狩りと来た、まぁ、やってやるぜ、マスター」
ライダー――スパイク・スピーゲル。
己の人生に終止符を打ち、散った男。
今宵は賞金首狩りではなく、一人、願いを叶えるための戦士として戦う。
【CLASS】ライダー
【真名】スパイク・スピーゲル@カウボーイビバップ
【ステータス】
筋力C+ 耐久C 敏捷B 魔力D 幸運D 宝具C
【属性】秩序・善
【クラススキル】
対魔力:E
魔術に対する守り。
無効化は出来ず、ダメージ数値を多少削減する。
騎乗:B
騎乗の才能。大抵の乗り物なら人並み以上に乗りこなせるが、
魔獣・聖獣ランクの獣は乗りこなせない。
【保有スキル】
直感:B
戦闘時、つねに自身にとって最適な展開を”感じ取る”能力。
視覚・聴覚に干渉する妨害を半減させる。
截拳道:A+
とある武術家の提唱した武術であり、哲学。
体術に加え、武器なども使い戦うなどが特徴であり、ライダーはそれを高いレベルで習得している。
戦闘続行:A
往生際が悪い。
瀕死の傷でも戦闘を可能とし、決定的な致命傷を受けない限り生き延びる。
【宝具】
『宇宙駆ける剣(ソードフィッシュII)』
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:―― 最大捕捉:――
ライダーが賞金首狩りの際、移動及び戦闘に使う戦闘機。
ピーキーな性能であり、高速で移動することが可能、機関銃や大型のレーザービームを装備する。
【weapon】
懐にヌンチャクなどを所持
【人物背景】
賞金首狩り、元マフィア。
愛に生きた男。
【サーヴァントとしての願い】
これと言って…ねぇんだよな…
【マスターへの態度】
いいマスターだが、ドジな所をなんとかしてほしい。
【マスター】ドンキホーテ・ロシナンテ@ONE PIECE
【マスターとしての願い】
ローの幸せ
【能力・技能】
ナギナギの実
超人系悪魔の実。
様々な音を遮断できる「無音人間」
能力は戦闘向きではないが、海軍で鍛えられたため、戦闘技術はかなりのもの。
あとドジ
【人物背景】
元天竜人。
愛した子を守るため、兄に逆らった青年。
【方針】
民間人の被害を最小限に、脱出の方法も模索する。
【サーヴァントへの態度】
頼もしいサーヴァントだ…
最終更新:2024年04月22日 02:55