放課後を迎えた住宅地の一角にある高校。
1日の授業を終えた生徒達は帰宅したり、友人達と遊びに行ったりしている。水鶏は校舎の屋上から、グラウンドで練習する運動部員達を眺めていた。

「何してるの?」
「あ?陸上部員見てた」

背後から投げられた声に、水鶏は振り返る。スーツに身を包んだ若い女性が微笑を浮かべて立っていた。

「他のマスターは?」
「今のところ、それらしい人はいないね」
「そうか」

会話が途切れる。彼女…ライダーのクラスで現界したマキマが、聖杯戦争に参加する事になった水鶏の相棒である。


「マスター、変わった匂いがするね」
「あぁ?」
「体臭の話じゃないよ。人間とは少し違う感じがする」
「そういうのわかんのか?サーヴァントってのは」

出会ってすぐ、変わった匂いがすると言われた水鶏は喧嘩腰になったが、マキマの言葉に怒りを引っ込めた。確かに、彼女は純粋な人間ではない。
水鶏は桃太郎の子孫と戦う、鬼の血を引き継いでいる鬼の子孫だ。

「差し支えなければでいいんだけど、何が出来るのか、それと聖杯にかける願いを聞かせてくれない?」
「何ができるか…私は、私の血が一定量付着した奴らを従順な下僕にできる」

水鶏はマキマに、自らの秘める能力を明かした。

「願いは別にねーな。さっさとロクロの所に帰りてえだけだし。勝ち残らせてくれたら、ライダーにやるよ」

水鶏はこんな戦いに参加している程、暇ではない。桃太郎達との戦いが続いているなか、自分が欠けたら誰がロクロの世話を焼くというのか。

「ロクロって?」
「愛する男…おい」

水鶏は眉を顰めた。

「心配しないで。会った事ない人をマスターから取り上げようなんて思ってないから」
「当たり前だ、バカ!私の男、たぶらかすなら令呪使うぞ」
「わかったから、機嫌直して」

不満げに鼻を鳴らす水鶏を、マキマは微笑みを浮かべて眺める。

「そういうライダーは聖杯に何を願うんだよ?」

水鶏はマキマに尋ねる。ロクロに危害が及ぶ
ような願いなら、マキマを出し抜く必要が出てくる。

「どうしても会いたい相手がいるの。話すと長くなるけど、今は封印されてて、それを解くために聖杯が欲しいんだ…」
「そうか。それなら絶対勝たねえとな」
「うん。頑張ろうね」


【サーヴァント】
【CLASS】
ライダー

【真名】
マキマ、或いは支配の悪魔

【出典】
チェンソーマン

【性別】

【ステータス】
筋力D + 耐久EX 敏捷C + 魔力A 幸運B 宝具A +

【属性】
秩序・悪

【クラス別能力】
対魔力:C
第二節以下の詠唱による魔術を無効化する。
大魔術、儀礼呪法など大掛かりな魔術は防げない。

騎乗:E
騎乗の才能。大抵の乗り物なら何とか乗りこなせる。

【保有スキル】
支配の悪魔:A
人間が概念や生物、非生物などに恐怖を抱く事で生まれる怪物。恐れられているほど力を増し、容姿が人間に近いほど人間に友好的である。
悪魔は司る名前に応じて特殊な能力を備えており、マキマの場合、自分より程度が低いと思う者を支配できる。その効果は小動物の聴覚の盗用、他者への暗示や記憶改竄など多岐に渡る。
英霊の支配を試みる場合、真名の把握に加えて、魔力抵抗に打ち勝つ事が条件。また、相手が精神汚染や信仰の加護などの精神耐性スキルを持っていた場合、支配力は大きく減衰する。


不死:EX
宝具『支配の玉座(チェア・オブ・ロード)』により獲得。宝具の条件を満たしている間、規格外の再生能力を獲得、EXランクの耐久値を得る。
宝具が機能停止した時点で、効果は消失する。その際の耐久値はE+相当。


隠蔽:B
自らの正体を隠蔽する。
マスターによるステータスの視認を無効化し、魔力の気配をNPC程度にまで抑える。
ただし、Bランク以上の真名看破、千里眼などのスキルの持ち主には正体を見抜かれてしまう。霊体化や実体化の瞬間を目撃された場合も同様。


【宝具】
『支配の玉座(チェア・オブ・ロード)』
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:−  最大捕捉:1人(自身)
生前に内閣総理大臣と結んだ契約の内容、支配の悪魔としての在り方などが宝具に昇華されたもの。
召喚当初の時点で会場内にある施設のうち、一つの長を手駒に加えている。マキマへの攻撃は全て、施設長との契約によって、施設に所属している適当なNPCの怪我や病気に変換される。
宝具の消失、あるいは契約が破棄された時点でマキマは不死性を消失。さらに「傷つける意図のない攻撃」に対しては宝具は効力を発揮しない。


『隷属すべき武器の心臓(ウェポンズハート・スレイヴ)』
ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:1 〜2 最大捕捉:7人
支配下に置いたNPCに武器の悪魔の心臓を与えて、戦闘能力を付与する宝具。要するにNPCのサーヴァント化。
令呪一画と引き換えに「爆弾」「火炎放射器」「槍」「剣」「刀」「弓」「鞭」の悪魔の心臓のいずれか一つを入手。
心臓を得たNPCはクラスこそ持ち合わせていないが、変身の宝具を獲得。これを開帳する事で三騎士に迫るステータスと高ランクの戦闘続行、再生スキルを発揮する。

【weapon】
支配の力:
人間、人外問わず手駒にした相手の能力を使用できるが、クラス制限により力が落ちている。

【人物背景】
悪魔や魔人と戦う公安の一組織「公安対魔特異四課」のリーダーにして、内閣官房長官直属のデビルハンター。
その正体は支配の名を冠する悪魔。地獄のヒーローと恐れられる「チェンソーマン」に並々ならぬ執着を燃やしており、その行方を探していた彼女がやっとチェンソーマンを見つけた時、彼は人間の少年デンジと一体化していた。
デンジとチェンソーマンの契約を破棄させるべく暗躍していた彼女は、デンジの心を一度は折り、チェンソーマンとの再会を果たすも、最後は自分への慕情を捨てなかったデンジによって打倒されてしまった。

【サーヴァントとしての願い】
地獄のヒーローを手に入れて、より良い世界を作る/対■■関係を他者と■く

【方針】
マスターに従う。今はまだ。


【マスター】
漣水鶏


【出典】
桃源暗鬼


【性別】
女


【能力・技能】
血蝕解放「純情で異常な愛情"アイラブ"」:
血液の形や強度を自由に変える事ができ、トラウマ、趣味嗜好、経験に応じて独自の武器を作り出す。
水鶏の場合は両拳の硬質化に加え、水鶏の血が一定以上付着した相手を虜にする。
46人の場合、効果が続くのは2分程度。10人なら15分程度。


【weapon】


【人物背景】
本土から離れた「鬼門島」にある羅刹学園の生徒。桃太郎たちが組織した「桃太郎機関」に対抗するべく「鬼機関」に集められた鬼の一人。
逞しく、頼りになる姐御肌だが、病的なまでに男に尽くすタイプ。相手は廃人になって施設に入るか、ヤバいと思って自立するかの2択。

【マスターとしての願い】
ライダーに譲るつもり。
もし使う機会があるなら、桃太郎達を全滅させて戦いを終わらせる。


【方針】
元の世界への帰還

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最終更新:2024年04月22日 20:02