目が覚めた、目覚めたのは、躯の山。
そこに俺と背中合わせで立つ女王が居た。
「あんた…だれ…?」
ここが夢の中、それだけはわかる。
眼の前にいる奴も初対面だ。
「…私は…王だった者…とでも言ってくれ」
その女王も立った、長い髪を揺らし、杖を手に持って立ち上がる。
「私は…どこで間違えたんだろうな…」
「…」
なぜか、記憶が出てくる。
それはこいつの記憶だろう。
臣民の我儘を抑えるために、法を作った。
もちろん、我儘な馬鹿はそれを理解しない。
佞臣とかした忠臣、死んでいく娘たち、世界の崩壊。
そして、無能な臣民による、女王の殺害。
「…俺に聞かれても…困るな…」
「…そうか…私も…お前の記憶が流れている」
…追憶していく。
愛する人を失い、組織を大きくして、世界に覇を唱えようとした。
だから俺は、京極組とぶつかった。
殺した、死んだ、金棒を振るう男を殺した、自分についてきた、特別扱いしてほしくない天才が死んだ。
斧を振るう男を殺した、自分についてきた、価値を求める男が死んだ。
そして最後に、俺が死んだ。
あの男に撲殺されて死んだ、俺は愛を求めて死んだ。
千尋が死んでから狂った歯車。
遊馬、上堂、角中、榊原、緋田、麻生、俺を慕った幹部はみんな死んだ。
下っ端は俺を置いて逃げた。
こいつだってそうだ。
バーゲスト、バーヴァン・シー、メリジューヌ、愛する娘は離れた。
そして、臣民に侮蔑された。
「なぁ、あんた…聖杯に叶える願いってなんだ?」
俺は問を投げる。
その内を知りたい。
「私は…全てを…やり直したい…」
そうか、そうなのか。
なら、俺も笑顔をそれに同意した。
「俺もだよ、バーサーカー」
やり直したい、千尋とあの日を。
組織を終わらせると決めたあの日からやり直すだ。
「なら行こうか、妖精達の女王」
「あぁ、行こうか、マスター」
光が俺達を包んだ。
◆
冥界、NPC達に紛れて俺は生活する。
適当にバイトをして、家に帰って、勝ち残って、それを繰り返して。
「決着を、つけるときが来た」
あの日を変えるため、俺は動く。
孤高の女王とともに、歩み続ける。
我妻京也は、止まらない。
【CLASS】バーサーカー
【真名】モルガン@Fate/Grand Order
【ステータス】
筋力C 耐久E 敏捷B 魔力A+ 幸運B 宝具ex
【属性】秩序・悪
【クラススキル】
狂化:B
対魔力:A
道具作成:EX
陣地作成:B
妖精眼:A
【保有スキル】
渇望のカリスマ:B
多くの失敗、多くの落胆、多くの絶望を経て、
民衆を恐怖で支配する道を選んだ支配者の力。
湖の加護:C
湖の妖精たちによる加護。
放浪した時間があまりにも長い為、ランクは下がっている。
最果てより:A
幾度となく死に瀕しながらも立ち上がり、
最果ての島に至り、ブリテンに帰還を果たした女王の矜持。
通常のモルガンは持たない、異聞帯の王であるモルガンのみが持つスキル。
戦場の勝敗そのものを左右する強力な呪いの渦。
冬の嵐、その具現。
【宝具】
『はや辿り着けぬ理想郷(ロードレス・キャメロット)』
ランク:EX 種別:対城宝具 レンジ:10~99 最大捕捉:100人
モルガンがその生涯をかけて入城を望み、そして果たされなかった白亜の城キャメロット。
世界の
ルールそのもの……即ち『人理』が、モルガンをブリテンの王にはしなかった。 叶わぬ望みは嘆きに替わり、やがて憎しみとなった。
ねじれた支配欲と特権意識。
燃えるような望郷と人間たちへの怒り。
そして同じ存在でありながらキャメロットの玉座に座ったアルトリアへの憎悪が、モルガンを『円卓を破滅させるもの』に変えてしまった。
これはその在り方を魔術として顕したもの。
決して辿り着けない路を一瞬にして踏破し、破壊せんとするモルガンの恩讐である。
モルガンが倒すべきはアーサー王ではない。
人間の為にブリテンの妖精たちを一度滅ぼそうとする運命……『人理』そのものを打倒 する為、彼女は最果てより戻り、世界を呪う魔女となったのである。
【weapon】
自身の杖
【人物背景】
絶望、失望、全てを目の当たりした女王。
裏切られ、朽ちた女王
【サーヴァントとしての願い】
全てを――やり直す
【マスターへの態度】
同じ願いを志す者、共感している。
【マスター】我妻京也@ヒューマンバグ大学
【マスターとしての願い】
あの日から、やり直す
【能力・技能】
古武術を高いレベルで習得している。
また相手を愛す、ということで相手のことが理解できるらしい。
【人物背景】
恋人を殺され、狂った男。
最後は、全員に見捨てられ、そしてその躯は、彼に恨みを持つものにより、丁寧に埋葬された。
【方針】
聖杯獲得
【サーヴァントへの態度】
バーサーカー同様、互いに共感している。
最終更新:2024年04月23日 06:28