東京都、原宿。
観光客と学生に賑わう街道にある、ファストフードのチェーン店。
そんなところに、一組の主従がいた。

「おまたせ、待っててもらって悪いな」
何も無いところに話しかける男、機から見たら異常者だ。

(おっと…こうだったか…悪いな)
その男は高身長、おそらく何らかの武道をやっているであろう筋骨隆々の肉体。
そして注目すべきは、明らかに移植されたであろう右腕。
肌色ではなく、茶色の、とても精錬された腕。
同じ格闘家であろう腕を次ぐ男――名を、愚地克巳。

(…)
(分かってる、聖杯についてだろう?)
克己は霊体化してる自身のサーヴァント、セイバーに念話送る。
セイバーは応答はしているが喋らない、もちろん、喋れないわけじゃない。

(…正直、奪い取るにはしない、欲でめちゃくちゃになるのを、散々見たり経験したりしたからね…とはいえ、帰還の全てして貰わないといけないか…?)
(…)
どっちにしろ、呼ばれた願いの戦争の中で、意図してまで聖杯を取ろうとは思わない。
もちろん、この腕の主を蘇らすなんて、もってのほかだ。

(…あんだが俺のことをどう思っているかは知らない、ただ、帰還の全てとかは、考えがあるから教えてほしい)
(…)
セイバーはやはり答えない、しかし、克己は以心伝心とまではいかないが、言いたいことはなんとなく感じ取れる。
これも色々繋いでいるからなのかは、わからない。

(とりあえず、出ようか)
(…)
片付けをして、ファストフード店を後にする。
そして、大通りにそのまま進まず。
路地裏へと入る。

「出てきな、そこにいるのはわかっている」
出てきたのは高校生と、おそらくそのサーヴァントであろう男。
手には杖、キャスターか。

「…やるかい?」
「ッ!キャスター!」
圧に押されて、キャスターに命を流す。
しかし、その魔術は克己には届かない。
受け流すは水晶玉の入った盾、構えるは英雄になった先祖の使った剣。

「なんだよ…なんだよそれぇ!」
「やられた、やり返す、そのスタンスはあるんでね!セイバー!」
キャスターとの間合いをいっきに詰める。
「!」
それは龍すら斬り伏せるであろう一太刀。
それを正面から受けたキャスターは耐えれずに消える。

「ち、ちくしょう!ならお前だけ――」
高校生の胴に、拳を叩き込む。
「…音速拳、使うことになるとはね、行くか、セイバー」
気絶して倒れ込む高校生を後ろに、二人は去っていった。


その男は、勇者であった。

世界に悪を蔓延らせた親玉を斬り伏せ、姫を救った大英雄。

その名は、轟くが、なぜかその真名は曖昧だ。

だから、この聖杯戦争ではこう記する。

――「ロトの血を引く者」と。


【CLASS】セイバー
【真名】ロトの血を引く者@ドラゴンクエスト
【ステータス】
筋力B 耐久C+ 敏捷C 魔力B 幸運C 宝具A
【属性】秩序・善
【クラススキル】

対魔力:B
 魔術発動における詠唱が三節以下のものを無効化する。
 大魔術、儀礼呪法等を以ってしても、傷つけるのは難しい。

騎乗:C
 騎乗の才能。大抵の乗り物、動物なら人並み以上に乗りこなせるが、
 野獣ランクの獣は乗りこなせない。
【保有スキル】

直感:C
 戦闘時、つねに自身にとって最適な展開を”感じ取る”能力。
 敵の攻撃を初見でもある程度は予見することができる。

仕切り直し:C
 戦闘から離脱する能力。
 また、不利になった戦闘を戦闘開始ターン(1ターン目)に戻し、技の条件を初期値に戻す。

魔物殺し:A
世界救うため、巨悪に立ち向かい、見事滅ぼした故に与えられたスキル。
混沌・悪属性のサーヴァントに対して、与えるダメージが増加する
【宝具】
『秘剣ドラゴン斬り』
ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:1~50 最大捕捉:1
セイバーを魔を祓うため、たくさんの魔物を退治してきた。
その中でも強者、ドラゴンとの戦いを経験してきたセイバーは、ついに対龍用の必殺剣を宝具として運用できるようになった。
もちろん、竜種以外にも効果的であり、並のサーヴァントが耐えられないほどの威力で放つ。
【weapon】
ロトの剣
【人物背景】
伝説の勇者の血を引き、自身も伝説となった勇者。
【サーヴァントとしての願い】
姫との平和な生活
【マスターへの態度】
人格面、戦闘面共々信頼している

【マスター】愚地克巳@バキ道
【マスターとしての願い】
帰還する
【能力・技能】
類まれなる空手の才能。
「音速拳」
対範馬勇次郎用に開発した秘拳。
目にも止まらぬ速さで相手に拳を叩き込む。
もちろん、数々の猛者との戦いで、この技も精錬されていっている。
【人物背景】
神心会代表、愚地の名を継ぐもの。
そして、戦友(とも)の腕も継いだ男。
【方針】
少なくとも聖杯以外で帰還する方法を模索する。
聖杯は最後の手段
【サーヴァントへの態度】
無口なのは怖いが、背中は預けられる信頼性はある。

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最終更新:2024年04月29日 10:48