輝石大陸で見られる薬効植物(ハーブ)図鑑


概要

民間薬や魔法薬の材料として用いられる薬効植物の各種。
中には麻薬など材料となるものも珍しくはなく、一部の薬草は採取や所持、栽培が規制されているものも存在する。
また薬草自体が魔力を持った魔植物である、もしくは植物系モンスターであるものも珍しくはない。
種にもよるが大陸各地で採取や栽培ができる。輝石大陸のと記載されているが、聖域各地に分布するものも多い。

主な加工法


煎じて茶や薬として加工されることが多く、乾燥させたものは香の材料とされることもある。
更には成分や油分を抽出、アロマオイル等の加工品になることもある。
料理に入れることもあれば美容に用いられることもある。
用途は多岐に渡る。

+ 主な薬効植物
「カミルレ」
主な分布 聖域各地の森林や畑など
効能、用途 民間薬、魔法薬問わず回復薬の全般の材料となる。花や葉、茎に鎮痛作用がある

聖域各地で見られる薬効植物の一種。
リンゴに似た甘く爽やかな匂いを放ち、春には小さな白い花をつける。
古くからその薬効は民間にて研究されており、「医者いらずの薬草」と言わしめたほど。
その為栽培方法が確立されるのも早く、家庭菜園でも人気。一般市民にも親しみが深い薬草である。
ステルディア地方では「ミール」と呼ばれる。

「ジョラムの実」
主な分布 聖域各地の森林
効能、用途 民間薬、魔法薬問わず神経痛によく効く。甘いが仄かな苦味を含む独特な味

聖域各地で見られる薬効植物の一種。
ショッキングピンクの実で、ツル性の植物。主に湿気の多い森林に自生する。
種は有毒であるが実は食用であり、味は甘い。しかしながら仄かな苦味を含む独特な味をしており、好みが分かれる。
その効能は神経痛など、神経に関する病などによく効き、精神病にも効果があるとされる。
未だに栽培方法が確立しないレアな薬効植物である。

「コリアの葉」
主な分布 聖域各地の荒野や畑など
効能、用途 消化促進、胃痛によく効く。栄養素豊富で美容にいい。香辛料になる

聖域各地で見られる薬効植物の一種。輝石大陸ではカミラの貴重な農作物。
湿気を嫌い、適度な乾燥と高い気温を好み、荒野や砂漠地帯のオアシスなどに分布する珍しい生態を持つ。
栄養素を豊富に含み、荒野地帯に住まう住人や魔物の貴重な栄養源になっている。
ピリッと辛い味がするため香辛料としても用いられており、カレーなどによく使われている。
古くから人類に親しみの深い薬草であり、乾燥地帯では多く栽培され貿易の目玉になっている場所もある。


マジックハーブ

魔力を持ち、薬草そのものに霊的な力や魔力を秘めた魔法の植物。
魔法薬の材料として最大級の適性を有し、魔法薬に秘められた魔力の原動力となる。
多くは普通の薬草だが、植物系モンスターの一種であることもある。

栽培、飼育方法が確立されているものも珍しくはないが、所謂レアものが多い。
栽培されているものは天然ものに比べて効能が落ちることが多いようだ。

+ 主なマジックハーブ

ルナティックリーフ


主な分布 各地の森林から高地まで幅広い
効能 魔力回復【小】、安眠効果
特徴 三日月型の大きな葉、魔力生成及び貯蔵
レア度 ★★☆☆☆

月の形をした葉が特徴のマジックハーブ。
月の光を浴びることで魔力を生成、魔力を多く蓄える特徴を持つ。
各種魔力回復薬の主原料となる他、安眠のお供としても広く親しまれる。

ベルセルク


主な分布 水はけのよい平原部に広く自生する
効能 強い高揚効果、一時的な筋力増強
特徴 鋭い針のような赤い葉、暑さに強く寒さに弱い
レア度 ★★☆☆☆

鋭い針のような赤い葉を持つマジックハーブ。
強い高揚、興奮効果を齎し、一時的な筋力増強の効果も併せ持つ。
これを煎じて戦士に飲ませたところ、狂戦士の如くになった逸話を持ちそれが名の由来となった。

ウィチェリークローブ


主な分布 日の当たらない暗所
効能 魔力回復【中】、魔力強化【中】
特徴 黒っぽい葉、怪しい光を放っている、ニオイがきつい
レア度 ★★★☆☆

黒っぽい葉が特徴のマジックハーブ。
常に紫色の怪しい光を放っており、非常にくさい。
魔力を蓄え、強化する能力を持ち、術の媒体になったり様々な魔法薬に加工される。

エール・アンジュ


主な分布 栄養に富んだ日当たりが非常にいい場所
効能 解毒【中】、浄化【中】、肉体系状態異常回復【中】
特徴 天使の羽根のような葉、白い王冠のような美しい花、夜間・暗所では花が萎みくたびれる
レア度 ★★★★☆

天使の羽根のような葉、白い王冠の如く美しい花を咲かせるマジックハーブ。
光を強く好み、日当たりが非常によくないと育たない。
解毒作用が強く、また肉体系状態異常全般の治癒の能力を持つ。
またアンデッドや悪魔を払う魔力を備えている。

ブルーマリヌ


主な分布 空気の澄んだ高山
効能 精神安定、精神異常回復【中】、精神力回復【小】
特徴 蔓系植物、藍色の染料にもなる、空気汚染に非常に弱い
レア度 ★★★★☆

藍色の葉を持つマジックハーブ。その色合いが深ければ深いほど効能が見込める。
主に使われるのは葉だが、蔓にも効力は落ちるものの精神安定、精神力回復【微】効果アリ。
精神を鎮める効能を持つマジックハーブで、術補助に使う為術師に好まれる。
葉を煎じた液体はその名の通り藍色をしており、このハーブを利用したポーションは総じて青い色をしている。

イエローマリー


主な分布 日当たりの良い土地
効能 体力増強、代謝能力大幅強化、体力回復【中】
特徴 太陽のような大きな黄色い花、夏場に花を咲かせる、夜間は花が萎む
レア度 ★★★★☆

太陽のような黄色い花を咲かせるマジックハーブ。
葉ではなく、花をハーブとして利用する。
エネルギッシュなハーブで生命力を一気に沸き立たせる。
お値段お高めの回復ポーションなどに利用されることが多い。

コールドミント


主な分布 寒冷地
効能 眠気緩和、気付け、鎮静、精神力回復【微】
特徴 葉が冷たくひんやり、小さな白い花を咲かせる
レア度 ★☆☆☆☆

淡い青緑の葉を持つマジックハーブ。
葉が冷たく、寒冷地でなければ育たない。
強力な眠気覚まし及び気付け薬の材料であり、こちらも軽い精神の鎮静作用を持つ。
すっきりとした味わいから食用やハーブティとしても広く好まれる。

比較的栽培も容易で、寒冷な気候の各地で栽培が行われている。

エグランティエ


主な分布 荒野地帯から平原、高地まで幅広く分布
効能 解毒【中】、火傷緩和【中】、強い殺菌力
特徴 生命力が高い、少ない水分でも大丈夫、花の色は赤白のグラデーション
レア度 ★☆☆☆☆

主に荒野に自生するバラの一種だが、マジックハーブとして利用されている。
主に使われるのは花と果実。
強い殺菌力を持ち、傷の消毒などに広く利用され、火傷を緩和する。
また血液内の毒素や酵素などを浄化し、体のバランスを整えてくれるハーブでもある。

ルーニックエルヴ


主な分布 不明
効能 代謝能力大幅強化、疲労回復【大】、体力回復【特大】
特徴 仄かな輝きを放つ紫色、非常に繊細で周囲の変化に敏感
レア度 ★★★★★

高い効能を持つことで知られる希少なマジックハーブ。
現代となってはその分布もわからなくなっており、見つけたらラッキー。
栽培が試みられたが、何れも成功していない。
その効能は凄まじく、ポーションに加工すれば非常に高価な特効薬に変貌する。

プローディギウム


主な分布 不明
効能 あらゆる万病に効き、瀕死の生命体をも快癒させる程の効能を持つ
特徴 うっすらとした虹色の光を湛える大きな葉、青い薔薇の姿
レア度 ★★★★★★

伝承上にて確認された幻のマジックハーブ。
ソーマなど秘伝の妙薬の材料になると言われており、無加工でも万病を癒し瀕死の人間を快癒させるほどの効力を持つ。
それ故に「奇跡」という名をつけられたというが、実際に発見された記録はない。

ごく最近になり、上記の伝承が何者かにより操作され後世へ伝えられた事実が判明。
本来は魔植物。植物系モンスターの一種であり、青い薔薇の魔物で人化の術も使えるなどかなりの知能を持っている。
その力は、プローディギウム側がなんらかの代償を支払うことで対象の「願いを叶える」力。

古代社会ではその力を巡り多くのプローディギウムが乱獲。凄まじいほどの金額で取引されていたという。
彼らは人々のエゴに消え、酷い時には国家間の戦争まで起きる始末であった。
それ故に情報規制され、後世には「万能薬の材料」として伝わった。

更には魔物として個々の意志や感情を持つことにより、洒落にならない事態を引き起こすこともできるという爆弾である。


ちなみに


  • きまぐれで消えたり増えるかも。普通の薬草の記事と統合しました。
  • 現実にあるハーブ、植物が元ネタになっているのも多数。
最終更新:2014年06月01日 23:56