オキナ


「我らが高等だとは言わぬ。これは誹謗ではなく挑戦である!既に人に任せては措けぬ故!!」

概要

大妖怪「アカエイ(赤鱏)」。
オキナという個体名は、「大きな魚(な)」という所から来た名前。
種族名と個体名通りの、最大四方3kmにもなる超巨体を誇るエイ型の妖怪である。

世界の腐敗を憂い自らの力で現世に溢れる理不尽や暴力を排除し、行く先は人に取り入り内部・外部両方から自分達「妖怪」が全種族を支配・管理しようと企む。
その勢力の四人のリーダーのうち一人がこのオキナであり、彼彼女らは「大鬼(たいき)」と呼ばれる。
鬼とは「かくれたもの」という意味であり、妖怪を呼ぶ言葉の一種。大とは文字の通り大きな力を持つ者である所から。

アカエイの巨体はかつて実体を持っていた頃は島と思われるほどの威容ではあったが、現在は科学・魔術文明の発展、人類の版図拡大により
住処を次々に追われた事で妖気の殆どを失っており、大サイズに広がろうとすると実体を失い雨雲のような薄く透けたものとなってしまう。
妖気で形作られた体は縮小すれば縮小するほど凝縮し、破壊困難なものとなるが、本人はかつての威容と栄光に執着している。

発生時から強大な力を以て生まれた過去を持つからか、エリート意識が高く傲慢な部分を持つ。
妖怪への仲間意識は強いが、「下級妖怪と自分とでは格と役目が違う」と思い込んでおり、それらに対してはリーダーシップを取り場を仕切りたがる。
決して悪人ではないものの、問題解決にあたっては力押しのパワーオブパワー方針の為、同じ大鬼の仲間であるカゲオンナからは馬鹿にされ易い。

いざ戦闘になれば、自らの縮小・拡大・変形自在の体を操り戦う。
縮小し人型になった「格闘態」、全ての妖気を使わずに凝縮するエイ型の「飛行態」、妖気の雨となって分散した「驟雨態」など複数の形態を持つ。
かつての巨大な力は失ったとはいえその力は現在でも弱小なものではなく、並大抵の妖怪の殆どより強力。

しかし、妙に小心者な所があり、実は悩み屋でもある。
その為、実は制裁処刑人アラハバキの事が少し怖い。

能力・技

「地動空震拳(ちどうくうしんけん)」
格闘態時に繰り出す力任せの拳撃。
凝縮され総重量100tを超える体から繰り出される拳撃は相応の重さを持つ。
その凄まじい重量の格闘態が自重で地面に沈まないのは、歩いているように見えて飛行能力で常に少しだけ浮いている為。オキえもん。
あまりに重い為、少し浮くくらいの事にしか飛行能力を使えず、素早く動く為に飛行態や驟雨態となるのはその為。

「驟雨霧散(しゅううむさん)」
体を妖気で形作った「赤い雨」にして周囲を自在に移動する。
妖気で形作られている為、神聖な浄化の力でなければ消滅させられず、炎や雷、物理攻撃は擦り抜ける。
その代わりこの形態ではオキナにも攻撃力は無く、手出しは不可能。

実はちょっと小心者語録

「我らが高等だとは言わぬ。これは誹謗ではなく挑戦である!既に人に任せては措けぬ故!!」
要約すると「お前らに戦いは任せておけん!ちょっとそこで見てろ!オレがやってやっから!」と言う事である。

「ヤタめ…我らの方針のジャマばかりしおって…許せぬ!!」
神霊「ヤタ」とは意見がぶつかり合う事が多いので、あまり好きではない。

「ア、アラハバキごとき…このワシが恐れておると思うてか!!!」
実はちょっと怖い。

由来

妖怪アカエイから。1割が頭脳、4割が普通、あとの5割は脳筋のひと。
最終更新:2015年12月06日 11:31