天災級大妖鮫(カタストロメガベルーガ)


魔物の一種。後述する能力「魔力妨害」のため、属性は持たない。

全長30メートル前後、普段はヒトの手が届かない深海に生息している。「鮫」とついているし見た目もほぼ鮫だが、卵を産むということで魚の類である。
卵を抱えた雌は、卵に大量の酸素を供給するため、複数の雄(こちらは雌と比べると小型だが、それでも5メートル程もある)と共に一度だけ海上に上がってくる時期がある。
近づいて手を出したりしなければヒトを襲うこともない魔物だが、卵を抱えて海上にいる間は気性が荒くなっている。
この魔物の卵(キャビア)は超がつくほどの最高級食材であり、一攫千金を夢見て捕獲を試みる者も少なくない。しかし……。

  • 海上に上がってくる時期が定まっていない。
  • 戦う場所である海は相手のアドバンテージである。
  • キャビアを傷つけず取り出すため、捕獲前に雌の腹を傷つけてはならない。
  • 雌雄共に非常に強い「魔力妨害」の能力により肉体及び周囲に魔力を歪ませ乱れさせる磁力のようなものを発しており、魔法及び魔力が付随する攻撃はほぼ効かない。近づけば魔力を原動力とする機械等も停止する。
  • 深海で圧縮された鮫肌は非常に硬い。
  • 個体数も多いわけではない。
  • 幸いなのは知性が低いことと自身の「魔力妨害」の為に自身も魔法が使えないこと。

……と、制限や条件が多く、強さを持つ魔物である為、正に「天災級」。相手取るのが非常に難しい存在である。
よって討伐及び捕獲ランクは最上のSSに認定されている。

ちなみに身の方は養分がすべて卵に行ってしまっている為、あまり美味しくはないというか味が薄いらしい。何故か雄の身も同じ。そしてフカヒレは取れない。
しかし強固な鮫肌の下にある身はふわふわと柔らかく、食材自体が薄味の為かどんな味付けも合い、採取できるレア度からそれなりの高級品ではある。
鮫肌の方は個体が死んだ瞬間から「魔力妨害」の能力を失うが、硬さは健在。鋭く大きな牙や骨も含めて、素材として出回るようになる。
無駄がなく、捕獲できれば様々な富を生んでくれる魔物である。



最終更新:2018年09月28日 01:15